番外編 ポッキーの日
『ポッキーって○○だよね』
「ねぇ、今日ってポッキーの日だね」と奈桜がいう。あれ?まだ6月じゃないの?と音香が困惑している間に話が進む。
「なので〜じゃーん!!ポッキー極太を持ってきました〜」とドヤ顔をしながら、澪がポッキーを掲げている。「音は何派?ポッキーの極太?それとも極細?普通?」と澪が聞いてくる。「私は正直ポッキーよりトッポ。だって、最後までチョコたっぷりだもん。」
「私はプリッツ派〜サクッってしててさっぱりしてるから。てゆうかなぜ極太を買ってきた…」と奈桜が言う。
「なぜかと言うとね…ポッキーは太いほうがなんか… そう!ロマンがあるんだよ!」
と机に手を置いて立ち上がる澪。
音香と奈桜はふと思った。こいつなんか企んでるな…と。そのまま話を続ける澪。
「ポッキーってね、「ムースポッキー」や「ポッキーデコレ」みたいな贅沢な原材料を使用することで、季節に合った独特の味を出したりした商品を発売したりして、高級感を演出しているんだよ!あとみんな遠いから知らないと思うけど、ポッキーの自動販売機が名古屋にあるんだよ。あとポッキーとトッポは違う会社だから!音間違えないで!」
と澪が早口で喋っている。
(ダメだよ!みおん。軽くってゆうかだいぶキャラ崩壊してるよ!どうしよう。)音香は止めたいけれど、澪の勢いが凄すぎて誰も止められなかった。
(あっ。もうこれだめだ。)と奈桜は諦めていた。
「ポッキーといえばポッキーゲームだから、茉莉と朝翔にやってもらわなくちゃね!」
と少し?話が変わったところで、音香が言った。「そういえば茉莉いないね。」
「そうじゃない!!早く探しに行きましょ!」と澪は目を輝かせている。
「音香ちゃんナイス。」と小声で奈桜が言う。
澪は屋上に繋がっている階段をかけ登る。
「ちょっと待ってよ〜」と音香がゼーハーゼーハーと息切れを起こしている。引きこもり特有の運動不足だろうか。奈桜は最初は走って澪を追いかけていたが、さすが元陸上部足が早く追いつけなくなり、途中で音香と一緒にゆっくり屋上に向かっていた。
屋上に着くと、ペンダントをスマホにかざしながらスマホで物陰から朝翔を見ている澪がいた。澪に「どうしたの?」と聞くと、澪は「あれ見てよ!音香の角度だと見えないかもしれないけど、茉莉もいるんだよ。」と興奮気味で言う。
奈桜は「私朝翔見えないから、実況よろしく。」と呆れた顔で言う。
「えっとね。いま屋上の校舎側のベンチに2人で座ってなんか話してる。けど、視力が悪すぎてよく見えない。」
「突撃しましょ!」と澪がもう走っていた。
えっ!と音香と奈桜が驚いて、止めようとしたが、もう遅かった。
「茉莉!朝翔!ポッキーゲームしてくれない?」「いいよー」とすんなり了承する2人。「じゃあ行くよー」
カリカリカリとどんどんポッキーが短くなっていく。「なんか太いね」と茉莉が言う。
カリカリカリとポッキーが短くなって行くのをもう音香は見るのが恥ずかしく、顔を手で隠しつつ、隙間から見ていた。
そろそろポッキーがなくなってキスをしてしまいそうになったとき。音香が止めようと物陰から飛び出した。「ダメー!!」
足が滑って音香が転んだ。
音香は目が覚めた。なんだ〜夢か〜と思っていたが、水雫さんが言う。「本めくってたらポッキーの話が出てたんだけど、音香ちゃん知ってる?」
音香の顔がみるみる赤くなっていく。
恥ずかしくなって布団に潜り込んだ。
そのとき思わなかったが、本にのっているということは本当に起きるかもしれないということを音香は忘れていた。結局11月11日ポッキー事件と言われる物が起きるのであった。
✂――――――キリトリ――――――✂
今日はポッキーの日です。
ポッキーはグリコ。トッポはロッテって知っていましたか?私筆者はポッキー食べずチョコレート食べてます。モグモグ
ポッキーゲームで果たして茉莉と朝翔はキスをしたのでしょうか!多分また結構あとに出てくるのでお楽しみに
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