1-7 名前と存在

 例によって例のごとく、その日も妙恵が残業を終えて学校を出る頃には既にとっぷりと日が暮れていた。

 この学校では、一般企業にならい、毎週水曜日はノー残業デーとなっていて……だから妙恵も昨日はすんなりミカの家に飛び入り訪問できたわけだが、そのぶん、木曜は溜まった事務処理に追われることになる。それでも公立の先生よりはだいぶマシな方だろうから、音を上げてはいられないが。

 ともあれ、スーパーで質素な夕食を買って自室に帰り着くまで、妙恵は笠井から聞いた妖怪の話をすっかり忘れてしまっていた。答えるもののいない空間に向かって「ただいま」と声を出したところで、そういえば、と、妙恵はポケットからメモ用紙を引っ張り出した。


「イタチの六人つき……」


 玄関の戸締まりをしてリビングに向かいつつ、ぽつりとその言葉を読み上げる。「ご自身でも調べてみるといいですよ」と笠井は言っていたが、退勤までそんな余裕は持てずにいた。いや、帰宅した今でさえ、妙恵には自室のイタチよりも優先的に考えるべき妖怪の話があった。

 リモコンでテレビを点け、洗面台で手洗いうがいをしつつ、妙恵は今日の昼休みにミカと交わした会話を思い返す。

 女子の中に座敷わらしが居るのを皆で確認できました――と、ミカは口元をほころばせて言っていた。クラスの皆を巻き込む計画が、予想以上に上手くいったことを喜ぶように。

 しかし……。


 ――だけど、ここから先はどうしましょう。これ以上グループを小分けにして調べようとしたら、隠れちゃうみたいなんですよ、あの子――


 そう言って、ミカはまゆをひそめてもいたのだ。自分は既に「あの子」の顔を知っているのに、集団の中では見つけられないのがもどかしい、という顔をして。

 先生も何か方法を考えてくるわ、と、妙恵はそんなミカに約束していた。そう言った以上は、明日までに何か一つは案を考えていかねばならない。

 どうしたものか。座敷わらしが自分から名乗り出てくれることは、まずなさそうだし……。

 

 と、妙恵が頭を悩ませながらリビングに戻ろうとした、そのとき。


 こぉん、こぉん……と、今夜もあの正体不明の音が、部屋のどこかから聞こえ始めた。


「来た……!」


 いつものように、うるさいテレビの声にもかき消されることなく。きねうすの音と言われれば確かにそうも聞こえそうな、硬質の音が、繰り返し妙恵の鼓膜を震わせてくる。

 イタチって水辺の生き物だっけ? と一人で首をかしげつつ、妙恵は直感に従って、恐る恐るお風呂場の扉を引いてみた。

 すると、果たして、そこには――。


「!」


 こぉん、こぉん、と音を立てながら洗い場で飛び跳ねる、何匹かの小さな獣の姿があったのだ。


「……これが」


 妙恵の姿に気付いたのか、獣達は飛び跳ねるのをやめ、丸い目でこちらを振り向いてきた。


「イタチの……六人つき……?」


 一匹、二匹と数えるまでもなく、彼らの数が六匹であることは理屈抜きに分かった。

 動物のイタチと見た目はそれほど変わらない。細くしなやかな黄土色の体に、短い四肢、鼻先のとがった顔。くりくりと丸い十二個の目が、どこか人懐っこい上目遣いで一斉に妙恵を見上げてくる。


「キュウ」


 本物のイタチがこんな声で鳴くのかどうかは知らないが、とにかく目の前の妖怪達はそう鳴いた。イタズラが見つかってバツが悪い、とでも言いたそうな響きで。


「……なぁんだ」


 彼らの姿を見て、妙恵が感じたのは恐怖でも驚愕でもなかった。強いて言うなら、それは安堵に近い感情だった。


「可愛いじゃないの」

「キュウ?」


 くすり、と、自然に笑みが漏れるのを感じた。

 こんなものを怖がっていたのか、自分は。飛び跳ねて音を立てて人の気を引きたいだけの、どう見ても人畜無害なこの小動物達を。


「……あなた達、わたしに見つけてほしかったの?」


 それに答えるかわりに、別れの挨拶のように前足を軽く振って、六匹はふっと妙恵の眼前から消えてしまった。座敷わらしのおかっぱ少女と同じように、煙に変わるでもなく風に溶けるでもなく、何の前触れもなく忽然と。

 ぱちぱちと目をしばたかせてから、妙恵はリビングに戻り、クッションソファに腰を下ろしてスマホを取り上げた。除菌アルコールでその全面を拭いてから、ウェブブラウザを開き、「イタチの六人つき」と検索窓に入れてみる。


