第220話 クラン改造計画
11月22日。
クランの話もしておこう。整備計画、ねずみ騒動、ぽよーん遊びとか語り部してたらクラン雷鳴何処行った?になるからな(笑)
相も変わらずクランの読み書き教室で中央大陸言語(上級)を練習している俺。先生の座もリズに追い落とされた。今はリズの代用品でしかない。ちくしょう!
生徒の中には11か月読み書きやって初級の文字を終えようとする奴が出てきた。なかなか盛況な読み書き教室だけど4つある教室の定員40名がすでに50名を超えた。
教室を一つ増やしてリズに受け持ってもらおうか悩んでる。
朝5時35分にリズが教室で待っている、魔法を見てあげて20分、読み書きを教える1時間が会う時間なの。教室増やすとリズと会うのは魔法教える20分とダンス教室の週4時間だけだ。リズに合う時間が減ってしまう(笑)
何を女々しい事をと思うだろうが許してくれ。
俺の人生初の彼女で婚約者だ、姿はアレだけど、俺だってアレなんだ。俺が11歳でリズが8歳と思えば、それはアリなカップルなの。しかも外見関係なく中身は14歳なんだよ。魔法の発動見本で手を触る(俺がリズの手から魔法出す練習ね)だけでリズは赤くなる。それ見て俺まで恥ずかしくなる。お互い意識しちゃうの。
レンツ様がリズに魔力眼を授けた8月下旬。俺は巡り合う奇跡を感じた。その時に外見は子供でも、今の小さな体で楽しもうって吹っ切れた。
幸せな3か月だった!短かったなぁ。
会う時間が少なくなるなんて泣き言は男の意地で絶対言えない。だから我慢して教室を作る事を決心した。教室2つ作っても今の4教室の定員を30名にしたらギリギリだ(笑) 怖くなって余裕視て4つ作った。8教室は倍だ!理論上40名収容で320名まで大丈夫。
新しい先生を
窓枠とドアをまた大工さんのクラムさんと息子のジスに頼まないと・・・2人掛けの長机と長椅子が80、黒板が割れるのも含めて240だな。
※砂黒板て上に砂を補充する石のカップを落した時に割れちゃうことがあるの。割るのは10歳以下の子が多いけど落とせば割れるのは誰でも一緒、1年で新たに30作った、それぐらいの確率で割れた。
サント海商国で机と椅子を80セット大黒板4と砂黒板セット240を作った。セイルスの教材屋に地図とABC表と中央大陸言語カード初級、中級、上級を4教室分買いに行った。平民用の一番安いので十分だ、貴族用なんて100倍高いわ!思い出した、こいつら
・ABC表が4枚で小金貨4枚(80万円)
・1.5m×80cmのコルアーノ地図が4枚で小金貨4枚(80万円)
・初級、中級、上級の単語カード3種 木製5mm×100枚を12セットで金貨12枚(600万円)
セイルス商国の
「今、砂黒板作って無いんです」
と言っても信用してくれない。儲けが無いのは良く分かるとウンウンしている。勝手にどんどん値上げして銀貨4枚(4万円)出すと言うので受けた。受ける俺も俺だ。
イヤ違う、苦しい末端冒険者の納めた貴重なクラン加入金を取り返したいだけだ。その為には
注文2000セット!わーい。今から昼までに作りに行こう!ヤッター!
どっちもどっちで
無断入国の砂泥棒+関税脱税=砂黒板職人VS教育族商人
すぐに作って持って行ったら商人Lv4と交渉Lv4になった。
これって自分以上の恩寵を持った商人相手に商談をやり合わないと上がらないのかも。レプトさんやタクサルさんに丸投げでも上がらない。中古品買取でカウンターに出しても上がらない。
・・・・
月初めの集会でクランの褒章が多くなり、当たり前になった。
生活魔法と身体強化の褒章は生活魔法は3人、身体強化は15人程で毎月18人程は覚えて行く。身体強化はアガガするだけだから先生も簡単だ(笑)
生活魔法は火魔法を覚えた後ライトを鍛錬する奴まで出てきた。その二つ持てばPTで重宝されるから食いっぱぐれはない。教えてくれる先生さえ居たら普通の素養でも6~8年で生活魔法6種を覚えられるんだ、頑張れ!
