〈アスカ視点〉






あの当番医の日以降も

結愛ちゃんの噂を耳にしていて

どうやら彼女は今、受付スタッフと

いい感じに仕事をしているようだ




(よかった、よかった…)




今日も昼食をとりに休憩室に行くと

受付スタッフ達がいて他部署の看護師達と

結愛ちゃんの噂話をしていた




キムラ「結愛ちゃんは器用なんだか不器用なんだか

  分からない時がありますよね?笑」




カワベ「分かる!!パッと見澄まし顔だから

  誤解されやすい所もあるのよねー

  本人は意外と天然なんだけど!笑」




ミワ「缶コーヒー苦手な理由聞いて笑いましたよ!」




カワベ「甘すぎるってやつ?」




ミワ「あの後たまに飲むス○バのだって結構甘い

  じゃないですか?だから不思議に思って

  もう一度本人に聞いたんですよ!!

  そしたら結愛ちゃん真顔で…


 【なんか沈んでるってテレビで見たんですよね】

 

  って言うから今飲んでるパックのも

  そうなんじゃないの?って聞いたら

 

 【コレは…テレビで言ってませんでしたし…】

 

  って真剣に言うからもうおかしくって!笑」





キムラ「あれも可笑しかったですよ!紅茶!」

 


【紅茶○伝はキリッて感じで好きですけど…

  午○の紅茶はヌンッって感じで苦手です】




カワベ「本人は普通なのよね?真顔だし!笑」






別の席で盗み聞きをしながらもなんとなく

面白くなって口の端が上がりそうになる

 


(ヌンッ?どんな味だったっけ?笑)

 



時間になり彼女達は休憩室から出ていき

今この休憩室には男性スタッフだけしかいない




男「静かになりましたね?笑」




事「笑い話ならいいよ!いくらでも騒いでくれて!

  あー、仲良くやってくれて良かった!」




アスカ「そうですね」




男「その噂の結愛ちゃん?ですかね?

  うちの部署の若手が彼氏いるのかなって

  話してるんですけど、いるんですか?」




事「いるんじゃないか?

   たまにいい笑顔してるし!」




アスカ「・・・彼女に彼氏はいませんよ」




男「なんで髙橋君が知ってるんだ?」




事「あー!兄貴と友達だったな!!」




アスカ「えぇ、休みの日は大抵家にいるそうですし」




そう言いながらチラリと奥の席にいる

三好先生に視線をうつすが

表情を変える事なく食事をしている…




三好先生が彼女に何かあげた噂も耳にし…

なんとなく…そうなのかと思ったけど…



(違うのか?)


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