第148話 開門村
朝の5時。
アニーに起こされ久々の自宅ランニング。
最初はこの庭から外を知った。昨日置いた家を横に眺めながら走っていく。
12歳と10か月。目覚めて2年半、領都に出るだけで身の危険を感じていたアルでは無くなっていた。異邦人の感覚は抜けていた。ストレスを感じて心で叫びまくって荒れていたアルはいなくなった。自然と慣れていた。
神聖国と関わってから徐々に家に帰らなくなり、3月にメルデスに拠点を置いたら7月まで帰らなかった。転移も布教の時しか付けなかったのだ。
恩寵セットは御子になる時しか付ける気は無かった。生きて行くに十分な力を付けさせてもらったからだ。用心深さは変わっていない。視た上で判断して動くのは変わらない。
アニーのタオルを受け取って井戸で水を飲むのが懐かしくなっていた。アルが本来の明なら23歳に心が成長しているのだ。
12歳の子供なら懐かしさなど感じなかったろう。
模擬剣を振るいながら型を行う。もうそれはアルの剣術になっていた。迷いもなく、トレースすることも無く振るうアルの剣。
無心に振っているとアルムさんが来た、ノーマもいる。アニーがいたのでランニングは遠慮したらしい。
すでにメイドも起きている時間だったのでそのまま模擬戦を行う。
リード師匠みたいなスマートな模擬戦では無い。
ふふんと得意げに手加減して大喜ぶクソエルフにボコボコである。
7時になると食堂に行く。
もう従業員食堂では無い。
腕輪のお着替えセットで一瞬で貴族の平服に着替える。使い方が間違ってる気がするが、寝る時も寝巻に一瞬だ。
神聖国に変わって以来腕輪で瞬時に着替えるのと、丁度春の時期でバラライカが取れる時期だったので、以後はシェルに革ひもの
アルが最初に平服で食堂に現れた時、使用人が二度見した。固まって身構えた。それほど奇異な行動に映った。
お爺様とお婆様に挨拶をしながらアルムさんを伴い席に着くとお爺様が聞いてくる。
「最近はどんな感じじゃ?」
「神聖国はあと半年程でしょうか?司祭様達が聖教国の教えを説いて回られてます。今は3月から日曜日と雨の日を除いてダンジョンで恩寵取得に頑張ってます」
「励んでおるようじゃの」
「そうそう!10日ほど前にやっと気配遮断と気配察知が取れました」
「おうそうか!あの何て言ったかモンスターを捉えたのじゃな」
「はい、ミッチスと言うのですが大変でした。65日も掛かりました」
お爺様の後ろにいるメイドのレノアさんが反応してる。
「ダンジョン泊まり込みです」何を言い訳してんだ!
「変わらんのう。貴族が何をやっとるのか(笑)」
「あんなの真面目にやったら1年ですよ?(笑)」
「そうじゃのう、皆その時間で困るのじゃからな」
「導師に聞きましたが王都に邸宅を賜ったそうですね?」
「おぉ。兄弟と供回りも移ったと連絡が来た」
「へー!立派なお屋敷です?」
「立派なものしか王家は
「メイドとかは雇ったんです?こっちから行きました?」
「屋敷ごと付いてきたわい」
「大丈夫なのです?」
「王家の使用人の血筋は間違いないわ。口は堅いぞ」
「あぁ!そういうシッカリした」
朝からステーキが出てきた(笑)
「キラーバイソンのランプステーキでございます」
給仕に聞くと昨日の晩に間に合わなかったので料理長が用意して作ってくれたそうだ。アルムさんにも出ている。
「
「かしこまりました」
「料理長が特に柔らかいの出してくれるの」こそこそ言う
「うん、美味しそう!」アルムさんがニッコリ笑う。
「それはそうと、あの屋敷は中身も貰い受けたのか?」
「旧帝国のお屋敷が売れ、海商国の商人が要らぬと(笑)」
「なるほどのう。屋敷丸ごととは(笑)」
