第164話 最高の祝い
11月5日。
朝から狩りを三時間。
シズクパワーが凄くて、探索、追跡、戦闘無く、朝一でオークを四匹吊って解体。肉をギルドに納めて昼食後は自由解散、
オーク増える間がねぇよ。絶滅危惧種だよ。
そんな訳で俺は昼からダンジョンで色々やっている。
30Fのミゲル達はまだミッチスやってるのでジュースは差し入れしている。行く度に同じ話をさせられるので差し入れしたら逃げる。
31Fシルバーウルフ 皮 大銅貨4枚
32Fマンドレイク 人と植物 人参 大銅貨8枚
33Fアルラウネ 人と蜘蛛 糸巻 大銅貨7枚
今は33Fで修行中。
33Fのアルラウネと戦った晩、ベッドの中で気が付いた。
「アルラウネの背中見て無いな」
気配察知で知った時には正対してるのだ。俺より気配察知か危機感知の能力が高い?
ミッチスと同じ事やってみた。
目を閉じて気配察知と危機感知だけでアルラウネと戦っている。
恩寵も素で何やってるんだって? 俺もそう思う!
恩寵的に格上を察知出来ないから袋にされてボコボコ。俺も死にたくないから顔の前だけ盾で隠して、初撃を受けた瞬間に片手剣を薙ぎ払う。
元々俺は誘い受けじゃないしな。やられるのはしょうがないさ。その内に慣れるさ。
囲まれて袋とか・・・ホントに危ない時はシェルに助けてもらった。それ位ギリギリの袋叩かれしたんだよ。
群がるアルラウネにイジメられた。イジメ、ダメ、ゼッタイ!(誘っておいて何言ってる)
何ラウンドもやってたら気配遮断、気配察知、危機感知がLv2になった。自分より恩寵が上の相手を倒すと恩寵経験値が多いのは確定だ。正味二か月経たずにLv1上がったのだ。危機感知は五か月ぶりだ。
Lv2になったらバックアタックも
大森林で狩ってる三人なら間違いなく30Fを突破する実力があるので、今のうちに自分の恩寵を磨いておきたい。
四時間やって糸巻14ドロップ。銀貨9.8枚(9万8千円)だった。
・・・・
ギルドで換金してる間に食堂でグレープジュース飲んでると豹獣人のお姉さん、ジェルニスさんが話しかけてきた。
「アルさぁ、あんた昼まで狩って昼飯食べてるんだろ?昼からもソロで狩ってるのかい?」
「まぁ、用事が無ければね(笑)」
「用事?」
「うん、
「なによそれ(笑)」
「知らない?教会のこういうのだよ(笑)」
・家内仲良く、親と子を大切にしなさい。
・獣人・人には親切、仕事に熱心でありなさい。
・獣人・人を恨まず
・腹を立てずに悪口言わず正直に生きなさい。
・笑顔の絶えない楽しい人生を歩みなさい。
「いい言葉だねぇ、気に入った」
道具袋からメモを取り出し、書き出した。
「だから喧嘩は仲裁に入るんだよ」
「あれは仲裁だったの?あはは!(笑)」
「そうだよ。そう見えなかった?」
「あんたが絡んでた様に見えたよ(笑)」
「罪に絡んでたかもね(笑)」
「罪かい、上手い事言うわね(笑)」
「うん、獣人も人も嫌な事は嫌だよ」
「あぁ・・・そうだね」
「あ!換金呼ばれた。またねー」
「あいよ!」
・・・・
アルがギルドを出て行ったあとジェルニスはミード(蜂蜜酒)を飲みながらメモを読んでいた。
獣人仲間が声を掛けて、それを聞く。
「アルって教会の信徒なのかよ」
「こういうの布教してるんだって」
「聖教国が獣人に優しいのはそういうことか」
「教会の教えなんだってさ」
「護衛PTはあっち系の獣人が多いしな」
「言われてみたらそうかも」
「コルアーノの獣人も教会行かなきゃ誰も知らねぇぞ」
「宣誓の儀やったら行かないもんね(笑)」
「笑顔の絶えない楽しい人生は大賛成だ(笑)」
「私は全部気に入ったのよ」
「俺も気に入った。写すよ、村で教えなきゃな」
意図せずコルアーノでも布教していた。
・・・・
夕飯前に帰るとパンケーキが山ほどあった。
