第217話 領都整備計画
10月6日にお爺様に計画を話してすぐに動ける騎士団から取り掛かる事になり、光曜日後の10日からリード師匠の鍛錬を騎士団から始める事になった。順次守備隊、近衛隊と鍛錬が行われる。
俺は鍛錬計画の日程が決まり次第、俺が仕掛けた尻を
リード師匠の死の鍛錬・・・3日間のデスロード(笑)
騎士団、守備隊、近衛隊(お屋敷警備)3団体の武力の底上げだが構成人員も伯爵家になって増えていた。
有事の際に伯爵家が参戦させる兵士の数が決まっているらしく、今年から増えたのは知っていたが、演習場使用日で20日間の日程が要るらしい。お爺様、お父様、リード師匠と打ち合わせして各団体に振り分けられた鍛錬日が決まった。
話を聞いてると人数が多過ぎでその日演習場に集まった数百人の兵士を朝からボロ雑巾の様に
マジ
(お前が言い出したんだろうが!)
何か予定が入って、1日でも恩寵付与が漏れたら大変なので20日の日程をロスレーン滞在に決めた。朝の読み書き教室もダンスの練習も実家から通う。
20日間の自分の目標も決めた。
新年には領都の宿屋に入り切れない人達が開門村に殺到して満員御礼で生活していた。20日間の俺の目標は、正月前に開門村を少し増設し、関連収入とサービス面で利便性を上げてみようと考えていた。
お爺様に掛け合って有料シャワー、クリーンルームと有料トイレの設置の許可をもらった。元々担当執政官から来年の開門村使用料の徴税官を臨時で増やすと報告を受けていたそうだ。
西と東のキューブハウスは18畳で一戸6人ベースで換算して300人が余裕で泊れるように作ったのにそれが満員。何人泊まったか知らないが10人入ってたら480人。どう見ても4~500人は泊まっていたと思われる。北門は100人換算だったから160人近く、南門は200人換算だから330人は泊っていたって事だ。
一泊ならいざしらず、連泊なら大変である。その様な使用方法は思いもしなかった、想定外にも程がある。一夜を明かす雨宿りの宿だったのだから。
新年に起こった想定外に対処するため考えた。
大変なのはトイレと水浴び(冬なので濡れふきん)とアルは思った。女性は大変だったと思ったのだ。井戸は無い。身体を拭く所はない、トイレも遠くに行かないと体を隠す草むらも無い。
何より夜を明かすためだけの施設で水場も無い。
最初はそこから始めた。水場はキューブハウスの奥に流しを付けて、継続の魔術紋に水魔法を固定し、吸魔紋に魔石か自分の魔力を注いで給水する。余った水は外の厩舎の水桶に貯まるようにした。
左右に30ずつ車庫とセットで並ぶ合計60戸のハウスを改良して建てていく。6人泊れば360人泊れる計算が新年には溢れていたので倍加した。合計120戸のハウスなら6人で720人だ。18畳に10人詰めなら1200人(笑)
ロスレーン領都、西と東の開門村は並ぶ行列の邪魔にならない様、門から150m程離れた左右から始まる。その手前をサービスエリアにしたのだ。各門の開門時の混み具合で変わるが、敷地は25mの交易路を挟んで左右に540坪ずつある。
早速、簡易シャワーとクリーン兼用のハウスを左右男女に分けて大規模に作って行った。人数が多くても入れるように作ったら普通にスーパー銭湯ぐらいの大きさになった。悪乗りしてクランの寮に設置した風呂と同じ物も10人風呂で3つ作った。
トイレは、高速道路のサービスエリアを手本に作っておいた。
道の左右で男子用、女子用として専用設計だ。魔法が尻と便箱に当たる様に魔法紋を設置してクリーンと浄化のダブル発動だ。赤痢騒動で走り回ったので感染症にも気を配る。
手洗いの給水紋も施設に刻んで行く。
その日からお爺様、お父様が執政官と視察してキューブハウス滞在者は一人銅貨5枚(500円)でサービスエリアは使い放題となった。昼間の使用者はトイレ一回銅貨1枚(100円)、シャワー、クリーンルームは銅貨3枚(300円)
