第91話 魂の色
リセルの新しい村を出て、しばらくして導師が言った。
「我らは、幸せであるの」
「はい」
「神が知らしめたのじゃ、良い事をしたの」
「はい!」
「アル、余程怖かったのじゃな?」
「・・・」
「貴族は垂れ流しの泥まみれじゃいかんぞ」
「・・・」
「返事はどうした?」
「はい」
「貴族は取り乱してはならん」
「はい」
「ぷーーー!」
「これ!リード(笑) 笑うでない!」
「老師も笑ってますよ」
「笑っておらぬ、貴族の何たるかを ぷーー!」
こいつら一度殺す!ぜってー殺す!
などと言いながら。
すれ違う宣誓の儀をしていない人達の仕事に見合った恩寵を付与していく。
パーヌの街に入った。
人口4000人の小さな街だ。
交易路の途中の小休止用の街で宿と酒場は多いが、あとは取り立てて・・・あ!ここから冒険者が多くなる。林や森が多くなって次の街のヘクトへ行くだけ森が多くなる。
林や森での薬草採取やモンスター、魔獣もちらほら出てくるのだ。ここから冒険者となって西の方へ向かうにつれベテラン冒険者が多くなる。
絡まれ注意だ。イヤ、テンプレぽく考えちゃうけど、冒険者に絡まれるのを期待してどうすんだ(笑) そもそも貴族に来ないよ。
俺は冒険者の格好だから絡まれないよ。憧れてると思われて可愛がられるから、もうコツは掴んだ。
もう日が暮れちゃった。マジ肌寒い。そのまま導師が来るときに泊まった宿に向かうそう。
守備隊に盗賊の事を聞かれて導師が話してる、明日の朝でも麻痺を治しに行くだろうな。
宿に前に付くと馬丁(馬の世話をする厩舎の人)が駆け寄って来る。そのまま馬具も預かって番号札を渡される。さすが
また、全員が一人部屋だよ。
一部屋で3人泊まれるのに子供一人だから宿のメイドが戸惑ってるよ。イヤ分かってる、あなた様の困惑は当然です。こんな小さな子が一人って・・・イヤ、夜シクシク泣かないから。お母様て泣かないから。想像して悲しくならないでよ。
遅く来たから夕餉が出来るまで先にお風呂と提案された。
メイドに連れてってもらう。
子供だと思って、スポーンと脱いで湯浴み着になるのはどうなんだ。俺の方が恥ずかしくて脱げんわ。とモジモジすると万歳と言われて剣帯や模擬剣を外される(本当に万歳と言うわけではない)すごく丁寧にシャツを脱がされる。風呂でクリーンを掛けて粉を流してくれる。
良く温まった。果実水まで用意してくれてる。やっぱ凄いなぁ。家に居るのと変わんない。模擬剣までクリーンして服を着せてくれる。高貴な人ばかり相手にしてるからなのか所作が優雅で滑らかだ、やっぱそういう方面に特化してると分かる。
手を繋いで食事に連れてって貰った。風呂一緒に入った途端に手を繋ぐって!俺貴族やぞ。どんなけ子供に安心しとんねん。まぁ許す。このポジションにも慣れて来た。
俺が食事の個室に入ると師匠がいた。師匠に付いたメイドさん、凄く美人なんだけど・・・案件だわ・・・
座ってナプキンを膝に置いてもらっていると導師も来た。街の林で取れたというスエンキノコとヨージ鳥のソテー。また出たよ、稀な鳥。この宿で出るなら高級品決定。
林で取れたのはキノコなのか両方なのか気になって視た。あ!冒険者が両方を捕って来るんだ。と一人合点した。
導師の部屋で相談する。
師匠の部屋付きのメイドの実家が高利の返済で困っている事。そのメイドが気に入った他領の貴族が親の商会を
貴族が領地の税で集まった金を他領の民に貸し付けて富を奪う。貴族の特権で満遍なく取り立てて行く。逆らえない構図によるアリ地獄だった。
そんな物を取り締まる法律はない。
貴族としてどうか?というモラルを導師に聞いてみた。
