第266話 頂きへの挑戦
ムン国の位置
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2月20日。
俺はクロメト第八門の門徒になった。
実は粘りに粘って相手を
終わったら次の人を呼びに行くスタイルになった。挑戦する上位序列の人は5位飛ばしでも10位飛ばしでも好きに飛ばして良いと言われた。当然アルは上にも行きたいし実力が似た人と長く打ち合いたい。
途中で5人飛ばしで呼びに行くと序列が上がるのも早い。
師匠とアルムさんは第五門300人と第六門500人だ。1か月経つと壁にぶち当たろうが恩寵上げようが、相手より恩寵が下なら基礎数値が上がることが分かった。ニウさんに壁は無い、カグアの第二門まで行って序列一位になる勢いだ(笑)
違う意味でタナウスの騎士団長、近衛団長、護衛騎士に四峰は
アルの基礎数値を上げる作戦が四峰のアドバンテージを少しずつ削っていた。すでに剣術Lv3に上げたが、恩寵を落とし基礎数値を積み増すのはLv2とLv3時代を2回やってるのだ。幼き頃からステータスボードを発現し積み上げて来た門徒衆の下駄を履いた基礎数値に迫る。リード師匠、アルムさんの基礎数値は元々高い上に積み増すからやはり登り易くなる。
第八門に行って気が付いた。相手が短剣だったり槍だったりするのが多くなってきたのだ。
色々教えて貰った。クロメトの技を磨いて行くと身体強化>剣術>格闘術まで上がるらしい。そうなったら短剣>槍で修練するという。序列が下がっても短剣、槍で剣との鍛錬をすることで他の恩寵もカバーする。全てが上がれば今まで以上の序列に駆け上がる。
俺は今、恩寵Lv5クラス相手に指輪で俊敏を+15上げて剣術Lv3でやり合ってる。+15上げてそれを妖精の靴がブーストする。攻守に慣れて倒すまで時間が掛かるが気にしない。俊敏が届かなくなればジョブ:斥候で器用と俊敏を+10上げ靴でその分またブースト(笑)
今は一日100人ペースで視させてもらい第八門1500人も5人飛ばしなら4~5日で行ける。
2月24日。
お爺様から王都に街路灯を献上すると話が来た。18日に王都に着き次第に王宮へ
夜陰に乗じて晩に王都中の街路灯が
それを聞いて魔力冷蔵庫っぽい発明品を献上して王様がご機嫌になる話を思い出した。異世界のテンプレを
棒に魔術紋付けただけで非常に心苦しい・・・。
大丈夫だ!少なくとも導師、レンツ様、アルノール卿なら普通に作れる。フラウお姉様も見たら作れるだろう。元々導師が開発した魔力充填にライトを合体したパクリ魔法だ。この時代の普通の技術だ。
王都に街路灯付けた翌日から注文が入った情報で呼ばれっぱなし。百聞は一見に
コアから何度も通知。お爺様が、お兄様が、お父様が、お爺様が、お兄様が・・・戦ってる最中に!