「しばらくあそこで大工さんに直してもらいます」
「大工に良い返事はもらえたのか?」
「別荘作りの前面のテラスは取るそうですが古材を使って家の雰囲気は壊さず直せるそうなので頼んでおきました」
「おぉそうか。あの屋敷は手を入れたら見違えるぞ」
「棟梁にそう言ってもらえました」
「そうだ!忘れてた。お爺様、2か月もダンジョンで暮らしていたので少々休みを取ろうと思うのです。あと4日後ですが
「お主の大魔法か?」
「はい、実は屋敷をくれた商人が別荘の入江で遊んで良いと言ってくれたのです。あれほど素晴らしい海はなかなか無いのです。是非皆で行きませんか?」
「海か!急な話だが、
「家族旅行の意味でアリアにも海を見せたいのです。お付きも連れてみんなで行きましょう!」
「みんなとは?」
「お屋敷の全員ですよ!」
「えっ!」お婆様が驚いた。
「全員とはお主も言うのう(笑)」
「家族旅行ですよ。日帰りで半日です。屋敷を近衛に任せて海の街で食事して帰って来ましょう」
「大魔法か・・・屋敷の全員で海を見に行くか!」
「やったー!」
「シュミッツ」
「は!アル様」
「サント海商国には貴族がおりません、海商王と呼ばれる大商人が合議制で国を運営する国家です。全員節度ある平服で帯剣は大丈夫です。
「は!承知いたしました」
「今の使用人の数は?」
「伯爵家になり36名になっております」
「それでは海商国1番のレストランに予約を取っておきますね」
「アルに全て任す」
「あ!そうだ、お休みのついででは無いのですが、領の各門の前に雨除けの建物を建てても良いですか?」
「雨除けの建物とは?」
「雨の日に開門前に並んでる商人達が濡れぬように土魔法で建物を建てようと思いまして。あと交易路の途中にも野営用の建物を考えてます」
「ほう、どんな物か後で見せてくれるか?」
「はい」
・・・・・
裏庭で見せた。
馬車が入るガレージと縦長のプレハブ小屋だ。
「これは商人が喜ぶのう」
「作るのは良いのですが、一晩泊ってゴミなど置いて行かれても困るのでどうしようかと思ってます」
「ごみか・・・そうじゃのう」
「ここに馬を繋ぐと馬糞もありますし・・・」
「二、三日でだいぶ汚れるのう」
「文官が冒険者ギルドに領都の清掃を任せて、ギルドは貧民などを使って馬糞などを清掃してるのですが、そういう感じにするか専門の貧民を管理に置いて銅貨を一、二枚取らせようかと思うのです。雨の日以外も部屋の中で寝られますし・・・」
「よい!このままにしておけ、執政官に考えさせる」
「それでは、それはお任せしますね」
「うむ。交易路はまだやめておけ、領の前だけ銅貨1枚(100円)でも取ったら不満が出る(笑)」
「あ!そうですね、ミリスとギシレンはどうしましょう?」
「よいわ、作っておけ。イヤ!待て。通達を出す」
「管理方法が決まったらミリスとギシレンに作ります」
「とりあえず、今日はロスレーンに作りますね」
「おぉ、そうせよ」
アニーに昼に帰ると下がって貰った。
「アルムさんも今日は好きにして休んでて」
「アル君と一緒に行くよ。面白いもん」
「そんじゃいいけど(笑)」
ノーマにも下がって貰った。
東門外に跳び、場所をざっと見て、門の守備隊員に向かう。
「こんにちはー!」
手を上げて振りながら駆け寄る。(普通の貴族は絶対こんな媚びは売らない)
「アル様!」
「東門を開ける時は多いとどのくらい人が居ます?」
「多いと300人ぐらいでしょうか?」
「その列はどの位までですか?」
「あの3本の木の所でしょうか」
「わかりました、お爺様の命で門外に建物を作りますので周知しておいてください、少し音がするかもです」
「は!」