昼は守備隊の左右の門番から15m程のサービスエリアの入り口に備えられた料金箱で使いたい者は料金を入れて、使用するトイレとクリーンのレーンに沿って施設に入り使用する。昼は徴税官でも置けばいいだろ。夜は開門村に泊まる人しかいないのでフリーとなる。
自分の魔力で施設は動くので好きなだけ使えば良い施設だ。
ついでに常夜灯代わりに足元灯を作った。
直径30cm高さ1mの円柱をキューブハウスの入り口横に立てて足元を照らす分のライトの魔法紋を付けた。これは暖房紋の暖房部分をライトに改変しただけで13時間発動する。
ハウスに泊まった人が魔術紋に触れると魔力を吸って点灯する。夜にはサービスエリアに向かう人の足元を道しるべの様に照らす。サービスエリアには街路灯を建てていく。これって魔法ランプ要らないじゃん・・・と考えたら、魔法紋編める術者が居ない事に気が付いた。
門の横にある夜間出入り口(貴族用の門)の前にも街灯を作っておいた。
試験運用で収益が大幅にアップした。噂が噂を呼び領民がロスレーンの領都を
偽教会と真教会の近くの空き地に同じトイレとクリーン施設を作った。
急遽孤児院の子供達が料金徴収に駆り出されて試験運用が始まった、お金を入り口で集めるだけの仕事で成人前の孤児院の子供達が3人ずつお昼も交代で番をする。
今まで体を清めるのに井戸で拭くしか無かった護衛の冒険者達と商人、平民相手の宿の主人は
爆発的に評判となった!
施設に近い貸家や宿屋から順に満室となった。人間用の手動洗車機だ(笑)
一週間程、使用状況、収入の変遷、料金形態、徴収員の勤務形態など執政官が見極めた後、報告書を見て行列が並ぶ所には増設を行いアーケード風の雨宿りと長椅子を作った。領内に触れを出して各街に設置するようにした。
ロスレーン領の交易路の開門村は正月に向けて整備された。各街はトイレとクリーン施設の規模は小さい。
毎日、開門村の整備を16時に切り上げるとロスレーンの練兵場の兵士達に身体強化+得意な武術恩寵を付けて行った。事前に打ち合わせて17時にその日の団体の長による訓示でその日の鍛錬が締められるので少々アルの到着時間がズレても大丈夫にしてある。
ある日、演習場から恩寵付与の帰り道。
開門村の足元灯を作った時、ハーヴェスの帝都に有った街路灯(魔法ランプ)を思い出した。市場を照らす明かりがあそこにはあったのだ。便利なのだ、何も真っ暗な開門村の足元灯だけに絞る事は無かった。
陽が暮れて行くロスレーンの街をアルが歩く。視界に入る街並みに直径30cm×180cmの石の柱が雨後のタケノコのようにニョキニョキと建って行く。170cmの所にライトの魔法に改編した魔術紋がマシンガンの様に刻まれる。
歩きながら店先の主人に、ここ触ってみてと子供が言う。触れた店先のポールにライトの魔法が明るく灯った、足元灯の微弱な光ではない、街を照らす明かりだった。
歩くついでに100本200本と次々と生えて行く街路灯。
子供達は大喜びで灯って無いライトを点けて歩く。13時間点灯するライトの街路灯がロスレーンの街を照らしていた。
ロスレーンを訪れる者全てが驚き、交易路の商人たちを
単なる街路灯もあっちの世なら横浜に灯ったガス灯か、はたまたクリスマスに彩られたLEDの明かりか、と言うほど先進的。夜に
アルにしてみたら夜道が暗くてみんな歩きにくい、これぐらいサービスと思い許可も何もなく作った。しかし、何も知らない領民には魔導都市か!と言うほど先進的。
お爺様とお父様、お兄様があんぐりと領都の街並みを見た。夜には真っ暗と言わずとも東西南北の1番街、2番街、3番街、4番街の門のかがり火が
この街灯が経費無しで灯る事にキツネに
「
「アル、大丈夫か?来年早々領主達がこれを知るぞ」
