第157話  式典への害意



10月13日。


授与式のリハーサルの日が来た。


クルムさんとシズクはメルデスでお留守番だ。



8時45分にレンツ様の所でチリンチリンやった。

レンツ伯、執事ダムトルさん、メイド長マリーさんが3人揃って転移専用部屋にやってきた。


「おはようございます」

「おはよう。御子様、今日はよろしく頼む」

「はい、アルムさんはロスレーンで待ってます」

「うむ、それではお願いしよう」


四人で応接に跳んだ。


すでに、皆さん用意が出来ている。レンツ様を待たせる勇気など誰も無い。


「それではみなさん手を繋いでください」

「いいですね?跳びます!」


教会の大聖堂に跳ぶと、初めて跳んだオーバン家の人は目をパチクリ。


すぐに教会部のミイルフ大司教が司祭やシスターを引き連れて御子様!と寄って来る。


「みなさん、この方が明日の褒章式典を取り仕切る教会部のミイルフ大司教様です。宗教国と言う事で腰は低い方ですが普通の国の爵位では侯爵級の方です。そのつもりで案内に従って下さいね」


「御子様、恐縮致します。皆様ようこそ聖教国へお越しになられました。式典まで責任もって警護及びご案内をさせて頂きます。ミイルフと申します。よろしくお願い致します」


その場で挨拶合戦が始まる。

2日間のお付きの司祭とシスターが二名づつ付いてくれた。


「御子様、リード様は9時より式典の打ち合わせがございますので、私に付いてご一緒に来て下さいますか?」

「はい、わかりました。ちょっと一言だけ」



「それでは、みんな聖教国観光楽しんでね、通貨の交換は教会出て左側の建物に有るからね、うちのシュミッツが知ってるから付いて行ってね」


「御子様、その様な事は私共が・・・」

「いいのいいの、露店のジュースを飲みたいことだってあるでしょ、聖教国のお土産も欲しいかもでしょ?シスターと司祭様、初めての聖教国を楽しませてあげて下さいね」


「はい、御子様。かしこまりました」


「行って来まーす」


リードとアルの二人は手を振りながらミイルフ大司教と大聖堂の奥へ消えた。



・・・・



噴水広場はコンサート会場の様に大道具さん(司祭やシスター)が教会仕事に使う洋風作務衣を着てトンテンカンと大舞台を作っていた。


聖教国シンパの王様や代表も来るらしい。

力を見せたからな。教皇様も機嫌がいいに決まってる。


導師と師匠と俺で教皇の立ち位置の印、3人の印を覚えて一緒に行進したり、ここで礼で観衆に手を振ってと振付の様に練習する。


ひな壇の楽団も、リハ込みでイントロ演奏してくれる。


やってたら、アリアが噴水の方へ走って手を振ってくれた。リハ舞台のすぐ前6m程下が噴水なのだ。大きな噴水の池が盾になって舞台に近付けない。


導師から順に教皇様から授与の真似事、ここで一回目のイリュージョンとミイルフ大司教に言われる。


師匠、俺と3回目をやったつもりになっていたら、マッドな奴が言い出した。


「元の教皇様のイリュージョンも出来ますぞ!」

あんたら二人聖職者らしく神の祝福と言え(笑)


「・・・」


誰も何も言わない。仕切るミイルフ大司教もしつこいので無視してる。


「出来るのにやらないというのは如何なものか?」

とか言ってるけど、サンバカーニバルとか求めるな。そぐわないんだよ!分かれよ!


無視して式典リハを進めて行く。


式典が終わった後は、聖法騎士団(青の騎士鎧)と聖教騎士団(赤の騎士鎧)の馬に囲まれてオープン馬車三台で聖都をパレード。視たら先頭の騎士団長からずっと序列順に並んでいる。マジ軍隊ってそういうのスゲェ。


先頭が主催の大司教3名 教会部、調査部、内政部。他の人は?と視たら年の式典は主催が決まっていた。さすが国家公務員。二番目が俺たち三人。三番目が教皇様と教后様。市内をリハと分からぬように今日は普通の馬車で一周回る。


その時、害意の視線を察知した。

そのまま読んだ、視た。かなり複雑な害意だった。


折角の授与式。聖教国の祝賀ムードに泥を塗られたくない。



昼食後の休憩で三人になった。


「ある国の将軍が害意を持ってます」

「なに?」

「どうする?」いきなり具体策か。話早すぎ(笑)