※ロスレーンは現在4万人を超える国内交易路の中心地。領地を跨ぐ様な隊商馬車は五台も連なれば冒険者含め三十人規模。領内を回る商人馬車が二台なら十人規模。昼に到着、朝に出発する商人が圧倒的に多い。
コルアーノ王国地図。
https://gyazo.com/5be52c511b4a771d3e2cd318fcb16597
門から150m程離れてから言う。
「アルムさん手伝ってくれる?」
「いいよ、何するの?」
アルムさんに魔爪根Lv10付けた。
「それ剣と一緒だから注意してね。指に魔力込めると剣になるから木を斬ってくれる?最初はこれを斬ってくれる?」
「あ!出た!(笑)」
「5本も要らないから!(笑) 一本で斬って」
「斬ったよ」
「はい」とインベントリに入れる。
「おもしろーい!」
「そんじゃ・・・この線で斬ってくれる」
道の両サイド12mに邪魔な木を斬ってもらう。元々開けていて木もないが、それでも邪魔な木はチョコチョコあるのだ。12m以上奥にある木は馬が喜びそうなので残す。
「うん、斬って進んで行くから倒れる前に仕舞ってね」
「そりゃ仕舞うよ!危ない(笑)」
邪魔な10本程の大木を切ると300m程が開けた。
小さな木は土魔法で千切り取る。
切り株拾って地面を固めて行く。
キューブハウスに雨が入らない様に5cm高く土台を盛る。
一気に奥行12m幅5m高さ5mのトンネル車庫を作る。
荷馬車が2列で4台は並んで、ハウスの裏を厩舎として使えるようにした。
ハウスの入り口と窓穴に大きなひさしを付けておく。雨が降り込んで寝てる人が濡れても可愛そうだ。幅5m奥行6m高さ2.5m、窓が6ひさしを7作った。18畳あるから10人は入れるだろうけど、まぁ6人で換算するか。
馬キュンの俺として裏の空き地は厩舎用に大きく取り、柵と簡単な屋根に目隠しを付けて馬が安心できるようにした。
1m置きに車庫、ハウス、車庫。ハウスと並べて行った。道のもう片方にも作っていく。車庫、ハウス、車庫。ハウス。土魔法がLv3になった。
並列思考と多重視点と眼が乗ってるわ。車庫とキューブハウスが同時に魔法編める。眼で視ながらやると同一規格で出来上がる。
「アル君凄いー。同じものが一緒に出来てる!」
「えへへ」テミス様の魔力のお陰だよ。
というか・・・ギャラリーが凄くなってる。
どうせ伯爵領になって、もっと人口も商人も増えるだろうと道の両脇に車庫とハウスを30セットずつ作った。色々考えながら作り2時間以上掛かったが、もう初期設定は終わった、後は量産するだけだ。
※馬って横になって寝るんだよ。寝やすい様にハウスの裏の草地を成長促進で柔らかに整えてたら時間掛かったの。
門に向かって歩いてたら守備隊長が走って来た。
「アル様ー!」
手を振る。
「これをアル様が?」
「うん、賢者の弟子だからね(笑)」
「おみそれしました」
「多分執政官から管理者を選任してゴミの面倒見ると思うけど、たまには見回ってくれる?」
「領の為ならば! しかしこれは良い!民が喜びますな」
「うん、そうだと良いなぁ」
「次、西に作るけど、西も開門の時は多いと300人ぐらい?」
「そうですな。これはそれ以上雨をしのげますぞ(笑)」
「多い分なら良いです、安心しました」
「余り門に近いと並ぶ馬車や人が邪魔で、車庫から馬車が出せなくなると思って、この位離せば良いですか?行列がそこの木までと聞いたのでここから作ったの」
「問題無いですな」
「もうすぐ昼だから後で西と北と南門に作ります」
「北門は多くても100名ぐらい、南はナッソからの交易商人が居ますので多くて200名ですな」
「わかりました!ありがとう」
