第379話 神前決闘
9月2日(光曜日)
朝の7時前。
教会に泊った聖女ユーノを起こしに行った。神聖国との時差を埋める寝溜めの昏睡魔法で寝ている。
昨日の午後に神聖国イーゼニウムに渡り聖女ユーノをブラス領都教会に連れて来た。時差の関係で教会裁判中には連れて来られないので寝溜めの効く昨日のうちに連れて来たのだ。
何でって?教会裁判のイベントの為だよ(笑)
ユーノが食事する孤児たちに飲み込まれたら、礼拝堂にお茶の用意をするようにお願いして少し早いが伯爵家に跳んだ。
ルドルフ・バファエル伯爵邸の領主私室。昨日の午後話した通りの皆が公式用の貴族服で待ち構えていた。早く来てしまったので執事達は後ろで忙しくカーツ卿の騎士団鎧や楯、小手の用意を確認している。伯爵家の荷物一式をマジックバッグに詰め終わるのを待って公爵領と子爵領、馬車で一か月の距離を跳ぶ。
執事とメイドが4人ずつの八名、バファエル伯爵一家四名(六人兄弟だが四人は王都)十二名の一行を教会礼拝堂に連れて来た。
場違いな場所でお茶の用意をするシスターに代わり伯爵家の執事とメイドさんが俺達のお茶まで入れてくれる。ニウさん達が居ないので視ると厩舎でラウムの教会馬車を用意してくれていた。
ラウム教会の聖女と教会のスタッフの紹介も終わった。お茶を飲んでいても外の喧騒が凄いのが分かる。今日はクリスク王国では十二年ぶりと言う貴族対貴族の
場所は教会前広場では無く、領都中央公園広場。教会から徒歩四十分、馬車なら十五分の場所にある文字通り領都の中心だ。
森の茂る自然公園の中央広場に武舞台があり、それを取り囲むようにすり鉢状に緩やかな坂になった芝が取り囲む。その気になれば領都中の人が見に来られる中央公園だ。昨日の朝のお触れから露店は場所取りを繰り広げた。
8時前になると護衛の第二騎士団が貴族馬車を連ねてバファエル伯爵家のお迎えに参上した。
「本日は領主の命にてバファエル伯爵家一行の護衛に参上した第二騎士団長コルツ・ノーマンと申します。誠心誠意、命に掛けて護衛を務めさせていただきます」
「うむ、ご苦労。第二騎士団ならびにブラス子爵の厚意に感謝する!」
俺達はラウム教の馬車に乗り、第二騎士団に続いて中央公園に向かう群衆の波をゆっくりと抜けて行く。
孤児院は調理番のシスター二名に任せた。残りの司祭とシスターは騎士団のお迎え馬車に乗った。今日の教会はクローズの看板だよ。
・・・・
教会裁判が行われる広場の武闘場は40m×40mの10cm程地面から高い武闘場だった。武闘場にしては武舞台が浅く超広い、と視ると元々がブラス領都の多目的なお祭り広場で舞踏場が本当の使い方だった。
二万人が楽に入る場所で教会裁判と神前決闘を行うと会場の変更があったのだ。変更と言っても俺が勝手に教会広場でやると思い込んでただけだ(笑)
二万人ってライブ会場みたいやな?と思ったらサービス精神がムクムクと湧きあがり聖女ユーノまで
神聖国ステレン教皇と一緒にユーノの部屋を訪れ過去の事情を話して報酬を提示するとユーノは乗り気満々で食いついてきた。
過去の事情とは聖女デートリエの引退式をやった時に渡した
あれは聖教国の危急を救う為にやったことで、引退式ではマジックバッグをもらえない事を告げた。
当然お姉ちゃんはガッカリした。
ガッカリした目の前にクルムさんが作った女物のマジックバッグを数点置いてやった。聖女、御子の誰にも内緒に出来るなら、ミッションをこなせば