「複雑なんですよ」導師の額にしわが寄った。

「聖女の話です」師匠の顔がめんどくせぇ!になった。


「ちょっと逝っちゃった聖女が居るみたいで、ちょっと複雑過ぎて大変な話に、聖女もどこに赴任か分かんないし」


「聞いてみるしかなかろう」


聞いても・・・話してくれるかなぁ・・・。


「あ!神聖国のステレン教皇代理なら教義部です」

「ここにいねぇならいいな(笑)」


「昼からいいですか?」

「まぁ、断ればいいじゃろ」

「久しぶりだな!アル(笑)」


「30分で話を付けますね(笑)」

「跳びます!」


教会の誰にも断らずに跳んだ。


・・・・



神聖国のステレン教皇代理の所へ跳んだ。


「大司教!」

「御子様、最近は財務部の方しか見えないとか(笑)」

「ガラクタが溜まって大変で!じゃなくて」

「ん?」

「デートリエという聖女をご存じですか?」

「知っておりますがなにか?」

「今どこにいますか?」と言いながら情報は抜いた。


「・・・」色んな事がフラッシュしちゃうよね。


「いいですいいです、褒章式典が危ないのです」

「あ!明日じゃないですか!」


「三度程、聖女の実家からお話がありましたよね?」


「なぜそれを、もう五年も前からですぞ」

「神の啓示が降りました」

「え?」


「啓示。そう言う事です」説明も省く奴。

「・・・」当然何も言えない。


「今すぐ動かないと明日の褒章式典に泥が塗られます」


「え!」


「ステレン大司教!今すぐに行きますよ!」

「跳びます!」



・・・・



海辺のサナトリウム。


「取次ぎをお願いいたします」

「はい」



部屋に案内された。

36歳と言うがとてもそんな風には見えないお姉さんがいた。とても綺麗なんだけど感情が抜け落ちて・・・そうだ、これが白痴美って言う奴なんだろうと思った。


視た。入った、デートリエさんの思考に潜った。簡単に視えなかった。深く深く心の底、デートリエさんの心に厳重に隠された過去の記憶にさかのぼって潜って行った。


神様から逃げていた、逃げて逃げてどうしようもなく逃げられなくなって思考の底、深層心理の殻の中まで逃げていた。


この人真面目で責任感が強い分、聖女の役割に圧し潰されていた。神様の御使いの聖女と言う職名に圧し潰されていた。向き合わせられない。向き合わせたら自害自殺しそうだ。



取り合えず隷属してみた。導師が魔法陣見てピクッとした。


ステレン教皇から視える過去の担当聖女の色々なエピソードを聞かせて行った。どこどこで、あなたはこんなことをした。あんなことをして褒められた。こんな失敗しちゃったけど信者は喜んで帰って行った。延々と2時間一切話を止めずに偽の記憶を覚え込ませる。


他の聖女のエピソードを与える度に、本人自身が心にいだくイメージが補完され本物の記憶の様に構築されて行く。デートリエさんの歩んできたストーリーが出来て行く。


最後に言った。


「神はデートリエを聖女の仕事から解きました。あなたが頑張ったから聖女の仕事は明けましたよ。あなたは凄く頑張ってきたから今日はステレン大司教がお迎えに来たのですよ!」


(この子は教皇代理になった事を知らない)


話してる最中に深層心理に隠れていた自我がやっと表面に出てきた。顔に表情が出てきた。


デートリエさんはすっくと立った。


「ステレン大司教様!」抱き付いて泣きだした。ステレン教皇は普通に会話する聖女を見て驚いたが、俺に合わせた。


「よく頑張ったね、家族から何度も赴任先を聞かれたがデートリエが有能過ぎて話せなかったんだ。もう好きな事が出来るからね、結婚も出来る!教会から聖女の恩給も沢山ある。お父さんとお母さんの所に帰れるよ」


(ステレン大司教は親の関係を全く知らない)


「はい!大司教様!帰る準備をしなくては!」

チェストに駆け寄り荷支度をし始める。



--- 応接室で荷作りを待つ間 ---



「御子様、すぐ連れて参りますか?」

「はい、親御さんも安心するでしょう」

「わかりました、私も送り届けます」


「聖教国へ行ってる暇はありません。恩給は神聖国で立て替えて下さい。私からはこれを」


リップ(屋敷の新しいメイド)が作ったかわいい巾着のマジックバッグを渡した。


「デートリエに教皇代理からたまわって下さい」


「恩給と身の回りの物、マジックバッグを聖教国がたまわれば、相応の待遇だったと親も安堵あんどするでしょう」


「はい・・・」


「ステレン大司教。そんなに悲しまなくて大丈夫です」


「御子様」


「真面目で責任感の強い子ほど、こうなる事が多いのです。神に仕える聖女の名に恥じぬように頑張り過ぎて心が疲れ、いつしか心の奥底に閉じこもりこうなるのです。それはどの仕事でも一緒ですよ。メンタルが強い弱い関係なく、自分を追い詰めすぎてこの様になりますからね」


