第147話 雛の羽ばたき
死兵を操るポロムスの民を〆た翌朝。
アルムさんが朝食出来たよー!と起こしに来てくれた。
朝9時。
鍛錬も何もかもブッチギリで寝てた。
朝ごはん食べながらアルムさんが言う。
「御子様って大変だよね?」
「ん?」
「あれって神様に言われてるんだよね」
「んー。そんな感じで知っちゃうの」
「神様の神託ってあんなとは知らなかった」
「まぁ、普通の人は知らないよね」
この時間ハウスに居たこと無いから外が人通り多くて驚いた。普通にスラムの子供達も遊んでいる。夜は普通に人殺しあるけど昼は治安良いのね。 (朝ね、転がってるの)
この家が異質過ぎて怖がって誰も近寄らない。
例えると住宅街にお城があるぐらいに変だ。
レンガ2F~3Fの古い街並みに村の2F農家だぞ(笑)
村の農家に透明なガラス窓だぞ。
怪しい貴族としか思われないから誰も近付かない。
「神様が出て来て頑張るアルムにご褒美をあげようみたいと思ってた」
「みんなそう思ってるよね(笑)」
「エル様に祈ってるし」
「エル様?」
「村にある
「ご褒美もらえた?(笑)」
「出て来てないもん(笑)」
「・・・なるほど!」朝から電球が付いた!
「でも、良い事してるのは分かっちゃった」
「ん?・・・分かっちゃった?」
「うん、襲ってきた穢れの人達を助けてた」
「可哀そうでしょ?やりたくないのに戦争やって」
「あれ、やりたくなかったんだ(笑)」
「そうだよ、襲いながらハムナイ国に逃げられないかな?とか考えてた(笑)」
「え?そうなの?」
「あの穢れってそんな強くないでしょ?だからいつも活躍できなくて司令官に役立たずと怒られてる。領地に帰れば穢れを使うから差別を受けてた。居場所が無いから敵国でも受け入れてくれたら逃げたいと思ってた」
「ふーん」
「あの族長は悪くないの。何代か前の族長が陣地で寝てる敵兵を倒したから、戦争に呼ばれる様になっちゃった」
「そうなんだー」
「敵の死体使うから、攻めても損害無いでしょ?」
「あー!」
「だから、取り合えず行け!って言われるの」
「嫌がらせって言ってたよ(笑)」
「うん、言ってたね。まぁそんな感じよ(笑)」
「たださぁ、夜遅いのにグジグジしてるから攻撃魔法の恩寵は全部取っちゃった(笑) 持ってたらあの呪術使って穢れて堕ち・・・幸せになれないんだよ」
「へー」
「使いませんと神に誓ったら恩寵取っちゃおうと思ってたから、僕が怒ろうと、族長が誓おうと一緒だったの(笑)」
「あはは!急にアル君がプンプンするから心配したよ」
「だってさぁ、神がくれた呪術を使わないのはあり得ないとか、保証と言いながら、何も信じてないんだもん。あの時は何言っても無駄だったんだよ」
「そんな感じだったかも!」
「ホント!深夜に助けに行って疑われて怒れちゃった(笑)」
「あと牢屋も疑ってたよねぇ?」
「あれ、疑うより寝てるのに水掛けられて怒ってた(笑)」
「あはは!そうだった!」
「粉も水で流してクリーン掛けてやったのに!」
「アルムもそれなら怒るよ(笑)」
「クリーンで匂いも粉も水も綺麗にしたのに?」
「寝てる時やられたら怒るよ!牢なら怪し過ぎ(笑)」
「怪しいけど牢屋開けたら出て来いよ、疑いやがって!」
「ジュースの壺忘れて来ちゃったね」
「そうだった!(笑)」
「今日どうする?」
「あ!9時に!」
「あ!」
2分で用意して跳んだ。
「22分遅れだよ・・・」
「ホントに忙しいよね」
「だね(笑)」
「みえたみえた!」ベニーさんが駆け寄って来る。
「遅れてすみません」
「はい、用意は出来てますのでお願いします」
「そちらがスマフ会長の?」
「はい、息子のランドです」若いと視たら35歳だ。
「こちらが邸宅の費用と物資のリストになります」
「はい、聞いております」
「ベニーさん昨日遅くまで待たせたのでルード会長の邸宅から置きますね」
「よろしくお願いいたします」
「手を繋いでください」
皆が繋いだのでルード会長の敷地へ跳んだ。
「この辺でお願いいたします」
邸宅をポンと出す。
こんな感じで如何ですか?