俺は恩返しの軽いつもり。お爺様達は国中の貴族と契約したロスレーン家の信用が掛かる大仕事。意識の差が違い過ぎて、大き過ぎるプレッシャーで俺が身内に潰される。
・・・・
ニウさんがカグアの第一門序列一位になった。四峰の一画カグア山の剣聖位を修めて総裁にお礼を言って帰ったそうだ。翌日リード師匠と同じエルブル(剛剣)に現れた。
「ニウさん!四峰極めるの?(笑)」
「アル様が知らない流派を修めればお教えできるかと」
笑って聞いたのに涙目になっちゃった。
「それで観測だったの?ありがとう!」
「世に良かれと行動するアル様です。あの総裁達の態度が余りにも
「相手はそんなの知らないからね!(笑) なめられたから僕もやったったじゃん。だから道場破りの形で通うの許してくれたでしょ?でも、ニウの気持ちは受け取ったから頑張るね!」
3月5日
師匠はフル恩寵状態で第一門序列8位で足踏み中。アルムさんは第二門序列35位で足踏み中。
二人共恩寵は素になって実力的に止まった感じ。
「アル!まだ数値上がるぞ、止めらんねぇ(笑)」
足踏みしてても全く気にせず大喜び。
「アル君、まだポコポコ上がるんだよ!(笑)」
序列上がらなくても得る物があって元気。
俺も自前の恩寵に戻して第五門300人で勢いが減速した。同じ刃筋を見極めて避けてカウンターの一撃で下す感じ。何分もお互いに打ち合うから持久力の差で俺が勝って行く。勝つときには技も出尽くしてるから視終えている。
そんな中、来た!剣術Lv5。
真面目に目の前の敵を視て技を吸い込んだ。剣技を吸い込んで一人ずつ下して行った。毎晩ハウスの三人で反省と課題と対策。最後に終わった模擬戦の刃筋を思い出す。そんな事やってたら身体強化がLv6になった。
身体強化がLv6になった途端、減速してたのが加速しだした。
そして俺は第四門200人、序列145位まで進んだ。格闘術がLv5になったが、もちろんクロメトの体捌きや足捌きもあったと思う。格闘成分は北ギルドの一件で多分に積み増しもあったかもと考えてる(笑)
格闘術が上がった時点でクロメト流の教え通りに短剣に変えた。短剣二刀流で五日間、槍で八日間をVS剣で鍛錬した。第四門の序列を下げながら足踏みして恩寵レベルをLv5にした。
3月20日。
晩にグレンツお兄様から相互通信で呼び出しがあった。
「今日フラウの卒業式を見た。明日王都を立つ」
「はい、わかりました」
「この一か月でかなり進んだ、物資や人足についての打ち合わせで執政官が続々ロスレーンに入るはずだ」
「話が進んで良かったです。注文分は街路灯が付いてますので、そろそろ各領主様も領地に着いて驚いてると思います」
「うん、すまないな」
「相互通信機で何かあれば連絡を」
「アル。ヒルスンが喜んでたぞ!」
「病気の事は何も言ってないですよね?」
「ヒルスンにもモニカにも供回りにも言ってない。皆が口が滑るとダメだからってアルの名自体が家族から出ない。何かでその話になると皆が悲痛な顔して下向くと話は止まる(笑)」
「なら大丈夫、貴族院、学院でもそうなる筈です(笑)」
「お前の名を抜きで暮らすのは家族も大変なんだぞ!」
「あはは!」
「アル!覚えとけよ!(笑)」
「なに聞いたか忘れちゃったー(笑)」
「後はグレンツ商会の仕事ですよ!(笑)」
「そうだな、四月の中旬に帰る」
「お気を付けて」
「お前もな」
・・・・
その日からラストスパートの一か月が始まった。
四月一日にタナウスに帰ると沿岸に全員死亡の難破船が漂着していたが全く気にしない、右から左にスルーだ。そんなフラグに首突っ込んでる暇ない。荒神怖けりゃ難破船も怖いとついでに怖がって近寄らない(笑)
剣に直してすでに第四門を駆け上がって夢中だった。
ニウさんがエルブル第一門十人、序列六位のリード師匠をぶっ飛ばして一位に駆け上がった。師匠もいきなり序列七位に落ちた。こんなにメタクソにやられた事は近年無かったそうで基礎数値が2とか3の単位で上がったと言う。
ニウさんは翌日アルムさんのいるラナンに現れた。呂布だ!呂布がいるぞー!ニウさんが抜けたので師匠はまた一門の六位復帰。
リード師匠は現在身体強化ⅡLv4 剣術Lv9 他は軒並みLv7、Lv8だ。31歳で参加したオード戦役の序盤で同じ加護持ちと戦場で相対し倒した時に身体強化がLv7からⅡLv1まで一気に4位上がっている。他の恩寵が軒並み2位や3位上がっていた。
