〈結愛視点〉







ソウマ「結愛君、朝からずっと元気ないですね?」






月曜日の勤務終了後にいつものように

ロッカールームが空くのを診察室で待っていると

相馬先生が声をかけてきた






ソウマ「窓の外ばかり眺めているし…

    まぁー仕事はこなしてるからいいですけど」





「・・・相馬先生…七夕って好きですか?」






ソウマ「七夕って・・童話の?」






先生は少し驚いた表情の後

「短冊でも書きたいの?」と

揶揄いながら笑っている

 





ソウマ「あの枯れてる結愛君から

  七夕だなんて言葉が出てきた事に

  正直驚いてますよ?笑」



 



「・・・・またそれですか?」






ソウマ「根に持つタイプだからね!笑

  でっ?七夕がどうしたの??」






「・・・明日・・晴れるかなって心配で…」






ソウマ「え??心配??」






「明日・・・雨だと逢えないじゃないですか?」






ソウマ「会えない??」





 

「・・・織姫と・・彦星が…」






ソウマ「・・・・・・」

 





「年に一度しか逢えないのに…

  雨だと…また一年逢えないじゃないですか…」







相馬先生は私の方をしばらくジッと見ていると

「キミ、誰?」と真顔で聞いてきた…







「・・・・・・・」







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