第322話  すれ違う思惑



2月20日(曜日)


ハーヴェスの艦隊が向かう場所はラパス王国。

先住民族が固まって王政になった島だ。江戸時代の琉球王国みたいなもんだ。まぁそこは九州程の大きさの島で海洋立国じゃ無いとやってけない。


ラパスで海賊やってた商人連れて来てと艦隊に同行してるコアさんに言われたのでハーヴェスに連れて行く。


王の勅命を受けた貴族が指示して動いた海賊はばかり。一杯船主とは血の繋がりの家族で一隻持っている商人だ。乗り組むのは親子、兄弟、親の兄弟、従弟などの爺さんから孫までの一族だ。


ラパス、モン、ラウム、ルーミス周辺地図

ラパス王国:東経77度、北緯42度

https://www.pixiv.net/artworks/103781828


ラパスは個人商人が荷馬車代わりに小型交易船で活躍している国。モン、ラウム、ルーミスに囲まれた内湾に位置し、波静かな中を四国間で交易を行なっている国だ。

ある程度の風がある海で双胴の帆船を使って一般帆船の3倍のスピードで海を渡って交易する。当然小粒の貨物船で利便性特化の赤帽的な交易商人が多い。


そんな国が海賊を推奨した。


カタマラン双胴船タイプの高速帆船で群がって、交易船を叩く。大きな獲物をシャチが群れで倒す様な海賊だった。


俺は家族でやってる小粒の海賊商人を捕まえてもと思って指令を出すオペレーターの商会を取っ捕まえる事にした。


たまにいる大商人は二十艘も高速帆船を持っているが、ほとんどの商人は一杯船首。国が家族からどうやって補償取るんだよ?と思ったのだ。


海賊に交易船の情報を流して襲わせ利益を仕切るオペレーター商会と王様と領主とその側近を正直に話すようにゲッシュしてハーヴェスに連れて行った。


三日後・・・補償交渉の証文を持った宰相と領主の側近を艦隊に連れて行った。


どうやって補償取るのかしんないけど・・・。



・・・・



2月20日の晩、お爺様から連絡があった。


昨日の昼過ぎに王都別邸に着くと、到着を待つ手紙が届いていたので今日商談をしたそうだ。


少し今年の状況を説明しておく。


コルアーノはリノバールス帝国が無くなって四年が経つ。オード戦役から十年が経ってようやく四十代から六十代の穴が埋められようとしていた。全ての兵はまんべんなく死ぬが、騎士団を率いる各団長クラスは戦争になると一番に亡くなる。


第一騎士団の現団長ヒース・オブライエン(53)は第三騎士団副団長の41歳にオード戦役が起きた。オード(3位子爵領)が帝国の電撃作戦で守る間もなく占領され、帝国兵が強大な戦力を持つミウム辺境伯領とヨレンソ公爵領に雪崩れ込む戦いだった。


コルアーノは総力戦で一年八か月掛けて帝国をオードまで押し戻し、両軍がオードを囲む六カ所でコルアーノは十四万の軍勢。ロスレーン軍はその一カ所で両軍で四万を超える大決戦の末に帝国を打ち破った。約二年にも及ぶ戦いから帰って来たヒースは43歳で序列1位の第一騎士団団長になった。序列上位の者は約二年の戦いで戦死したのだ。


当時子爵領の有事の拠出兵力は三千人だったにも関わらず、守備隊や冒険者、義勇軍も入れて七千人もロスレーン領は兵を挙げていた。当時は人口比五%の出兵比率だった。それは身体強化を持つ人間の比率で言えば八十%を越える人員が参加した事になる。


アルの親父のアラン(当時34)はオードでロスレーン軍と一緒に居たハルバス公爵軍の暁の傭兵団とたまたま合流していたお陰で命を救われたとラルフは言った。


そんな戦争から十年経って、やっと抜けていた四十代から六十代の穴が塞がって来た。ロスレーン伯爵家も団長のヒースが53歳となりその下の年代が育って失った世代の穴を埋めてきている。


明確な敵のいないコルアーノ王国は兵が欠けた穴が満たされて定員となり(昇爵のロスレーンは除く)軍備に掛ける金が少なくなった。子供が生まれて、大人が死なないと人口は増える。増えた人口分だけの兵士は雇えない。すでに雇った者は俸給を払わねばならない。


シュミッツの言った様に、各領主家の武官は街道の見回りを始め城壁や橋梁、開墾や用水路の普請に動員して俸給を労力に変えて公共投資する様になっていた。そんな時期にロスレーン家の打ち出した政策は流れに乗った。公共投資に向かった各貴族の軍事費がロスレーンに流れ込んだ。