「知ってしもうたら仕方ないのう」
で終わった。ホントこの人は最初からブレない。
この領から叩き出す。
師匠の部屋に行き、後ろに立つメイドさんを視まくった。期限も近いみたいだな。親父さんの商会かメイドの妾か。二択になってる。
今回の筋書きを話合った。
明日3人で借りに行く。
・・・・・・・・
まだ暗い5時に起きる。
桶で顔を洗い気分をシャッキリさせたら寝巻のまま客間で裸足の鍛錬である。
毎朝、計った様に鍛錬を行う。24時間を知るからだ。
睡眠8時間、生活8時間、仕事8時間の使い方。
野球を卒業するまで21時半に寝て5時半に起きていた。
生活時間を上手く使わないと練習出来なかった。
今のアルは21時に寝て5時に起きている。
この世界は生きるために武を磨く。
武は法理と物理に分かれて特化する。
特化した者に敗れることは死を意味する。
違う道に特化した者だからと言い訳してる間に死ぬのだ。
時間は有効に使わなければ特化する者に追いつけない。法理と物理を修めねば終わると感じていた。
あっちの世では野球一本で生活時間を切り詰めたのだ。二刀流は無理。覚醒初日に気が付いていた。
カクヨムのラノベでは魔法学園編が無い場合もある事を明は知っている。
だから。
魔法学園行かなくていい。最初に決めて時間を増やした。時間が2倍になれば魔法も武術も一緒に追える。
そして増えた時間を有効に使う方策。
師から盗む。眼が有る今ならあっちより成長できる。
身体に刻み、それを消化し最短距離で掴む。
魔法と武術の根本にある公式を掴まねば応用に届かない。応用を目指す自分は、基礎の常識すら知らない。
明るくなるとそそくさと着替えて外に出る。
宿の前で軽くストレッチ、開脚ストレッチもまだそれを知らなかった小学生の明を、今のアルが凌駕している。
準備運動が出来たら走り出す、街を視ながらも今日は違う。高利を貪る商会(表は両替商)を検索しながら走り出す。
検索すると個人、商会関わらず借りていた。
貴族の身分と金で生かさず殺さず蛭の様に吸う。
貸付率が上がってくると利息も当然上がって来る。
その切っ掛けは他領の取引で商会に仕事が舞い込む。
事業を大きくする時に貸し付け。10年単位でじわじわと借金漬けにして最後は利息返済のために働く商会と成り下がる。潰れる日に
低利から高利まで貴族の意向で間違いなく貸し倒れがない。確実に儲かる良い商売だ。今回のメイドの場合は他領の仕掛けが早すぎる。アルだけに視え視えだった。
簡単に言う。
文盲率の高いこの世界で教育を受けられる者は僅かだ。計算も利息も理解しない者に10万円を30%で貸す。年3万円の利子とする。月2500円の返済だと、死ぬまで元本が減らない。
金を永久に生み出す家畜になる。月々の返済が少ないからと、また少し借りる。また生み出す金額が増え病気や事故で資金がショートした瞬間にコケル。遅延損害金まで加算され、証文の利息を生み続ける借金奴隷に落とされる。
リボルビング払いか!とツッコミを
ツレに借金怖いぞと説教垂れる奴だ。お漏らししても元帝大生だ、仕組みは分かってる。
領民を食い物にしやがって。
国内全てのシステムを壊す。このシステムは立ち行かないと悪人共に叩き込む。業を集めた伯爵よ、今度はお前が皆を幸せにする。因果は巡るぞ、覚悟しろ。
と視ながら一直線に向かう方向は串焼き屋だ。
串焼き屋がビックリした。身体強化全開のアルが大人顔負けのスピードで大通りを屋台の方に走って来る。大人の歩幅ではない、小学一年生の歩幅だ。テテテテテッ!で大人のスピードだ。
周りを見ても向かってるのはここだ。
