第179話 赤ちゃん的には良い?
ワールスの海岸で15時半まで泳いで、商店街でペパーミントティーを買って17時半にバーツ会長と帰って来た。時差で未明の3時半。海で泳いで疲れてるので2時間の仮眠取って5時半にクランの読み書き教室に走った。
ハードスケジュール過ぎだった(笑)
・・・・
普段のアル。朝は5時起き、鍛錬を30分やったらクランに走る。
6時からクランの有志に教室で字を教えているのだ。
教室の魔法ランプと暖房紋に魔力を込めて、6時20分前にミニチョレスで教会の曲を弾いてやると皆が起きて来る。
一番最初は、自分の名前をざら紙にペンで書いてやり一人一人に持たせた。汚い字で覚えて汚い字になると俺が恨まれるので綺麗に書いてやった。
最初の2~3日こそ、砂の石板に慣れずに砂を結構こぼしてた生徒も次第に慣れて単語の綴りを書いては消して書いては消して勉強している。
名前は2日練習させたら書ける様になった。
まずは冒険者が普段使う言葉から教えている。
ネズミ、イタチ、うさぎ、角うさぎ、狸、狐、キジ、熊、ゴブリン、オーク。爪、角、牙、耳、肉、皮。
鉄級6位の依頼票によく出て来る単語だ。
1週間程で教室も慣れて、12~17歳はアル先生とか、18~20歳はアル様とか普通に呼んでくれる様になった。それぞれの読み書きの進み具合で練習させている。
毎日教室で教えているので、俺が座って清書していると色んな教官が来る。どこのPTに1週間貼り付いて連日大森林で狩りをするとか、大森林で野営を許可とか言って来るので全部許可する。
冒険者に必要な知識は全部許可だ。
教官たちは最初は俺の呼び方に戸惑った様だったがクランマスターからマスターになり、アル様とマスターが今半分半分で呼ばれている。
教官のシャウトと嫁ジルの一番上の子がフレデリ8歳だが冒険者と一緒に字を習いに6時から教室に座っている。(すでにあだ名が玉金になっている)
皆と一緒に過ごすと俺も色々な事を知った。
一般の人はタイムの魔法が無いから日の出から日の入りを基準にして生活している、それで起きるならまだいい、うちのクランの冒険者はもっと酷かった。明るくなろうが、領に響く時の鐘の音だろうが起きない。
6時からの6時が誰も分からないのだ(笑)
疲れるまで遊んで好きなだけ寝られる世代だ。寒い冬の夜も明けないうちに起きてこねぇよ。感心な事に女の子とかPTリーダーになると自分で起きて来るから意識の持ち様としか言えない。
だから6時20分前にミニチョレスで音楽を流してやる。
今の時期は6時30分が日の出なのでその時間になるとボチボチと皆が起きて来る。俺がクランのお母さんみたいだ(笑)
若い奴らの話も教官から聞いた。
獲物を探すついでに芋の蔓を探す、この様な植生なら落ちた実を狙ってキジが潜む。そうPTに教えている最中に見つけたうさぎしか目に入らず追って、近くに居たキジを追い散らす。
教官の話が面白く、底辺PTの生態が浮き彫りになった。
それでも教官とオークを狩ってきたPTは満ち足りた顔になっている。その顔が見たかった俺は大満足だ。
狩りを終えた教官がギルドの清算をPTに任せて17時に帰って来ると、魔鉄級5位の連中が武道場で教官を待っている。若いから暴れたい奴や強くなりたい奴が多いのだ。
そうかと言えば、キツネ獣人の旦那マルがその日休んでるPTを叩き起こして朝から昼まで武道場でしごいたりする。噂では晩酌を飲み過ぎてインダにとっちめられた翌日。一緒に大森林に行きたくないのでそうなるらしい。
獣人の子供。リネとマルスは能書きが少ない。
とにかくPTに収穫、獲物をもたらす事を優先するらしい。
薬草、野草、木の実、獲物。オークも捕って来るがその腰袋には道中にいたウサギやネズミが入っている。通り道の小さな獲物も丁寧に狩ってくれるので初心者PTに人気。ギルドに卸せなくてもPTの夕食になるからだ。
クランで一緒に過ごして余計な事まで分かってくる。
まぁ、そんな感じで7時になったら教室から帰って来る。
・・・・
1月20日。
ハイエルフの宝の事は誰にも言ってない。
エル様知ってると思うけど、知らんぷりも出来ない。
行けば、正当な後継者に渡せと言われそうで気が重い。
怒りに染まるとマジ
イヤ。そんな事無いか。シズクは嬉しそうに笑うしな。
3人はダンジョンに行かせた。
俺はエルフの村に跳ぶ。人目を避けて社に直接だ。
土俵の前で祈るとすぐに白い世界だ。
「土俵ではありません!」
「ぷー!」噴いた!(笑) そんなのまで見なくていいのに!
