第337話  陰謀の終幕


3月下旬から4月中旬。


ハーヴェス帝国がカラム王国を譲り受けた二か月後の4月。テズ教国の甘言に乗った各国から事実関係の問い合わせが相次いだ。紛争から戦争へ一気に攻め込む戦争を数年後に予定していた当事国である。(戦争を予定すると言う実際の話はテズ教のシナリオだけでそんな危ない全容を各国に教えていた訳ではない。教えるにしても断片で教えないと神託どころか根底にあるテズ教の目論見を読まれてしまう)


今回のカラム王国の移譲でテズ教圏、ラウム教圏で武器の輸出をしていた国は特需が終わってガッカリしたが自国が潤った事でヨシとしてその結末に静観を決めた。


関係国位置関係

https://www.pixiv.net/artworks/103781828


テズ教国に仔細を問いに来た国は五国だった。


・ヨルノス→ラズンを攻める筈だった。

・コモン→モンテーヌを攻める筈だった。

・ドネスク→オラルスを攻める筈だった。

・セラス&ヤーリカ連合→モルトを攻める筈だった。


この五国はテズ教の神託を錦の御旗に神の大義を持ってサンテ信徒国圏に個別に攻め込む手はずだった。


アルも意外だったのがセラス、ヤーリカ連合軍が何も知らされていなかった事だ。テズ教の信徒国でカラムの隣国である。この連合軍は初期にゲリラ戦をハーヴェスに挑む役割が振られていたにも関わらず作戦は何も知らされていなかった。


その理由は、カラムが紛争になれば飛び火を恐れて不安になりテズ教の要請や神託で必ず動くと読まれ、シナリオも小さな作戦すら知らされていなかった。


「大陸が動く。信徒国は来たる神託の聖戦に備えよ」


こう言われたら聖戦が近いと思い準備はする。


ハーヴェスがカラムに侵攻すれば、次はセラス、ヤーリカだと言えば動く。神託を出すまでは知らせない方が作戦上は都合がいい。


テズ教が神託を出す時はハーヴェスはカラムで泥沼の戦争に手一杯で援軍もクソも無い状態にしてからの話だった。


セラスとヤーリカに義勇兵を募って紛争のカラムを援助出来ないだろうか?と宗主国が相談するだけだ。徐々に泥沼化していく戦況、ラウム教圏が参戦した直後にテズ教は上記五国に神託を出すのである。


戦争を急がせてもいないし、直ちに軍備を拡張せよとは言って無かった。テズ教国はハーヴェスの内情を知っていた。サント海商国のバーツが予測した通り海上軍事力が揃うのは早くて三から五年後だと踏んでいたのだ。


3年後から海上戦力がそろい始め、海賊の討伐が始まり。海賊の黒幕を知ったハーヴェスがカラム王国に手持ちの戦力を集中する。そこからシナリオが始まる筈だったのだ。


テズ教がしていた密約は、近い将来に神託が出た暁には神敵となる国に攻め込んでくれるならばテズ教圏の信徒国すべてがバックアップするので神託を授かるまで力を蓄えて時を過ごしてくれと言う密約だ。


テズ教国が振っていたのはサンテ教への憎しみの旗だった。覇権国の尻馬で伸びたサンテ教に憎しみを育て、その信徒国を神敵とする予定だったのだ。テズ教は神敵を滅ぼしてくれと信徒国にすがる形で、密約を結んでいたのだ。


ハーヴェスとカラムで紛争が起こる前にサンテ諸国に攻め込まれては、サンテ教の要請でハーヴェスの戦力が違う所に向き作戦が狂う。時期も来てないのに攻め込んでもらっては困るのだ。



そんな背景の中、アルは五国をテズ教国に招いた。


テズ教国に使者を出して信徒国のカラム王国が落ちたのに神託が出ない事実関係や以前交わした密約の説明を求めた国に、三賢者を派遣して各国から王と宰相を総本山に招いたのである。