レシピによると小麦粉の選別が特別らしい。
この世界はあっちと違って小麦粉は真っ白じゃない。
小麦の殻ごと臼で挽くから茶色が混じる。この殻をドンドン振るいに掛けて網で濾して行くと白くなってくる。貴族のパン用のフカフカのパンの小麦粉だ。
フカフカではあるけれどビタミンなんかの栄養が取れない事を皆が体感で知っているから平民のパンは小麦の殻や胚芽の栄養の詰まった小麦でパンを焼く。当然白くないしフワフワじゃない。
パンケーキは最たる物だった、ビタミンなどの栄養分を全部捨てて真っ白の小麦粉を使うのだ。そりゃフワフワになるわ(笑)
クルムさんがアルムさんとシズクに例のレシピで作らせていた。
俺も参戦して20時頃までパンケーキを作りまくった。
インベントリは作り立てでも湿気が抜けないので非常に便利。
メイプルシロップは実際に作って1年寝かすって。今度エルフ村に教えに行くから、実際に作って3人で覚えてるんだって。
一樽あれば、この家なら何年もあるから作らなくていいのに。
まだ1000樽あるんだよ。
こうなってくるとあのヨーグルトドリンクの製法?とか乳酸菌?を仕入れてクルムさんに作って貰おうと思う。
ハムナイ国のお婆ちゃんの知恵みたいだったら失うのが惜しい。
パンケーキとシロップとヨーグルトドリンクを王都で流行らせ国中の人を笑顔にするのだ!俺の野望はもうすぐだ!
ちょっとなり切っただけだ。ゴメン。
でも小麦粉も手間のかかる方法で選別してたりハイランドの調薬製法も特化してる。ハムナイ国には腐乳、野菜、香辛料(ガーリックやトウガラシ)、オリーブオイルとか有って調理法も確立してた。サント海商国は椿油とかで魚揚げてたし、ドレッシングや酢もあった。
やっぱ国が発展していく過程で地域別に特色の食べ物や交易品や製法が生まれて行くんだろうな。どうせなら高値で売れる物で外貨稼ぐだろうしな。世界には当然植民地も有るだろうし、まぁ、そういう国なら奴隷に作らせるだろうな。
この世の覇権国家は何処なんだろうな?
俺が知ったら怒りに震えて鉄槌下しそうで怖いわ。
(インカ帝国がスペインに征服され絶滅した事を考える)
パンケーキからでもそんな事を考えるので、戦争に高さ50mの壁とか言い出す。決してアルが奇人な訳ではない。考察していくと嫌でもそういう結論になってくるのだ。
あの時、アルが海でやった練習は海上封鎖である。
サント海商国のバーツ海神商会、バーツ会長が言った言葉は切実だった。視たから分かっている。
飛空艇二隻の建造を機に、聖教国と同盟を取り付けて庇護を受け、海商国の国難に備える気だったのだ。世界を知る商人が目の前にある危機を感じていた。
アル的には同盟に基づかなくても知ってる人が困っていたら助けたいと思うので断った。
飛行機に限らず、国を征服するには軍事力と兵がいる。
戦う力を奪い、兵で都市を、国を占領して行くのだ。
兵を大量に運ぶには船なのだ。バーツさんから視た情報では300隻を超える上陸兵を乗せた船が押し寄せて国を蹂躙して植民地にする戦争があった。
上陸させなければ良い。そうなると海上5m、厚さ10mの防壁で国に上陸艇を入れなければ良いのだ。(土魔法練習時は水深が45m)
アルにも
神の使徒が人の制約や同盟で縛られ、神の元の平等を崩し、忖度があってはいけないと思っている。
忖度を語る以前にアルは神様に会っている。人間は皆同じだと思っている。皇帝だって農民だって与えられた場所で己を磨く器なのだ。
物質の世で種族を繁栄させる使命で生まれ、
神様に祈らないけど、その辺はすごく
・・・・
日曜日の朝、雨が降っていた。
日曜日の布教と雨の日の布教の二日間が、一日になった様で得した気分。日曜日の雨はくもじいに感謝。
三人は雨も関係なく大森林に狩りに行くと言う。
やる気満々、ギルドポイントの狩人!
