第7話 そんなパーティーしない
「二つ目、こないだ靴を捨てた三人!」
ビクッ!とする三人官女。そんなに怖がるなよ。違うよ!やくざの息子じゃねぇよ。
「その金で靴とか弁償しろ。体操服と制服も切ったよな?」(そうだ!いいこと考えた!)
「一緒に行って可愛い靴と、よく似合う可愛い服を買ってやれ」
「・・・」 訳:ナニソレ美味しいの?
三人官女は言葉も無い。
「明日土下座した後にな、放課後にお願いして「謝罪に付き合って」とか言って被害者を連れ出せ。八人みんなでお金を出し合ったって言えよ!」
「・・・はい」
「おまえら、秋まで仲良かったから出来るな?」
おまえら今になってそゆこと思い出すなよ。俺が辛いよ。マジ勘弁してくれ。それを思い出してたらこんな事になってなかったんだぞ。逆に八割女!(増田)お前ぶち殺す。色ガキがふざけんな。
「15万使った領収書を全部俺に提出」
「5000円分みんなで何か食べても良いから」
「高価じゃなくて、普通の女の子が着る服で良いからな」
我ながら謝罪ぽくっていい考えだ。うんうん。
手を上げる従犯女子(山居)視線と
「四人でも持ちきれないと思うけど・・・」
八割!おまえ山居が寝返ったとか
「そんじゃ、春、夏、秋と5万ずつ行こうか?食事代は一回5000円までな」
「えー!」
#「えー!じゃねぇだろ。弁償だろ!」
言うんじゃなかったと肩をすくめる従犯女子。二年になってクラス替えとか俺はしらん。
変な奴(エロ可愛い)を選んだらお前ら覚えとけよ。
「証拠に買った服着せて、被害者の写真を提出。自分の服の領収書は通じません」
エロ可愛いなら見たいな・・・
和やかに二つ目の条件が決まっていく。
「忘れてた!お前ら三人は誠意が少なかったな?追加だ!」
罰ゲームってか誠意少ないのに、ショッピング&食事会じゃご褒美になってるわ。
「!」
何が追加されるのか、マジ嫌そうなんだけど・・・エロ方面じゃないわ! 野元、お前はいい加減にしろ!願望を視せるな。
しかしこいつら加害者の自覚が足りない。罰ゲームになってないからな、しょうがないな。
「こいつら三人の誠意が少ないから、そっちの女子(関谷、田口)も連帯責任にするわ」
今度は女子高生五人の
「何にらみ合ってんだ、加害者ども!」
仲裁しておく。
二つ目の条件にどんどん追加していく。
「おまえらのたゆまぬ努力が実を結んだお陰で、被害者はクラスで一人ぼっちだからな。誠意少ない分、今度はどんな努力で謝罪してくれんだよ?誠意が足りねぇ分は人一倍たゆまぬ努力をしねぇとなぁ」
理由と謝罪をキッチリ説明して納得してもらう。
「周りのクラスメートが普通に近寄ることが出来るまで学校ではずっと一緒にいてやれ。ペアの学習とかもボッチにするんじゃねぇぞ。トイレも一緒だぞ、女子ってそうなんだろ?」
それは形だけでは無いと暗に仄めかす。
「種を
原因を作ったのは自分自身と刷り込んで行く。
「でもなぁ、絵の具で汚した教科書は努力出来ないからなぁ。誠意を持って全員で平等に交換しろよ、物納で許すわ。あぁ、手足を
視ながら皆の内心を誘導して行く。
「あー!もうやってらんない。なんでそんなこと付き合わなくちゃなんないの?バカらしい!」
八割女がブチ切れて立ち上がった。さすが八割!
「ヨシ、わかった!レポートは拡散しとくから心配ないぞ。謝罪から逃げたから、死ぬほど
「迷惑行為とレポートが届けられた警察も迷うだろうな?多分全員聴取で、嘘も全部バレるから大問題だなぁ。みんな退学かな?学校も家族も家も仕事も無くなりそう。最悪ぅ(笑)」
「お前が行った後に、怖くて夜に震えながら何して誰に見られたのか、こいつらに教えておくから」
「まぁ、そういう事も含めて絶対に逃げられないからな。拡散して炎上ってそういう事。家の住所は〇〇町△△丁目✖✖番で電話番号は××-〇〇〇〇、妹って可愛いよな?おまえのせいで妹までストーキングされ放題で
「全部おまえが謝らないから、代わりに家族全員に泣いて謝ってもらうんだよ。早く行けよ!どっかのヌルイ調査委員会とかイジメを認めない学校に期待すんなよ」
「俺が期待通りに家族全員から誠意ある謝罪とお詫びをさせてやるからな。お前だけ逃げろ、家族全員絶対逃がさねぇ」
八割女は立ったまま固まっていた。10秒程下を向いた後、ゆっくりと元のひな壇に座った。
「そんでいいんだよ、責任取って謝罪しないとなぁ」ひな壇に近づき、うつむく顔を下から覗き込んで声を掛ける。
「俺がイジメてると思うなよ。とってもヌルイお仕置きで許してやるんだからな」
八割女よりも、聞いている他のやつらの方がドン引きしていた。
言い聞かせているオレもドン引きである。許してたもう。
ここでダメ押しだ、思い出させよう。
「勘違いすんな。謝罪が嫌なら逃げずに警察呼んで来い」
「最後の三つ目行こうか。男子の三人!」
そんなチワワみたいに
「男子は被害者とここにいる仲間を死んでも守れ。仲間への嫌がらせは体張って止めろ」
何それ、美味しいの? な男子三人。
(集金(富田)、横井、三屋)
「この件でそれぞれが言いたいこともあるだろ? まぁ全員それは飲み込んでおけ。せっかく今まで気が合ってたんだろ? 口に出したらツレじゃなくなるからな、今回はお互い様にしておけ」
そんな顔で見るな。違う!
こいつらには、遠回しじゃ解らんか。
「コイツに文句言ってイジメんなって言ってんだよ!」
八割女を指差すと目を見開く。そんなビックリしなくても・・・恥ずかしい事を叫んで火照る。
「まぁ、おまえら三人は誠意が多かったからな。土下座の恥と男らしいナイトの役で許してやるよ」
照れ隠しでツンデレみたいな事を言っている自分が分かる。
「でも、また
ツンデレを隠すために悪魔の笑みで脅しておく。
「明日土下座が終わったら、取り合えずコレは処分してやる」
まだ土下座が終わってないのに、顔を見合わせてホッとして笑っている。
ちゃんと餌の確約はしないとな。約束だしな。
「約束は約束だからな、お前たちが破った瞬間に拡散するからな、守れよ!」
「はい!」
皆が(良かったー!)とウンウン
「そんじゃ、今から練習な。俺がひな壇行くから、おまえらこっちで土下座」
・・・ポカーン。
次回8話 一丸に丸まっている
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