そのリード師匠が一門序列六位で止まってしまう凄さ。俺は嘘だろう?と相手を視ても師匠より恩寵レベルは低く、基礎数値も低い。どうみても相手が下の数値なのに師匠がスピードで負けるという。実戦の虚実の駆け引きでのし上がった師匠を押さえる人を視た。
朝から師匠と一緒にエルブルを訪ねて六位の師匠と五位の勝負を見せてもらった。
当初は四月十五日の光曜日に去る気でいたが、どうしても発見した課題に未練が残ってズルズルと後一日、後一日と伸ばしてしまい。三十日まで引っ張った。十五日の光曜日にドワーフの長老一族やノームの一族の移住は済んでいる。
二十二日の光曜日にリズからナレス王宮広場にタナウスへの転移装置を設置する大規模な避難施設の建設が始まったと聞いた。同じくサルーテに集まる流民の問題も目に付いたのでメルデスの元締めを集めて問題解決に動いていた。色々と細かい事はあったが、その時の俺にとっては単に過ぎ去る
身体強化の秘密に気付いたのだ、体得して形だけでも調整出来ないかと毎日工夫して実戦に持ち込み実証試験する日々。やっと俺は身体強化を
師匠と五位の立ち合いと身体強化の差を考察している最中、第三門で修練していたら不意に気が付いたのだ。
大前提。
魔力眼を持たない者は個々の体内に巡る魔力線が見えない。見えないが体感で身体強化時に魔力線の巡りを早くして、時には部位に集中し、攻撃、防御に瞬時に特化する攻防を行う。
そんなのは武官にとって当たり前の話。
第三門百人の中に入って数日過ごした時に突然気が付いた。三門まで上がってる一門衆はみな身体強化の魔力線が師匠や五位の相手に似て来ているのだ。それは進化の痕跡の様にハッキリと分かる相似形に繋がる魔力線だった。
例えば定量の魔力が体内を駆け巡るとする。その定量の魔力配分はバランスが取れ、言うなれば早さ、力、攻防が身体強化で魔力配分として自然に体得されてバランスされている。
そんなのも武官にとって当たり前の話。
上の門に上がるほど魔力線は細くなり、細くなった分、本数で太さをカバーする巡りになって行く。それは太い魔力線では無く細い束が密集した魔力線になっている。巡る魔力量は同じでも巡り方が違う事に気が付いた。今まで色々な人の魔力線を視てきたが個々の違いがあり過ぎてまったく気付かなかった。
同レベルの者、しかも粒揃いとなってきた第三門で俺はやっと気付いた。誰も魔力線が見えない。見えないからこその十門だった。その門を潜る度に増える攻守の型と足
俺は門の上に行けば技が洗練されると思っていた。
違ってた!
身体強化の魔力線をしなやかに細く束にして太くする事を学んでいたのだ。その為の技だった、見えない魔力線のコントロールを可能にする技術を技を磨きながら習得するのだ。
俺は茫然とした。
それを知っていたのに気が付かなかったからだ。
とんでもない細さの魔力線の塊、綿菓子のような繊細で濃密な魔力線を
爆発的なスピードも爆発的な力も身体強化の魔力線でコントロール可能な事を俺は発見した。それがリード師匠を阻んでいた。五位の人は魔力線の扱いで師匠を寄せ付けなかった。それは基礎数値や恩寵レベルを論じる前に身体強化で魔力線を巡らせる技術があることを示唆していた。
巡る魔力量と身体強化で成人男性4倍程のパワーを絞りだしてる第三門の連中。それは1.2倍、1.3倍、1.4倍と剣技を増す剣術恩寵を
同じ魔力量でも
そういう意味では身体強化の巡りに着目し、慣れるためにグルグルと絶えず回していたアルやリードは魔法士の魔力制御を磨くがごとく身体強化の魔力線操作を磨いていたのだ。
もう少しで体感できる!明日には攻防が変わる!間違いなく打ち込みのスピードが上がった!昨日より受けの耐久力が上がった!本来のスピードと力に、瞬時の爆発のスピードと力を乗せる魔力線の細分化制御。
のめり込むほどに後一日、後一日とお山の日は過ぎて行った。
俺はこの魔力線のコントロールに気が付いた時期でクロメト第三門100人、序列78位まで上がった。今、一日上がるのはせいぜい四人。スピード、技、力を実際に視て体感しないと下せない。相手も