なぜテズ教国の総本山に神教国がいるのか。一番の疑問を解かなければ以後もニウさんが各国騎士団を迎え撃ってしまう(笑)


テズ教国のTOPが描いたシナリオを招いた五国にバラした。全ての書類、盟約、血判状、幻灯機による関係者の証言。その上で神教国の宗教国的な位置を示した。


神教国はいにしえの大魔法を継承する国で信徒国は無いと説明し、神々をまつる宗教国の行く末を見守る存在。今回の事は宗教国がたくらむ陰謀で、この大陸全土も巻き込むこれまでの戦争とは様相が違う事を力説した。


結果この様な大戦を見逃す事が出来ず、神教国が介入させてもらった事を包み隠さずすべて話した。信徒国であれば宗主国の願いは聞くのが当たり前で五国は被害者である事もキッチリ説明した。


真実を話し、テズ教をかばわず正面突破だ。


どの国も神を語る国なら当然の介入だと納得した。五国が恐れおののいたのは自国一国だけの神敵討伐ではなく、テズ教圏の信徒国の力を結集して独立国を各個撃破して行く戦略であった。


どの国も複数国を相手にしての戦争は分が悪い。戦争になったらテズ教が信徒国を動員してバックアップすると言われたらその気になる。相手は一国、こっちは複数国ならその気になる。


聞いた国主たちは毒気を抜かれた。余りにも壮大に仕組まれたカラム王国主導の海賊行為。為政者としてあるまじき行為だったし、怒って攻めて来たハーヴェスを迎え撃つ戦略も見事だった。事実関係を問い合わせた五国は戦力を整えだして一年程で止まれたことを感謝した。


アルの丁寧な説明によって、各国の欲と軍事大国化による夢をあおるるテズ教の呼び掛けだった事に気が付いたのだ。計画がそのまま進んでいたら、テズ教国の神託のままに操られ大陸を混乱におとしいれる国となっていたことに気が付いた。三年から五年先から始まるハーヴェスの崩壊から始まる大陸の大混乱。


各国の王と宰相との会食でアルは説いた。

この一杯のスープが飲めぬ者が何処の国にもいる事を説いた。過去の歴史で戦で敗れた者の末路は王族全ての死を招くことを説いた。国と国との折衝せっしょうで引けぬ事もあるが、毎日家族と食事が食べられる幸せを神に感謝できなくなると、その様な欲や衝動しょうどうに乗っ取られると説いた。


当然、会食参加者を視ながら。


自分の代で国を躍進させ、生まれたばかりの孫に神敵の地を踏ませたいと前向きだったまだ若い王が恥じた所で説くのを止めた。


アルは神教国の皇太子としてテズ教国の罪を謝った。


そしてテズ教国は前教皇以下枢機卿、大司教を更迭こうてつしてハーヴェス帝国に引き渡した事を伝えた。同じ陰謀に乗ったラウム教の教皇以下もハーヴェスに引き渡したと伝えた。


「新たに盟約を誓いましょう」

「皇太子殿下、何の盟約ですかな?」


「以後、他国に攻められた場合、一度だけ神教国が原因を作った国をらしめて差し上げます」


らしめるとは?」


「いわれのない濡れ衣を着せられ攻め込まれた場合に攻め込んだ国を撃退、最悪滅ぼして差し上げます」


「な!そのような!」


「神の国に不可能はございません、謁見の間から賢者が皆様をここまで運んだではございませんか」


「テズ教国は神教国が指名した間違いのない人物。モリス・バーチャ教皇が良き方向に導きます。その後ろには神教国が控える事をお忘れなきように願います。盟約は紙でも構いませんが神の御座おわす世で口に出せば全て神がお聞きです。天地神明に掛けて潔白であればテズ教王都教会にご相談下さい。神の愛する民を害そうとする神敵を神教国が一度だけ懲らしめましょう」