 イタチの六人き。新潟県に伝わるその妖怪は、家が栄えるか、衰えるか、どちらかの前兆になると書かれていた。


「……何よそれ。アバウトすぎない?」


 思わず声に出してツッコミを入れると、何だか、彼らの立てる音を恐れていた自分がますます可笑おかしく思えてきた。

 幽霊の正体見たり尾花おばな――ということわざが確かあったと思うが、なんのことはない、あんな可愛いイタチだと最初から分かっていれば、怖がることもなかったものを。


 ――名を知った上で見れば、見え方も変わってきますからね――


 学者眼鏡の同僚の言葉が鮮明に脳裏をよぎる。……そうか、と妙恵は合点した。


「分かったかも。座敷わらしを見つける方法」


 学校の固定電話以外から生徒宅に連絡してはならないという規定が、今ほどまどろっこしく感じられることはなかった。



 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



「今日で座敷わらしは見つけられると思うわ。南雲さん、よろしく」

「ハイ」


 翌日の金曜はおあつらえ向きに学級活動ロングホームルームの日だった。妙恵に呼ばれ、前日に続いて教壇に立った南雲ミカは、クラスの皆をふわりと見渡して言った。


「先生と一緒に考えたんです。座敷わらしはどうして特定できないのか……それは、わたし達が、座敷わらしを座敷わらしとしか思ってないからです」


 クラスの皆が、頭上にハテナマークを浮かべたような顔になる。


「なんか、委員長が哲学みたいなこと言い出した」

「座敷わらしが座敷わらしじゃなきゃ何なん?」


 ミカは勿体ぶらず続きを述べた。妙恵が昨夜閃いた作戦、事前に授けておいたそのアイデアを。


「座敷わらしは、わたし達に見つけてほしがってるんです。個として認識されたいってことです。だから、そのために、座敷わらしの女の子にを付けてあげましょう」


 自信に満ちた目で言い切った彼女に、おおっ、とクラス中から感嘆の声が上がる。

 名を知ることは存在を知ること――昨夜のイタチ達の姿を思い返し、妙恵も改めて頷いた。座敷わらし一人だけの時は存在を認識できたのだから、集団の中でも、唯一無二の名前を与えてやれば、個として存在を認識できるかもしれない。


「え、でもさあ」


 と、そこで一人の男子が疑問を差し挟んだ。


「逆に、特定されたら出てっちゃうってことねーの?」

「そうだよ。座敷わらしって、人に見つかったらダメって気がするっけ」


 生徒の一部はミカのプランに懸念を示していた。座敷わらし当人と言葉を交わした妙恵達からすれば、彼女が実は人に見つけてほしがっていることや、姿を見られても出ていかないことは分かっているが……。

 だが、ここでもミカは、如才なく受け答えの準備をしていたようだった。


「それは……たぶん、大丈夫。だって、わたしが前読んだマンガに、座敷わらしの姉妹に名前をつける話がありましたから」


 クラス一同がポカンと静まり返り、数秒置いて笑いが溢れる。


「委員長、根拠がマンガって」

「そーいうの、ギャップ萌えなんらけどー」

「そこはさー、マジメな小説とかじゃないんだ」


 そんな反応を見越していたのかいないのか、ミカは微かに顔を赤くして、ぶんぶんと軽く手を振っていた。


「わたしだってマンガくらい読むって。……ねえ、だから、名前決めてあげましょ。何かアイデアあるひとー」


 早くもチョークを手にして黒板に半身を向け、彼女はクラスに向かって呼びかける。

 一部生徒からの疑問を笑いの力で吹き飛ばし、全体を巻き込んで、勢いのままにプランを遂行しようとしている……これが全て計算ずくだとしたら末恐ろしい子だな、と妙恵は身震いした。


「名前……名前ねえ」

「とりあえず女子ってのは分かってるけろも」

「人間的な名前か、それともペットみたいな名前がいいんか……」


 さて、どんな名前が出るだろうか。ここは生徒達のセンスに任せるべきだなと思って、妙恵が黙って見守っていると、教室の中ほどから一人の女子の声がした。


「ミカちゃんにあやかって、モカちゃんでどうかな」

「わたしにあやかるの?」


 ミカがきょとんとして声の主を見返す。……確かにクラスの女子の誰かから発せられた筈なのに、妙恵には、それが誰の声だったのか分からなかった。

 今のは、ひょっとして……。


「……まぁ、いいんじゃねーの?」

「賛成。なんか呼びやすいし」

「適度に人間っぽくて、適度に人間っぽくないし?」


 クラスの皆が口々に賛意を示していく。反対意見は出そうになかった。ミカもそれを見て取ったのか……そして、妙恵と同じ何かを感じ取ったのか、納得したように頷いて、黒板にチョークを走らせた。