・・・・
あ!これも伝えないといけない。
毎月メンバーとして増える人員は、最初に宣誓の儀ローンを組んでギルド買い取り10%の天引きを案内するまでなっている。安宿と宣誓の儀を目的にしてクランに入る若手が多数。
北ギルドやランサンからの移籍組もいるから北東ギルドを利用する冒険者数は上がっている。
入った後に充実の設備と教官に教わる意味を知り顧客満足度業界1位のクランのありがたみを知る感じだ。やっぱり安宿と宣誓の儀のキャッチコピーは大きいな(笑)
メンバー加入割合で6:4位で外部PTが増えてるから、俺的に外部サポーターの応援でクラン雷鳴は成り立ってますとSNSに上げても間違って無いと思う(笑) ※当然そんな物はない。
ここ大事!
5月のミウム伯の訪問から毎月200人ペースで増えたメンバーがすでに2000人を超えているんだよ。覚えてるかな?5月の焼肉大会で宿泊メンバーとクラン運営陣や子供で800人で始めたら、2日目、3日目は話を聞いた外部PTまで乱入して1000名以上の焼肉大会になってたの。
その外部PTの割合が多くなってるので現在11月末で1600人の宿舎利用と500人の外部PTになっている。
外部PTは一日平均銅貨12枚(1200円)納めてくれている。宿舎組の平均は銅貨8枚弱(800円弱)だ。宿舎組の中間層は一日当たり大銅貨8枚(8000円)の稼ぎで月で銀貨24枚(24万円)稼いでる計算だ。ここまで来ると宿屋に1月分銀貨9枚渡しても充分やって行ける。
やって行けるなら、出てけよ!(笑)
と思いながらも(やって行ける奴らのお陰で)6位7位の冒険者が助けられている事を考えたら感謝の気持ちしかない。
10月の収入は8月と比べて人数増えた分だけ上がっている感じだ。これから
まぁ、去年の外部PTが居ない時。水揚げが少ない真冬12月の平均が寮1泊430円だったんだ。今年の平均は寮1泊600円になって欲しいと思ってる。賢明な奴も増えたはずだ、紙級7位の汚れ作業も笑ってこなすさ。
クラン雷鳴の収入は、白金貨3.5枚(7000万円)まで上がっている。ミッチスの収入も合計の収入だ、そのうち経費が月に白金貨1.3枚(2600万円)ほど使う。教官と事務員の俸給などの固定費、ミッチスの原料や俸給の固定費、褒章の金一封でそれ位は飛んで行く。
俺が魔法使いでだいぶ得してる分を差し引いても、軌道に乗せるまで人に投資さえすれば、人は学んでどんどん成長してくれる。ランサンの演習場をクラン化する計画も同じような曲線を描いて損益分岐点を突破してくるはずだ。
・・・・
クランはそんな感じで、前代未聞のメンバー数を誇るクランに成長したが宿舎組は7位6位5位の低レベル冒険者のるつぼと化している。外部PTは恩寵を持った5位4位3位の稼ぐPTばかりで完全に自立している。稼ぐ者同士のツボがあって、そういう
俺が実際に聞いたのは(仲裁はしていない)地形上オークを追い込み易く、囲んで逃がさず戦うに調度良い場所の取り合いだ。
例えば。
1PTが追い込んで3匹狩っていたら、他のPTも3匹追い込んで来た。オークを囲んで戦ってるPTの外からオークが襲ってくる図だ。やられた方は
お互いに必死だから文句も言うし、意地も張ってケンカや闘いになる場合もある。相手の実力次第で悔しくても引かなきゃならない時もある。そんな時に(揉め事を起こすなと俺に言われてる)雷鳴のメンバー証見せて極力公平に裁定するとどこのPTも納得して引くと言うのだ。揉め事にならない。ゴネて文句を言うと最後にメルデスで有名なお貴族様が出て来るからだ(笑)
話が逸れた。
現状の問題点はこうだ。
・教室が足りない。先生が足りない。
・教官が足りない。
・満室だと2000名まで可能な宿舎がもう少しでパンク。男子寮1160名:6棟 女子寮430名:3棟 空きが1棟。
・2000人のクラン加入費と教官の俸給、褒章者の金一封管理、ミッチスの仕入れと売り上げ、各種消耗品と補修代の管理で忙しく事務員の追加が最低3人欲しい、出来たら4人。
・執務時間内に集まった武術訓練生を
・教官の子供が増えすぎて徒党を組んで悪さする(スカートめくりする)教官の子供で女性メンバーも事務員もコラ!と言うしかない。
・7時半から9時に稼ぎに行く冒険者が北東門の経路とギルドに行く経路に連なるので近所の小さい子が怖がる。知るか!(笑) リナスもそんなの持ってくんな!冒険者の職業学校だからそうなるわ!