ユーノお姉ちゃんは食いついた。御子(アル)が現在潜入しているラウム教国の聖女として登場し衝撃眼でラウム教の凄さをデモンストレーションすることで御子が今回行う教会裁判を盛り上げる手伝いに手を挙げた(笑)
そんなアルも、ユーノが目撃したマジックバッグを
アルはこの機会に以後ユーノが赴任する国々や、たまたま会った御子や聖女に引退式にはマジックバッグが国から
それを広めたユーノは
二人の思惑が合致した。
・・・・
9時前には子爵領都民の八割以上が詰めかけた中央公園広場。大観衆3万人を超える中、9時丁度にブラス子爵によって教会裁判を行うと宣言された。
正面に裁判官のラウム大司教の俺。
左手にはブラス子爵御一行。右手にはバファエル伯爵御一行。土手に作られた貴賓席に代官(都督)や執政官、教会司祭、シスター、俺のPTが並ぶ。
とびきり強い拡声魔法で俺は口を開いた。
「今日は教会裁判を見に来て頂きありがとうございます。今回はラウム教国まで
スタジアム状のすり鉢形状の広場に声が反響する。喋る俺は遅れて聞こえる自身の声に変な感じがするが、皆にはちゃんと聞こえて分かる様で大歓声が広場を包み込んだ。気分はスタジアムでエンターテイメントを仕切るMCだ。舞台を取り巻く大観衆に漏らさず聞こえる様に拡声魔法もMAXだ。
「最初の被疑者をここに!」
「北に望む見海山の盗賊の首領以下三十三名でございます」
執政官が罪状を読み上げる。執政官判断も全員死罪だ。
「首領はこの場で斬首。残りの者は領に多大な損害を掛けた罪を
皆が全員極刑になると思っていたのでブーイングが出る。殊更大きな声でアルはブーイングに立ち向かった。
「不満に思う者は良く考えよ!盗賊を捕まえる費用は税で
分かり易く言って聞かせる。
「首領の斬首刑を執行せよ!」
興奮の大歓声ですごいわ。
コロリと首が転がって終わった。
「次の被疑者をここに!」
「ランダン男爵の訴状です。不義の妻メルダを訴え子供と共に断罪を与えてくれとのことです」
縄も何も打たれていない妻と赤ちゃんが引き立てられた。
「ランダン男爵の訴えに相違ないか?」
「間違いなく男爵のお子にございます」
キッと全然関係のない俺を
「男爵よ、妻のメルダはこう申している」
「真っ赤な嘘でございます。ここ三年程は夫婦の営みも無く、クッ!・・・」
「営みは無かったのか?」
「・・・はい」
「男爵よ、ラウム教の大司教は安くないぞ!」
「え?・・・」
「ラウムの大司教は教国では伯爵位だ、謹んで聞け」
「は!」男爵が姿勢を正した。
「卿は一年半前、派閥のパーティーに出席したな?」
「?」
「お主の属する貴族派のパーティーに出席しただろう? マウニ侯爵のパーティーだ」
「はい!確かに。一年に一回の会合です」
「ランダン男爵、夜の営みが弱くなったのは齢のせいだ、恥ずかしくは無い。しかしその夜は違った。飲み過ぎた卿は
ぽかーん! 男爵は言われる事が分からない。
アルはメルダを視ちゃってる。
「ラウム教会は教会裁判の名において、メルダの子をランダン男爵の第七子の四男と認定する」
「そんな・・・!」
「己の疑惑を元に白黒付けて、メルダの家に以後文句を言わせない為に教会裁判を利用するなどラウム教会を安く見たものだな?」ニヤリ。
「少し失礼する」
壇上から降りて大司教がランダン男爵を張った。余りのハプニングに大観衆が息をのむ。
#「メルダがどの様な思いで実家で子を産んだか分かるか? これはメルダの実家の制裁だ! 何がそんなだ!そんなもクソもない! 貴族子女のメルダがその時の