「エル様・・・」俺からお相撲さんを見たのかな?(笑)
「土俵の考えから離れなさい」
自分が振ったのに!理不尽な。念を押すたびに思い浮かべるわ!真面目な口調で言わないでよ、笑えてしょうがない。
「ハイランドの宝物の事ですね」
「はい」
「配って歩けとは言いませんよ」
「え?」
「御子が相応しい者と思えば渡して良いです」
「それでいいのです?」
「御子が考える通り邪悪な者に渡れば災いを招きます」
「はい、済みませんでした」
「全てが因果に導かれた結果です」
「だいぶ種族の人は散っちゃいましたかね?」
「御子が探さずとも必要な時に巡り合うでしょう」
「そんなんで良いのですか?」ホッとした。
「因果に導かれてその時は来るでしょう」
「はい」
「導かれた結果巡り合う奇跡も有るのです」
シズクの事だな。悪い事ばかりじゃないさ。
「はい、ありがとうございます」
「御子が望めば胸の大きな娘とも巡り合いますよ」
「え!」
「その様な娘が良ければそうしましょう」
「はぁ?」
「子に乳を良く飲ます娘が好みなのでしょう?」
「え!」思考が停止した。
「揺れぬ胸を見ていたではないですか」
どこまで見てんだ!このストーカー!
「良く乳の出る胸を見繕って・・・」
祈りを解いてハウスに跳んで逃げた。
恐ろしい。ハイエルフの宝よりそっちに持って行こうとする邪念が視えたぞ。良く乳の出る胸を見繕われてたまるか。
どんな判断基準やねん。
気立てが良くて器量良しじゃなくて良く出る乳!
驚いて違う父、エジソン視えたわ。
胸を見繕ってどうやって娘に言って聞かすんだ。
お主は乳が良く出るから・・・想像できん。
言われた娘が激怒しそうだ。
「・・・」部屋で静止するアル。
良く出る乳で選ばれても・・・困るよ・・な。
赤ちゃん的には良いのか?
! 何考えてんだ。
部屋で転げ回るアル。
・・・・
落ち着いてからインベントリ見てみる。
>必要な時に因果に導かれ巡り合う時が来る。
ふと思った。
11人の見繕われた良く乳の出る胸が来そうだな。
いや違う!胸は来ない。娘だ(笑)
・精霊の指輪×11 精霊を良く集め魔法発動が早くなる。
・エルフの髪飾り×11 恩寵遠視
・エルフの耳飾り×11 地形効果:森
・エルフィンボウ×11 精霊弓
・エルフィンアロー×11 具現の矢筒
・妖精の靴×11 瞬足の靴(魔法の靴)
・つる草のベルト×11 身体保持のベルト
・精霊剣×11 精霊の力宿る短剣。
俺の精霊剣、骨董級で変色してる。こっちの精霊剣綺麗。綺麗な方がいいなぁ・・・
イヤイヤ何考えてんだ。交換とかダメだダメだ!骨董品もらったエルフはガッカリだよな。
妖精の靴は若草色の布で出来た学校の上履き風。緑は1年が履いていたな、ふふっ。・・・靴に足先を入れたらスルッと履けて俺の靴に化けた。その辺が妖精なんだな!妖精って瞬足?と思ったからな。
つる草のベルトをしてみる。革ベルトにつる草の紋様なだけ。
身体保持って枝に乗っても?