「はい、ありがとうございます」
それでは、この魔術証文にサインを。
「先にベニーさん送って行きますね」サクサク跳ぶ。
ベニーさんを送って今度はスマフ会長の敷地に跳んだ。言われた通り置くと使用人宿舎が綺麗に揃って無い。宿舎から使用人を出して良い感じに配置し直した。
魔術証文を納めた時に気になって聞いてみた。
前の邸宅の壊した資材が庭の隅に置いてある。
「あれ、穴掘って埋めましょうか?」
息子さんが大喜びでお願いしますと言う。
一旦ゴミをインベントリに入れて庭の隅を深さ20m×20m×20mの穴を複数作ってゴミをポイポイ埋めて整地した。簡単なお仕事です。
「壊すの大変だったでしょう?次回があれば交換してあげますよ。家ごと埋めたらいいし(笑)」
「え?本当でございますか?」
「はい」
「今考えてる別荘がございまして」
「まだ10時です、行きましょう!」
跳んだ。
入り江にこじんまりした別荘と魔動船の小舟まで置いてるプライベートビーチだった。海商国のセレブはパネェ!
「うわぁー!丘から見下ろす最高のロケーション」
「景色がすごく綺麗!」
「こんな所に住んでみたい!」
・・・余りの絶景にしばし無言・・・
「ランドさん!うちの家族は海を見た事無いんです。ここに連れて来てもいいですか?晴れてたらあの入り江から大きな海を見せてあげたいんです」
「あっはっはっ!好きに来られると良いでしょう」
「あの砂浜と入り江の小道も入って良いですか?」
「構いませんとも!」
「わーい!」アルムさんと手を取って喜びまくる。
・・・・
「あ!すみません、そちらの別荘ですか?」
「こちらを取って頂けたら、もう一件買わせて頂きます」
「これ、まだ使えるんじゃないです?」
「弟家族とうちと会長で狭いのです」
視たらランドさんと弟さんの子供が大喜びで海で遊ぶのが見える!メイドが海鮮バーベキューとか超幸せ家族。
俺も伯爵家のお坊ちゃんだけどそんな記憶ねぇぞ。
海商国
・・・いや狭いって、そりゃ狭いわ!
連れて来るメイドと執事が多いわ!3家族分の使用人多いよ!
「調度品とかは?」
「帝国伯爵の調度品が付いてますよね?」
「あ!付いてます付いてます」
「あの邸宅の調度品見たらもう要りません(笑)」
「豪華ですもんね(笑)思い出の品とかは?」
「壊すつもりで何も置いて無いです」
「わかりました」
スッとインベントリに仕舞う。
「置く別荘を神聖国に見に行きましょうか?」
「え?良いのですか?」
「ランドさんは自由な権限をお持ちみたいですから」
「いや、親父に任されているだけですよ」
「そんじゃ一旦教会に行きましょうか」
・・・・
教会の財務部にランドさんを連れて行き紹介する。
財務部の大司教に魔術証文を渡して別荘のリストを貰う。
別荘の代金と交換の物資は、同じもので良かったですか?と大司教に聞くとそれで良いと言うので魔術証文を作ってもらう。
内覧用に余った1軒の伯爵邸を元に戻し、別荘を順に見て行くと気に入った別荘が見つかった。
湖畔に立つ伯爵家の別荘で上品!元の2倍程の別荘だ。皿から調度品まで全部付いてるお買い得。
それ持ってプライベートビーチに跳ぶ。
置いてランドさんと丘を走り回って眺めた。最高!
