第4章 異世界飛翔編
第268話 サルーテ
4月15日に王都からグレンツが帰って来るとロスレーン領はすでに活気があった。毎日北門から出て行く荷馬車と人足、女達を乗せる荷馬車、護衛の冒険者、吟遊詩人。領都ロスレーンはサルーテに向かう街道の最後の経由地なのだ。
既に人足飯場として三畳ほどの部屋の長屋が並び立ち、開門村施設も入れると二万人収容の宿泊施設が出来ている。季節は春、板で囲ってあれば布団で暮らせる長屋だった。
鍛冶屋の工房も大工の工房も稼働し、釘などの現地調達が可能となり数量不足、不良、荷馬車や台車の修理に職人が立ち働く。
サルーテの景気を聞いて隣接する男爵領にいた流民がさざ波の様に押し寄せた。サルーテに仕事は幾らでもあった。主な仕事は材木、レンガ、粘土の荷下ろし、整地などの土木作業、中でも荷運び、荷揚げは高賃金だった。
流民たちは建築廃材の端切れを利用して家を作る。朝になると人目に触れない土手下の河原から現れて現場に仕事下さいと集まって来る。子供は露店の呼び子や器洗いで一日大銅貨一枚(千円)を稼いできた。
流民が増えると、売れ残った野菜を河原に売りに来る村人もいた。移動で潰れた物や熟して弾けた屑野菜だ。小金を貯めた流民が河原に露店を出した。安くて腹に溜まる物を調理して流民同士の経済も活発になった。
綺麗な格好で行くと仕事に雇ってくれるのでサルーテの近くに流れる河原は水浴びや洗濯場と化し、いつしか河原村とか流民村と呼ばれるようになった。
河原の近くに流民が畑を作り、芋を植えて楽しみにした。皆の胸に希望があった、以後十年は続くと噂の城壁の
ここで仕事にありつけたら流民など止められると待ち望んだ。
五月の中旬になると続々と各地から人足が集まった。河原の流民たちの情報網は凄かった。明日から西で教会が始まる、東で執政官宿舎が始まる。近くの大きい敷地が領主様の家で大工の棟梁が一日手間取りを十人雇う、どこの領地の棟梁は厳しいが一日幾らくれる、製材所の親方は愛想よく昼を出してくれる。あそこの露店は手伝いの子供を二人欲しがってる。
なんせ言われた場所に綺麗にレンガを一日中並べる、欠けたレンガを城壁の石材置き場に運ぶという仕事まである。頭が要らず体が要る仕事ばかりだった。工房に行くと
頭の良い流民は美味しい所に目を付けて、工区に朝並ぶ流民を仕切りだした。今日は三十人だってよ!三十一人目は他に行かないとあぶれるぞ!
日銭や割の良い仕事は並んだ者から順番なので早くから並ぶ。そして目の前で仕事の割り振りが無くなると揉める元だ。
親方の手足となって献身する者は信用されて親方の補佐みたいな役に収まった。上手く立ち回る者は人足を大量に雇う権限を親方から委託され朝一で流民をせっせと集めた。
執政官の様に書類で仕事をする者では無い。現場は紙で書いたようには動かない。柔軟に問題に対処出来る者は現場をスムーズに回し信用される。
当然、字が書け、読め、計算が出来る者である。
登って行く流民は皆、オード戦役でオードが帝国に占拠され略奪と破壊と戦火から逃げて来た者だった。
何もかも失い一度落ちてしまった流民というレッテルで日雇いも何もかもが流民相場の賃金。仕事も有ったり無かったり、今日は要らないと言われたり
家を失い、嫁を失い、子を失い、何もかも捨て鉢になって気力も無く、持って逃げた財産など一年も掛からず消えた。十年近くも流れ歩き、落ちるとこまで落ちたのだから本人が悪いと言えばそうかもしれない。世の混沌の犠牲者であることは間違いなかった。
そんな者達にサルーテの領民になるチャンスがやってきていた。
サルーテ領地図・オード戦役交戦地
https://www.pixiv.net/artworks/100819215