持って行き方が上手かった。


自領の利便性を増す街路灯の代金が、自領の特産と交換で自領に金が戻って潤う、潤うと税収が上がる、税収をさらに投資するために武官が普請を行う。


間違いなく景気が良くなって来ていた。


この新年の冬は各貴族の領地に武官が普請で作った板張りの開門村が出来ていた。水場には井戸が出来ていた。ハウスの前にはかまどが出来ていた。それで民には充分だった。冬の旅人は分厚いマントを着て焚き木の前で暖を取りながら朝を迎える。そんな小屋でも雨が凌げて寝られる小屋が出来たら最高だ。


シャワーも良い、トイレも有ればなお良い。しかし雨露あめつゆや寒風をしのげる小屋が一番ありがたかった。


利用者からの税収も上がった開門村は冬の寒さに直面した。板張りの小屋に暖炉を作ればレンガ作りのコストが掛かり薪も必要。魔力充填方式の暖房紋を欲しがった。そんな商談の誘いがあって、お爺様が王都別邸で商談したそうだ。



「え?暖房紋です?」

(それと街路灯とセットでな)

「うちのキューブハウスの足元照らす奴です?」

(すまぬ、街路灯の大きさは聞いてない)

「大体の領都には街路灯付いてますしね」

(いいわ。明日使いを出して聞いておく)


ハウス一軒の収入、板張りのハウス一軒:一日銅貨三枚(300円)×一年:三百六十日×七人≒金貨1.5枚(75万円)開門村ハウス暖房紋一個金貨一枚なら一年で元が取れる。暖炉より安く薪も要らないなら妥当な金額と思った。街路灯は金貨二枚が相場だから下げられない。足元を照らす常夜灯は金貨一枚が妥当かもな。



「街路灯の大は金貨二枚、小は金貨一枚。暖房紋は金貨一枚。男爵領は大が金貨一枚、小が銀貨二十五枚、暖房紋が銀貨二十五枚でどうですか?」


(うむ、それでいいじゃろ)

「ハウスの数だけ街灯紋と暖房紋ですね?」

(セットと言っておったからそうじゃろ)

「分かりました」


(これは相談じゃ、サービスエリアは無理か?)

「え?」


(宰相からサービスエリア三十カ所の話があった)

「え!本当です?」以後S.A。


(うむ、魔法士に打診すると返答した)

「あれ時間が掛かるんですよ、欲しがってました?」


(そりゃサルーテでは三万人以上が札を下げて一日トイレとクリーン付の温水シャワーに入れるのじゃ、魔力は本人持ちで収入も大きいからな(笑))


「収入大きいです?」

(大きいわ。S.Aだけで一日銅貨三枚、サルーテのS.Aは毎日三万人なら一日大金貨四枚半(900万円)じゃぞ)


「認証鑑札とか苦情ないです?」

(札にキーを当てるだけじゃ(笑))


「S.Aは街路灯という訳には参りませんよ」

(じゃろうな)

「ロスレーンだけで一か月掛かりましたからね」

(うーむ)

「逆に建物だけ作れば魔術紋は簡単です」

(魔術紋だけなら受けられるか?)


「給湯紋、給水紋、暖房紋、クリーンの魔術紋全部金貨一枚で行けますが・・・うーん」


少し並列思考で考え込む。


「S.A用地を更地で用意してもらいましょう!」

(ん?)

「整地が大変なんです。更地なら建てますよ」


大変というか絶対見せられない非常識部分だ。聖教国の魔法士でもS.A建てるのは導師しか無理だ。今度は神教国の名を出さないとダメになるなぁ・・・。


※S.Aは導師の魔法技術の集大成が詰まってるので宮廷魔導士クラスでも手も足も出ない。


(ありがたい!王家の王都の話だからな)

「王都でも更地を用意したらすぐですが・・・」

(が?・・・なんじゃ?)


「領都で苦労した用地確保が王都で出来るか?」

(そうじゃな)


「まぁ、用地が出来てからのお話ですね(笑)」

(用地を見てからの話じゃな)


「王都だと認証鑑札はどれほど必要です?」


(サルーテと違って王都は人が流れる。認証鑑札は無くても良かろう。領都と一緒で紙鑑札で良いと思うぞ、滞在証と同じじゃ)


「あ!そうか。汗まみれの仕事じゃ無いですね」

(紙破れを防ぐのに石札にしたんじゃろ?(笑))

「当たり前になって忘れてました(笑)」

(持ち帰られると王家も認証札が足らなくなる(笑))

「ですね、その様に願います」

(宰相次第じゃ、色々意向は聞いておく)

「はい、用地の図面が入り次第作りに行きます」

(暖房紋と街灯のセットが先じゃな)

「また連絡ください、あ!」

(ん?)