「おじちゃーん!串焼き頂戴!2本」
屋台に着いてないのに走りながら注文して来る。
でも串焼き買いに来てくれたと安堵する。
周りの動き出してる人がその声に注目する。
「坊主!走って来たのか?」
「うん!明るくなるの待ってた」
「そうか!焼き立て2本で銅貨2枚(200円)だ」
「うん、わかった」
焼くところを背伸びして見ている。可愛いのが来たなぁ。
「坊主、かっこいいな。冒険者か?」
「うん、かっこいいよねぇ」
「冒険者は強ぇからなぁ!坊主も強くなれよ」
朝のギルドで依頼を受けて歩く冒険者が気を良くした。
「はいよ焼けたぞ!2本。熱いぞ」
「おじちゃん、はい」銅貨2枚(200円)を渡す。
横の段差に腰を下ろしてハグハグと食べる。
腰に差した模擬剣は明後日の方を向いている。
「坊主、串焼き美味いか?」
他の冒険者が声を掛ける。
「うん、美味しい!」
一本目食べ終わり言う。
「親父、俺も串焼き2本くれ」
「あいよ!2本で銅貨2枚だ」
串焼き屋の横に小さいのがいるので、皆が見る。
アルの冒険者の格好を見て値踏みする。ちゃんとした装備の子供用、ギルドにはまだ入れそうにないが本気の装備で夢が冒険者なのだ。剣だけ子供用の模擬剣なのが可愛いのだ。
可愛いのが食べてるので、アルに声を掛けに来る。
アルと一緒に串焼きを食べてやる。
集る冒険者を後にアルは言う。
「おじちゃん!美味しかった。ありがとう!」
走っていくアル。
アルが去った後、皆が笑う。
「あんな立派な冒険者、俺は初めて見たぜ(笑)」
「おう、俺もだ!あれはさぞ有名な冒険者に違いねぇ(笑)」
その朝採集依頼を受けた冒険者は採集Lv1が付いていた。
朝は串焼きに走ってるな。美味いからな。ピラニアとか街行ったこと無いだろうな、誰かと来ないかなぁ? 焼き立てのアツアツの串焼き食べさせたいな。やっぱり異世界の串焼きは本質だな。皆が本質を外してないな。誰もがインベントリに入れたがる訳だと納得して走る。
テテテと走る。
眼に引っ掛る悪を求めて。
倒すは金貸しだ!情けを掛けるな!
金が無くて潰れるならそれでいいさ。反省して立ち上がればいいんだ。倒れる者を見て大喜びに石を投げる奴は因果に呑まれろ。自分の足で立ってる者を転ばせる奴らは骨身に沁みる躾が必要だ。
・・・・
午前9時、3人で両替商を訪ねる。
導師がお付きの者が持って来る路銀を待つ間の宿代を借りる為に大金貨1枚(200万円)の交渉をしている。宿の相場が小金貨1枚(20万円)×3名×3日みたいな計算だ。
カウンターで交渉の老師と師匠の後ろで俺は遊んでいる。入って来た人に模擬剣で「やー!」と切る真似をしている。ノリの良い人が「やられたー!」とリアクションくれる(笑)
そのうちにカウンターの中が騒がしくなって導師が聞いている。
「どうしたんじゃ?」
「本日は・・・本日は・・・」と焦っている。
「どうしたんじゃ?」
「お貸し出来なくなりました」
「なんじゃと?儂を舐めとるのか?」威圧が出る。
「決してそのような事は」
「キャンディルの者に証文を書かせた上で断りよったの?」
「決してそのような事は・・・」
「しておるではないか、この魔術証文はなんじゃ?」
「違います違います」
「違わぬな、キャンディルの者に貸せぬと笑っておる」
「お許しください、お許しください」
「良し、分かった。我が領には商会の支店は要らんと見える」
「お待ちください!違うのです」
「何が違うのじゃ?ふざける場では無かろうが」
「キャンディルの貴族様は初めての取引なので違う趣向を」
「大金貨ではなく、宿泊代を我が商会が出させて頂きます」
「ほう!その様な話は聞いたこと無いのう」