大観衆は言葉もない。
「まだ、貴族の務めは果たせる。以後も子を成せ、ランダン男爵。何も恥ずかしい事では無い、この大観衆の中にいる父と母も間違いなく猛り狂って二人で痴態を演じているぞ!(笑) 恥ずかしがる事など無いのだ。ネロ様が認めた聖なる子を成す儀式だ、以後も夫婦で
大歓声(笑い声と怒号)が凄過ぎる!(笑)
子供の前で何言ってくれてんだ!と叫ぶ夫婦も居る。視える分だけ一々反応して言い返すのがアル気質。
「親は恥ずかしがる必要も無い!その子供もやがて神に導かれた者と猛り狂って子を成す! そんな自分も両親から生まれて来た事を忘れるな。神の
大観衆に言い返す子供大司教。しかし聞いていたユーノや伯爵家、子爵家の女子が真っ赤である。
ヤジの大観衆に言い返す破天荒な教会裁判は続いた。
10時半を少し過ぎてフラベルと仲間たち十二名が引き立てられた。執政官の罪状が読み上げられる。
「ブラス領都を
「証人の第二騎士団長コルツ・ノーマン卿、相違ないか?」
「相違ありません」
「証人の第二騎士団副団長ミール・タイラム卿相違ないか?」
「相違ありません」
「騎士団長殿に聞く。どの様に捕えられたのかな?」
「領都で三か月前から起こっていた誘拐、殺人、強盗などを内偵して隠れ家を突き止めこの十二名を捕えました」
「どの様に内偵した?」
「見目麗しい女性を街に放ち、餌に食らいつくのを監視し、女性を襲って捕えた者から隠れ家を吐かせ踏み込みました。今まで賊が捕まらなかったのは第一騎士団に所属するフラベルが夜間の巡視経路を逆手にとり警備の薄い所を狙って犯行に及んだ事を隷属の首輪で自白させております」
「間違いなく領都を騒がせた賊と認めましょう。本来ならばここで打ち首を宣言しますが、まずは込み入った事情を説明します」
「この賊の首領フラベルは元ブラス子爵家の長男です。込み入った事情とはこのフラベルが魔眼を発現した事が原因です。今から魔眼とはどういう物かを皆さんにお見せいたします」
「聖女ユーノさん、舞台に上がって頂けますか?」
「はい、大司教様」
「今、舞台に立った聖女ユーノさんはフラベルと同じ魔眼を持つ教会の聖女です。どなたか聖女ユーノに抱き付きたい冒険者の方居ますか? 腕に自信のある方お願いしますよ? 1位か2位の方が居たら是非舞台に上がって下さい」
「俺2位だけど!良いのかい?」
手が挙がった。
「どうぞどうぞ!聖女ユーノさんは無手です。抱きついても良いし、抱っこしてもいいですよ。剣で斬りかかってもらえるとありがたいです」
「俺もいいかい!2位だ!」
「もう2位の方全員上がっちゃって下さい」
ALL「(笑)」
八人の冒険者が武舞台に上った。
観客の声援を受けている。
「私がパンと手を打ったら身体強化で飛び掛かるなり、剣で襲うなり好きにして下さい、ユーノさんも手加減して下さいね、怪我しても私が治しますので大丈夫ですよ」
「はい、大司教様、いつでもどうぞ!」
「よろしいですね? はい!」パン!
八人が一瞬で吹っ飛ばされた。
「もう一回やりますかー?(笑)」
大観衆が信じられないモノを見た。
全員が体を確かめながら胸やら腹を押さえて立ち上がる。
「2位ですよね?身体強化は巡らせましたか?巡らせないと無理ですよ。もう一回チャレンジしましょう!(笑)」
皆が剣を抜いた・・・本気になった。
「準備いいですか?はい」パン!
