第11話 三つ目の条件
受けたことしか無かった・・・orz羨ましい。
ってかこのスペックなら女子に総受けだろ。でもコイツの場合ヘタレ攻めってのも。
あっ!
精神的にナヨナヨして肉体はガテンのヘタレ攻め・・・それ俺だわ。
・・・・
「神谷先輩?」
「神谷先輩?」
「あ!ゴメ立ち
伝家の宝刀で
「富田おまえな、今から増田に電話して呼べ」
「え?呼ぶんすか?俺の家に?」
「そうだよ、俺の家に呼ぶなよ?」
「・・・」
「俺が居ねぇとお前増田呼べねぇだろ?協力してやるよ」
「マジっすか?神谷先輩も増田好きなんですよね?」
俺がいつそんなオーラ出した。蛍のフェロモン程も出してねぇよ。でも増田がモジモジして「好き」とか来たら分らんな。大人の年下いいなぁ。
「俺が好きなのはお前だよ!」
「・・・」
「停学食らうほど惚れてねぇよ(笑)」
「・・・」
「
「神谷さんでいいよ、お前は集金から富田に昇進だ!」
「相変わらずの神谷さんです」
「話題変えた途端に乗るなよ、恋愛とか恥ずかしいとかあるのか?」
「・・・」
「とにかく電話!」
ビシッ!っと指差しヨシ!
「増田に門限聞いて、門限前に返さないとダメだからな。」
「増田の事で富田が停学になって、神谷が怒って家に来たって言え、神谷さんが言いたいことあるって伝えろよ」
「はい、わかりました」
「ってか時間ないから、そのまま電話して俺が出てもいいぞ」
「それでは、電話かけます」
恋愛的に意識したらそんな電話も緊張するよな?わかる、ずっと好きなんだもんな?
「21時が門限だそうです」
「わかった、代われ」
「おー!ハチか?(無意識で言っている)お久しぶりだな。今回なぁ、お前が原因で富田が停学になってるだろ?俺もさぁ今回の揉め事の元を絶ちたくてなぁ。ちょっとお前に言いたいことあるんだわ。電話じゃ言えない事だしな。なんか理由付けて富田の家に来れない?門限21時だろ?20時までなら家に間に合いそう?イヤそんなに時間掛かんない」
「そう
「富田気合い入れろよ!」
「今から告白するんですか?」
「好きとかどうのとか告白しろって言わないよ、心配すんな。」
「富田。迎えに行くこと考えたら時間無いからな、大事な事を言うぞ。増田は何があっても側で守ってくれる奴が欲しいんだ。でもな?そんな無条件で守ってくれる奴なんて居ないだろ?だから上目遣いや
「本人も多分、分かってない。そこが急所だ。頼りがいがあって、いつも一番に守ってくれる奴が好きなんだよ。学校のお前そのままじゃねーか。増田に行かなくてどうすんだ」バシ!と肩を叩く。
「いいか?増田は守られる保証が欲しいんだよ。「俺だけを見ろ」とか「フラフラすんな」とか「色々と禁止」とかの条件をつけると、条件を守っていれば側にいてくれると逆に安心する。増田が好きだったら「平田に二度と近寄るな」とか「何かあれば友達とオレのクラスに逃げてこい」とか「お前は俺が守る」とか、とにかく強気で命令系の口調な」
「今回の事も増田は心を痛めてる、お前に感謝もしてる。お前が言う事言わないから、増田はフラフラしてんだぞ。このまま平田が強気で増田に迫ったら平田が守ってくれると思って取られると思え」
「お前、増田の顔色ばかり窺ってるだろ、あれだけ守っているのにバカか!男だったら好きな女に男らしく好きだって言え!おれが守るからオレの側にいろ!フラフラしてたら、また俺が停学になるって脅せ!」
「やっぱ告白しろって言ってるじゃないすか」
「大事な話って言ってるだろうが!」
パーン! と富田を張った。
「イジメの原因はお前だぞ!増田が大事にしていたお前と内田が仲良くなったからだ!」
「てめえがウジウジしてるからこうなってんだよ、おかま野郎!」
「お前な、好きなんだろ?取られたくないんだろ?」
「今から駅に迎えに行ってくる。根性出せよ!話しかけ方はこの部屋に入ってからのオレの口調で優しく言う感じで行け。俺は増田に怒ったらすぐに帰るから。門限までに帰せよ」
「それとな」
「お前は増田と言わず、山居も野元も関谷も田口も内田も野郎の三屋と横井も守っていたな?」
「今回は停学になったけど、ちゃんと増田を守った」
「お前は、三つ目の条件を守った」
「お前は約束を守った。お前の謝罪は受け取った。もうお前は自由だ。もうお前は許された」
「お前の誠意を視せてもらった。罪を許され自由になったお前に俺の誠意を見せてやる」
放心している富田に言いたいこと言って部屋を出た。
突き進め、これがお前の贖罪だ。
次回 12話 泣いて帰っちゃった
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