「今、ペンは近くにありますか?」

(あるぞ、話しながら書いておる)


「私のクランに聖教国セントフォールの盟友、神教国タナウスの留学者が居ます。S.Aは流石に聖教国で作れる者がベント導師だけになります、コルアーノではレンツ様だけです。流石に不味いのでS.Aは神教国タナウスの魔法士が作ると仰って下さい。領都の銀行の恩寵や魔法もそこの技術ですし、街路灯と暖房紋は聖教国、面倒臭いS.Aは神教国タナウスとしましょう」


(神教国タナウスじゃな。秘匿ひとくも大変じゃ(笑))

「他人事みたいに!(笑)」

(アルの事じゃろうが)

「私とバレたらお爺様が縁談の話に苦しみますよ!」

(分かった分かった!(笑))

「バレたらリズが泣きますよ!」

(分かったわい!)

「注意して下さいよ?」

「しつこいわ!分かっておる!」ブツ!


あ!逃げた!ロスレーンの麒麟児が逃げた!


・・・・


2月20日にお爺様との相互通信機のやり取りを終えてメルデスのハウスのベッドで横になりながらアロちゃんと交感会話した。最近は交感会話中にそのまま寝ている。


テズ教国の情報で脳が活性化した。


今日の昼に密使が現れ、ドネスク・コモンの両国王がテズ教国に密約の返答を求めて来たそうだ。現テズ教の教皇は知らぬと黙殺する方向らしい。元々ハーヴェスと関係ない独立国のオラルスとモンテーヌを個別に攻める予定だった両国が攻め込んだ場合の後方支援の盟約は果たすのかどうかの返答を聞いてきたそうだ。


返答によっては教会の者を嘘つきと投獄するそうだ。


その為に神教国の司祭が居るんだよ。


宇宙騎士の様がな!(笑)

↑交感会話だから読まれてる。


「黙殺は止めさせてくれる?盟約をした教皇以下の枢機卿や大司教は神教国タナウスによって罷免ひめんされたと回答してくれる?以後はテズ教では無く神教国タナウスが話をお聞きすると伝えて。騒乱が起こったら転移装置で現地の教会スタッフはテズの総本山に避難させて神教国の司祭一人で迎え撃ってくれる?殺さなきゃ何やっても良いから」


「不殺と!かしこまりました」

「偽善と笑わば笑え(笑)」


「(笑)」

「笑ったな!」

「アル様の命ですから(笑)」


「いいんだよ!来た奴は戦闘不能にするから(笑)」

「戦闘不能です?」


「宗教国らしく布教するだけよ?(笑)」

「罪と思う事は出来なくなりますね(笑)」

「命令とはいえ教会を襲いたくないと思うし」

「分かります」

「来ちゃったらしょうがないけど・・・」

「かしこまりました」


「筋肉司祭が後遺症の残らない程度に殺してやるよ、って笑いながら巨大なテズ教のシンボルを持って殴り倒してもいいよ(笑)」


少し調子に乗った。


「アル様!(笑)」

「作れるでしょ?(笑)」


「作れますが・・・良いです?」

「超ウケる!とか通じないから言ってもダメよ」


「アル様!(笑)」


「神はこうおっしゃっています!と司祭がブンブン振り回す方が、ってる感が増して良いかも?と愚考します」


返すアロちゃんも思考予測でそっち方面に流れ出す。


「司祭だけに!それで行こう!(笑)」

「司祭ですし、新興宗教ですし(笑)」

「キレたら危ないとこ魅せちゃえ!」


アルは気付いていない。神教国のシンボルは家紋なのでと言った瞬間からテズ教の司祭が振り回すイメージになっていた。キレて逝っちゃってる司祭が神教国と気付いていない。


「こんなので魅せたら良いです?」

交感会話が切れた。


「それどうしたの?」

「生成してジャンプさせました」


アロちゃんがとんでもないもの持ってた。直径40cm長さ4mのコケシを横に抱っこしてた。頭の部分がトランプのクラブが3次元になった様な球。4面と頂点に五球付いてる。バスケットボール以上の凄いのが・・・テズ教のシンボルだ(笑)


「ジャンプしてきたら変じゃない?」

「テズ教会の祭壇に飾っておきますね」


・・・それなら・・・まぁいいか?