「御子様、預かった聖女を親から隠す様な事をして申し訳ありませんでした」


深々と頭を下げた。


「大丈夫です。それも人の世の政治です。聖女を見せられない時だってありますよ。思春期の男女を預かるのが教義部です。あなたは仕事に忠実だっただけです」


「思春期とは?」


「体の成長と共に心が不安定になる時期という意味です」


腑に落ちていた。


「用意が出来たら私が御子として話を付けます。ステレン教皇は約定通り聖女の年季が明けたので娘をお返ししますと感謝を述べて下されば大丈夫です」


「しかし齢は過ぎて・・・」


「赴任先が戦乱で安全に通過するのに1年掛かったと」


「国を聞かれたら?」

「ハムナイ国と」

「どこの国ですかな?」


「ハムナイ国はサント海商国の海の向こう側、南の中央大陸にある国です。現在全面戦争中の国です。問い合わせに答えられない言訳にもなるでしょう。サント海商国で聴けば知る人は知ってる国です」


「御子様・・・ありがとうございます」

「その情報をデートリエに教えますね」


少し時間を取ってハムナイ国情報を教え込む。


一度神聖国の教会に連れて行くとデートリエはだいぶ長い時間神に祈っていた。


「御子様、恩給は用意出来ました」


「バッグは解任時に認証させて持たせてあげて下さい」


「わかりました」


「皆を集めて本当の年季明けの様にしてください」


30分程で教会の全ての大司教が見守る中、神の像の前で聖女の解任式が行われた。聖教国への貢献として聖教国教皇代理のステレン大司教から恩給と恩賜おんしのマジックバッグが与えられた。(お父さんが将軍だ。守って貰えるさ)


ユーノ(神聖国赴任の聖女)お前は貰えないからそんなに期待すんな。覚えてたらお前にもやるけど、15年後なんてお前が何処にいるかもわかんねぇよ。俺だって忘れてるわ(笑)



大きな拍手に包まれて解任式は終わった。



皆がガヤガヤしてる隙にユーノにお土産。


「ユーノお姉ちゃん、久しぶり!みんなでこれ食べてね。全部味が違うからみんなで分けてね」


コンペイトウで我慢しとけ!


そして、デートリエを家に返した。


御子の教皇セットはやめといた。

危険過ぎる。

子供がバカにしてると思われかねない。


師匠と導師は表のお店でお茶して待っててもらう。


チョコンと冠を乗せた御子服で尊い存在アピールだ。

聖教国の御子と大司教が娘を連れて来たと聞いた将軍は驚いた。そりゃそうだ、授与式を魔法攻撃するつもりだからな(笑)


顔を引きつらせ、それでも母と娘の再会に涙していた。この将軍の娘では無いのだ、育てていた娘を聖教国にとられた母を哀れと思ううちに・・・通ったサロンの女給じょきゅうと結婚したのだ。


母と娘を会わせる事しか頭に無かった。


この将軍もやる根性と財力があるからやっただけで良い人なのだ。方法を間違えたが、間違えたせいで俺に知らせる事が出来た。あとはハッピーエンドにするだけだ。


ハムナイ国を側近にすぐに調べさせていた。ハムナイ国行って教会まで調べる訳ねぇよ(笑)


だってここ、コルアーノから聖教国より遠いんだもん。まぁいいや、暗躍の事はほかっておこう。焦るが良いわ。


最後にデートリエが涙ぐみ「大司教様お世話になりました」とステレン教皇にハグをするのを見て両親はまた泣いた。ステレン大司教も涙ぐんでこらえていた。10歳から預かった教義部の育ての親も同然なのだ。


傭兵魔法士が帰って来た時、聖教国の慈悲に平伏せ!(笑)


「これで神の啓示は果たされたと思います」

「御子様、ありがとうございました」

「啓示でしたからね、仕方ないです(笑)」


「あとはこの三人で襲撃者を押さえます」


師匠がニコッとした。


ステレン教皇を神聖国に送って行った。


「さぁ!行くぜ!(笑)」

「師匠やる気満々過ぎ!(笑)」

「さっさと跳ぶぞ!」


導師に掴まれて聖教国に跳んだ。


「こっち! の前に恩寵付けときます」

「なんか懐かしいな(笑)」

「相手は魔法士ですよ!師匠の天敵じゃないですか」

「リードなら大丈夫じゃろう(笑)」

「そんな事言ってないで!」

「よし、二人共付きました、行きますよ」


走り出す・・・将軍関係者GPSの通りに。


師匠がそのまま建物に突っ込んだ。俺は今回何もしなかった、魔法食らっても師匠が痛いだけだし、師匠の接近戦なら詠唱の間に全員瞬殺と思ったからだ。


五人の魔法士が三分で外に放り出された。

既に足腰立ってない。魔法士はインドア派の傭兵だ(笑)