「アル様、そろそろ半年かと」
「あ!忘れてた。後で鍵を・・・」
「アル様が東門に参られたと聞いて(笑)」
手の平に鍵があった。
「ありがとう!」
・・・・
お爺様に東門は出来たと言うと、そのまま馬に乗ってお父様と見に行った。
「アル!あれは良いぞ!」
「アル、商人達が喜ぶぞ(笑)」
「昼からアランが執政官を伴って管理の方法を決める」
「夕方までには、色々考えて来るからな」
「そのまま西を作って、北と南やりますね」
「裏庭のやつは崩してくれ」
「わかりました」
・・・・
昼食の席で家族に言ったら大騒ぎになった。
「お爺様。明日、レストランの予約取ってきます」
「ん?・・・あぁ!そうじゃの」
「ん?え?」と家族が何の話?となった。
「お爺様?まだ伝えてないのです?」
「打ち合わせで言う暇が無かったわ(笑)」
「日曜日に大魔法で他国へ食事の旅行なのですが」
「なに?」お父様。
「一度家族で食べに行きたいなぁと思いまして」
「他国とは?」
「庭の屋敷を頂いたサント海商国です」
「まぁ!」お母様。
「わーい!本当?」アリア
「いいのかい?」お父様。
「寝たきりで家族と旅行など無かったですから(笑)」
「外国ですので、諸国の勉強のためにシュミッツやジャネット、料理長や副料理長、メイドもお屋敷の使用人も全員連れて行くことに朝決まりました」
「えー!」
「屋敷の全員で海商国へ行くのか?」
「お爺様がお決めになりました」印籠を出す!
「皆がお爺様を尊敬の眼差しで見る」
「朝いきなり決まったのかい?」呆れ笑い。
「海見ながらお昼食べて、海で遊ぶ半日旅行です」
「アラン。昼から半日だ!良いじゃろうが」
「キャー!」女子が狂乱。
「あと、師匠とリリーさんも誘いたいのですが」
「1カ月ちょっとで初産だからダメなのよ」
「あ!そうか」
「シュミッツ。キレーヌ(21)とアリエラ(19)ってリード師匠の所だけど人数入って無いよね?」
「その二名は入っておりません。7月にシャレル(21)とコレット(20)が帰って現在お屋敷は36名で間違いありません」
「入ってるかと思っちゃった。ありがとう」
「いえ(笑)」
「サント海商国では貴族がいません。皆が一緒に席に着くと思いますのでその辺は我慢して頂きたいです、それがマナーなのです」
「ふむ、他国のマナーなら従わねばのぅ」
「海商国は海商王と言われる大商人が合議制で国を運営してるので貴族はいないのです。言わば海商王達が貴族ですね」
「私達は格式ある平服で!お忍びです。無断入国です!」
女性陣は聞いて無かった。
・・・・
お昼のパンケーキを食べてから孤児院に行った。
「あ!アル様だ!」
「アル様が来たー!」
「アル様だよー!」アホが得意げに呼びこむ(笑)
子供たちがシスターを呼ぶ。
「アル様!お久しぶりでございます」
「元気そうだね?もうみんなご飯は食べた?」
「はい、先程」
「そんじゃ寄付箱開けようか」
「はい!」
子供たちが皆を呼びに行く。
寄付箱の前に敷物を敷いて寄付箱の鍵を開ける。
中は取っ手のついた箱で引きずり出す構造だ。
「うわ、開けるたびに多くなってるね(笑)」
「去年の3番街の結婚式から祈る方が増えて(笑)」
「こっちも多くなったの?」
「3番街の教会は倍になったとか、こっちは1.5倍程に」
言いながら敷物に箱をひっくり返す。
ド山の賎貨、銅貨がザーっと出て来る。
「すごいすごい!」子供たちが走り回る。
アルムさんが独り占めの恰好で子供を笑わせる。
大銅貨(1000円)がポチポチ見え、桁が飛んで銀貨(1万円)が結構あるので視たら12歳になった孤児が3人従士になって入れていた。マジ泣きそうになった。あいつら!