「ほ、本当に・・・」

「真でございますかな?」

「その様な事を・・・」


途端に王と宰相がザワザワと話しだす。


「神の国が口に致しました、ご安心ください。当然ですが自分から難癖なんくせ付けて攻め込み、神教国を呼ぶと己が滅せられますよ(笑)」


「神教国が国の危急に必ず助けに参る件にて、前教皇が交わした狂言をお許しください。狂言に惑わされ迷惑された分は謝罪いたします。その代わりに、危急の際に魔法大国神教国が必ず助ける盟約にてお許し頂く様に願います」


コアさんが静々と言う。


「御子様、魔術証文で盟約を交わすのが世の常です」

「え?神が見るこれ以上の盟約は無いと思うけど?」

「それが人の世の決め事でございます」

「なら分った。魔術証文にて盟約を交わそう」

「それがよろしいかと」


アルは盟約の魔術証文にサインした。


神教国皇太子:アルベルト・ド・カミヤ・メラ・タナウス。


五国は引いた。テズ教国に持っていたこれまで以上の信頼を神教国に置いた。持って回った言い回しではなく率直だった。資料を見て証拠を見て、神教国が行ったハーヴェス帝国への肩入れも知った。自国が危急の時には同じ様に助けて貰いたかった。


誰しも滅びは嫌だから武装するのだ。いつしか守るための武装が誇示するための武装に変わりやがて行使される。欲によって戦は起り、時代と共に国は移り変わって来た。そうならない様にまた武装する。


神教国の一筆は各国に満足を与える物だった。



・・・・


後日。


ラウム教国に文句を言いに来た国は三国だった。


・ユウド→カラムのハーヴェスを攻める筈だった。

・ルーミス→カラムのハーヴェスを攻める筈だった。

・ブラン→上記二国と共同参戦する筈だった。


この三国はカラム王国と接するセラスとヤーリカ領主が義勇軍を挙兵して二面のゲリラ戦で内陸深くハーヴェスを誘い込み、泥沼の戦争にした後にユウド、ルーミス二国が挙兵しラウム教信徒国の総力戦でハーヴェスを滅ぼす計画を知っていた国である。ブランは二国の挙兵に連動して参戦し、ラウム教圏の兵站へいたんと各国の増援を戦地に割り振る役割だった。ラウムの教皇はシナリオ実行部隊の三国主には計画を話していたのだ。


三国の糾弾きゅうだんを聞いてアルはいた。


信徒国を手助けもせず、あっけなくカラム王国が落ちたのはラウム教宗主国としての素養に欠け、信徒国として宗主国を糾弾きゅうだんすると共にハーヴェス勝利によって損をしたと使者がラウムに補償を求めてきたのだ。


ルーミス王などハーヴェスにさらわれて海賊行為の補償交渉を己のサインで決着したにも関わらずしつこく補償する様に何度も使者を立てて来てワロタ。よっぽど拉致らちられたいのね(笑)



ラウム教国に王と宰相を丁寧に招いた。


「使者に聞きました、何の損か教えて下さい」

「カラム王国との取引が無くなったからだ」


「カラムは国首が変わっただけで貴族や文官はそのままハーヴェスに任官されてますから取引はそのままの筈ですが?お調べしましょうか?」


「取引が無くなったのは事実だ!補償を要求する」

「取引とは海賊の鹵獲品の取引ですか?」

「・・・」顔色が変わる。

「さぞ儲けたでしょうね(笑)」

「何の事か?訳の分らぬ事を言われても困ります」


アルは知っていただろう?と三国に全貌を見せてやった。


三国の国主は、この様な物は初めて知った、神教国の捏造ねつぞうだととぼけた。知っているが認める気など無い。


視た通り魂がくすんでボケている。


「カラム王国が落ちる十日も前にラウム教は宗主国の素養に欠けるので神教国が教皇以下を更迭しハーヴェス帝国に送りました。あなた方が怒るラウムのトップは居ませんよ?トップが居ないのになぜ神教国にラウム教国への糾弾と補償を述べるのです」


