〈ユア視点〉







差し出された紙袋を「いいんですか?」

と言いながら受け取り中を見ると…




( あっ!マカロンだ… )





ミヨシ「・・・食べれるか?」





彼は私が食べ物に対して好き嫌いが

激しいと思っているようで不安気に聞いてきた





「実は…食べた事ないんですよ」





ミヨシ「スイーツだの何だのよく食うのにか?」





「言い方が…もう…

  マカロンは見た目可愛いし

  いつか食べたいって思うんですけど…

 何故かいつもクッキーを選んじゃうんですよね?」





ミヨシ「・・・・今日はマカロンを食え…」






三好先生は

少し不機嫌気味にそう言って顔を背けた…



(あれ?)



マカロンのパッケージのシールを

見てある事に気づいた





「・・・・もしかして…先輩達に

  クッキーをあげたのは三好先生ですか?」




ソウマ「・・・・・・」





先輩達のデスク上に置かれていた

クッキーの包みに張られていたものと

同じシールなのに気づいてそう問いかけると

三好先生は背けた顔を私に向け

ジッとコッチを見ている…




( え?…何?? )





三好先生の眉間には段々とシワが刻まれていき

物凄く不機嫌なのが伝わってきた…





「・・・・怒ってます?」





ミヨシ「・・・はぁー…」






しばらく私の顔を見た後に

ため息を吐いていた…





ミヨシ「・・クッキーがよくてもマカロンを受け取れ」





そう言って立ち上がると

診察室から出て行ってしまった…







休憩も残り15分ほどになり

お弁当の匂いが籠らないよう窓を開けて

換気をしていると相馬先生が帰ってきた




ソウマ「ただいまー!

  時代遅れな子達に配ってきたよー」





「・・・・相馬先生って

  寝に持つタイプですなんですね…」


 



ソウマ「本当に可愛気がないなー…ん?」





相馬先生は呆れた顔をしながら

私のデスク横に置かれた紙袋達に目を止めた…




ソウマ「・・結愛君?バレンタインは無しでって

  言ってませんでしたっけ?」


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