隷属して聞かせた。


「何も問題はない!聖教国に捕まってもう一回雇い主に確かめて来いと諭された」と報告するように言った。


「聖教国を!神の啓示がある国を舐めすぎだ!」

あおっておいた、驚くだろう(笑)


「それは大丈夫か?」と導師が心配する。


「あの将軍は戦争する気はありませんよ」

「そうなのか?」

「嫌がらせの魔法使いを放つぐらいですからね」

「あれは、嫌がらせか?」


「デートリエの赴任先を再三に渡って尋ねてももくする聖教国を完全に疑ってましたからね。預けた娘が殺されたと思ってましたよ。私財をなげうって腕利きを雇いましたからね。言えば非は聖教国の方です(笑)」


「そういうことかよ!」


「嫌がらせして聖教国に非難されたら公衆の面前で堂々と受け答えするつもりで親の将軍は魔法士の傭兵放ちましたからね」


「やっと腑に落ちたわい」

「母親の気持ちを代弁しての復讐ですね(笑)」


「まぁ、良い事したじゃねぇか、なんか嬉しいぜ」


「将軍は魔法など撃っても効かないと思ってましたよ。逆に魔法使いは色々雇って脱出要員まで用意してました。それほど依頼金を貰ったんですよ(笑)」


「お主は、優しい嘘をようも思いつくの?」


なんかグサッと来た。


「何言ってるんですか!アレを信じ込ませないと胸の奥底に閉じこもった心が・・・魂が出て来なかったんですよ!本当にもう、アレしか無かったんです!」


「でもお前、話聞いてると嘘まるけじゃねぇか」


「あれは魂の問題なのか?」


「そうですよ!魂が色んな事でくたびれて疲れちゃうとなっちゃうんです。だからあなたはよくやったとか、もう大丈夫とか言ってあげないとあの人は壊れちゃうんです。だから・・・」


「分った分かった!良い事してるのは分かってるよ!そんなにムキになるな(笑)」


アルは泣けてきた。


「だって酷いんだもん!」えーん!


泣いてぐずる俺を両手を持って二人が引きずっていった。



アルは人の心を基本的に視ない。心をのぞかない。気になった情報しか視ない、知りたい情報しか視ない。心を覗く事は下種な事・・・秘めた恋心を覗いて立ち上がれない程悔やんだのだから。


人も皆なにがしの嘘を吐くのだが、普段それを視ていない。それ以前に他人への関心が薄過ぎるのだ。この世で自分だけが嘘をきまくっている感があった。


場を納めるために、ごまかすために最短の方法の嘘を吐く事を恥じていた。真実を深く語っていてはのだ。嘘も方便と自分を誤魔化していた。


二人の言葉はその心のど真ん中を射抜いてしまった。


アル自身が一番分かっているのだ。分かっていても嘘を吐かないとダメな事も分かっている。


どうしようもない事と分かっている。


その葛藤が涙となってとめどなく溢れ出た。


「いつまで、泣いてんだ!(笑)」

「すん、すん」

「ほらー!高い高いー!(笑)」

「あ!」4mぐらい上に放り投げられた。


「もっとか?ホレ!高い高いー!(笑)」

6mぐらい放り投げられた。


「・・・」マジ怖い。屋根に届きそう。


「まだなのか?しょうがねぇなぁ」

「何やってんですか!」頭をバシッ!と叩く。


「もう子供が生まれるから、アルで練習だな」


「絶対赤ちゃんはダメですよ、引き付けますよ!」

「分かってるよ!リリーが引き付け起こすわ(笑)」


肩車された。


「なにやってんですか(笑)」


「やっと笑ったか、しょうもねぇことで泣きやがって」


「だって!」


「いいよ!お前は泣き虫アルだからな(笑)」

「え?」

「何度も何度もピーピー泣きやがって」

「そんなに泣いて無いです」

「泣いても砂糖菓子は買わねぇからな(笑)」

「・・・」

「肩車もアルで練習だな」


師匠は教会まで肩車で歩いた。




次回 158話  飛空艇計画

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               思預しよ

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