身体強化の魔力線の操作に気が付いた。仮に12Vで動いていたおもちゃが14Vのブーストされた動きに変わり(当社比1.17倍の速さや力に変わった)身体強化の上限スピードや力が増す事と眼で視てやっと相手を下せる序列に来ていた。基礎数値的にも恩寵的にも全てが格上だ。そして基礎数値も上がる。
魔力線の細分化の効能。それは四峰の宝だった。
誰も知らない。理論ではない十門の技の研鑽。
登竜門の頂きに登れば誰もが自然に取得する宝だった。
4月30日。
俺はクロメト第三門100人 序列64位で鍛錬を終えた。
もう俺の総合力は負けている。眼による予測と毎日少しずつ細かくなる身体強化の魔力線でハンデを耐えている感じ。以後の鍛錬は身体強化の魔力操作の熟練と剣術修行で当分は行けるはずだ。
基礎数値は体力:12 力:12 生命:11 敏捷12の47上がった。器用:4 知力:2 精神:2 関係なさそうな基礎数値も合計8上がっているが元々クソ高いのでカウントしなかった。物理攻撃と物理防御も2上がった
アルベルト・タナウス 14歳 男
神教国 教皇 健康
職業 聖騎士(騎士10UP、精神+10、幸運+2)剛力の指輪(+15)瞬足の指輪(+15)幸運の指輪(+3)アプカルルの涙(魅力+10)
体力:98(108) 魔力:- 力:74(99) 器用:407(417) 生命:78(88) 敏捷:73(98) 知力:715(730) 精神:737(752) 魅力:84(94) 幸運:87 (92)
現在選択>(表①:聖騎士。体力+10、力+10、生命+10、敏捷+10、精神+10、幸運+2)
馬術、盾術、身体強化、格闘術、剣術、槍術、聖魔法効果UP。
(裏②:神の使徒。数値の向上無し)
(裏③:魔導士。魔力+15、精神+15、知力+15)
全攻撃、弱体魔法、魔術紋効果UP。
(裏④:治癒士。魔力、精神、知力)
全回復、補助、強化魔法効果UP。
(裏⑤:斥候。知力、器用+10、敏捷、幸運)
気配察知、気配遮断、投擲、罠解除、罠発見効果UP。
スキル表示分
身体強化Lv6 格闘術Lv5 剣術Lv5 短剣術Lv5 槍術Lv5 盾術Lv3 二刀術Lv4 気配遮断Lv2 気配察知Lv2 危機感知Lv2 物理攻撃Lv5 物理防御Lv4 魔法攻撃Lv7 魔法防御Lv5
たった3か月で47上がる基礎数値って鬼だぞ!爆上がり!鬼爆!純愛組!特攻の・・・なんか変なの視えた。
ロスレーン家武官の恩寵を集団で上げる場合も
恩寵経験値が入る時にランダムで入る基礎数値を狙って鍛錬する奴は居ない。本来であればお爺様やリード師匠の様に戦場を駆け回って上げて行く数値を剣聖の里で手に入れた。
アルは剣術Lv2とLv3を2回やってる事で、子供の身体だからであろうか大人の半分ほどの基礎数値を手に入れていた。アル自身は体が大きくなるに従って今手に入っていない基礎数値は自然に上がる物だと理解している。世界樹を斬った時、恩寵をそのまま付与した状態とは違って基礎数値もドカンと上がってたからだ。
恩寵付与した場合は基礎数値は上がらない。それは覚醒してから恩寵取ったり、付けたりLv10にしてるアルには当然の事だった。基礎数値は成長や鍛錬の間に勝手に上がって行く物と思っていた位だった。
しかしそれは早計な思い込みだった。
基礎数値の明確な違いを知ったのだ。
努力で上がった基礎数値は努力を反映して普通に上がって行く。Lv4からLv5に上がった武官の基礎数値の20の差は個人差では無いと確信した。アルがLv3からLv4に上がるのに10ぐらいしか上がって無いのだ。
多分その年齢の大人であればLv4~Lv5に25程の基礎数値が入るのでは?と思っている。Lv4が浅い人が5、Lv4が長い人は25、基礎数値の相対差は20。そんな感じではないかと思っている。
自分との数値的な違いは身体的な成熟が関係していると見ていた。
・・・・
クロメト総裁のリン様にお礼を言って取り合えず仕事が忙しいので帰る事を伝えた。
「お役に立てましたかな?」
「本当にありがとうございました」ぺこり。
「かなりの修練になったようですな」
「17時に鍛錬から上がって22時まで仕事とか体も頭も本当に修練になりました。この方式じゃ無かったら無理でした」
「歪な形の門修行でしたが結果には満足です」
「お力になれただけでクロメト一族も満足です」