「宗教国を監査する神の国なら補償は当然のこと」

「当然ですか?(笑)」


ALL「うむ」 こいつらハイエナ(笑)


「勘違いしてますね」

「何がです」


「神教国は大陸を巻き込む戦争を止めに来ました」

「それが?」

「当然お前ら元凶も監査する」

「な!何を言いだすのだ!」


「皆さんカラム対ハーヴェス戦に加わる筈だったでしょう?実際には準備しかしてないから黙って反省すれば見逃してあげたのにねぇ。知らぬ存ぜぬと嘘を言い、補償を出せだの監督責任だの己のはかった事を棚に上げて神教国に因縁を付けるとは神罰を知らないらしい」


目を泳がせた後にユウドの王が吐き捨てた。


「な!何を無礼な!皇太子か何だか知らぬが・・・」

「黙れ!無礼はそちらだ!」


目が細くなり威圧を掛ける。


「大陸に戦乱を長引かせる愚行も分からず陰謀に加担し欲に踊り民の安堵を知らぬ。平然と嘘を吐き他国を脅すバカに国が任せられるか。ユウド、ルーミス、ブランの悪党は一族郎党ハーヴェス帝国に引き渡す。次の王族は神教国が選んでやる。何も心配せずとも良い(笑)」


「そんな濡れ衣を着せるとは無礼にも程があろう」


「そこまで言うなら神託に聞きましょう」

「好きなだけ聞いてみるがよい(笑)」


「自分達が悪い事を知っていますね?」

「あぁ!知っている」

「あなたにもお聞きしますルーミスの王」

「当然知っている!」


「なんで悪いのを知って文句言ってるんです」


「後ろ盾の神教国に補償をさせるためだ。ラウム教に騙された分神教国を騙して交渉を優位にするため」


宰相が大慌て(笑)


「難癖付けているのを認めますね」

「認める!」

「神教国は悪くないですよね?」

「神教国は悪くない!」


「神託は出たようですね? お引き取り下さい」

「わかった、国に帰る」


ハッと王が我に帰る。


「今何をした!」

「何も?神の前で質問に答えましたね?」


「何もしていない訳有るか!」

「あんな言葉は無効だ!儂は何も言っておらん!」


「もう何も言わなくていいです。自分が悪党と分かっている者がいつわる必要などないです。神は皆お見通しですよ(笑)」


「こんな場所におる必要はない!帰らせてもらう」

「帰る国があると思いますか?」

「何を!脅すつもりか!」


「補償を聞かねば国に帰って武力で脅そうとは笑える。王族とは良く言った、もはや盗賊だ。ステータスを見ろ」


平民にしてやったら目が飛び出すほど驚く。


「驚かなくて大丈夫、神罰です(笑)」

「そ、そんな馬鹿な!」


「平民が何処の国から攻めるつもりです?」

「何かの間違いだ、こんな事があってなるものか!」

「神に間違いは無い、身に覚えがあるでしょ?」


「・・・」

「神を信じない者には無駄ですね(笑)」


「・・・」

「悪人を世に放てば民が迷惑する」


視て言った。


「最初に言った、ラウムの悪党は更迭こうてつしてハーヴェスに送ったと。そこのルーミスの王も送ったが海賊行為の補償金で帰された」


何を言われてるか分からないよね。


「まだ分からないのか?」


「教えてやる。お前たちはハーヴェス帝国を滅亡させる陰謀をたくらんだ。こんな所で補償だの文句を言ってる暇など無いことに気が付け」


この様な罵詈雑言を上から目線で叩きつけられた事が無いらしい。ポカーンとしている。


「コア、ハーヴェス帝国の騎士団を呼んでくれ」

「すでに」

「早いな(笑)」


「さぁ、行くぞ!」

たちまちシャドが巻く。


王と宰相をハーヴェス帝国に連れて来た。

騎士団がゾロゾロと集まってくるところだった。


「罪状は審問官に聞いて下さい」


隷属しておいた。うちの審問官が色々聞くよ。


当然ハーヴェス帝国を滅せんとは重かった。やらかした親父の為に一族郎党は可哀想すぎて出来なかった。肥大しすぎた欲望で迷惑を撒き散らす奴は思い知ればいい。


今回の陰謀の全ての情報を開示し、納得させた上でまともな公爵家に王を継がせる。継げば分るさ、武器や兵士に関する支出が異常に高かった国を。戦争初期の対ハーヴェスへのゲリラ戦を想定して散財した領主を国王からなだめる様にお願いしないとな。