・クラン近辺の道に串焼きの串や蒸しパンを包んだ葉のゴミ問題が起きている。うちのメンバーの北東門へ続く経路上に露店が集まるようになっている。
リナスめ!何でも俺にチクりやがって!小言の二つ名は伊達じゃ無い。
流石に月に200人ペースは想定外だった。宿舎組が1200人を越えた時点で、早急に動くべき案件だったと気が付いて震えあがった。(7月時点で俺がナレス
そんな訳で先生をまた補充しないといけない。
外部PTを頼ってひよっこ達を預けようかと思ったが、足に鉄球付けて大森林歩けと言うもんだと一人ウケた。自分がやれない事を人に言っちゃダメだ。現役の夢ある冒険者の伸び代を奪えない。
・・・・
そんなこんなのクランの話はそんな感じだ。問題山積みなのは分かって貰えたはずだ。現実に帰って来よう。
11月22日。教室を作って各種教育用品を揃えて、セイルスの
午後からギルドマスター室に掛け込んだ。
リナスの問題点シートを見せて色々相談した。
ついでに求人依頼票をギルドに張って来た。
クラン雷鳴。事務員若干名募集。
クランハウス内の事務管理、棒給管理。
冒険者相手なのでギルド職員経験者に限る。
・通い勤務。月銀貨15枚。募集人員:若干名。
光曜日完全休日。昇給あり。夜勤無し。
・住み込み勤務。月銀貨15枚。募集人員:若干名。
風呂付宿舎を用意。光曜日休日。昇級あり。夜勤無し。
事務員も募集に来た人間を3~4人入れたら良いや、今現在回ってるんだから予備員で仕事覚えてもらうだけで良い。
教官の場合は俺が直接視て出来上がった冒険者を選定したい。(自分の培った技術に誇りを持って、下の者に伝えようとする者)
・・・・
今回の先生探しは趣向を変えた。
クランの教官、2位の爺さんズ。タッカート(75)ジェイン(69)ギース(68)の3人は鉄拳制裁の癖にツボを抑えて冒険者の仕事を丁寧に教える。なにやっとるー!とぶっ飛ばされながらも
1年前からあんま狩りに行ってないお爺さんとお婆さんを訪ねると、4人の孫の靴や服を買う時だけ大森林で狩っているのが視えた。
一般の冒険者であれば70~80歳で引退して息子たちと暮らして軽作業や家庭菜園しながら孫たちと第二の人生を送る歳。普通の子供の顔をして近付いて話しかけた。近くで遊ぶのは一番上が5歳の孫だ。
二人とも2位冒険者、ラウム(67)とシーズ(64)メルデスで働く息子と娘の孫を4人も預かる夫婦だ。今預かる5歳の孫はクランの読み書き教室に入れて12歳からクランで仕事を与える事を確約し家も支給する。孫たちがクランで働きだしたら家はそのまま住んで良いとも約束した。
医療保険も完璧、孫たちが12歳になるまであと7年教官やって見届けては?と保険のおばちゃんの様な勧誘を試みて、最後に伯爵家の指輪を見せて支度金を渡した。
追い風があった。
というかこっちがメインかもしれない。
一緒に住んでる長男のスルマンさん(36)がメルデス北町で生活雑貨屋をやっていたのだが雑談の最中にクランの1600人が共同生活となると、もはや小さな町なのでは?と話題になったのだ。言われて見たらそうだったので冗談で言った。
「小さな町にお店出しません?独占ですよ(笑)」
「え!」
「あ!」
俺も口に出して気がついた。クランで店持てばメンバーが安く買えるじゃん!
「土地も家も店も出しますからお店やりませんか?」
「言われてみたらすごく魅力的な物件ですね!(笑)」
「今気がついたんです、お店なんて考えて無かった」
そこからはお店構想の話になってしまい、教官の話はほったらかしで長男の商店の話で盛り上がった。
演習場の奥に並んでいる4Fある大きな商店をスルマンさんと選び、門を挟んでミッチスの反対に塀を崩して置いたので教官たちの住宅の後ろに2世帯住宅がドーン!と現れた。横にはキューブハウスの荷馬車置き場が巨大倉庫の様に口を開ける。
少し離れた所に馬の遊び場の牧草地を急遽作って厩舎と荷馬車置き場も作った。崩した門の間口は30mもある。
去年の9月以来売りに行ってない盗賊の鹵獲品の荷馬車や実家に暮らしている新年に鹵獲した16頭の馬から荷役にも強そうな8頭を連れて来る。俺が厩舎を増設したからそのまま馬が売られずに暮らしてたの。ギルドで借りなくても馬一頭の荷馬車位ならクランメンバーに格安で貸せる。
というか、俺の思惑的には危急の時、勝手に借りパクで乗れる馬が出来たのだ(笑) 荷馬車と言わず貴族馬車も面倒見てもらおう!
