作者より(2018年6月)

 カクヨムの皆様、NGT48ファンの皆様、このたびは本作『#ProjectTOKI ~新潟にアイドルの輝きを~』をご愛読下さり、まことにありがとうございます。

 皆様の温かいご支援のおかげで、大好きなNGT48の物語をここまで書き切ることができました。彼女達の物語はこれ以降も果てしなく続いていきますが、「地元のイイ話コンテスト」の応募作としては、一旦ここで完結となります。


 本作の着想が生まれたのは今年の3月。私が本業で関わっている48グループとも関係の深いウォーカー編集部さんが、地域の感動実話を題材とした小説コンテストを開催されるとの告知を目にした瞬間でした。「これしかない!」と思い立ち、その日の内には執筆準備に入っていました。

 「アイドルとは『物語』である」とはよく言われることですが、NGT48は小さな所帯ながら物語性の強いメンバーが多く、また48グループの中でも特に地域密着に力を入れていることもあり、コンテストのテーマと親和性が高いと考えたのです。何より私自身、「不遇の地方支店」という評判を覆してスターダムを駆け上がっていく彼女達の物語に強く胸を打たれていたので、この機会にぜひ彼女達の世界を作品化したいと思いました。

 執筆開始のタイミングと、朱鷺メッセのコンサートが丁度重なっていたことも幸運でした。単独コン、きたりえの卒コンと、運良く両日程とも当選できたので、観光・取材を兼ねて生涯二度目の新潟の地を踏み、最高のモチベーションの中で執筆を始めることができました。


 本作の公開にあたっては、かねてから懇意にさせて頂いているイラストレーターさんに加え、NGTファン界隈で人気の絵師さんにもビジュアル面でのご協力を頂くことができ、そのお力もあって、現時点で1,000人を超えるNGTファンの方々に作品をお楽しみ頂くことができています。本当に有難いことです。

 また、作中に出てくる新潟県の方言は、新潟ご出身・ご在住のプロライターの方に方言考証をご担当頂き、台詞の一つ一つに手を入れて頂きました。この方は本当に素晴らしいお仕事をして下さり、単なる方言考証の枠を超えて、新潟のリアルな空気に関して様々なご教示を下さいました。

 イラストレーターさんやライターさんとの仲介を担当してくれたエージェントさんも含め、実に多くの方に支えられて本作は出来上がりました。作家一人では出来ないことも、皆と力を合わせれば実現できる――と、どこかNGTの物語と重なるような僥倖を噛み締め、今日まで執筆を続けてまいりました。


 TwitterやAKB48関連の掲示板、まとめサイトなど、様々な場所で話題にして頂いた本作ですが、その中で、ネタのつもりなのか誤認しているのか、私のことを「(AKB48グループの)運営お抱え作家」と呼ぶ人もいました。今は笑いの種でしかありませんが、いつの日か、本当になれるものならなってみたいものです。

 最近、私にも大きな夢が出来ました。私の生涯の夢は、AKB48が行っている著名人プロデュース公演の枠で、「板野かもプロデュース公演」を実現することです。途方もない目標ではありますが、努力の果てに夢を叶えた少女達のように、初代総監督の言葉を私も信じて、前向きに藻掻いてみようと思います。


 最後に……

 つぐみん推しの皆様、あんじゅ推しの皆様、りったん推しの皆様、アヤカニ推しの皆様、れなぽん推しの皆様、もふちゃん推しの皆様、まほほん推しの皆様、のえピー推しの皆様、角ちゃん推しの皆様、あいにゃー推しの皆様、れいにゃー推しの皆様、まうまう推しの皆様、あゆたろう推しの皆様、みはちゃん推しの皆様、ナナコ推しの皆様、あやにゃん推しの皆様、みーずん推しだった皆様、大滝推しだった皆様、今回は全然光を当てることができなくて申し訳ありませんでした。いずれ再開する「第一章」をどうか楽しみにお待ち頂けますと幸いです。



 それでは皆様、また、いつかどこかで、紅白のサイリウムの海の中でお会いしましょう!



 いちNGT48ファンの板野かもより


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