 彼女らしい几帳面な字で、「命名 モカ」と。


 すると、その瞬間――


「わっ」

「えっ!?」

「出たっ!」


 教室のあちこちから上がる、驚きの声を浴びて――


「くす」


 最前列の南雲ミカの席に、いつの間にか、おかっぱ頭に制服姿の少女が座っていたのだ。

 くりっとした黒い瞳に、血色の良い唇。ミカの家で会ったときと同じ、鈴の鳴るようなころころとした声。


「初めて名前をつけてもらった」


 教室中のざわめきを暖かな微笑みで受け流して、少女は席に腰掛けたままくるりと上体を振り向かせ、クラスを見回していた。

 先程までの、どこに紛れ込んでいるのか分からなかった彼女とは違う。クラスの皆の驚愕の視線を一手に受けて、彼女は今、確かに個として存在していた。


「はじめまして、みんな。コーヒーよりカフェモカが好きなモカちゃんです」


 明るく声を弾ませて自己紹介した彼女に、生徒達は一人また一人と驚愕から立ち直って、口々に歓迎の言葉を述べ始める。


「は、はじめまして。ようこそ、でいいんかな?」

「よろしくね、モカちゃん!」

「座敷わらしって着物とかじゃないんだ」

「その髪型、お人形みたいでカワイイ!」


 次々と浴びせられる声を受けて、彼女はくすくすと嬉しそうに笑っていた。人間に見つけてもらえたことを心の底から喜ぶように。


「……カフェモカって。飲んだことあるの?」


 教壇の上に立ったまま、ミカが彼女に尋ねていた。モカと名付けられたばかりの彼女は、おかっぱ髪を揺らしてくるりと振り返り、「ううん」と首を小さく横に振った。


「せっかくだっけ、何かキャラ付けしなきゃと思って。ミカちゃんと同じだよ」

「! わたしは別に、キャラ付けなんか……!」


 白いほおを赤らめ言い返すミカに、クラスメイト達はからからと笑った。


「いや、委員長は結構キャラ付けしてるろ」

「そーそー。ヘンな標準語とか」

「だからこれは、キャラとかじゃなくて!」


 モカも皆と一緒に笑っている。姿を認識されて数分程度で、彼女は早くもこの教室に溶け込んでしまったように見えた。


「……ねえ、それより、モカちゃん」


 照れ隠しのように苦笑いを作って、ミカがモカの机をすっと指差す。


「そこ、わたしの席なんだけど……」

「うん? そうだね」


 モカは素直に立ち上がって、妙恵を見上げてくる。


「先生、わたしも席もらっていい?」

「え、ええ。新しい机、取ってくるわ」


 ようやく教師じぶんの仕事が回ってきたことを自覚し、妙恵は答えた。マンガの転校生のシーンじゃあるまいし、教室内には無人の机が余っていたりなどしない。

 はて、そうなると、先程までは30個しかない机にどうやって31人収まっていたのだろう……と気にはなるが、そういう理屈が通用しないのが妖怪という存在なのだと、妙恵もそろそろ諦めが付いていた。


「じゃあ、わたしも行くよ、先生」


 妙恵が教室を出ようとしたところで、モカ自身がすいすいと歩いて付いてきた。クラス一同に「ちょっと待っててね」と言い残し、妙恵は彼女と一緒に教室を出た。


「……あなた、ひょっとして自分で自分の名前を付けた?」


 早歩きで廊下を行く最中さなか、妙恵が問いかけると――


「きぎょーひみつだよ、先生」


 この街に生きるあやかしは、そう言って、イタズラっぽく笑ったのだった。



 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



「いやはや、興味深い事例ですね。それってクラスの外の人間からも観測できるものでしょうか」

「さぁ、それは……」

「クラスの外からも見えるなら、ぜひ僕もモカちゃんと言葉を交わしてみたいものです」


 下校時間後の職員室に居残り、妙恵はいつものごとく向かいの笠井と小声で話しながら残務を処理していた。

 世間は花金か知らないが、教師にとっては溜まった仕事をマッハで片付ける時間である。来週からはいよいよ正規の家庭訪問も始まることだし、今の内に終わらせておくべき仕事はあまりに多い。

 それにしても……。

 イタチの六人きの件も、座敷わらしの件も、結局この笠井の助言が力になった部分が大きかった。ちゃんとお礼を言わなきゃな、と思いながら、妙恵は話を振ってみる。


「笠井先生、やっぱり色々お詳しいんですね。名前を知れば存在を認識できるとか」

「あぁ、それはですね」


 しかし、笠井の次の言葉は、妙恵からすると斜め上のものだった。


後楽橋こうらくばしシックスセンシズのアンダーグループが、今度、聖橋ひじりばしシックスセンシズとして独立デビューするという話を耳に挟んだもので……独自の名前を貰えるというのは大事なことだなと、頭に残っていただけですよ」