大森林に跳んだ。木の枝に立つとベルトから魔力線が四方八方に出て体を保持する。
コレ!エルフィンボウ持って木に引っ付くんだよ!木に逆さまで歩けるぞ。
岩でも何処でも引っ付く。切り立った崖登ってみた。変な登り方!(笑) 崖にドロップキックするとそのまま引っ付く。上に行きたいと崖を下に蹴ると引っ付いたまま登っていく。木にキックして横の木に跳ぶとそのまま引っ付く。これさぁ、つる草と言うか引っ付き虫だよ。地面を意識して蹴ると降りられる。
後は恩寵:遠視の髪飾りしてみるか。
俺の眼と一緒だ。超望遠だな。俺は眼だけ遠くに行って見てる感じでこれは居ながら見てる感じだな。
耳飾りは地形効果:森? 森に隠れる迷彩?敵から見つからない感じかな?自分でしても分からない。
精霊の指輪:そんな変わんない?ちょっと早い感じはする。俺は元々早いから違いが分かんない。
エルフィンボウを出す。エルフィンアローは魔力を込めると矢が出るな。あ!出て来る矢がエルフィンアローだ!魔力を込める方は矢筒だろうな(笑)
狩ってみるかとツノうさぎを検索・・・こっちね。いたいた。50cmだと的がでかいな。アローを弓に当てて氷の精霊よ!シュート!すぐ近くに外した(笑)
次、こっちか?ツノうさぎを優先して探す。
弓無しで行くか。氷の精霊よ!シュート!
氷の矢を外したか?と思ったら当たった!爆裂に引っ掛けても当たり判定だな。弓Lv1:当たらないと経験値にならないのか?
角うさぎキラーとなって大森林を右往左往して40シュートで40匹。外さないぜ!弓Lv2でもう普通に必中だよ。
夢中になってたら昼だった。
俺その気になったら釘バットのトゲが回収までしてくれるからな。まったく意味無いんだよ(笑)あ!分かんない、トゲが400m伸びるとかやってない。
ギルドの大食堂へ行こうとしてふと私塾へ跳んだ。
文字教える気になったんだ、魔法も少し手ほどきしてやる。
私塾前の食堂に3人娘がいた。
クリーンして叩きながら平服に変える。
「お姉ちゃん!頑張ってる?」
「あ!アル様」
アル様になってるわ(笑)
「どんな感じ?」
「まだなんです」
「しょうがないよ、僕が見てあげる」
「え?」
「塾の先生には内緒だよ?」
「タイムやってみて、リサから」
集中してやっている・・・「タイム」
「うん、出来てるね」
ペンと紙を出す。
「リサのイメージはこうだよね?このイメージはずっと明日の朝まで続いてるの。今だけのタイムじゃ無く切れずに続いてる。いい?このタイムのイメージのここからここまでを10秒で決めてしまう。10秒のアラームをタイムの波に合わせて乗せる。成功したら30秒、1分、10分まで成功したらもう乗せるイメージは1時間でも6時間でも大丈夫」
「今度はアラームをやってごらん?」
・・・・・
「アラーム」
「タイムに集中し過ぎ、乗せる波が合ってない。偶然でも合えばアラームは発動するからね」
「もう一回!」
・・・・・
「アラーム」
「合わせるのは結構良かったけどまだずれてる。10秒のイメージを大切に」
・・・・
お昼時間一杯を使って並列思考と多重視点を使って3人同時に10秒のアラームを発動させる。
「3人共良く感じてね?ゆっくり行くよ」<「アラーム」
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「もう一回!」<「アラーム」×3
「いい?良く練習するんだよ」
・・・・
3人娘が帰ってからおばちゃんに、ランチのプレートを頼む。
店の中から道行く人を見る。皆が色んな悩みを抱えてる、色んな心配をしてる、魂の色がくすめばくすむ程アルの気を引いて視てしまう。