「まずいです?」
「うちの領にも是非にと面会が増えるわい(笑)」
「商会作って受けてもよろしいですよ。これ一本幾らになりますかね?」
「大金貨1枚かの?」(200万円)
「え?そんなに?」
「それ位は掛かるじゃろ、魔法使いが不要じゃぞ(笑)」
「お兄様がグレンツ商会を作って下さい。何処にでも建てに行きます、そのお金で執政官の保養所建てましょう!こじんまりした別荘を神聖国から買ってヘクトと領都のライツ湖に建てて舟遊び用の小さな魔動船も浮かべましょう」
「・・・」
「大丈夫ですよ。マルベリス伯爵家が家名で店やってたんですから、お兄様の名前なら大丈夫です!」
「アル、大丈夫なのか?」
「あ!数です?こっちへ行きましょう」
「?」
小さな空き地に一瞬で100本の街灯を建てた。
「そこの魔法紋に触れて下さい」
みながそれぞれの魔法紋に触れるとライトが発動する。
「こんな感じです」
一気に街灯を崩す。
「ただし、領民や執政官をねぎらう事にお金は使って下さいね、絶対貯めてはダメですよ(笑)」
「何かあるのか?」
「お金は回さないと世の中が明るくなりません」
「金貨1枚で1本。他の領にも建ててあげましょう」
「金貨1枚じゃと!」お爺様。
「バラライカの値段!(笑)」お父様。
「それでその領主様は民に感謝されます」
「感謝するじゃろうな、なにより灯りはありがたい」
「グレンツお兄様、やりましょう!国のためです」
「国のためと言われたら(笑)」
「ただし、聖教国の契約魔法使いが到着次第、勝手に作って帰ると商談して下さいね、街の図面とこの辺に何本欲しいと聞いてくれたら作りに行きます、基本はお任せコースで街の図面は要りません、ロスレーンと同じ街灯の配置で金貨1枚、場所指定では金貨1.5枚にしましょう」
「聖教国・・・」
「代金が聖教国への喜捨になればお兄様は恨まれません」
「「(笑)」」
「大丈夫です、聖教国にこの位の事は簡単に出来る魔法使いが2人います。商売は絶対しませんけどね(笑)」
「アル、明日別荘を2つ買ってこい、お主に
「え?」アル。
「え?」お父様。
「え?」お兄様。
「グレンツ商会から儂が街灯を買った。その資金で買ってこい、魔動船も2隻頼むぞ(笑)」
「お兄様!今領都に1200本建ってますからね、あと領地全体で2800本建てて白金貨100枚(20億円)お爺様から貰いましょう(笑)」
「領地全体が明るくなるの、楽しみじゃ。お!領の男爵家も建ててやってくれ、3位の男爵家ではさすがに重いわ」
「お兄様、男爵家は小金貨1枚でお爺様に請求を!」
「わかった(笑)」
領内全ての開門村へのサービスエリア設置と街灯設備の設置。教会孤児院近くにクリーン設備とトイレの設置。アルは実働部隊で苦も無く作って来る。領内のお触れや通達で執政官たちが大変だった。
恩寵付与の20日。アルはフル稼働だった。男爵領は3万人近くも居るので大規模になったが、他は小さな街なので(5000人~3万人)意外に手間は無かった。
・・・・
神聖国の財産を管理する財務部に伝家の宝刀を抜いた。親孝行に買いたいのですが・・・と言うと。持って行って良いと言う。それはさすがに不味いので、格安にしてもらった。
コルアーノの外貨が良いのか岩塩が良いのか聞いたら、内政部が岩塩に飛び付いた。(内政部:生産性確保や輸出入を司る)
売るのが何年も先でその頃には
買って来ちゃうことが無茶苦茶だ。麻痺してる(笑)
子爵の持っていた湖畔の別荘で十分だったが一緒に抱き合わせで邸宅も買った。お爺様払いだちょろまかす!一番小さくお値打ちな伯爵邸1と手頃な別荘合わせて6件だ。
調度品や厩舎や馬車まで勿論ついている、抜かりはない(笑)
3家族が泊まれて、料理を出す使用人とメイドと管理する執事を雇い入れアットホームな雰囲気の保養所を作る。