ダッシュしようが何だろうが皆の持つ剣が飛んだ後に全員吹っ飛ばされた。一拍の間を置いて地鳴りのような歓声が響き渡った。
「さぁ!2位の冒険者はこうでした。次は本気で参りますよ?領都第三騎士団に入場して頂きます。怪我の防止に鎧と兜と盾で防御しながらの聖女との戦いになります。みなさん日々鍛える領都の騎士団に拍手を!」
大歓声と拍手が湧き上がる。
第三騎士団四十名が盾を構えてユーノに正対する。完全武装の騎士団が並ぶと広い武舞台がさすがに狭く感じる人数だ。観衆も余りの威容に息を呑む。
「皆さん、身体強化を巡らせて下さいよ!準備出来たら聖女に掛かって行って下さい」
「第三騎士団!用意!・・・突撃ー!」
ドドドド!ドーン!カランカランカラーン・・・。
楯も剣も何もかも弾け飛び騎士団はぶっ飛んだ。
大観衆の目の前でそれは起こった。強い事で知られる騎士団でさえそうなる事を知った。
一拍して巻き起こる大歓声が少し収まってから言った。
「聖女ユーノさんは国の一軍にも匹敵すると言われる聖女で、さる国の王族から縁談も来た聖女です。みなさま拍手で送って下さい(笑)」
「ユーノさんありがとうございます」
凄い歓声と拍手の中、ユーノは全周の観客にお辞儀して退場した。
「この子爵の長男フラベルはこの聖女と同じ魔眼を持っています。聖女ユーノの様に魔眼の教育を正当に受けて無いので使い方も何もかも自己流なのですが、鍛えるとこの様な怖い魔眼だとお分かりになると思います」
「ブラス子爵はフラベルの魔眼が発現して親としてそれはもう喜びました。しかしフラベルが段々手のつけられない
「領都の賊以外にフラベルが犯した罪があります」
「そちらにおられるバファエル伯爵の次男クリスト・バファエル卿、貴族学校の同級生の右肘から先を斬り飛ばしました。お互いに同意の上の決闘と見なされましたが今回、伯爵家の長男カーツ・バファエル卿から教会に向け、
「先程見ましたね?アレを知らずに決闘などしたら殺されるのも仕方が無いのです。何万人、何十万人に一人の割合で生まれて来る魔眼の持ち主です。それが悪に染まり、育てば魔人災害と呼ばれる昔話の魔人が生まれるのです」
「教会に全てを告白してバファエル伯爵の長男を守り、自身の長男を
「ラウム教には神の免罪符と言う物がございます。みなさんが神の免罪証と言われている物です。これは買う事で孤児院の沢山の子供達を養う
皆さんだって買えますよ。真面目にやって来て何か魔が差して罪を犯した時、教会に罪を許して貰えないかと掛け込む知り合いが居たら買えるのです。あいつは真面目にコツコツとやってきた奴なんだ!こんな罪であいつが裁かれるなんて神様はどうかしてる!と泣いて訴える者が居たら免罪符は買えます」
「人の嫌がる事をしてる人に、教会に掛け込む人は居ないでしょうね?毎日笑顔で真面目に働く人なら教会に掛け込む人もいるでしょう。神の免罪符、皆さんが言う免罪証は誰でも買えます。貴族が金で買えば戦争で親を亡くした孤児や流民や貧民の子が
「領都を恐怖に陥れた賊の首領、フラベルに神の免罪符を適用し生涯奴隷を言い渡す。鉱山奴隷として一生を終える事が
「この教会裁判の裁定に不服の者はいるか?・・・いなければ
大観衆は大司教の分かり易い裁定に・・・じゃなくて決闘が見たくて熱狂した。
誰も能書きや説明書見ないよな・・・クスン。
・・・・
罪人どもが掃けて、まとった鎧の状態を確かめているカーツ卿を確認してからザワ付く観衆に向けて言った。
「
「は!」
「立ち会いの第一騎士団長、フラベルの首輪を外し剣と楯を持たせる様に。暴れたら聖女がその場で殺す。己の魔眼で殺されるなら本望だろう」
「は!」
騎士団長が剣と楯を持ち罪人の控える場に突っ立つフラベルに近ずく。フラベルの隷属の首輪を外し愛剣と円楯を持たせた。