「お仕置きだからやっちゃって!」

「アル様の様にかっ飛ばします。」

「俺そんなのでかっ飛ばしてないから!」


「あ!それジェルがやったら怖くない?」

「え?」

「剣で突かれても剣ごと飲み込むとか(笑)」

「(笑)」

「斬られて首が飛んだのに元に戻るとか(笑)」

「当たりで司祭に一人紛れ込ませます?」

「やってやって!(笑)」

「捕えられたら牢をぐにょーんと・・・」

「アロちゃん、やめてー!(笑)」


司祭の中に当たりが入った。


夜中に調子に乗るとノリで変なベクトルに進む。


・・・・


2月24日。


密偵を引き連れた偽アル御一行から連絡があった。


コルアーノ~神聖国~リンデウム王国~サント海商国~セイルス商国~コルアーノ王都を目指していた偽アル御一行がセイルス商国からコルアーノ王国に入るが次の宿場でハルバス公爵領に入るとコアさんから連絡が入った。


セイルス商国~ハルバス公爵領参照。

https://www.pixiv.net/artworks/100819215


御一行はハルバス公の影。第六騎士団の追視恩寵持ちのベンジャー・ストナウトを引き連れて一年以上旅をしてきた。


ハルバス公はアルがコルアーノに居ないと思い込んでいる。


予定通りハルバス公爵領に入り日程調整しながら、王都に逗留する家族と会わぬ様に貴族院の退官式以後に王都別邸に行くように指示する。


貴族院の退官式が3月30日で貴族院の伝統行事が終わるのが4月1日、アリアの学院入学も一日だ。遅くとも4月3日には家族は王都を離れることを伝えると五日程は余裕を持って滞在できるとの事なので公爵領都にとどまる様に指示を出した。


ハルバス公爵領都でベンジャーに休息を与えて、公爵との謁見の時間を取らせたら、ハルバス公も偽アルで釣れるかもしれない。釣れたら天真爛漫てんしんらんまんな可愛い子供を演出する様に指示した。



釣れたら俺自身が直接決着を付けてやる!

(公爵のタゲが外れてる事をアルは知りません)


(イヤ、あんた凄い世話になった人だからね、ロスレーン子爵家が伯爵家になったのはその人のお陰だからね。アルはそういう事全く知らない)


当時、弱くて臆病だったアルは王家に恩寵を知られたら人体実験されるとか混沌衆の刺客が送られると妄想が膨らんで絶対王家に関わらないと誓っているのだ。ロスレーンと言う家族を人質に取られていると思い込む程に王家を恐れている。当時はジャネットを送る一瞬しか王都行かない。


アルは派閥の事と王家は絶対君主ではない事を当時のレンツ様から聞いて余りの面倒臭さに驚き、レンツ様に決算金返還問題を丸投げで任せてノータッチ。子供の出る幕など無かった。


派閥の思惑で貴族がでゴタゴタするのを防ぐためにレンツ様が導師と共に上手く寄親のハルバス公を使ってマルベリス商会の決算金返還にケリを付け事件は終わったと思っている。


アルがレンツ様から聞いた事。マルベリス伯爵が引退して息子が後を引き継ぐがバタバタしてるので決算金は返すな。半年経って落ち着いたから返していいよ。しか聞いてない。


だからマルベリス伯が序列二位になったのもロスレーン家が伯爵家になったのも当時は知らない。知っているのは俯瞰視点ふかんしてんの読者だけだ。


決算金返還問題でハルバス公に目を付けられを疑われてると思っている。を縁談で取りこもうと密偵を付けてきたと思っている。


大魔法を見たミウム伯がハルバス公に気を付けろと言った事で恩寵がバレ掛けていると、疑いも無くアルはそう思い込んでいる。その通り大魔神な恩寵を持っているのだ、正解で合っている。


だから直接対決で白黒決着を付けてやる!

(公爵のタゲは外れてるんだってば!)


公爵が王家と繋がってあんな事やそんな事やってると知らない。その後のロスレーン家の躍進にアルが裏で噛んでいる黒幕と思われ、類稀たぐいまれなる頭脳の持ち主とハルバス公が狙っているなど毛ほども思って無い。思われているから密偵が付いたのだ。国王派の寄親は伊達では無かった。


片やアルは聖教国の皇太子どころか自分の国を作ってる最中で、類稀たぐいまれなる頭脳の持ち主では?と疑っている子供がまさかそこまで育っているなどとはつゆほども知らぬハルバス公爵。


片や類稀たぐいまれなる頭脳を求める公爵。

片や大魔神な恩寵を絶対に隠したいアル。


お互いの思考や思惑が見事にズレているにも関わらず、疑われて縁談候補の一点において両者は曇りもなく合致していた。





次回 323話  閑話

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