船は中古船をバーツさんにお願いした。
海洋覇権が激変したこの一年。サント海商国は高度経済成長期を思わせる好景気となり商機を賭ける商人が多かった。覇権国独占の富が商人により分配されたのである。
商人は別荘でのんびり舟遊びと言う時期では無かった
動かない船は、浮かべておくと海藻や貝だらけになる。魔動回路のノズル内もびっしりと海洋生物が付着する。船底掃除や整備ついでに造船所に陸揚げされ、そのまま使われてない船が多かった。
バーツさんの口利きで、整備したての中古船が買えた。
普通の舟遊び用の魔動船だ。12人乗りの釣り船クラスを2隻買った。
お爺様にロスレーンの岩塩で別荘を買って来た事を伝えると笑われ、喜ばれた。まさか自領の岩塩が元の帝国に流れるなどとは思ってもいなかったのだ。今は個別に商人が運び込んでも帝国時代には対外的に取引が無かった。今も窓口が無かった。
神聖国は
帝国がしていた取引のままサントやセイルスから海塩を買っていた。二国とも商国で中間マージンを取って売っている。塩の確保という面でロスレーンの岩塩は原産で近くて輸送代も安い優良な塩だったのである。
海塩は塩田で作られる、日本で言う古来の赤穂の塩の様な
味の安定した岩塩はブロック売り。俺もヘクトの隊商で見て驚いたがホームセンターのコンクリートブロック状の規格に沿って切り出されて6トン積みの馬車にこの線までと決められて取引される。一車のブロック数が決まっているのだ。割れや欠けが多いと価値が落ちる。
岩塩の輸送は6トン積みの馬車10両程の隊商で他国へ輸出、岩塩2両+雑貨2両+穀物2両と言う様な隊商で国内に流通する。古くから延々と続く歴史でロスレーンの交易路は20m~25mの幅で日本で言えば2車線から3車線道路と同じぐらいの幅がある。
塩は重要戦略物資で山岳の村では塩一握りがヤギ1頭で買えない国もある。スープの味が薄くなるだけで塩の流通量を
一人1日の摂取量6グラムなら神聖国400万人なら360日に必要とする塩は8640トンである、月に720トン。
岩塩払いはお互いに取引相手として申し分のない契約だった。
以後も神聖国は買ってくれるのだ。
帝国の伯爵邸1、伯爵家別荘2、子爵家別荘3。そして伯爵邸と子爵家別荘1は俺が貰うと宣言して庭に出す。ナレスの迎賓館には勝てませんが、ロスレーン伯爵家として恥ずかしくない邸宅と別荘ですよね?と伯爵家を出して、なし崩しに家と別荘をちょろまかす。視たら家族の皆が納得してた(笑)
ハッキリ言うが、安くして貰った分で買ったのだ、俺からしたら当然の報酬だ、タナウスの王宮に丁度いい大きさ。わーい。(オマケで買った伯爵邸を王宮に考え胸を張るアルは限りなく庶民だ)
演習場に邸宅と別荘を並べて内覧会。
1軒だけは伯爵邸なのでロスレーン家の屋敷より一回り大きい。他は保養所とロスレーン家の別荘なのでこじんまりしてアルのリフォームハウスの約2~3倍の床面積の物件だ。
保養所を使用するときにはお爺様、お父様、グレンツ兄様が一緒に
家族の内覧会で、選んできた物件は調度品から馬車まで付いてるポッキリ価格で大満足してもらった。(馬車の紋章交換はお父様に丸投げした)
ライツ湖はロスレーンから馬車が出るほど綺麗で有名な湖だ。まさに秋の今は丘陵で取れる山菜や湖の川魚を焼いて出す宿が並び立って山菜狩りの近隣の領民も集まる整備された場所だ。
そんなライツ湖を見渡せる小高い場所を整地して建て、少し離れた場所に保養所を建てた。厩舎と車庫を横に建て、近くの道まで石畳を繋げていく。
・・・・
別荘事案に掛かっている時、緊急連絡がコアから入った。話を聞いて驚き、データを集め次第に原因と未来予測を伝える様に指示して連絡を待つ。
ライツ湖の別荘周辺の整備を終えて帰ってきた晩にコアの報告を受けた俺はホントかよ?と翌朝から冒険号に跳んだ。