普段それがどんな悩みであってもアルは干渉しない。言い出したらキリが無いほど・・・下は下の貧民層で、上は上の富裕層で悩んで苦しんでるのだ。原因は囚われる事。
解脱出来ない事、常識や血縁や名誉や貧富、時には本能に囚われ答えが出せずに自分を縛る。
悩みを取り除くのは楽だ、でも自分で
だからよっぽど干渉しない、言い尽くせぬほどの哀れな生活でもその背景が有るのだ、その人の人生が有るのだ。目の前の悩みを消しても次の悩みでまた立ち止まってしまう。
とっくにアルの中で答えは出ている。
子が海で溺れ波に呑まれる。必死で探す親。己が溺れて死のうとも海に潜り続けて子を探す親に囚われるなとは言えない。諦めろと言えない。そして親も海に吞まれてしまう。何故親子が同じ場所で溺れるのかアルは知っている。
突き詰めるとそういう生物の本能の様な根源的な物になって来るのだ。神が何も手を下さないのはそういう事だと思うのだ。
そんなアルが視て行く。
咥えたパンがポロリと机に落ちた。
概念がいた。
死の概念が居た。
人の7つの大罪に収まらない者が居た。
要らない物は意味ない物。存在しなくていい物。
借金奴隷の少女を連れて歩く中年貴族。
この世界は借金奴隷がいる。
主人に仕える借金奴隷のメイドが内縁の妻だとか嫁に内緒の火遊びの末に子を産むとか普通に視てアルは知っている。生まれた子に親と明かさず理由を付けて見守る人生を生きている者がいる事も知る。・・・シュッとした耳の店で師匠が何をしてたかも知っている。
でも、ルールやモラルがある人間社会なのだ。社会で定めたルールに従ってお互いに納得するならそれが社会と言う事も知っている。人は時には溺れて踏み外す事も知っている。
誰だって思い出して叫びたくなる過ちがある。自分の愚かさや過ちに気が付いて反省し、恥ずかしい事を理解したから叫びたくなるのだ。アルは自分だけではなく皆がそうなのを知っている。
そんなもので驚いてたらあっちの世界から眼なんて持ってられない。何で着飾ろうと、立派な事を言おうとアルの眼は視てしまうのだから。人の事に関心が薄いアルだって気になったら視たくない物も視てしまう。
机に落ちたパンを拾って芋のスープとサラダを慌てて食べた。もうトレースした。ゆっくりと立ち上がり裁きに行った。すでに関係者まで追視で環境まで視ていた。あれはいけない。人を踏み外してしまっていた。
アルは初めてサイコパスを視た。
倫理と道徳が欠如した完璧に血の通わない独善の論理。何故そんな歪な論理に行きつくのか理解出来なかった。
お屋敷で使用人と一緒に普通に生活する中。メイド達の生活や仕事を見ている。メイドの仕草を見ている。興味が薄くなってくると見るのに飽きて新しいメイドを買って来る。
要らない者は捨てる、それだけ。
新しい奴隷が来たから、一人要らない。
生まれついた家が良かっただけで明るみに出ない。一緒に暮らす親が
生贄の饗宴。新しい奴隷が来ると見るのに興味の薄い借金奴隷の生贄が選ばれる。背徳感すらない。いや違う、饗も宴もない。
意味も損得も無く死を与える部屋。もう視たくない。
モンスターの死の方がよっぽど意味がある。冒険者の経験になる、生きる糧となる、明日の希望となる。
買われてきた少女は立派なお屋敷を見て心を弾ませ喜ぶがそうじゃない。形だけだ、形だけ保ってるお屋敷だ。空気が淀み住む人間の心が麻痺する屋敷。アレだ!嵐の晩に森を
屋敷の使用人も含めて丸ごと麻痺を掛けて全ての者を隷属した。この屋敷で見た物、埋めた物はすべて物語の物と覚え込ませた。
胸糞悪い黒く変色した部屋は砂を詰め込み石化した。奴隷魔術証文を書き替え、財産を持たせて4人の奴隷メイドを解放した。死に痺れた言いなりの執事とメイドも静かに生きて行けと言った。