「貸せぬと申したではないか!」
「あ、あれは・・・キャンディルの高貴なお方に大金貨1枚渡すのは失礼と思いまして・・・お、お付きの方が遅れた場合にま、またもや我が商会に頼って来られるような場合に・・・」
「・・・天に誓って真じゃろうの?」
「はい、天に誓いまして」
「ふむ、分かった。そのような趣向は前もって言うが良い」
「全くもって気が回らずお許しください」
「それでは、この書いた魔術証文はどうしようかの?」
「この場合、証文を受け取っても3日以内に宿を出立なされると大金貨まで掛からぬ事になります。今回はキャンディル家と我が商会の
「それもいかんの。貴族としての体面に関わる」
「え!?」
「差額は取っておけ、儂の早とちりの詫びじゃ」
「それは・・・」
「なんじゃ?儂の詫びが受け取れんのか」
「いえ、ありがとうございます」
両替商を出た3人は街中走り回った。
「(伯爵領の名前)商会に義賊が入ったって知ってるかい?」
「(伯爵領の名前)商会の魔術証文が全部盗まれたってよ」
「義賊様やってくれるねぇ、胸がスッとしたよ」
「証文見せろって言うと借金取りが逃げ帰るらしいぞ」
「こんな面白い事はみんなに教えなきゃな」
「証文無いから訴えられないってよ(笑)」
「借りてる奴は上手いことやりやがったなぁ!(笑)」
「今から借りて、義賊様が証文盗んでくれねぇかな?」
小さな4000人の街、その日に知らぬ者は誰も居なくなった。
・・・・・・・
4000人の街だ、人が集まるところも知れている。
3人で回り守備隊寄っても11時前、宿で飲むかと言いだした。
(守備隊の牢は、酔っ払いの喧嘩冒険者が2名居ただけだった。チクショー!盗賊の麻痺治しに行って損した気分)
帰って宿の主人に導師が言う。
「両替商のマルベリス商会が宿泊代を持つと言っておったので確認願えんかの?」
「かしこまりました」
師匠と導師は酒と料理を摘まんでいる。俺は果実水。料理を運んだらメイド三人はリビングでお茶させてある。当然遮音の魔法でブロックだ。
師匠と導師は昼前から高い酒を飲んでご機嫌だった。
「アル!あれで良かったんじゃの」
「タイミング間違えちゃって済みません」
「使用人が奥から出て来て間違えたんだろ(笑)」
「そうです!大金貨持って来たと思っちゃった」
「良い良い!上手く行ったでは無いか」
「義賊ですからね、導師が上手くやってくれなかったら貴族が泥棒になってました(笑)」
「俺はやるなら一緒だと思うがなぁ」
「貴族が借りた金をちゃんと返すのは大切な事です。利息の意味も分かった上で、何時に返すと約束して借りたのですから」
「そうじゃの、儂らの証文まで盗んだら義賊じゃ無いの」
「やっぱ金貨と証文を目の前で交換するまで待ってたら良かったのに済みませんでした。全てが消える瞬間だけは見られたく無かったので焦り過ぎてました」
「いいじゃねーか。老師も上手く証文を持たせたし、アルの言う通り泥棒にもならなかったし。気にすんな」
「そうじゃ、計画通り儂らの証文が1枚残ったんじゃ(笑)」
「そうそう。1枚だけな(笑)」
「笑えますよね(笑)」
「酒が進むのうリード(笑)」
「まったくですな(笑)」
部屋に帰ってから、アルの仕事が大変な事になっていた
元帝大生が商売Lv10算術Lv10魔術紋Lv10付け頑張っていた。
証文の日付から過払い金の計算をしていた。5秒で終わる(笑) 日本の信金利息で視たら一般の年利1.6%だったので貸し金と年利1.6%以外の債務返済については全部過払い金とした。
あっちの公定歩合0%、こっちは中央銀行さえ無い国。
