第21話 切迫戦争百合編/国家も同じである

虚栄と欺瞞が渦巻く会議を抜け出した。

細い煙草を燻らしてると彼女が来た。


「あなたも逃亡?」

「参謀同士でなすりあいさ」

「嫌な戦争ね」

「戦争なんかみんな嫌なもんさ」

「あなたは嫌いじゃないわ」

「私は嫌い。せめて夜景を見ながらなら」


私は火をつける。

煙草にも彼女の気持ちにも。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る