他領の子爵家次男。貴族院任官当時から3人殺してるが20年尻尾を掴ませない明晰な頭は有る。視れば視るだけ感じる異常な感性に薄々サイコパスってこういう奴だなと理解した。
サイコパス野郎を隷属して、やたら高い自尊心をへし折った。庭の骨は騎士団に暴かれた、家族全員がお前のやったことを見てしまった、知ってしまった。誰もお前に援助しない、誰もが見放した。
頭が良いと思ってるのは自分だけ。皆がお前の事を笑っている、狂った頭を噂して笑っている、街角で吟遊詩人が歌っている。ミウム領都で公開処刑が行われるまで大人しく待つように言った。
以後、この呪いは解けない。
割れたプライドを抱えて、死ぬまで怯えて苦しんで生きろ。色が見えない程くすんだ魂を磨け。お前は死ぬには早すぎる。
買われた少女も開放し孤児院にと思ったが、この子は何も知らないからこそ隷属していない。奴隷商で主人に買われていきなり開放では売られた親を信じて孤児院を出かねない。
9歳の少女はカレン。今年10歳のアリアと1歳しか変わらない。生まれた場所でこうも境遇が違う事に驚き、その運命に戸惑う。隷属すれば俺の側に置けない、俺の奴隷になってしまう。
考えても孤児院以外の保護者の当てが無かった。
迷った末に・・・クランに連れて行った。
お婆さんのラーナと娘のリナスを呼んで話をする。
隠してもしょうがないが余計な事は言わない。
貴族から訳アリで預かった少女。面倒を見て欲しいと言う。
事務や掃除の仕事を手伝わせて食わせてくれと頼む。
服も一式買って来て生活道具も揃え、クランに恥じない事務員にしてくれとリナスに金を渡す。
良くある話と了解してもらえた。身寄りのない子供は沢山いる。
ラーナとリナスが連れて来られたカレンになんて優しい言葉を掛けようかと言葉を探している。母子にとりあえず街に出て服を仕事用と平服を3着づつ買って来いとお金渡してなし崩しにお願いした。
娘のリナスの隣に部屋をもらったのでベッドと机と椅子、チェストを置いてやる。俺のリフォームハウスのベランダ側に有った部屋の調度品が丸々余っている。ベッドシーツとか冬用布団も出してやった、ついでにラーナとリナスとレイニーの寝具と全部交換してやった。夏用のリネン(亜麻布)の寝具まで揃ってる。
生活感の無い部屋に調度品だけが並ぶ。カレンの物が何もない部屋。窓から演習場が見渡せる新生活は魔女の宅配便ポイな。
窓を開けて、朝6時からあそこの教室で読み書きが教えてもらえる。朝は教会の音楽が鳴ると5時45分だから身支度を急げば読み書き教室に間に合うと指差す。
カレンの給金は月銀貨5枚(5万円)家賃と食費で銀貨4枚をラーナに渡す事と3人の前で宣言した。
9歳の子供だ、何も知らない、これが借金奴隷の生活と思ってる。自分は奴隷と思ってるが証文など無い。
カレンは自分の力で生きる事を学ぶ。
知らぬ地で自分で磨く魔女宅人生だ。
次回 180話 ミスリルのスタジャン
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この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
読者様にお願い致します。
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ポチをしてくれる事。それはとても励みになるのです。
一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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