10日で大問題を片付けまた別荘整備に戻った。
・・・・
ヘクト湖はとんでもなく大きいが立地的に微妙な所があった。ヘクトの街自体は無骨な鉱山労働者が集まり、ゴールドラッシュとは行かないが、他領からの出稼ぎも多数集まる。
要するにガテンな労働者の街で、浮かれてお金を使って遊ぼうなどと言う街では無い。そんなのは夜の歓楽街だけだ。ライツ湖とは違い湖が大き過ぎて湖を一周するという遊歩道すら整備されてない。山脈がすぐ側なので奥に行くほど山深く魔獣もいる。だからヘクト湖の奥は狩人が獲物を追う小道や獣道が関の山だ(笑)
ヘクト湖自体は山脈の紅葉を澄んで映し出す景観の素晴らしい場所なので、アルは魔法の鍛錬込みでヘクトの湖を家族と過ごすに相応しい場所にしようと思った。毎年王都に行く家族だ、2泊ぐらい王都帰りに寄って楽しんでも良いと思うのだ。
ヘクトの交易路から横に逸れた幅10m程の小道がヘクト湖へ向かう道。交易路も近く、山脈の水源が近いため井戸の水も豊富で村は多い。道の左右に村が3つあった。
ヘクト湖への道の突き当たりは周辺の村の牧草地としてヤギや馬、ロバが普通に居た。ヤギ番や馬番が草地で寝てる。ダメだ、正面の開けた所は村人に普通に使われてる。立ち退かせて余計なヘイトを買いたくないぞ(笑)
一旦、突き当りから交易路に向かって
道無き道を開拓して舗装していく、1km程離れた少し入り組んだ丘、湖面から標高8mほどの場所を整地し伯爵家別荘、湖畔へ下る小道を通じて保養所となる子爵家別荘をヘクト湖の前に置いた。
後は大規模な周辺開発だ。
木を全部土ごと引っこ抜いて雑草ごと裏返して行く。一面の禿げた土地に下草を一面に成長促進。拾った大ぶりのドングリを屋敷の庭に植えて大きな木陰を作る木に成長させる。
保養所の前にはヘクト湖が広がる。
山土を圧縮して机と椅子を作って石化する。こげ茶色のガーデンキットが出来上がった横にかまどと調理台。
保養所の前には子供が安心して遊べるプールを作っておいた。
湖岸には石杭を打ち込み石畳の桟橋を作っていく。保養所から伯爵別荘前までの湖面に一面の桟橋。船も付けられるが釣りも出来て散歩も出来る桟橋だ。
保養所の前から左手100mの湖岸を水遊び場所と決めて水深を視ると15m程行くと水深が一気に5mを越えて来る。
ちょっと危ない気がしたので30m程で水深3mまでの勾配の水泳が出来る岸辺に変えておいた。2m超えて来たら誰でも危機意識持つだろ(笑)
少し湖岸を崩して中途半端に硬化した砂浜を作っておいた。
伯爵邸の前の湖面にキューブハウスを建てて魔動船を入れる。造船所で見たレールとそりを作って陸揚げしておいた。
伯爵別荘の横と保養所の横に厩舎を置いてキューブハウスの車庫を作る。馬車が脱輪などしない様に幅の広い石畳で繋いでいく。
ヘクトの別荘は隠れ家的な感じになっちゃった(笑)
船で湖面から見ないと分からない感じ。
最後にライツ湖とヘクト湖の保養所に俺の認証が必要な開かずの間を作り、冒険号への転移台を付けた。
以後、2カ所の保養所を1位の執政官だけで回すのは勿体ないので2位3位の文官も順次使える様にする。常駐する執事とメイドはお兄様が収益から雇ってくれるよ。
家族に報告すると共に、カギをお爺様に渡した。
春に王都の帰りに皆で利用するので、使用人を執政官に選定させるそうだ。
俺は親孝行出来た気がしたんだよ。
次回 218話 人の滅び方
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一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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