入江からの角度や海から見上げる角度も最高!
海辺の吹きさらしで風が強いのでアンカー打って別荘と一体化した。こんなデカイの台風で転んだら困る(笑)
「なんか、この入り江のために出来た別荘みたい」
「アルムさん!僕もそう思った」
「私も見た時、これしかない!って思ったんです」
ランドさんに今週の
もうお昼だ!
魔術証文もらってランドさんを連れて帰る。
手持ちの武具が全部合わせても10000位なのでランドさんに振ってみると海商国の武器屋さんを紹介してくれた。ゾンビ臭い武具4000がクリーンまだだけど地産地消でタクサルさん行きだ。
武器屋さんの紹介と一緒にお昼を4人で食べて話をした。食事が終わったら倉庫で武器を見てくれると言う。
海鮮の潮汁みたいなスープが独特で美味しかった。海商国は魚介料理が豊富なんだよ。蒸すか焼くか煮るかパイの中に入れてサクサクするサーモンの包み焼もある。刺身は流石に無い(笑)
ランドさんはスマフ商会長に別荘の件を伝えて一緒に見に行くそうだ。皿から何から全部詰まってるからクリーン掛けたらそのまま使える別荘だ。
倉庫で武具を見せると中古で一番売りやすいと全ての武具を100単位で買ってくれた。新品の1/20の値段だ。一個銀貨1枚(1万円)でも9600銀貨で白金貨5枚(1億)近い。
捨て値で手放すから儲かって良かったね。と視て甘くないのが分かった。人件費と護衛と宿泊や税取られて儲けは武具一個銀貨3~4枚と見ていた。中古は半値が末端価格らしい。
全ての武具が100未満の数になって大喜び。
宝石か金貨か聞かれたので宝石でバーツ海神商会のレプトさんに払う様にお願いした。これ以上ゴミを持ちたくない。
マジスッキリした。
後はホント小物ばかりだ。宝石とか貴金属やミスリル武器ばかりで容積的に大したことない。あ!本とかが容積あるかも?
街の武器屋に行って要らん物を叩き売って来た。
駆け引き無しの言い値で全部引き取ってもらったのだ。悩んでる物はサービスで置いてきた(笑)
ティーセットの割れて揃ってない奴とかシルクの傘とかだよ。お貴族のだからマジ高いけど販路や不揃いで悩んでた。捨てるよりマシだから小さく華美なサイドテーブルも壺の台と言って付けた。
こっちは武具とガラクタで大金貨4枚(800万円)になった。武具だけで大金貨2枚だった。
サービスで付けるなら自分の部屋に置こうと持って来た応接セットはご褒美だ。椅子が雨ざらしで日に焼けて変色した奴は売れない。
変色してても元はお貴族様の物。俺は大丈夫!
雨ざらしでもクリーン掛かってたら綺麗なんだって!