布教で神聖国に飛ぶ。
なんかこっちも降りそうな感じ。
もう2000人以下の街ばかりだ。
一撃隷属で布教を聞かす。罪人追って財産を鹵獲して行く。
そんな中、面白い現象がある。
自分の街がまだ布教されてない。そんな中、風の噂で
たまに行って布教漏れした家族を拾う。
地方の布教を終えて地図に記入し首都に跳ぶ。財務部と内政部(国内生産や輸出入)に寄って国外からの資材の搬入状況を聞いて帰るだけだが月に1日程、今日みたいにステレン大司教のタクシーを頼まれる時がある。
聖教国に何の話かは知らない、大事な話なんだろうさ(笑)
視ると余計な仕事が増えるから視ないし聞かない。
大体二、三時間と待つから教会部の楽団でミニチョレスやったり自由にしてる。今日は導師の所に壺を届けておく。
「導師!」
「おぉアルか!」
「これ、そろそろ無いでしょ?」
「少しになっとったな」
大壺三個。アルノール大司教に一個。
「ロスレーンの家見てくれたんですね」
「おお、立派なのが建っておったでの、見たわ」
「トイレにクリーンと部屋に温風の魔術紋を付けたぞ」
「え?魔法使いじゃ無くても?」
「そうじゃ、壁の紋にタッチでクリーンや温風が出る」
「教えてくれたら導師にそんな事させないのに(笑)」
「お主も顔をみせんで忙しそうじゃ(笑)」
「まぁ、今日もステレン教皇代理のお供です(笑)」
「それでよい」
「それでの、この魔術紋を見よ」
変わった魔術紋だった。吸魔紋付。
「見たの?タイムの魔法紋も入っておる」
「複合魔法でしたね」
「そうじゃ、魔力を込めて八時間温風が出る、室内温と魔力量で具象化時間は多少変わるが室温を26℃に保つように温風が出る。最大60℃まで噴き出す」
「え?60度ですか?」
「山間部は暖炉の薪が消えたら氷点下じゃぞ(笑)」
「リフォームの家に暖炉が要らない理由ですね(笑)」
「そうじゃ、この研究室なら一個で充分じゃ」
「分かりました、大きさ見て暖炉内に二個もアリですね?」
「村落じゃそこまで大きく無かろうがな(笑)」
「使い方はの、暖炉の中はダメじゃ」
「え?」
「壁に付けよ、暖炉と併用出来るようにの」
「あ!すごい」
「なるべく消費魔力を減らしたが儂の編みでは今が限界で薪は必要不可欠じゃ。アル、お主の編みならまだ減らせる、門の開いておらぬ平民の魔力は少ないぞ、気を付けよ。逆にメイドが居るような家なら暖炉の中に紋を刻めば良い」
「使ってみよ」
「そうじゃ、そこがタイムじゃな、そこが温度、吸魔紋は弄らんでもよい。魔法使い以外の魔力量でも作動するからの」
「五つの複合魔法!風の魔術紋も初めて見ました!」
「覚えたの(笑)」
「わかりました!キャンディル優先ですね(笑)」
「(笑) 食料は今年も大丈夫じゃ、それを頼む」
「魔術紋は任せて下さい」
「コルアーノで一番温かい領になりますね」
「そうじゃ(笑)」
「レンツ様に言って雪が降る前に執政官に使い方を説明するように村に派遣します」
「それならこれを持って行け、暖炉併用の効能と使い方じゃ。兄上に見せたら容易に分かろう」
「レンツ様の所は導師が孝行しに行って下さいよ」
「おぉ、儂の屋敷と兄上の所はやるわ」
「クリーンの魔法紋はこれじゃ」
「はい、ハウスの方はやっておきます」
「うむ、たのむぞ」
「あ!こないだのメイプルシロップ樽で置いて行きます」
「作ったのか?」
「作りましたが一年も寝かすんですよアレ」
「こっちは出来上がりの奴です」
「空間圧縮で一年なんぞすぐじゃろうが」
「あ!」
「お主も抜けておるのぅ、少しは頭を柔軟にせよ」
「すみません」
「まぁよいわ、便利だけを追ってはならぬゆえな」
「・・・」これだわ、マジ天才は何処にもいるわ。
「今、土魔法ⅡLv9まで行きましたよ」
「なに!」
「大魔法を魔力関係なしに使うとすぐ上がります」
「毎日瀕死になるまで使えば上がるのぅ。マネできる者はおらん!(笑)」
ノリツッコミか?