「無理言ってすみません」
「なんの。剣聖様のお言葉を聞いたまで」
「荒唐無稽な話なのでお耳にだけ入れておきます。シュウ様は人の剣聖から剣神になられて神様になってます。何千年も生きた半妖、精霊獣を人の身で討伐されたからでしょうか、元々の磨いて来られた魂の輝きに善行の輝きがプラスされ神の階位を昇られたようです、眩いばかりの輝きを
「「・・・」」その場にいる使用人が目を見張る。
「私はそのままではやがて荒神に滅ぼされるところをシュウ様に助けて頂きました。シュウ様を
周りの関係者全てに重く静かに
リン様が重く頷く。
ラズさん、リン様と握手して別れを言う。
「名残惜しいですな」
「時間が取れたらまたクロメトの門を昇りに来ます」
リン様がマジで?と目を
ラズさんがお盆に
「それでは、これを」袱紗を開けて出した。
それは、第三門の身分証とプレートタグだった。
「クロメトはタナウス教を
「あ!
「え?」
「あの冊子に書いてある事を心に思って生きると幸せになれる教えですから、
「神を
「
「・・・」
「そうですね、今思われた宗教国は嘘ついてますね」
「!」
「日々の平穏に感謝しませんか?」
「しますが・・・」
「その感謝を人の神に捧げて下さい」
「捧げるのです?」
「神は人が一日頑張った感謝の祈りが好きです」
「そんな教えが有るのですか?」
「普通あるでしょう?お母さんが側にいて嬉しいな。この子がうちの子で良かったな。クロメトを選んで良かったな。そうやって感謝する心は神への祈りと同じです。ありがとうと感謝の言葉が神に言えない様ではつまらぬ人生ですよ」
「宗教は余り分かりませぬが、初めて聞きました」
「人の
「(笑)」
「余り神様、神様としきたりや形式にこだわらなくて大丈夫。そんな物は人間が考え出した集金や畏怖させる対象なだけです。ここの地はパリス教団ですよね?あのいびつな形のピカピカの教団のマークが本性を現してます。自然に存在する物を
ついでにパリスをディスっておく。
「その様な事を申して大丈夫なのですか?」
「大丈夫ですよ、うちもネロ様ですし(笑)」
「はー・・・」
「まぁ、そう言う事なんでね。人が
「・・・」
経営的な心配をされてしまった(笑)
思い出した!
「あ!こないだ配った冊子ですがムン国銀貨4枚相当です。四峰の総裁の分も一緒に立て替えて頂けませんか?16枚」
総裁の前に手を出す。
「あっはっはっはっはっ(笑)」
「ラズ、用意してくれ」むせている(笑)
「しばしお待ちを」
「お納めください」
「お釣りが銀貨4枚ですね」
「お釣りが出るのですか?(笑)」
「民も王も同じ金額ですよ」
「・・・」
「それでは、その4枚でラズの分も頂きましょう」
「ラズさんにも良き事が訪れますように」
ラズさんがうやうやしく受け取ってくれる。
そうそう、パリス教は
ざら紙に領収のサインして魔術印を施した。
結果、四人がそれぞれの流派の認定証もらって帰って来た。
四峰 クロメト流 三門
ニウは一門一位を取ってたられば剣聖になっていた。一位まで上がったら翌日違うお山を登る
師匠はエルブル一門
アルムさんはラナン二門 剣嶺 《けんりょう》位の(+10)
俺はクロメト三門
門に名前があったらしい。
メチャ厳しくないか?この階位!しかも上がった所にしか(+15)ねぇよ!でも四峰全体ならそんなもんかと納得もする。宮廷魔導士(+15)はレベルもあるだろうがどこの国も大体10位までだしな。
いつか
リン様は領収書を見せ、各総裁に銀貨四枚請求した。
次回 267話 未来への種
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この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
読者様にお願い致します。
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ポチをしてくれる事。それはとても励みになるのです。
一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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