すでに国の上司は責任を取った。


・・・迷惑を撒き散らす上司・・・。


海賊を推奨しそれを撒き餌にしてカラム王国を捨て駒にハーヴェス帝国を嵌め手に誘い込み民を戦火に包み込む上司。最終的に勝って富を得る夢想を見る上司。本当にそう信じてるのだ。


まぁ、迷惑な事は確かだ。倒すべき神敵に下る天罰はあっても、海賊を推奨したり戦争を故意に長引かせる自分の悪事に下る天罰が抜け落ちてるのが視える。


そんな都合の良い天罰あるか!(笑)


・・・・


テズ教圏とラウム教圏の諸国の話が決着を見た頃。


サンテ教国から欲深い奴だけ連れて来た。


ラウム教の教皇以下大司教。

テズ教の教皇以下枢機卿、大司教。

サンテ教の教皇以下大司教。


手枷てかせ足枷あしかせめられハーヴェス皇帝陛下の謁見の間に転がされる。隷属されて本音で喋る様になっていた。


事件の全貌が語られ、ハーヴェス帝国皇帝フランク・ル・ヴィッヒ・ラ・ハーヴェス三世は疑問を聞いた。


陛下の疑問を、三教皇は何も隠さぬ言葉で平然と恥ずかしげもなく喋る。説法で口は達者だ。誰もが持つ欲を持って何が悪いと開き直る。『恥を知らんのか?』と陛下が吐き捨てるとそんな物は必要ないと言う。欲に忠実に生きて何が悪いと陛下に言う。


陛下は教皇や大司教に問い詰めた。


凄い光景になり、アルは以後本音で語らせる事は二度としないと誓った。人としてのありとあらゆる欲望があった。それはアルが普段検索して視るフラッシュとは違った光景だった。


金のための欲望。

男としての欲望。

権力に対する欲望。

他宗派に対するねたみ、そねみ。

人をおとしいれる暗い喜び。

宗教国の王(教皇)である登り詰めた自慢。


大司教同士の出世レースの鞘当さやあてや、身に覚えのない教皇への密告に困る大司教も告白し、それを言ったのはこいつだと教皇が他の大司教を指差した(笑)


聞けば聞く程、わやくちゃになったので止めた。その話は止めても、陛下は聞きたがる。陛下の質問は止められないと言うか陛下が次第にエキサイトして怒りながらの質問に変わった。


聞かれたら聞かれるままに理性の無い人としてのごうが包み隠さず出て来てしまった。(だから本音なんだろうけど)各国の王が教皇に涙を流して話す秘密の懺悔ざんげを聞いてしびれる陶酔の時を過ごしただの、私に王がひざまずいて願っただの、私を神の如くあがめただの言い出して皇帝陛下がキレた。激高した。


「希代の詐欺師を処刑せよー!」になった。


古の大魔法でこうなっているだけだ、と理性のタガが外れて夢想も希望も喜びも全部出てしまっていると、これをもって判断してはいけないと俺が陛下に取りなさなかったらエライ事になっていた(笑)


処刑を止めたら、二度とハーヴェスに顔を見せない条件で裁きは神教国預かりとなった。


三教皇以下の要人は全員追放された、神教国に。 


オイ!うちの国はそういう扱いか(笑)


ハーヴェスに置いておくと処刑だから世の食料作りに励んでもらう。




次回 338話  王室ゆかりの執事とメイド

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