信金と両替商を一緒にするアルも悪代官だ。そもそも魔術証文は魔道具だ。等級はあるが魔術士ギルドのドル箱。国と国の盟約にも使われるバカ高い証文なのだ。江戸時代の金利ぐらいは取らなきゃこっちの両替商もやっていけない。
そうだ。アルは江戸時代の借金帳消し令。
5秒で終わると編集>魔術紋Lv10で過払い金を貸したことにし、元の高利で回しておく様、魔術証文を変えていく。
奴隷債権魔術証文(借金奴隷の借金証文)の金利も1.6%にすると開放どころか過払い金が発生していた。
街の人口は少ないが、20年以上にも渡る吸血行為の証文枚数が果てしなく多い。アルは大変だった。血も涙も無い所業に鬱だった。
自分の悪事は自分も喰らえ。
伯爵家の大邸宅でも取りに行ってやる。
魔術証文で正面から金を取るのも文官が迷惑だ。俺がふらっと行って簡単に取って来てやる。捕まってどうのこうの言うなら証文見せて開き直ってやる。そんでも分らない奴はぶっ飛ばす。俺の視たくない正義を舐めるなよ(笑)
これから国中のマルベリス商会を回って過払い金請求代行として証文の金を取り立てる。それは領民の金だからだ。余計に出した分とその利息は取り立てる。
借金奴隷にされた岩塩鉱山でペリカしてる奴も助ける。
湯浴み着も付けずに背中を流すマナーを知らぬ女も助ける。
全部貰ってきた手口は簡単だったのよ。
導師のマジックバックを初期化。フォーマットして俺が使えるようにした。その袋に片手を入れ、眼で金品検索。強奪>金品強奪Lv10だ。
練習した通りに全部マジックバッグに入った。強奪品はここに入れるとか思えば入ると思うんだけど、失敗出来ないから取り敢えずそうした。
バッグに入ると思ってたら違ったとか俺ならあり得そうだから怖いのよ。基本掴んで入れるのがマジックバッグと思ってるから、訳の分からない変な事あったらマジ怖い。
俺が思ったのは強奪に意識が行き過ぎてバッグの意識が薄くなって、足元に金品が山の様に積まれそうで怖かった。実際に大きい物は強奪すると足元に置かれてしまう。
店の帳簿、貸付帳、硬貨、証文、奴隷債権、あらゆる金品を全部強奪した。もう誰に貸したとか分からないよ。申し立てる物も何一つない。使用人の財布からは盗らなかった。
金品て概念なんだよ。物々交換を担保する硬貨も概念、硬貨を担保する証文も概念だ。宝石も硬貨も担保する概念だ。家に価値があるのはそれを建てるために必要な土地代や建物代、時間や労力が要るから金に変わる担保の概念だ。
標語が生きたな。根本を見る。
石や鉱物の欠片、何か書いた紙。その価値は人だけだ。
人の目しか映らぬ価値。人の見いだす金品の概念だ。
悪行に使う無駄に高い算術Lvを全部奪ってやった。うちの領への迷惑料だ。農業Lv1の500人分程にはなる。
・・・・・
13時頃ハッ!と気が付き。屋台にご飯を食べに行った。
・・・・・
17時過ぎに帰り、師匠に帰った事を報告する。
まだ導師と高い酒を飲んでいた(笑)
師匠のお付きのメイドを視ると魂の色が少し見える様にはなっていた。マルベリス商会に起きた証文騒ぎの噂を聞いたのだ。
次回 92話 呼ばれぬ御使い
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この物語を読みに来てくれてありがとうございます。
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一期一会に感謝をこめて。よろしくお願い致します。
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