第139話 30Fへ走れ!
二人。大森林でオークを一頭6時間で捕って10万円。
発見、追跡、戦闘、下処理、解体含む。
二人。ダンジョンで山ほど狩って10時間、3万2千円。
罠のある中、剣振り回して走る戦闘含む。
ギルドポイント1/3以下・・・
でもそんなの関係ねぇ!
アルムさんの言うモンスターに会わなきゃダメ。
会わないと話にならない。
だからダンジョンに潜る。
翌日もガンガン行こうぜと剣を磨いた。
・・・・
横堀の魔穴。
送迎門の赤台から12Fを念じて転移する。
俺は騙されないぞと念じてもちゃんと転移出来た。
12Fの攻略認証したら12Fの青台の前に出た。
そりゃそうだ(笑) 初めてだから何もかも珍しい。
12F=12Fを突破した階段下13F。認証石板と青台がある。
13F。
アースワームが床に生えてうにょうにょしてる。
こいつらは近寄らないと何もしてこない。近付くと大打撃攻撃で吹っ飛ばすだけ。身体強化が無いと骨折や挫傷(打撃による筋破壊)する感じの打撃だ。頭に食らったら致命傷なのは言うまでもない。
生えてる奴を切り飛ばしながら14Fへの階段に進む。
鉄鉱石のドロップ品も拾ってる時間が惜しい。
俺の使ってる剣は両刃の刃渡り70cm、持ち手15cmの片手剣でスリムなハンドガードが付いてる。刺突用に先も尖っている。鉄で出来て盗賊から奪った中では小さな片手剣だ。
多数の盗賊の鹵獲品からリード師匠が選んだ一品だ。
重さ3kg程を身体強化で振り回す。子供の俺でもアースワームを叩き斬る。
これ以上の長い剣は腰骨のベルトで剣を吊ると足のくるぶしより下になる。上に上げると持ち手が脇の下とかになって抜きにくい。背が大きくなったら刃渡り80cmも使いたい。
30Fまでの道のりは・・・。
1Fケーブスネーク:毒の牙
2Fノチス:カエル、ピンピン跳ねるノチス
3Fスライム:弱酸で火ぶくれ。無視で駆け抜ける。
4Fグリーンフェザント:突っつきとかぎ爪の蹴り
5Fチャージラット:イノシシ型ネズミ、かゆい針の尻尾
6Fコボルド わふわふ言う犬
7Fドリームイーター 爪長サル。仲間呼ぶ
8Fゴブリン 6匹PT 小鬼ちゃん
9Fゴブリン+2 8匹PT 小鬼ちゃん2+
10Fケーブリザード:トカゲのデカイの突進と弱毒。
11Fモスラーヴァ:打撃攻撃と毒の触覚。キャタピー
12Fスマッシュボア:突進 槍術Lv2付いた。
13Fアースワーム:殴る攻撃 鉄鉱石重い
14Fヘアスパイダー:毒腺の手足 スパイダーシルク
15Fリザードマン 4匹PT 皮
16Fリザードマン+2 6匹PT 皮
17Fブラッドバッド:音感麻痺、吸血。魔法で殲滅
18Fファイターウルフ 皮 3枚:1枚大銅貨2000円
19Fファイターウルフ+2 皮
20Fラッシュゴート:角 1個大銅貨4枚
21Fフォレストパンサー: 迷彩皮
22Fノーム:盾役付のPT戦闘 ドンゴロス確定ドロップ。
23Fグレートパンサー: 牙
24Fヨージタイガー: 皮
25Fホワイトウルフ:皮
26Fハンティングベアー:斬撃耐性 皮大銅貨8枚
27Fフォレストサハギン:刺突斬撃耐性 鱗:大銅貨2枚
28Fフォレストサハギン+2
29Fデススコーピオン:尻の毒針が致死性
30Fミッチス:60cm程の毛玉。敵に気が付くと逃げるので皆は無視してボス部屋に行く。
・・・こんな感じだった。
ダンジョン実況はこちら↓
404エラー NOT FOUND
スンとした。一瞬後。
読者はニヤリと笑いキャッシュ検索を行った。
・・・・
すかさず飛びこみどでかいワームを切り飛ばす。
切るのは楽だが頭がスイングしてこっちに向かう時に斬ると、30kg程の肉の塊が体液を撒き散らしながら飛んで来る。当然斜に避けるが肘でも当たると痛い。そしてクリーンがいる。
3回当たって臭いの浴びた俺は学習した。
2回までは怒れて気が付かなかった。
14F。
クモだ!
ヘアスパイダー:毛むくじゃらの蜘蛛。手足に麻痺毒腺が有るが
ドロップはスパイダーシルクの糸。
エルフの作る汁に漬けて編むと爆発的に強くなるらしい。欲しいのかと思って渡したらウンチク披露だった。
さっさと進んで天井から落ちる蜘蛛を斬りまくった。
15F。
お!リザードマンだ。槍しか持ってない。
特に何も無い奴らだ、普通に力がつよい?そのぐらい。
ここはボーナスステージだ!1匹1バッシュの誓いをし、槍を払ってはそれ以上もバッシュで殴りまくる。
お陰で掃討時間が長くなるがアルムさんが笑い転げてるのでOKだ。リザードの皮が落ちてもガン無視だ。
階段まで足が嫌がって進まない。
ここは盾術の鍛錬場だ!進むの勿体無い。というか鍛錬になってるのか?ドツキに行ってるだけの気もする。
残念ながら階段に来てしまった・・・。
16F。
あ!またリザだった。わーい!
さっきより2匹多い感じかな?
でも、そんなの関係無ーい!と人数分ドツク。
俺、人型好きかも?なんか鍛錬出来てお得だわ。
ドロップの皮に目もくれず、一発でも多くドツク。
「僕リザ大好き!30Fまでリザでいい(笑)」
「アル君(笑)」
アルムさんが言う。
「アル君はすごいねぇ」
「え?」ドツキながら。
「そんな小さいのに凄く強いよ」アルムさんは斬っている。
「えへへ、そう?」バッシュ2回行けた。
「そうだよ、リード先生凄いねぇ」
「師匠も凄いけどアルム先生も凄いよ」
「えー?私は普通だよ(笑)」そっちが終わった。
「そんな普通はいません(笑)」俺も斬って終わり。
階段に向かって走る。
ワラワラと8匹も出て来ると燃える!
バッシュに燃えてしまう。わーい、リザめー!
キャッキャウフフとドツキまくる。
キャッキャウフフ担当は横でウケまくるアルムさんだ。
戦ってる最中にも「出て来い!」と思ってる。
とにかく盾で叩きまくって進む。
「また来たー!」と笑いながらお出迎えして叩きまくる。
ドロップの皮が邪魔だと蹴るようになってる。
愛 LOVE ボーナスステージ!殴られに寄ってくる奴ら最高。俺はリザと相性抜群だ。大好きになった。
17F。
残念!普通の?ブラッドバット。蝙蝠ちゃんだ。
これはこれでウザいなと思ったらエルムさんが精霊魔法で粉々にした。怖いらしい・・・
エルフのGみたいな?
良く分からん原始人脳だ。アリまで食うのに。
蝙蝠が岩陰から出る前に精霊魔法で殺して行く。
アルム先生に任せて後ろを歩いていく。
階段の手前で罠発見。
足を狙った槍衾?4本ぐらいがピュっと出る。上位の罠は壁一面出るらしい。想像するだけ怖いわ。
解除の仕方は空で作動させるだけ。それ解除してねぇ!
17F認証!
18F。
シタタタするから見たら狼だった。
ファイターウルフ、そのまま過ぎてウケる。
3匹だから連携して強いかも?と思って盾を構えたらバンバンぶつかってくるバカ犬だった。
盾の縁を齧って爪を伸ばして来る。
俺の盾を!と嚙んだ奴はバッシュで振り回し突きまくる。盾は木で出来てて周りの縁だけが鉄で出来ている。
直径60cmで重さが5kg。センターグリップ+手首や肘にも固定できるようになっているがほとんどセンターグリップで使っている。適度な重さで身体強化するとその重さとセンターグリップで芯の半球で殴ると凶悪な打撃力がある。
だが齧られて跡が付く。
頭に来て飛び付くカウンターで盾殴るとキャイーン!と言いながら飛んで行く。
認証終えてそろそろ昼かなと思うとアルムさんも気が付く。
朝の鍛錬止めないから9時過ぎにダンジョンに入ってると昼が早いの。安全地帯あればお昼にしましょうと走る。
毛皮が1枚、買い取り表で大銅貨2枚だ(2000円)
すぐに3枚出たから(6000円)値が付くので拾う。
結局19Fへの階段でお昼にした。
簡単にサンドイッチだ。葡萄ジュースを冷やして渡す。
19F。
同じくファイターウルフ 2匹多くなった。
PTならこれ位だと稼げるかも?
とにかく跳び込んで来る奴をバッシュで叩きまくる。
数が多いとなんか得した気分。斬るのが勿体ない。
などと言ってられないので6匹倒して1枚毛皮ゲット。
16匹倒して2枚・・・微妙。
階段目指して+3枚ゲット。
階段寸前でまた一匹駆け込んできたので〆てやる。
手前ぇ、やりに来たのか?
「ワフン」やられたら嫌だ。
「バカ犬はバカ犬小屋に帰れ」
「何それ?」
「ん?こっちの話」
「?」
20F。
モンスター・・・居ない・・・
ヤギだった!ラッシュゴート。角で突進そのままだ。
ヤギと言っても外国のデカイ系のヤギだ。
食いしん坊のペーターのヤギの3回り位大きい。
でもPTと戦ってるのしかいない。
モンスターいないと思ったら狩られてたの(笑)
というかPT同士で取り合いだ。
ドロップは角だな、買取りは大銅貨4枚。
それぐらいなら稼ぎになるな。
「お取込み中通りますー」
「気を付けてー」
そればっか。
そのまま階段に向かう。
これ、30Fまで楽かも。戦わなくても進めるよ。
と言ってたらヤギ三匹が突進態勢で現れた。
大きいから角以外に当たっても吹っ飛ばされるから注意。
盾で流しながら首を狙って剣を振りおろす。
取り合えず一撃で消せるな。
角1個ゲット。
「通りまーす」
「気を付けてー」
20Fはボス部屋だった。
ラッシュゴート上位種と愉快な仲間たち。
ヤギが12匹、ブメーブメーと駆け回り突進してくる。
上位種の青が一回り大きい。
二人の挟み撃ちで一匹ずつ的確に減らして、上位種が駆け回って逃げてんだか襲いに来てんだか分からないのを仕留める。
「アルくん、どこのダンジョンも大体21Fぐらいから稼げるようになるから注意ね。モンスターが沢山いる部屋も大体ここから、罠も致命傷の物が多くなるからね」
「はい、注意します」
「よし!行こうか!」
「はい!」
21F。
入った瞬間すでに通路がかなりデカい。8m程になってる。気が付かなかったけど幅が広くなって10階層ごとに6m、7m、8mな気がする。
ここはフォレストパンサー:緑の豹だ。
サバイバルの迷彩斑点がオシャレ。
とにかくサイレントキラーなので飛び掛かるのも音がしない。壁の岩を音もなく跳んで来る。
見えてたらあんま怖くない。盾で落としてトドメでOK。迷彩柄の皮を落とす。森で重宝する待ち伏せグッズだな。
少し進むと5人PTがいる。
「親子が来た」とか聞こえる。
「2人だし止めておこう」とかも言ってる。
他のPTと合同で先のハウスの豹を狩りたいみたい。
「通りまーす」
「気を付けてー」
横をすり抜けて行く。
そんな空気を無視してアルムさんが言う。
この人に空気は関係ない。どこの空気も美味しく頂く。
「あったよ!罠!これ!」
「これモンスターハウスよ」
あっちのPTが親子大丈夫か?とビックリしてる。
「ここがこうなってる奴は自分で開ける奴」
「こっちに付いてたら、前を通ると開く奴」
「行くよ!」
「はい!」
アルムさんが開けると中に19匹のフォレストパンサーだ。
「自由に狩ってね」
「はーい」
後ろのPTが来ると面倒。全部急所の一撃死だ。
後ろのPTが助けに行くか迷った挙句、ハウスに来た時には、消えていくパンサーと迷彩柄が4枚落ちてただけだった。
入り口のPTに「通りまーす」ペコリ
「気を付けてー」ペコリ
と先へ進む。
階段に向かう。
やっぱ初見のモンスターが出る階は4匹ぐらいが多いみたい。まだ5匹は来てないなぁ。と思いながらバッシュバッシュ!
22F。
4人の小人が居た。俺より背が小さい。
「ノームよ!」先に言われた。
「ドンゴロスの袋を落とすわよ」ガッカリした。
ノームは土鬼と言われてゴブリンやドワーフの親戚の精霊らしいが、大丈夫かドワーフ?
森や草原のエルフはそういう所に居そうなコロポックル系かも知れない。手の平に乗るのがホントにいたらそれこそ靴屋の小人だ。そんなのいたらファンタジーだ。
俺も小さいけど、輪をかけてちっさいのが槍やら盾やらで武装して連携を取っている。
それぞれが戦闘の役割を持って確かにやりにくい。
切ると消えて行く。
こいつらの役目は一体?
冒険者にPT戦闘を教えてる気がする。
4~6匹のノームが盾役、近距離、中距離、遠距離と役割の武器を持って襲って来る。盾役を倒せば崩れて行くPT。
ドンゴロスの袋を必ずドロップする。
30kgの米袋の一回り大きい麻袋と思えばいい。
アレか?土の精霊だから収穫物を入れる袋なのか?イヤ、ドロップ品を入れる袋を確実に届けてくれてるのかも?
何で拾ってしまうのか・・・
爺ちゃんと山でコレにタケノコ入れて持って帰ったんだよ!懐かしくて拾ってしまう。
大山脈で栗や芋やタケノコ見つけたらこれに入れるぜ。
(お前インベントリはどうした)
そういや喫茶店で見た事ある。
コーヒー豆が入ってたかも知んない。
23Fへの階段に向かう。
ノームと思ったら違った、獣人PTだった。PTの向こう側にノームがいたが大人と子供の戦いだ。麻袋を目当てのPTいないからこの階に認証しに来たね。
「横通りまーす」
「気を付けてー」
楽が出来たので、その先のノームを盾で叩いて殲滅して進む。
ドンゴロスの袋を18袋ゲット!
23F。
グレートパンサー:黒豹の牙と爪がすごいやつだ。
皮と牙と爪がドロップする。皮が当たり大銅貨6枚(6000円)
牙大銅貨4枚、爪大銅貨2枚。
認証までに皮1枚、牙2出た。二人なら美味しい感じ。
23Fの安全地帯部屋で休憩。
「良いペースですね」
「魔法使わずにこれなら早いね」
「ブラッドバットの時使ったじゃ無いですか」
「あれは別なの」
「・・・」
階段目指してまっしぐら。
6匹倒して爪2個 当たらなーい。
T字を左に抜けてたら右を見たアルムさんが呼ぶ。
「あったよー!」
「あったー?」
「あそこ見て」
「良く見ると・・・あ!」
「シルクスパイダーの糸よ」
アルムさんが岩から出てる糸を摘まむ。
「そっちの端切って良いわよ」
切ったら、それをアルムさんが手繰り寄せて動物の骨に括りつけて岩に固定する。
「これで解除よ」
「引っ張ってごらんなさい」
「いいの?」<「うん」
括りつけた骨を引っ張ったら、「シュ!」と通路の真ん中を3本の矢が斜めに横切る。PTの誰かに当たるわなぁ。
「こんな蜘蛛の糸。僕分かるかなぁ?」
「分かるようになるわよ、どの罠がどの辺にあって発動と解除を知ってたら歩きながらそこに注意するだけだから、色々な罠を見て、発動と解除してたら慣れた時に罠発見と解除が付くからね。今は見て覚えて行けばいいわ」
「そんなにうまく行くかな?」
「見つけられないって人に任せてると恩寵付かないからね、自分で覚えて色々見て無いとダメよ」
「はーい!」
24F。
虎来た!グレートパンサーより一回り大きい。
ヨージタイガー:稀な虎と言うだけあって超でかい。
2m半って所?尻尾入れて3m以上。爪に麻痺。
マジ怖い、顎が半端なくデカい。
肩口とか噛まれたらそのまま齧り取られそう。
身体強化全開でやっと対抗できる感じ。
盾で防いでも余裕は無く剣を突き入れる。
強い弱いじゃなくて顎の恐怖との戦いだ。
皮1枚 爪1個
PTが狩っていたので横を抜ける。
「通りまーす」
「気を付けてー」
階段へ向かうもPTが狩ってるので挨拶しながらすり抜ける。
「通りまーす」
「気を付けてー」
25F。
ホワイトウルフ:特に何もない。連携取って飛び掛かってくる。
皮がちょっと安めだけど、慣れたら良い狩場だ。
PTもちょこちょこいるので横を通って先に進む
「通りまーす」
「気を付けてー」
湧き待ちのPTの横を通って26Fの階段に向かう。
狩られて全然居ないよ。
26F。
ハンティングベアー:斬撃耐性、肉弾戦の王者。
1匹だった。
盾で受けると吹っ飛ばされそうだ。吹っ飛ばされてはいないけどその場では耐えられない。押し込まれるときに突きまくると死ぬけど身体強化持って無い奴が受けたらキツイぞこいつ。
盾持ちが攻撃受けた時にアタッカーが突き刺す感じだな。
8匹倒した時点で皮1枚。(大銅貨8枚) 渋い。
階段まで+4匹倒したら+2枚出た。
27F。
半魚人PT4~6匹
フォレストサハギン:刺突斬撃耐性。渓谷の湿地にいるらしい。
槍しか持ってない。今までで一番面倒臭い奴だった。全員槍って懐に入るのが難しい。元々槍ってそんな使い方だしな。
ドロップはサハギンの鱗 1枚大銅貨2枚。鎧の小札(こざね)として刺突と斬撃に強い軽いラメラーアーマーに使用される。
鎧作るのに何百枚必要なんだと思ったら結構ドロップする。
27Fの認証終わってそのまま1Fに帰った。
・・・・・
21F超えたら急に危ないモンスターの山だったな。でも、まぁ昨日より1時間早く1階多く進めた!わーい。
まぁ交戦するPT横をすり抜けまくったからな。経験を積むためとはいえ魔法禁止はきつい。
一瞬で片が付くのに受けて引いて切りつける動作の分時間を食うのだ。その分を鍛錬として考える事で耐えられる。
ドロップ品を買取に出して食堂に行くとまだ昨日より空いてた。
「明日は、30Fのミッチスにやっと会えます」
「すぐ逃げちゃうから、覚悟しといた方がいいわよ」
「会って見せます」
「会えると良いわね(笑)」
「倒せばいいのですよね?」
「そうよ、とにかく一撃入れないと」
「がんばります!」
「みんな諦めちゃうから頑張らないとね」
「はい」
「あれ?明日神聖国じゃなかった?」
「えー!・・・神聖国です」
翌日は日曜日(光曜日)で久しぶりに導師が神聖国に付き合ってくれた。
ちなみにその翌日も雨でまた神聖国だった。
その翌日の朝は導師と師匠が呼びに来た。
何なんだ!早くミッチスに会いたいんだよ!
ヘクトの囚人部落が襲われて囚人が逃げたらしい。律儀に仲間を助けに来た盗賊が襲ったと言う。
導師、師匠と一緒にヘクトからの脱獄囚を狩った。周辺の盗賊も一緒に狩ったので助けた奴を含めて囚人は増えた。
(ミッチスに会えず)怒れたので囚人全員布教したった。みんなハッピーに岩塩掘れ!
帰って神聖国の奴隷鉱山の話をお爺様に説いた。許可を貰ってモルドの囚人にも布教して来た。お前らもハッピーに銅鉱石掘れ!
布教すると看守いらない。集団で荷車を曳いて山を下り、岩塩を納めて生活費を渡すと街で物資を買って意気揚々と山に帰って行くのだ。セルフ囚人だ。
ヘクトとモルドの鉱山勤務に赴任していた文官、警備の武官が山から下りて来て大きくなる伯爵家の陣容を支える。
俺は伯爵家の役に立ってるぜ!
メイドが増えた屋敷を肩で風切ってのし歩く。
でも、字が汚いと怒られた。
次回 140話 ミッチスの平和
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この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
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ポチをしてくれる事。それはとても励みになるのです。
一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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