・・・・
4月22日光曜日
アルはメルデス裏社会、北街の元締めユッコ。北東街の元締めソルマン。西街の元締めロデス。南東街の元締めアロルドに会っていた。
皆、ソルマンが声をかけこの場に連れて来た者達だ。皆が伯爵家の恐ろしさをソルマンから聞かされても半信半疑だったが貴族の呼び出しを断る勇気もなく会合に出席した。
「皆、来てくれてありがとう。来なかったら潰しちゃうとこだったよ。素直に来て大正解だったね!(笑)」
子供が笑いながら潰すと言って来る
いきなりアル節を聞かされる元締めたち。
「みんな無体な事やってるみたいだけどさぁ、知らないと思ったら大間違いだよ。あんま調子に乗るなよ、お前ら」
「・・・」
「黙ってちゃ分かんねぇ、聞いてねぇのか?」
ソルマンに目を移す。
「聞かせております」ソルマンが言う。
「よし、聞いてるから来たんだな?」
皆が頷く。
貴族という見た目は子供の可愛いのが裏街の元締め相手に余りにも
「まぁいい、呼んだのは別件だ」
皆がピクリと震った。貴族のクレームを怖がっていた。
「今、このミウム領から何千の人足がロスレーンのサルーテって所に行ってるの知ってるな? お前ら女を束ねて送ったよな?それに関する話だ」
皆はホッとした、それは執政官事務所から街の取りまとめに振られた公共事業だったからだ。戦争の時と変わらない。(ミウムは兵士も冒険者も多く繁華街もすごい数だが近年二年は軍備の縮小化で兵が居なくなり少しずつ寂れて来ていた)
「今な、サルーテに流民が2000人程集まってる。お前ら最小限の現場が回る奴残して全員で流民守って来い」
「え!」皆が驚く。
「
「・・・?」
「他領の紐付きの流民がサルーテに逃げて来てんだ、お前らも契約で縛った貧民が逃げたら追うじゃねーか、知らねーとは言わせねーぞ(笑)」
元締めたちは顔を見合わせる。
「借金だ契約だ抜かすバカは、全部ミウム辺境伯家とロスレーン伯爵家が潰してやる。追って来たチンピラ脅せば相手の元締めへのメッセンジャーになるな(笑) ボスが証文持ってお貴族様に訴えろと言えばいい」
「サルーテはコルアーノの景気を良くする起爆剤だ。この夏、全国から人足や資材が集まる中心となる、お前たちがサルーテに着く頃にはとんでもない事になっていると思う。俺の予想では簡単に1万人超える流民になる。川沿いにたむろする流民を連れ戻しに来たチンピラから守れ」
「対価は何が良い? これか?」
ザラザラと金貨を出す。
「サルーテのシマを四分割してお前らに仕切らせてもいいぞ、メルデスで小競り合いなんてやってる暇もなくなるしな(笑)」
北街のユッコが声を出す。
「なぜ私どもに?」
「こないだソルマンの所を〆たが、お前たちも調子こいてるからな。余りにも人を舐めてると遅かれ早かれ〆るぞってこった。貴族を怒らせる事に身に覚えあるよなぁ? 今回たまたま仕事があったから、罪滅ぼしに地元の元締めに振っただけだ。別にお前たちじゃ無くてもいい」
「今いる流民はミウムの受けた仕事の手伝いして二月から食ってる。ミウムの仕事に関わってる流民ならミウムの元締めが守ってやらなくちゃな。いなくなると下働きの小さな手間仕事を受ける人間がいなくなる、ミウムの仕事遅らせてうちの領の損になるような事はさせるな」
「あぁ、ミウム伯な俺の大叔父になる。俺は子供だからこんなしょーもねぇ、お前たちみたいな外道相手の仕事しか任せてもらえねぇんだ。笑え!(笑)」
「・・・」笑える訳ない。
「お前たちの仕事は他領から追っかけて来るチンピラにお貴族の名前を出して追っ払うこった。他領の外道が持ってくる証文踏み倒してこい、取り上げて破り捨てて構わん(笑)」
「それで揉めたらお貴族様が?」