「でも発動回数上げるか発動魔力量でLvは上がります」
「まぁ、そういう事じゃの」
「氷と風はLv1ですけどね(笑)」
「お主も・・・酷いのう」
「普段使わないんだもん(笑)」
「やったのはアースウォール、幅10m高さ50m長さ1000mを海の中で作って土魔法を上げました」
「途方もないのう(笑)」
「そこまで分ったら海で風吹かせば良かろう」
「それって、Lv上げるだけですよね(笑)」
「武術も変わらんぞ?そのための鍛錬じゃろ」
「あ!そっかー、そう考えたらいいんだ」
「何を言っとる?」
「神様の魔力は必要な時以外はダメかなって」
「お主の神の器は大きく小さく忙しいのぅ(笑)」
「あはは。分かりましたよ!(笑)」
「そうじゃ!アル」
「お主、聖教国の恩給はどう受け取るんじゃ?」
「え?」
「今の聖教国の棒給は各国に儂が運んでおる」
「え?」
「各国の首都だけじゃがな」
リアル魔導師の宅配便・・・。
「コルアーノへ届けて、ロスレーンに寄ってやるか?」
「導師にそんな事させられません(笑)」
「良いわ、お主とリードの分は儂が持って行ってやる」
「ありがとうございます」
「どの道リードは財務部で受け取れんからの。子供がリードの俸給くれと財務部に行くのものう・・・」
「あ!そっか」
「先月分もコルアーノの金が良いじゃろ?立て替えてやる。月小金貨25枚じゃ」
「これ、月の棒給ですか?」(500万円)
「そうじゃ大司教の恩給と同額らしいぞ」
「これもリードに渡しておけ、嫁には内緒での(笑)」
「え!」
「嫁は男爵の棒給を押さえておるわ」
「え?」
「その金もコルアーノ経由で渡せば嫁の懐じゃ(笑)」
「そんな訳・・・」
「そんな訳あるのじゃ、子を産むと強いのじゃ」
「毎月16日じゃ。コルアーノの金にしてやる」
「ありがとうございます」
「え!子を産んだ?」
「四日前に聞いたぞ」
「早く無いです?十日程」
「それぐらい変わるわい(笑)」
「どっちでした?」
「男じゃ!」
「おー!すごい!これで一年ぐらい遊べますかね?」
「じゃろうな、リードの年季が明けたわ(笑)」
「帰りにお酒持って行こう」
「そうしてやれ」
「それと、これも!」
「お主!持っとったんか!わっはっはっは(笑)」
・・・・
ステレン大司教を送ってロスレーンに帰る、雨は止んでいた。一度お爺様の部屋を訪ねて近況を聞く。
「お爺様、リリーさんの所生まれたそうですね」
「おぉ!聞いたか、儂も昨日見せてもらったわ」
「この時間でも伺って大丈夫ですかね?」
「客じゃないのだ、身内なら大丈夫であろう」
「先触れと馬車借りますね」
「うむ」
アニーとビクトリオに供を頼んで庭のリフォーム邸で待つと言う。
17時になって大工さんが片付けをしていた。
分厚い雲で屋敷の中が暗いので魔法ランプを付けていく。
「あ!アル様」
「帰って来たので見せてもらいますね」
トイレを見たら魔術紋が壁に付いていた。
「暖炉見てくだせぇ」
応接を見ると壁に暖炉を模した焦げ茶色の木組み(厚さ2cm)のなかに暖房紋(作った人が名前を決めるので名前決まってない)が入っている。
「あ!魔術紋だけより良いじゃ無いですか!」
「良かった。壁にそのまま魔法陣で味気なくって(笑)」