フラベルは捕縛から着た切りの貴族服に片手剣、径55cmの円楯。カーツは伯爵家騎士団の鎧に60cmの円盾。カーツは騎士団の白兵戦装備だがフラベルには騎士団の装備は剣と楯だけだ。
鎧に身を固めたカーツ・バファエル卿が俺に正対しながらも顔はフラベルを睨みつけている。フラベルは余裕の笑顔だ。
余裕のフラベルに言ってやった。
「フラベルの魔眼を解放してはカーツ・バファエル卿が余りにも不利。よってラウムの法術によりフラベルの魔眼を今より封印する!」
それっぽい仕草は無いかな?と椅子から立ち上がりフラベルを指差し言った。
「ウィンガーディアム レビオーサ!」
余裕しゃくしゃくだったフラベルがうろたえる。
「見たか、魔眼はもう封印された。フラベルには魔眼は無い!カーツ・バファエル!フラベル・ブラス。現在は廃嫡後平民フラベルとの戦いを神前にて行う事を教会が許可する。両者武舞台へ上がり神の
「は!ありがたき幸せ!神に感謝を捧げます!」
フラベルはうろたえながらも無言で武舞台に上がる。
二人が武舞台に上がると騎士団長が高らかに宣言する。
「これよりカーツ・バファエル卿対フラベルの
大歓声が武舞台に降り注いだ。
お互いの身体強化が限界まで巡る。
「両者良いか?」
「よい!」
「おう!」
「始めぃ!」
アルにはもう結果が分かっていた。
今年卒業したフラベル(19)と5年以上も騎士団で揉まれたカーツ(24)では恩寵Lvは元より基礎数値が全然違うのだ。
衝撃眼の能力で多方向からの衝撃波があるから追われても逃げられる、決闘でも勝てる。素の実力で劣っていたら魔眼無ければ勝てる訳が無い。
そこに恩寵に頼ってしまった者の悲しさがあった。
聖女ユーノは女の身でありながら剣技も
カーツとフラベルの決闘開始から二分も様子見する初見同士の息詰まる駆け引きと回り込みながらの打ち合いや開始当初の激しい
既にカーツはフラベルの技量を見切っていた。
「どうした?クリストと同じにするんじゃ無いのか?」
「黙れ!」
「魔眼に呑まれるとは不甲斐ない奴め!」
「うるさい!」
「その剣で天狗になるとは笑わせる(笑)」
「魔眼があればお前など物ともせん!」
すでにカーツの剣は何度もフラベルの右腕をかすり、
「普通はそんな物無いんだよ、そんな物に頼るから今そうなっている。何故ここでそうなっているかはお前が一番知るはずだぞ。全てお前が招き寄せた、お前がやってきた事によって今こうなっている(笑)」
「うるさい!」
「うるさい!黙れ!しか言わないな。本当の事を言われるとそうなるな(笑)」
「クソ!」言いながらも滑る手で剣を握り直す。
「しっかり剣を持て!お前の鍛錬を見てやってる訳じゃ無いぞ。弟の様に俺の腕を落とす話は
「・・・」
「返事も無しか(笑)」
「もう充分だ、
怒りと疲れでワンパターンの攻撃と防御になってきたフラベルの
剣を
「ぐあぁーー!」
楯を放した左手で右手を押さえて転げまわるフラベル。カーツの右手には転がるフラベルの喉を正確に追う剣先。三秒程の長い時間、剣先は喉を求めて
「うぁぁぁー!」
「うちの弟への借りは返したぞ!」
「あぁぁぁー!」
カーツは騎士団長に目配せをした。
「
貴賓席で観覧するシスターが治療に当たった。
「これにて一時休廷!13時半から開廷する」
次回 第380話 されど宗教
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この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
読者様にお願い致します。
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一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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