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〈ユア視点〉
ミヨシ「つっても…
店は17時からしか開かねーからな…」
「どんな所なんですか?」
ミヨシ「・・いい店だぞ?お前に似合いそうな」
(・・・・・・)
今日の三好先生は職場の時とは違って
顔の表情が優しい気がする…
さっきは油断して気安く話してたけど…
「私に似合いそうですか?ヒントください」
ミヨシ「・・・・座敷だな?笑」
「日本食??私こんな格好ですよ?」
ミヨシ「俺もこんな格好だから大丈夫だろ」
「どの辺ですか?」
ミヨシ「・・・・仕事もその位
前のめりに質問すれば合格点なんだけどな」
「・・・はい…」
ミヨシ「もう少し時間あるから適当に本読んでろ」
そう言って立ち上がると三好先生は
本棚に消えていき私は活字はもうお腹いっぱいで
雑誌コーナーへ行きさして興味もない
インテリア雑誌をパラパラと眺めていた
17時前になり閉館の案内ガイダンスが流れだし
ハッとして雑誌を閉じるとまた三好先生が
前の席に座っていた
ミヨシ「集中力はあるみてーだな」
「・・・・声……かけてください」
ミヨシ「好きか?」
「・・・へ?…」
頬杖をついてコッチを見ている三好先生に
なんとなく胸の辺りがギュッとなっていて
「好き」の単語に間抜けな返答をしてしまった…
ミヨシ「・・・ソレ・・」
顎で私の手元にある
インテリア雑誌を示す三好先生
「あーなんとなく見てたら…可愛くて…」
ミヨシ「お前の部屋は…シンプルそうだな」
「なんで分かるんですか?」
ミヨシ「・・・好き嫌いハッキリしてんだろ?」
「え?・・・そうですか?」
ミヨシ「紅茶は紅茶○伝しか飲まないだの
缶コーヒーはダメだの
一丁前に選り好みしてんだろ」
「・・・食べ物は確かにそうですけど…」
ミヨシ「・・掃除の佐々木さんには笑っても
薬局の日下には愛想笑いだろうが」
「日下先生のは…だって…
石井先生達とのゴルフなんて…
ただ若い私を……キャディー変わりに
連れ回したいだけじゃないですか…」
ミヨシ「・・・分かってるなら
石井先生の部屋に一人で行くのは今後止めろ」
「え?」
何も言わないで私を見ている顔は
この前の乃木先生にセクハラまがいな事をされた
後の時の顔と同じに見えて
病棟の時にワザと確認が終わるまで詰所に
いてくれたんだとなんとなく分かった…
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