敷物から賎貨をザーッとかき集めて子供たちが数えて行く。
半年に一度のイベントだな。
・・・・
西、北、南にハウスと車庫を作って夕方に帰るとお父様が待っていた。
「アル、決まったぞ。名前は開門村だ」
「(笑)」
「一人銅貨2枚(200円)一戸貸し切り12枚だ。車庫は銅貨5枚。お前の言う通り貧民を雇いたかったので特例を設けた。家族で管理人をやる者は初年度人頭税免除、使用料の徴収任務で棒給を出す。毎日平均500人は東西南北で夜を明かす。1戸2戸は領の美味い雑炊屋に貸し出す案もある。商人は過ごしやすくなるぞ」
「それなら領民になれますね!ありがとうございます」
「領民が増えるのは歓迎できるしな」
「試算では西と東で4家族、北と南で2家族の棒給を出しても収益が出る。厩舎の馬糞やゴミなどは今まで通りギルドに依頼を出す。これでお前の心配のゴミの問題は無くなったろう?」
「それなら、開門村に家を建てて上げましょう」
「ん?」
「ハウスに入ってる人からお金を徴収するのは大変なので、閉門後に開門村に入って来る人達にハウスを案内してお金を貰う様にするのです。昼はまったく使われません、夜ぐらい起きてハウスに案内して徴収させるのです」
「家はどうするんだい?」
「心当たりがあります、お待ち下さい」
開門村と聞いてあっちのテント村やキャンプ村の管理棟を思い出したのだ。
そのまま聖教国に飛んだ。
財務部の担当司祭に会いに行った。
建設途中の教会の噴水広場予定の空き家を貰えないか交渉した。
150戸程の家を全部と懇願されたが使い道が無いと非情に断った。そんな150戸も使い道が浮かばないよ。
取り合えず見栄えの良い60戸貰って来た。
庭でお父様に家を見せた。
この2Fの家を開門村入口に置いて村の案内とお金を取らせると説明したら納得してもらった。すぐに跳んで家だけ6軒置いてきた。
看板で開門村、使用料金徴収所と後から入れて貰う。
なんてエコロジーなんだろう!と自画自賛した。
ロスレーンの布陣は完璧よ!ふふふ。
夕食の席で、開門村の概要をお父様と一緒にお爺様に報告し、神聖国にあと90戸余りの取り壊し予定の空き家が有る事を告げると思わぬ話が出て来た。
「各村の村長の家を交換したらどうじゃ?」
「え?」
「徴税執政官が泊る事もあろう?」
「あ!そうですね!」
「回収した村長の家を現在家を作っておる難民村に置いてやればよい」
「お爺様!すごい!皆が幸せになります!」
「ほほほ、それはよいがアルの休みはどうなんじゃ?」
「休みは褒章まで遊んでしまおうかと思ってます・・・今度の日曜日は旅行で休みますが日曜日と雨の日を考えるとまだ20日ぐらいはあるかと」
「それでは、頼むとするか。明後日には文官に各街への通達を用意させる。執政官事務所に届けてそのままハウスと車庫を作って来い。街と村もアルに執行書を持たせる」
「はい、通達に開門村の管理棟の看板と管理人に徴税官の証明書も作る様にお願い致します。証明書が無いと買い物で街に入るたびに大銅貨取られちゃいます(笑) それと元貧民が平民相手にお金を取りますから、お金を取りやすくするのに手持ちの案内看板も挙げて案内する様に指示もお願いします」
「うむ、わかった。アラン、頼めるか」
「はい、明後日までに」
その後・・・
開門村の一画に子供を連れた狸の一家が住んでいたらしいが、集金されると聞いて引っ越したそうだ。
そんな噂で領民が笑う。
次回 149話 家族旅行
----------------
この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
読者様にお願い致します。
応援ポチ。☆も頂けたら嬉しいです。
ポチをしてくれる事。それはとても励みになるのです。
一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます