第99話  穢れの聖女


朝。聖女はアラームで6時に起きた。

キャンディルは山岳地帯である、当然寒い。


目を開けると、妖精たちが舞っているのが分る。


聖女の持つ聖なる恩寵、妖精眼の力だ。

大小さまざまな妖精達。小さいので1mm程の形にもなれない微かな光。大きくても2cmまでの妖精が好き勝手に舞っている。


妖精達は見えていようが、見えていまいがお構いなくその辺に居る。街の中やら人の家の中に居るのは、その様な場所が好きな達。


森の中であれば、薄い燐光を放つ様な緑や黄色の妖精。

それは光を蓄え光る蓄光塗料の薄くなった色だろうか?


動物好きな妖精は大体が茶色から黒っぽい。人が好きな妖精は白から青っぽい、同じようにモンスター好きの妖精は黒から灰色っぽいのもいる。



妖精達が窓辺に寄っている。

興味を引かれた物でもあったのかしら。とベッドを降りて窓辺に向かう。妖精は逃げはしないが、動けば道を開けてくれる。


窓を見て驚愕した。

チーフトロールが歩いていた。領都の大通りを・・・




気が遠くなり、その場で倒れた。



※チーフトロール:トロールが緑に対して、赤から黒の変異体。体格も一回り大きく約4m程もある恐ろしいモンスターである。


聖女は、聖教国より派遣されている。

聖教国の広告塔であると共に、その国の政治や食料事情などを見て帰り、自身の勉強としながら報告を持って帰る仕事だ。


最近の500年は教会の文献にあるような大きな穢れによるモンスター災害が起こっていない。闇の穢れによる少数の人々の災いを払うだけで済んでいる。


今は穢れの災害を見たことがあるのはハイエルフだけである。聖教国は伝承や絵物語で穢れの脅威を布教している。


平和なのだ。


平和になると人と人が争い出す。

それを止めるのもいつしか聖教国の仕事となっていた。

世界中にちらばった教会の司祭の任期は大体5年。聖教国に近い国であれば3年程で内勤(聖教国勤務)となる。


聖女もそうである。10歳の宣誓の儀にて恩寵を持ってステータスボードを授かる子供がいる。稀にいるのだ。


聖教国はその中で、魔眼を持った女子を聖女、男子を御子として世界中から保護する。教育して世界中に送り神の権威を知らしめる。


キャンディルにいる聖女。

この人は聖女教育(魔法教育を含む)を10歳から受け19の年にコルアーノ王国にやってきた。


聖女パーティーには聖騎士2名、上級司祭1名、侍女3名、司祭1名、シスター(女性司祭)1名が随行する。


王都に1年、ヨレンソ公爵領に1年、キャンディル伯爵領で6か月過ごしてきた聖女様(22歳)


聖女という肩書以外は魔法使いの女の子である。



夜、聖女は失態を思い出していた。


気が動転して倒れるなんて未熟者ね。


反省して寝た。



・・・・・



翌日。


聖女はアラームで朝6時に起きた。


目を開けると、また窓に妖精たちが寄っていた。


また?今日も歩いているの?

慌てて飛び起きた、窓に駆け寄った。いた!

チーフトロールだ。向こうから歩いて来るけど・・・

輪郭が朧気だ今にも倒れそうになったりして歩いて来る。


妖精眼に魔力を込めて良く見た。

妖精の塊だった、ビッシリと小さいのが集まりウゾウゾ、ゾワゾワしながらチーフトロールの形を取って歩いていく。


余りのおぞましい姿に吐いた。この世の物では無かった。この世の全ての妖精がビッシリと集まり、崩れ掛ける泥人形の塊の様になっている。


眩暈めまいがして気が遠くなり、その場で倒れた。


レインボーの海に倒れる私を侍女が介抱してくれる。

何が有ったのか聞かれるが言えない。

あのようなおぞましい、この世の物では無い物が街に居るなんてとても言えない。


黒、灰、茶、青、紺、橙、赤。黄、白。この世に見て来た全ての妖精が寄るドロドロと崩れる泥人形。ウゾウゾ、モゾモゾ、ウヨウヨ、ゴソゴソ。


人が生理的に嫌う物の集合体。多分あれは穢れそのものだ。アレに近付いてはいけない。


周囲の精霊の興味を引き集まるそれを食らう者。

今の私ではあの様な穢れを祓えないと思う。


上級司祭に報告せねばなりません。ダメならば司教様に。


穢れのチーフトロールの事を。



・・・・



アルとアルムが組み手をしている。


「アルよ、アルムと大分仲良くなったようじゃの」

「仲良くと言うか、いつも一緒だから(笑)」

「護衛だから!」

「アルムよ、精霊魔法をアルに教えて見んか?」


「うーん、出来るかなぁ?」

「よろしくお願いいします」


「出来る人と出来ない人がいるからね。出来なかったらしょうがないよ。精霊が力を貸してくれるかどうかだから」


「はい、わかりました」


「そんじゃねぇ、あそこの木の所に行こうか」

「はい!先生」

「うふふー、私が先生ー」軽やかにスキップして行く。


「それでは、呪文をよく聞いてね」

「風よ、風の聖霊よ、我が風に想う願いを叶えよ、そよ風を吹かせたまえ~」巫女さんの祝詞みたいやな。


ふわーっとした風が急に頬を撫で出した。


「先生!すごいすごーい!」

「えへへー」

「コレとは違うよねぇ?」


無詠唱で風をそよそよアルムに当てる。


「それ違う。精霊使って無いよ(笑)」

「そうなんだ(笑)」


「精霊がアルムのイメージを見て力を使ってくれるの。私の魔力が欲しい精霊に頼むのよ」


「精霊が好む魔力なら力を貸してくれるのよ」

「わかりました先生。やってみます」

「好む魔力を持った人は精霊が寄るって言うわ」


「そよ風の呪文はね、こうよ」

「風よ、風の聖霊よ、我が風に想う願いを叶えよ、そよ風を吹かせたまえ~」

「はい!やってみます」


「風よ、風の精霊・・・あの?もう吹いてますが・・・」

「・・・」

「先生の呪文で出ちゃって無いですか?」

「そんなこと、ないと思うけど・・・」


それじゃあ、これは種火の呪文よ。

「火よ、火の精霊よ、我を温める願いを叶えよ、種火を与えたまえ~」


目の前の枯葉にちろっと火が起きる。


「すごいすごい!」

「えっへん、どうよ!」

「覚えました、種火の呪文」

「火よ、火の!?・・・あの、火、点いちゃったんですが」

「・・・」


「何が変です?呪文言ってないですよ」

「呪文どうでも良いみたいな?」

「え?」

「うーん・・・わかんない(笑)」

「先生!」


「先生!色んな呪文教えてくださいね」

「う、うん、いいけど・・・呪文いる?」

「呪文無いと、何が出るか知らないですから」

「いやいやいや」

「あ!そうだステータス!・・・精霊魔法Lv1付いてます!」

「先生ありがとう!わーい」

「え?・・・」アルムの手を取ってクルクル回る。

「アル君呪文言ってないよ」


「先生の見てそのイメージで・・・言ってないね」

「うん・・・」

「アル君、この庭じゃ止めた方がいいと思う」

「先生、明日の朝は外まで一緒にいいです?」

「いいよ。行こ!でも外でも先生って呼ばれると恥ずかしい」

「アルムさんでいいですか?」

「それがいいな!」


その日から精霊魔法の鍛錬が門外で始まっていた。



・・・・・・・



聖女は待ち構えていた。


アラームの魔法をいつもの30分前に掛けて侍女のマリスと一緒に穢れのチーフトロールを待ち受けている。


窓にはテーブルを置き、二人座ってメモの用意。当然ブランケットに包まれてお茶とお菓子も完備し、女子的な準備も完璧だ。


今日は吐かない様にお互いの横に桶があるから大丈夫だ。闇が薄く明けた頃に妖精を食べに来る。あれは来る。きっと来る。


周りの妖精が気付き始めた。騒がしく窓辺に張り付きだす。


「そろそろ来るわよ、目を逸らさないで。耐えられなくなったら桶にしてね」


「は、はい」


何が来るかも分かっていないマリスが怖がっている。不明な物を怖がらせない様に伝えて無いのだ。夜明けに妖精を喰らう穢れのチーフトロールが通るなど言えない。


「あ!誰か来ました」マリスが言う。


聞いただけで背中がゾゾゾとするが勇気を振り絞って視る。


「いた!」ずずずずとゆっくり動いて通っていく、目に焼き付けるんだ。報告するんだ。思いながらも胃から込み上げる。


「可愛い子ですねぇ」

「え?」チーフトロールはそのままだ、通り過ぎて行く。

「早かったですねぇ。頑張ってましたね」

マリスがにっこりして言う。


「頭おかしいの?大丈夫?」

「え?何がです」

「何がですじゃないわ、アレを見て可愛いですって?」


「可愛かったじゃないですか!あんな小さい子が朝から走って」


え?逆らった事のないマリスが怒る?え?マリスがあれに取り込まれた?心を奪われた?魅了?


「ディバイン」

「え?」


「マリス戻った?穢れの瘴気に当てられてたわよ」

「何言ってるんですか!寝ぼけてませんか?」


「ピュア」何かがマリスに!

「私が穢れてると言いたいのですか?」ワナワナ・・・


「ディバイン」私のディバインの力まで落ちてるわ。

「司祭様に報告に参ります」


「ピュア」逃げるマリスをピュアで攻撃した。


※ディバイン:状態異常回復。ピュア:穢れ用浄化攻撃。



・・・・・



「穢れのチーフトロールぅ~?」

「そうです!毎朝、この街に現れて妖精を喰らってます」


「・・・」


「マリスこちらへ」

「はい、司祭様」

(いつからこうなった?)

(三日ほど前、部屋で気を失っていました)


(ずっと、こんな感じか?)

(昨日はレインボーの海で倒れていました)

(重症だな?)<(そう思います)

(私にディバインとピュアを2回も放ちましたからね)



「聞こえてますわよ!いい加減にしなさい!」


(怒ってるぞ。マリス、どうする?)

(私に言われても・・・)

(もう一人、イヤ二人侍女を付ける。見守ってやってくれ)


「見守るですって!何言ってんのよ!わからずや!」


「穢れのチーフトロールがこの街に・・・」

「ディバイン」ヤクじゃ無いのか?

「何私に掛けてんのよ!いい加減にしなさい!」

「ピュア」不浄な物に操られておらぬか?


「な!聖女が穢れてるですって!・・・えーん」

「あなたも私に掛けましたよね?」

「あなたが穢れてると思ったからよ!」

「なんですって!司祭様もあなたが穢れてるか・・・」

聖女が侍女をビンタした。

聖女と侍女がつかみ合いになった。



上級司祭を議長とした教会査問委員会が開かれた。


教会の教会による教会のための非公開裁判である。

毎日毎日神様神様やると偶におかしくなる奴がいるのだ。


認定されると湖畔の近くや海、山間の福利厚生保養施設行き。

聖教国サナトリウムで余生を幸せに送れる。


皆が、 と思っている。

しかも今回は聖教国のピンナップガール聖女。

皆が困っていた。祖国が聖女に幾ら使ってるか知っている。


聖女と御子はこの世界の、聖教国のアイドルなのだ。

ひとたび大衆の前に出れば、輝くスマイルで皆が虜。


教会の裁判。公平を装って認定しなくてはならない。


聖女「穢れのチーフトロールが前の道を妖精を喰らいながら歩いて行くのです。祓わねばなりません!」


上級司祭「それは、大変な事だ!事実ならば祓わねば」

聖女「事実です!」


侍女「聖女様は可愛い小さな子供が穢れだと仰いました」

聖女「マリス!何故嘘を言うのですか!神聖な教会ですよ」

侍女「嘘ではありません。間違いなく小さな子供でした」

聖女「おぉ!神よ。マリスを許し給え」


ALL「・・・」(逝ってるな)



上級司祭が公平感を出すために言った。



上級司祭「真実を認定する前に、この査問委員会でその穢れのチーフトロールを見てみようではないか。」


聖女「そうです!上級司祭様の言う通り。全員のピュア、ピューリファイならあの穢れのチーフトロールを祓う事が出来るかもしれません」



ALL:「・・・」(お前が教会から祓われるだろうな)



・・・・



朝の5時。アラームで目覚めるがマジ寒い。

もう11月下旬である。


昨日は導師と成長促進を23時までやった。やっと普通の時間に起きる生活になっていた。ベッド脇の魔法ランプの小さな明かりの中、部屋の壁に付いた魔法ランプを灯して行く。桶に水を入れてうがいと顔を洗う。寝巻に裸足で型の練習。旅に出てから日課の部屋の中の鍛錬だ。


成長促進で鍛錬の時間が取られて、少々焦り気味だが、集中してやってこその鍛錬なので抜かりはない。



走り出す前に着替えしていると、隣の部屋のアルムさんも気配を察知して用意している。

6時頃になって夜が白んでくると走り出す。

庭に飛び出す時にはアルムも一緒だった。


門外で精霊魔法を教えて貰っている・・・と言うか呪文を覚えて、対応する現象を覚えに行っている。


ストレッチと柔軟を行い、走り出す。やっぱお屋敷は貴族区画にあるので、串焼き屋などない。しょうがないので悪人検索を行いながらの走りだ。テテテと走る。



・・・・



翌日の聖教会前。


夜明け前から整列する戦闘集団。


対穢れ戦闘集団が教会前に展開した。

聖騎士2名(2名しかいない)上級司祭1名、司祭2名、聖女1名のショボイ集団聖女パーティーだった。侍女とシスターは教会の窓に鈴なりで見物だ。



朝もやの中で聖女が気付く。

「精霊が騒ぎ出しました。そろそろ近付いてきます」

「なにか来るぞ、走ってる」前衛騎士が報告する。

「そうでしょう、もう来ますよ。戦闘準備を」


「プロテク・プロテクト・ホーリーセル・ホーリーセルト・ディバインサークル」


「皆、戦闘準備!」

上級司祭の号令が朝モヤに響く。



キャー!司祭様のディバインサークルだわ。ステキ!

(上級司祭はとても良い気分になった)



現れたのは子供とエルフだった。


アルが剣と盾を構えた聖騎士を見て驚いて止まる。

アルムはアルを庇って前に出る。


アルは聖騎士を視てホッとした。

敵意が無かった。子供が来たと思ってるだけだった。

”チーフトロールがいるわけねぇ”とか思ってる。

そんなデカイモンスターいるのか?見なかったぞ。


「アルムさん、僕たちじゃ無いみたいですね」

「なんか殺気が無いし、そうみたいだね」


道の端っこ通って、行き過ぎようとした。


「皆さん!どこ見てるんです。穢れのチーフトロールが行っちゃいます!早く攻撃を!」


「聖女様、何を言ってるんですか。子供と女性じゃないですか」


「何言ってるのよ、そこに穢れが!」


「あなたアルムさんですよね?」

キャンディル赴任の司祭が話しかけた。


「はい、そうです。何かあったんですか?」



聖女視点

穢れの中から喋っている。穢れはアルムさんというらしい。


「大丈夫。賢者の護衛のエルフさんです」司祭が言う。


今もウジャウジャモゾモゾ有象無象が集っているものがエルフと言う。エルフって妖精集るの?精霊魔法使うし・・・もしかしてエルフに集ってる妖精見てた?と恐怖心が無くなった。



冷静になり、妖精眼を止めた。もう何年も止めてない。

絶えず使い、妖精の騒ぎを察知するためだ。


子供とエルフが普通にいた。

すごく可愛い子供とすごく綺麗なエルフがいた。



上級司祭に言った。

「すみません。エルフさんに集る妖精が視えていた様です」

ALL「???」


「大きく見えちゃって勘違いと言うか何と言うか・・・」

ALL「・・・」


「あのう、鍛錬のため妖精眼をずっと使っておりまして、それでエルフさんに集る精霊が多くて。

ALL「・・・」


「こうやって、エルフさんがいますよね、そこに一杯精霊が集まってるんですよ、それを妖精眼で視ると人型の大きなトロールに視えちゃうんです。今も聖騎士や司祭が妖精の塊に入っちゃって見えない程大きいんです」


「あ!そういう事ですね、大体把握出来ました。」


「それなら解決ですね!」PT皆がホッとした。


不思議な顔してる二人に照れながら聖女は謝った。

「エルフさんに集って付いて来る妖精たちを穢れと思っちゃいました。すみません」とアルムさんに近寄り握手する。


聖女は妖精眼をON-OFFして妖精を視て納得してる。間違いなくこの人に妖精が寄ってると確認。


「隣の僕もごめんね」と握手する。

アルは何言ってるんだろう?と視た。


視た途端に色とりどりのの中に自分が入ったと思った。良く見るとその一粒一粒が自立して動いていた。それを見た途端に恐慌状態になった。


自分が何か訳の解らない物をなすり付けられていた。ウゾウゾ、モゾモゾ、自分が病原菌の中に埋もれて総毛だった。


      パニックになった。


アルの精神耐性がショックを緩和した瞬間。そのとんでもない危険を察知した。女が未知のスキルで攻撃中!と恐怖の中で思った。


     スタンド攻撃と思った。



突然聖女の妖精眼の前から全ての妖精が消えた。


アルの視界(聖女視点)も普通になった。


(助けました)

(あ!シェル!ありがとう!消えた!)

(何かあったら助けてとアル様が言ったです)

(うん、ホントありがとう!)

(御子様をあんなに怖がらせるなんて!)

(解っちゃった?)

(解っちゃったですよ)

(うれしいなぁ)

(えへへ)

(もう大丈夫なの?)

(大丈夫ですよ)

(シェル、ありがとうね!)

(いいですよ。えへへ)


アルムさんが腕を引いて行こうと促す。

教会の皆さんに手を振って外を目指した。



聖女はと気落ちしていた。


穢れなんて言って、妖精が怒って居なくなっちゃった。





次回 100話  執務室の傭兵

----------------


この物語を読みに来てくれてありがとうございます。


読者様にお願い致します。


応援ポチ。☆も頂けたら嬉しいです。


ポチをしてくれる事。それはとても励みになるのです。


一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。



               思預しよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る