・・・・
さぁ、問題はもらってきた中古別荘だ。
元々使ってたから傷んだ所を直せば埋めずに済む。
導師ハウスの2倍以上ある2Fの富裕層の別荘。
15時過ぎてるが一旦ロスレーンに帰った。
導師が家を建てた場所に出してお爺様に見せた。
・趣味は良い、歴史があって味があるそう
・内部は充分使える、お客を呼んでも恥ずかしくない。
・外装が汐風と風雨にさらされ見栄えが悪い。
・薪部屋兼厩舎の大きなコテージはそぐわない。
お爺様の貴族的感想は直すのアリだった。
そのまま直す方向で大工さんを呼んでくれた。
・60年経った木造建築だが中の柱は充分太い。
・古材を使えば味を変えずに60年は使える。
・外装と屋根はそろそろ限界で交換時期。
・1Fと2F別荘用テラスは取れば家がスッキリ。
元々が3家族で泊まる家なので食堂や応接部屋がデカい。使用人の部屋が多い。仕切っても用途が思いつかずそのままにした。
俺がお願いしたのはこれだけだった。
・2Fの大広間を潰して個室にしてもらう。
・コテージは馬8頭が入る大型厩舎なので切り離して家に作り直し冒険者6人が一泊出来る家にする。
分かんないからリフォームは全部任せた。
18時過ぎになったので、実家でご飯をお願いした。
インベントリに調度品やキッチン用品、寝具にカーテン、敷物をクリーンしながら仕舞って大工さんに任せた。
俺は本当なら春に貴族学院入学だった。11月の末に13歳になる。そろそろ一人で生きて行く準備はしておこうと思っている。
来年の春にはグレンツお兄様が帰って来る。
こんなトンデモ野郎がいたらダメなんだよ。
使えそうな別荘もらって思ったのは、3月から導師ハウスが俺の専用になってる件だ。俺の活動に都合の良い所にハウスを出してくれてる。
9月までメルデスに置きっぱなしで申し訳ないと思っていた。今回の別荘が使えるなら独り立ちした時のために家を作ろうかなって思い付いたんだよ。
盗賊の武器や鹵獲品でだいぶ懐が温かくなったから気兼ねなくリフォームに回せるのが嬉しい。
※アルは両替商の事務手数料白金貨65枚(13億円)相当のうち10枚(2億円)ほど残してあった。それに武具や鹵獲品の現金化で白金貨13~4枚相当は持っている
ゴミ問題も決着した。イヤしてないわ、昨日奪ったゾンビ臭い武具。でもまぁ今までと比べたら無い様なもんだ。無いことにしよう(笑)
他のゴミはあらかた無くなって後は捨てる物が多い。後はポイだ!街の道具屋が要らないなら価値が無い。
あ!貰ってきたマジックバッグが多く余ってるぐらいだ。
認証紋解除したらまたゴミが出る。
ついでに小さめの奴を選んで・・・うーん。
・・・・
ロスレーン家にて夕食。
食堂にアルムさんを連れて家族に紹介した。
キャンディルではベント卿の護衛で、以前は精霊魔法の先生だった。今は冒険者の恩寵を取る先生と、布教の護衛をしてもらってると紹介すると家族が尊敬の
聖教国の褒章授与式にも護衛で付いて来てもらうので一緒に貴族服も頼んだと報告しておいた。
一息つくと褒章の話が蒸し返された。
お爺様とお父様は聖教国が帝国を落とした電撃作戦の要であったと読んでいたが口には出さなかった。転移が軍にどれほど有益か分かっていたからだ。
アルは視て知っていた。周辺国に全ての奴隷を送り届けたのはベント卿とアルだと断定しているのだ。帝国が陥落する前にアルはジャネットを王都に送っている。
そんな訳で言うしか無かった。家族が全員聞き入る中での二人の質問だ、逃げる訳には行かなかった。
褒章授与の理由はベント卿の弟子として奴隷救出作戦の
二人が納得する理由を(一部分)言った。
10月14日
聖教国:一位円環聖騎士勲章:無役で大司教の恩給が出る。
(大司教が職を辞した時に出る年金の様な物)
それは聖教国で一番の勲章であること。
教皇(国主)>7大司教(侯爵)>大司教(伯爵)>司教(子爵)>上級司祭(男爵)>司祭・シスター(準男爵)>官吏・侍女(執事・メイド:執政官)
普通の国の序列が当てはまる事。
その褒章を貰うと聖教国の大司教(一代伯爵)になること。名誉大司教(名誉伯爵)で聖教国で食べて行ける事を報告した。
ベント卿が聖教国と連絡を取り、アルの出自をこう語ったといった。
・難病で3年病床にあり死ぬ間際と言われていた事。
・継承順位を抹消し貴族院に届け出た事。
・その後、神の奇跡で難病が直った事。