土地代無し、店代無し、親は冒険者で自活の2世帯同居。店も大きく1F、2Fで武具まで置くので、他の場所で働いてる妹夫婦と弟夫婦も呼ぶという。
そういう事ならと、妹夫婦と弟夫婦の家も置いてやり、店を続ける限り住んでいいと言う。
実はこの雑貨屋はメルデス初の食品生活雑貨集約店の原型になる。食品、雑貨、武具、消耗品などの身の回りの品は行けば間に合う簡易コンビニだ。
興奮したスルマンさんは、親のラウムとシーズが冒険者で稼いで買った家と土地をメルデスで守備隊(平民)やってる二男の弟にやると言った。親に断り無く(笑)
メンバーには原価で売って儲け分はクランが補填する。それはめんどくさいのでやめた。毎月幾らと今までの収入の1.5倍を俸給として利益は数パーセントをバックする契約ですごく喜ばれた。生活雑貨はこれから来る冬に商品が余り流れず売り上げが落ちるからだ。
利益を考えて無いので一般の買い物客にも少し安い金額で売る。俺の興味は2位の老夫婦先生よりコンビニの品揃えに向いていた(笑)
PXとか酒保?と軍隊の呼称を検索したが、この世にそんな言葉が無いので雷鳴商店と名前を付けた。
そしてスルマンさん(36)は、じゃないわ(笑) 2位のラウム(67)とシーズ(64)の一族はクランのメンバーになった。
大規模コンビニとレンタカーが敷地内にあるって夢の生活だ!そうなるとクランタウン構想に夢が膨らむ。(そんな構想ありません)
14時半に老冒険者夫婦をスカウトに行って、陽が落ちる18時までスルマンさんと雷鳴商店の事を話し合った。
・・・・
11月23日。
クラン内の食堂をコンビニから連想した。
朝からギルド長の助言をもらいながらクラン内食堂の求人募集の案件を一緒に考えた。料理人の俸給の相場も知らなかったし、料理長と弟子たちなのか、違う所で修行した料理人がバラバラでもいいのか戸惑ったからだ。
そうして以下の物が出来上がった。出来上がったらギルド長が席を外してお茶を頼み、お互いに確認した。
クラン雷鳴。調理部 若干名募集。
クランハウス内の店舗の料理長、副料理長、調理員、店舗経営、棒給管理。冒険者相手なのでギルド調理部チーフ以上に限る
料理長:住み込み勤務のみ。月小金貨1.5枚。募集人員:1名。
風呂付宿舎を用意。光曜日休日。昇級あり。夜勤無し。弟子がいる場合弟子も高級優遇。弟子風呂付宿舎完備。
調理員住み込み勤務。月銀貨15枚。募集人員:若干名。
風呂付宿舎完備 光曜日休日。昇給あり。夜勤無し。
調理員通い勤務。月銀貨15枚。募集人員:若干名。
光曜日休日。昇給あり。夜勤無し。
依頼カウンターに行き、求人票を出した瞬間に言われた。
「定員は埋まりました」ギルド嬢が言った。
「は?」
「後は面接だけでございます」
「え!誰と?今求人出したんだけど?」
「ギルドマスターでございます」
「(笑) ギルドマスターって料理人じゃ無いよね?」
「(笑) 昔にされてたんでしょうか?」
「面接すればいいのね?」
「そう言われております」
今出て来たギルド長の執務室に帰って来た。
「アルベルト卿、お帰り(笑)」
「ギルド長が料理長じゃ無いでしょうね?(笑)」
「その話だがギルドが請け負った、求人の相談に乗る上で俸給もほぼギルドと同様になっておる」
「え?」
「卿のクランは北東ギルドの1/5を占めるまでになっている、この上、便利だからとクラン内に食堂が出来てはギルドも料理人が余って困る事態もある。そこでだ、需要を測る意味でギルドの大食堂の1区画の料理人6名をその契約で雇って貰おうと思う。6名で賄えるならその人数で行く、仮に6名で無理があった場合には需要に応じて8人、10人と増やして行けばお互いに無駄も無く、北東ギルドの大食堂の需要と供給もギルドとクランの総合で変わらぬと思わぬか?」
「!」
「是非!ありがとうございます」
「12人程いれば現状のギルドと同じようなメニューが小規模ながら出来ると思うぞ」
「あ!エールも伝手が出来ちゃった(笑)」
「うむ、2000人規模なら小規模ギルド並みで食堂も開けるわ」
「取り合えず、食堂の店舗を用意しておきます、1週間程猶予を下さい」
「分った、卿の連絡が来るまで経験豊富な選りすぐりに声を掛けておく」
・・・・
11月23日。ギルドで昼を食べながら考えに
教官探しは続いていた。昨日2人しかゲットしてない。
よさげな2位冒険者の老夫婦を研修所の教官候補から見つけてもメルデスに居なかった。まぁ引退して、現役じゃ無かったら流れるよなぁ。
気を取り直して3位冒険者の夫婦を訪ねる、戦争で奥さんの左足を負傷とあった。旦那のジョンはソロ、奥さんのマニーは椅子に座って花屋で働いている、子供は二人いる。
左足を治す代わりに冒険者の先生になって欲しいと話をすると家付きで夫婦で雇ってもらえるならと二つ返事で引き受けてくれた。左足の膝を斬られ腱が切れ、杖を使って歩く不自由なのと天気によって引き
治って涙を流す奥さんは、涙を流しながら部屋を飛び出すと旦那に抱き付きに行った。手を広げてお迎えした旦那を投げ飛ばした!