「あはは!ベント卿は研究者ですからね(笑)」
「最初見た時泣けてきました(笑)」
「家が台無しです!(笑)」
皆がウンウン頷いた。
「寒くなる前に、皆さんの家に魔術紋を付けに行きますから同じ様に木組みを作っておくと良いですよ」
「「「ホントですか!」」」
「この屋敷に関わった方が望むなら皆に付けて回ります」
「トイレの魔術紋も付けて上げます」
「うぉー!トイレが臭くなくなる!」
大工さん達のテンションが爆上がりした。
「引き渡し日が決まったら、その日のお昼にお屋敷でパーティーしましょう。家族全員連れて来て良いですよ。その格好で大丈夫です。その午後に親方が皆の家を案内してください。皆の家に魔術紋を付けて行きます。寝る所と皆がいつもいるリビングですかね」
「あの、突貫で仕上げますので、大工仲間を呼んでもよろしいですか?」
「あはは!仕事さえキッチリして頂けたらいいですよ。それではパーティーは天気の良い外で焼肉しましょう。全員の家族を連れて大人数でやりましょう」
大工さん達の顔に力が漲った!
「アル様、馬車の準備が出来ました」
「あ!ありがとう。行く」
「それではお願いします!」
・・・・
「・・・この馬車出して来たんだ」引きつる。
「ラルフ様の仰せです」御者のビクトリオもビビる。
伯爵が乗るに相応しい霊柩車だった。
仏壇的な風格が滲み金の装飾が目に刺さる馬車だった。
「痛車」と命名した。民は
「先触れは出してくれた?」
「はい、アンドロが馬で」
「うん、行こうか」
・・・・
リード男爵家に着くとキレーヌとアリエラが出迎えだった。
「師匠。おめでとうございます!」
「おぅ!男だったぞ!」
「はい!これ、急に聞いたので・・・お祝いです」
大壺五個出す。
「おぉ!これ、久しぶりだぜ!種に悪いとか言いやがってよ」
「それ、ホントですよ!」
「マジか?」 ワザと言ってねぇよな?(笑)
「マジですよ、子供作る時注意してくださいよ」
「イヤ注意してたから大丈夫だ!」
「よかった」
「アルが言うなら注意するよ」
「一年は飲めますね?」小声で言う。
「まぁな」ニヤリと言う。
「毎晩はダメですよ」
「おぅ」
(あと、これ)小声で耳元で囁く。
(なんだ?祝いか?)
(給金、聖教国)
(おぉ、おぉ)
(毎月16日以降に来るね)
(わかった)ニヤリ
ノックがされたので大声に戻す。
ルナがお茶と菓子のワゴンを持って来た。
「それと、コレ。じゃーん」
「なっ!どうした?コレ!」
声が大きすぎてルナがビクッ!っとした(笑)
「神聖国が処分するときに取っておいたんです」
「マジかよー!」大興奮! 相変わらずだ(笑)
「マジですよ。お父さんが帝国を潰した証拠です」
「わはは!ありがとうよ!アル。最高の祝いだ」
「宝物庫一番乗りと息子に語っても許します」
「(笑)」
それを見たルナの目が点になった。
公爵家に居たルナが見ても豪華過ぎだった。
目とたてがみ代わりに宝石の埋まった木馬があった。
帝国の歴代皇帝が乗った馬。
三人で宝物庫に入った時の木馬だ。
次回 164話 御子様変わり過ぎ(笑)
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