「はぁ。なんですか、それ」

「ご存知ありませんか、例の日本橋シックスセンシズの姉妹グループでね。クールな世界観が特徴の後楽橋に対して、アンダーの方はハッピー感を前面に出してたんですが、本体のおまけ扱いではなかなか外部への知名度が上がらないままでね。こないだ、新潟出身の子がひとり『あかし宮殿』に出てましたが……」

「……あぁ。なんかそれ、見た気がします」


 数日前に流し見したバラエティ番組の記憶が蘇り、妙恵は曖昧に頷いた。そういえば、「お前らのグループはつまり何モンやねん」とか何とか、大物芸人に突っ込まれていたような気がする……。


「改称を切っ掛けに、彼女達は伸びていくと思いますよ」

「へぇ……」


 相槌に難儀する妙恵をよそに、笠井は外した学者眼鏡のレンズをティッシュで拭い、すいっと掛け直していた。やっぱり、オタク全開のトークがなければ見た目は悪くないのになあ、と妙恵は内心思う。

 妙恵が本題のお礼を言いそびれている内に、愛煙家の先輩教師らが煙草のジェスチャーをしながら職員室を出ていき、束の間、室内は笠井と妙恵の二人だけになった。

 笠井がふと仕事の手を止めてスマホを見るなり、「ふむ」と唸って、ちらりと妙恵を見てくる。


「……どうかしました?」

「いや、なに。急な話で恐縮なんですが」

「はい?」

「羽切先生、明日の夜は空いてませんか。ムリにとは言いませんが」


 えっ、と妙恵は一瞬反応に詰まった。この人がそんな風に声を掛けてくるのは、良いとかイヤとか以前に、あまりに予想外だった。


「……何かあるんですか?」


 この男性と外で会うのはちょっとどうかしら、と思いながら返すと、笠井はマジメな顔で続けてくる。


「実はね、知人の企画する合コンがあるんですが、女性が一人来られなくなったとかで……。どうです、羽切先生、もしお手空きでしたら飛び入りで」

「え、合コン?」


 そういう行事がこの世にあることを、数年ぶりに思い出した気がした。


「……どんな人達が来るんですか?」

「男性陣は、妖怪好きの大学講師だったり、妖怪好きのテレビ局員だったり、妖怪好きの地方公務員だったり……まあ普通の連中ですよ。心配しなくても、僕以上にオタクめいた奴はいません」

「……へぇ」


 その割には、全員の職業の上におかしな肩書きが付いていたような気がしなくもないが……。

 しかし、そろそろ自分もそういう所に新たな出会いを求めてみてもいいのかもしれない、と、素直に思った自分を妙恵は否定できなかった。

 もしかしたら、この誘いが渡りに船だったということになるかもしれないし。この街で生きていくのなら、相手は妖怪に詳しい人のほうが幾分助かるのかもしれないし。


「……じゃあ、わたしでよければお願いします」


 妙恵はぺこりと小さく頭を下げた。笠井の「よかった」という安堵の声が印象的だった。


「僕は本当に数合わせで居るだけなので……羽切先生には良い出会いがあるといいですねぇ」

「……笠井先生は、出会いはお求めじゃないんですか?」

「いやぁ、僕は妖怪とアイドルのウォッチで手一杯で、今はそれ以外の余裕なんて、とてもとても」


 彼の言葉に嘘はなさそうだった。この人からのデートの誘いかと一瞬身構えた自分が、あの賑やかなイタチ達を恐れていたことと同じように可笑おかしかった。

 それこそ、ドラマか何かのベタな筋書きなら、眼鏡を外した笠井が凄まじいイケメンで、自分は身近な彼に恋の予感を感じてしまうような展開になるのかもしれないが。


「……やっぱ、ないですよね、そんな陳腐なヒューマンドラマみたいなこと」

「? 何の話です?」

「なんでもないです」


 ちょうど他の先生達が戻ってきたので、妙恵は「また詳細教えて下さい」とだけ笠井にお願いし、再び鬼のような残務の処理へと意識を引き戻した。

 一回の合コンでそうそう人生が変わることなどないだろうが、少なくとも今夜からは、可愛いイタチ達に怯えずに眠れる。

 それを思うだけでも、あやかし特区での新たな暮らしに、今までよりずっと希望を持てるような気がした。



(中学校教諭・羽切妙恵編 完)

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