目を疑った。ナニソレ!
治ったらブッコロスみたいな?
ホラ!こんなに治った!と泣きながら旦那に馬乗り。
視ると理由を付けながら不意打ちで旦那を襲うのが可愛い奥さんだった。旦那もそれを喜んでいる。と言うか身体強化で殴られようが蹴られようが何されても
ジョン(45)とマニー(44)はオード戦役が無かったら2位になっていたであろう上級な3位冒険者だった。7歳と6歳の2人の子供がいた。
15時に二人の俸給や仕事について話して支度金を渡して大工のクラムさんの所に向かった。
リスト見て思った。戦争の負傷者も傷が大きいのは死ぬし、小さいのは取り合えず仕事持ってるし、生活に困って無いと誘いにくい。誘い方変えないと誘いにくいな。
・・・・
大工のクラムさんの所に窓枠とドアを頼みに行った。その足で北町、北東街、東町のマジックアイテムショップを
そしてリズに決別を言い渡しに行った。
俺も朝の時間は気に入ってるんだ。後ろ髪引かれるに決まってるけどしょうがない。
リズの屋敷で茶をしばきながら言う。
「今の教室はもう定員の40名どころか50名越えてる、真ん中の席の子は聞きに来る時狭くて大変だ、新しく作った教室にドアと窓が出来たら俺が移るから、リズは今の教室で先生を頼む、早急に読み書きの先生は探すから1~2週間だけ頼む」
案の定、リズの顔が引き攣る。
「仕方ない、それが仕事だ」と仕事じゃないリズに言う。
「屋敷のメイドにさせてもよろしいですか?」
「イヤ、それはまずい。王家のメイドが平民に・・・」
「王家のメイドが朝は掃き掃除してますわ(笑)」
「・・・掃き掃除よりマシ?」
「冬は寒うございます」
メイド長のナタリーが言う。
「空調紋がございますゆえ」
執事長セオドラも言う。
「イヤ、それは、護衛のついででしょ(笑)」
「いえ、コルアーノの冬は知りませんがナレスの冬で一番辛いのが朝の宮廷庭園の掃除なのです」
「あ!今のお屋敷もやってるんだね(笑)」
「当然でございます」
(リズの屋敷に冷暖房の魔術紋を付けた時にめんどくさいので空調紋と教えてる)
「リズの護衛だけで、うちの敷地はいいよ」
「もうすでに、朝の家業となっております」
「うーん・・・」
「一応聞いてくれる?嫁に行く時は礼を考える」
「「聞く必要ありません!」」
「え?」
「「私が!」」
二人が見事にハモッた上に身を乗り出して名乗りを上げた。驚いて視たら先生をやりたがっていた(笑)
2人が瞬時に決まった後、話を聞いた侍女二人も瞬時に名乗りを上げた。
悩んだ俺って一体・・・。
これが王家のクオリティーなのか。
教室が出来たら4人のメイド先生にお願いする。
俺が優しく教えてもらいたいわ!
練習した文字を見せて褒めてもらいたい、先生に甘えてみたい!
俺の先生はスパルタ。
師匠や原始人にぶっ飛ばされてばっかだわ!
次回 221話 ダンジョンドロップの秘密
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この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
読者様にお願い致します。
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ポチをしてくれる事。それはとても励みになるのです。
一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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