・ FIN

〈ユア視点〉







「・・・・・ちょうどこの時間ですよね?」





ミヨシ「あぁーお前が事務長と挨拶に来た時間か?」





「・・・・・・」





三好先生は手元の白衣から

腕時計に視線をうつして





ミヨシ「・・・あと5分後位だな?

  事務長と8時40分に来たから」




「・・・・・・・」





三好先生の正確な時間の返答を聞いて

口の端が上がった



(・・・ヤッパリ… )






「じゃー・・・あと少しで1年ですね?」





ミヨシ「そーだな・・・

  お前と俺が初めて会った日から1年だな」


 



「・・・・・・」





私は先生の背中に近づいていき

壁掛け時計に目を向け

針が40分をさすのを見て





「1年経ちましたね…

 三好先生が私を好きになって…丁度1年です」




 

そう言うと三好先生は動きを止めて

ゆっくりと私の方に振り返った…





ミヨシ「・・・・・・」





「ふふ…あとチャンスは残り1回でしたよね?

  当てたご褒美は何くれるんですか?笑」





ミヨシ「・・・どーして分かった…?」







三好先生は私が入ったばっかりの時から

いつも受け付けにカルテを持って現れると

必ずカルテ記入で私からボールペンを借りていた




【お前のここにささってるから気に入った】




今思えばあれも…

わざとだったんだろう…







ミヨシ「・・・・・・」






「・・・だって…初めて会った時から

  三好先生は……不機嫌だったから…笑」







♡FIN♡

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