・現在は廃嫡のため貴族学院に行って無い事。
以上のことから褒章はベント卿とリード卿の褒章授与のみがコルアーノ王の了解の元で褒章式が行われる事。
アルは神の奇跡の後、聖教国に帰依し御子になった。今回功績をあげて聖教国の御子として褒章が授与される事
元宮廷魔導士筆頭で伯爵級4位の恩給を貰うベント卿の叙爵はさておき。自国のリード男爵(永代十位)が他国の一代伯爵級に叙されることをコルアーノ王が非常に喜び、親書を教皇に届けた事を掻い摘んで話した。
※男爵の謁見は役付貴族の四位からとなる。一位、二位領地持ち、三位都市持ち、四位宮廷職位(一代爵位)リードは無役の男爵位(永代)だが宮廷勤めではないので謁見は叙爵の時だけ。平民(三位)<名誉貴族(上級平民。一位、二位:村長や治癒士や寄進した大立者)<準男爵(執政官、武官)<男爵(リードは平民から二階位飛ばした領地を持たない永代貴族)
お爺様は二位の伯爵。私は四位の伯爵級ですねと笑って言った。
家族は驚きと喜びとアルの世界が広がる早さに、アルの旅立ちが近い事を予感した。
夕食後客間に分かれる廊下でアルムさんが言った。
「アル君色々あったんだねぇ」
「昔の事言って無かったですよね?済みません」
「いいよぅ、今が一番大切なんだから」
「アルムさん、時たま本質言いますね(笑)」
「何よ、本質って!」
「いい事って事ですよ」
アルムさんにフリーのノーマがメイドに付いている。
師匠が結婚して1年近く経ったんだと実感した。
アニーもフリーだがアルが帰ると専属に付く。
食事が終わるとジャネットと一緒に来るはずだ。
まだ9月19日だ。充分に間に合う。
・・・・
ジャネットが来たからバッグを見せた。
顔が引きつる。
「それは!」
「そう、当たり!」
「今度はアニーもやってみるといいよ」
真っ青だ。
「失敗してもいいからね」
「・・・」
「ジャネットに教えて貰えばいいよ」
見てる前で、マジックバッグをドサドサ出した。
二人が目を剥いて驚く。
「使える奴が四十個あるから失敗しても大丈夫。そのままでも良いんだけど、お古になっちゃうからね。あ!何も教えずに裁縫の上手いメイドに振ってもいいよ。作ってくれたメイドにはアルベルトからしかるべき褒美を取らせます。これは将来の冒険者仲間にも渡したい物なのです」
「取り合えずねぇ、ちょっと待ってね」
「これがお爺様。これがお婆様。これがお父様。これがお母様。これがグレンツお兄様。これがヒルスン兄様。これがモニカ姉さま。これがアリア」
素材に一番大きな6㎥のバッグを選び出す。
「皆が好むような色を聞いて皮や綺麗な布でポーチやバッグを作ってもらえない?来年の四月まで七か月で」
「ジャネットの家はヒースがいますのでこれを守れる筈。これをジャネットに賜ります。これも一緒に新しくしても良いです。好きな布や皮を使って結構です」
「アニーも失敗してもいいから頑張るといいよ」
アニーが首を振りながら後ずさっていく。
「アニーはマジックバッグが守れるか分からないので縁談が決まったら代わりにアルベルトが小さな家を賜りましょう」
アニーは顔が赤くなった
「マジックバッグを持ったばかりに災いが降り掛かるのは怖いですが、このマジックバッグに関わると皆幸せになりますよ。空いた時間に少しずつで結構です。僕の持ってるショルダーバッグタイプなら使いやすいかも?」
「この二十のマジックバッグ。ジャネットに預けます」
「青くならなくても大丈夫です。まだこんなにありますから」
また開けてないバッグを山の様に出した。
ジャネットは巨大な鳥の雛を見た。
12歳の途轍もない雛の羽ばたきを。
次回 148話 開門村
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この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
読者様にお願い致します。
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ポチをしてくれる事。それはとても励みになるのです。
一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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