「おぉ、うちの名前出して向かって来るなら行かねぇとなぁ?揉めましたと一筆書いたらすぐ潰す」
「・・・」
「しょうもねぇ小競り合いで書くなよ。書いた瞬間相手が潰れるからな。その辺は相手に慈悲を見せてだなぁ、言って聞かすなり殴って聞かすなり好きにして四人の元締めが連合してダメなら書け(笑)」
「・・・」震え上がっている。
「当然、ミウムは仕事回るだけしか置いて行かねぇんだ。留守狙う泥棒は狩ってやる、メルデスは安心して行って来い。報酬は金でもシマでもいいぞ。俺のお兄様の三位の子爵領だからな、歴史あって何もかも決まっちまったメルデスじゃない。これから伸びる新天地もいいぞ(笑)」
「その気になったらこれ見て決めてすぐ行って来い。ミウムは勇猛果敢な兵と冒険者の街だ、そんな元締めも外の外道に舐められるんじゃねぇぞ」
皆が魔術証文を見て、すぐに仕事を受けサインした。
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ミウム領 北東街区 元締め ソルマン。
サルーテ領の各種問題に介入する権限を与える。
・流民に関する問題。
・街区とりまとめの問題。
※執政官事務所より委託され鑑札を扱う徴税代行)
ロスレーン伯爵家 アルベルト・ロスレーン。
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元締めたちは魔術証文を浮かび上がらせ何度も確認する様に署名を見た。元締めたちはその事件の情報は掴んでいた。北の冒険者ギルドで大暴れして情報誌の号外に出たメルデス第二演習場、雷鳴のクランマスター。今のメルデスで知らぬ者がいない二つ名を持つ子供の実名と同じだった。
契約内容は以下の通りだった。
・四人の元締めの会を四部会とし、流民名簿の作成。
・サルーテ流民の民間守備隊を立ち上げる。
・平民服に帯剣、守備隊を示す青いタスキで活動。
・他領の借金、契約を洗いセンターに囲い保護。
・接触者にアルの名で証文無効を宣言し叩き出す。
・四部会が困難な相手はアルの使用人に願い出る。
・仕事を斡旋した流民から適度な口銭を取って良い、守備隊人数が余るなら手下を働かせても良い。但し、サルーテでショバ代、みかじめ料(用心棒代)を取ってはならない。
・他領から足場を固めに外道が来たり、露店からみかじめ料、ショバ代取る奴は権限の証文見せて叩き出す。揉め事にサービスで介入して執政官や流民、露天商にミウムの四部会の力を見せ付けるのは大いに良い。
4月30日までムン国に行っていたアルは、光曜日のお休みにはこっそりサルーテを見に行っていた。上手い事回っていた。流民も少なからず金を貯めて一年後には領民登録と人頭税を修めて領民証をもらおうと希望に満ちて働いていた。
六畳に住む娼婦や三畳に住む人足の部屋一つ一つに暖房紋を付けてやった。視ると工期ごとに人足も入れ替わり冬も越すのに余りにも簡易的なあばら家だったからだ。(その時のアルは人数分を建てる事優先で、冬までに長屋の作りが良くなる事を知らない)
そして、上記の問題を知った。
泣きわめいて引きずられる流民の家族を見たのだ、ロスレーンの北に並ぶ三つの男爵領の元締めから逃げて来た借金流民や契約と連れて行かれた過酷な
普通に働いて普通に賃金を貰う事が許されない訳アリの流民がいた。あーあ!と思いながら他領のチンピラをぶっ飛ばしてやった。そういう証文を盾にすると言うこと聞きやすいのでやってるだけで、中身は流民からも絞り尽くそうとする(サラ金からノウハウを学んだ大手カードローンやリボルビングと一緒な)奴らだった。
そんなの毎日見張ってられないので、メルデスで一回〆て馴染みになったソルマンに話を振り、毒を以て毒を制する事にしたのだ。
大きなキューブハウスを河原を見下ろす位置に建て、ロスレーン領、サルーテ流民サービスの看板を付けて四部会の根城にする。河原と土手を挟んだ対称にキューブハウスを1000棟建てた。10人入れるなら1万人収容だ、馬車ガレージが無いから意外にコンパクト(笑) これはメイド部隊に料金徴収させる。ここには共通券が無い代わりにメイドが覚えてしまう。銅貨2枚で泊れ、執政官管轄のサービスエリアの1日券を銅貨3枚で買えば共通券と同じ銅貨5枚だ。
※ロスレーン領内は全てハウス一日銅貨3枚、サービスエリア一日銅貨3枚、トイレ一回銅貨一枚、シャワークリーン一回銅貨2枚。ハウスに泊ってサービスエリアも使う共通券は銅貨5枚で少し安い。
サービスエリアは北門と河原を結ぶ途中に作り執政官管轄にして一日サルーテ中で使える鑑札と共通にした。
・・・・
サービスエリアの共通化は2月2日から始まっている。当時のサルーテの街中には建物が何も無い。あるのはサービスエリアだけだった。最初は門外でキューブハウスとサービスエリアの共通一日鑑札を銅貨5枚(500円)で露天商が買った。
露天商が来た2月2日の最初の一日でサルーテの執政官が気が付いて法を是正した。露天商の共通一日使用券は外のサービスエリアの物だったからだ。ハウスの無い街中で買う訳が無い、ハウスとサービスエリアの共通鑑札は銅貨5枚で個別に買うより銅貨1枚安い。サービスエリアが出来て3か月経って初めてルールが変わった。
実は当初、ロスレーンの領都や街のルールでは街中の鑑札では外のサービスエリアは使えず、外の鑑札は街中で使えなかった。
簡単に言えば、夜中の2時に門外に着いて銅貨5枚でハウスとサービスエリアの共通鑑札を買うと朝門が開いても街の中で使えなかったので、ロスレーンでも早急に街中でも使える様にしたのだ。
今、サルーテで使われてる鑑札は特別製だ。それは執政官や徴税官の笑い話から始まった。アルがサルーテの問題点で検索して視た時にその話がフラッシュに引っ掛かったのだ。
春の陽気の中で一日中働き、汗を吸った上着やズボンのポケットに鑑札を入れて働いた人足は、日付の入った紙の鑑札が汗を吸って破れて使えなくなるのだ。一日銅貨三枚で使い放題の鑑札だ、銅貨三枚なら安い定食屋ならパンとスープが食べられる。
必死に徴税官や執政官にボロ屑を持ってお願いする。サービスエリアに破れた物を持って間違いなく今日の日付だと持ち込んで来る。お金を払った徴税官に>今日間違いなくお金払いましたよね?と証人を求めて来る。
同じ様な問題もあった。給湯紋でシャワーが出てクリーンが出来る施設。分かっていても皆がやっちゃった。あ、お湯だ!先に服とズボンを洗おう! 水が出るのを見た瞬間にクリーンがあるのを忘れてしまうのだ(笑) 洗濯をしちゃった結果、以後使えなくなるほどグチャグチャの鑑札を持ってトイレに入りたがる人足が泣いていた。
紙の鑑札の問題だった。
今の鑑札は認証指輪と同じ紋をアルが石の札に刻んで穴にひもを通す。一回認証すると本人しか使えない。それに簡易版魔術証文。徴税官の持つキーを証文部分に当てて本人の魔力を込めると暖房紋の様に時限起動する薄く光るライトの魔法が刻まれている。24時間ピッタリ薄く発光する。発光しなくなるとお金を払って復活させる。指紋の様な小さな魔術紋を刻めるアルだから作れた。
破れない鑑札。石の鑑札を首に掛けたりポケットに入れて人足は何も心配せずにトイレやシャワーを浴びる事が出来る様になっていた。
・・・・
大きな車庫の様な販売コーナーも建ててメイドを置き、鹵獲品や滅んだ国の衣類、毛布や服や靴を格安で流民に販売した。横に貴族とハッキリ分かる家を置き、初期には総勢12人の執事とメイド部隊を常駐させた。ニウの執事部隊に青のタスキを付けて河原を見回らせ名簿を作成して行った。
貴族家の六人の執事が青のタスキを掛けて流民を見守る。ソルマン達が来たらメイドが案内して執事の仕事を繋ぐだろう。
お爺様の所に顔を出して、流民相手の服飾露店を雇った事。下働きに集まった流民が
流民を守ると言い出したアルに
普請工事が続けば小金を持つ流民も増える。一年後に出来る執政官事務所へ流民が貯まったお金で順次税を払いに来る。サルーテ領民が何千と増えるので事前に守ると言うのだ。
交易路の中心に位置するロスレーン領都から馬で一日の場所に街が出来るなら空いてるうちに土地を押さえようと大店がチラホラ動き出していた。同時に各領都より街路灯への礼状、代金の搬入も重なりお爺様も執務や返礼に忙しかった。
俺が思うのも
五月末にソルマン達がサルーテに着くと、流民は5000人に膨れ上がっていた。
・・・・
三月末にナレスを出発したナレス王国第一王女マリアンヌお姉様。五月最初の光曜日はスラブ王国でアキーム王太子との婚礼の日だった。国を挙げての壮大な婚礼の儀は各国の王族や宰相集まる
婚礼後に王都大教会のテラスに出て大群衆に手を振るお兄様夫妻。教会の対面の建物の屋上でリズと俺とセオドラ、ナタリーがもっと高い位置から手を振ってたら、雪崩れ込んで来たスラブ王都の守備隊に取っ捕まりそうになった。何と抜刀して走って来る守備隊に無礼者ー!とセオドラとナタリーが迎え撃ち交戦したのだ。結局ナレスの第三王女と聖教国の皇太子と分かり、守備隊は俺たちの護衛までしてくれた。守備隊長が横に立ってくれる中、思う存分テラスの二人に手を振った。兄夫婦は手を振りながら大笑いしていた。
弓や魔法攻撃を防ぐために、周辺建物は当日出入り差し止めだったのを知らなくて屋上空いてると登っちゃってたの。
結婚と言えば!
ロスレーン家の副メイド長のセリーナ(27)と第三騎士団のチャック・セバストン(武官6位:30)の結婚式は後日メイド長のジャネットから話を聞いた。セリーナはお母さんが貴族家メイド出身でお父さんが治癒士の家だった。セリーナが恩給の他に領都の家をロスレーン家から
相手は領都の騎士団員だ、お爺様とお父様は必ず出席する。
結婚相手は従士から騎士団に入り、若き騎士団員はアランお父様の従卒ともいえる役回りでオード戦役を生きて帰った。平民の自警団養成所(従士隊)から叙爵を経た準男爵だった。アランお父様の専属メイドが後の副メイド長のセリーナ。
12歳でメイドになったセリーナは、18歳で叙爵されたチャックを15歳で知り、19歳で側付きになったお父様を通じてお互いに良く知ったと言う話を聞いた。
(見た目が若いので)30歳で結婚するなんて早いですねとお爺様とお父様に言ったら騎士団は早く結婚して子供作らないと戦争で死ぬからだと笑われた。(上が早く死ぬから
そしてセリーナ・セバストンになった。
今ではロスレーン家の副メイド長六位の俸給を取るお貴族様だ。
(平民の貴族家メイドに俸給は無い、最低限の小遣いで衣食住+医の全てが貴族家持ちで退職時に恩給。のれん分けまで頑張る
アル14歳で迎えたこの春はサルーテ領の関係でメイド、執事、従士、騎士の雇い入れが平年の倍以上になっている。
※ロスレーン伯爵家この春雇い入れ。
メイド:ベルナ、セレン、オレリー、ダフネ、ローレット。
執事:ソレンゾ、コーチス、ジェス。
調理員:ミュール、ランドル。
馬丁:イグナス、ジェレミー。
次回 269話 四部会
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