バカとエロスは共存する
放課後
「どうしたの楓馬」
体育館裏の小さな窓によく知ってるやつがいた。
「なんだ葵か。後にしてくれ。今取り込み中」
「何してるさ」
僕は窓が空いていたのでちらりと覗いてた。
「!!!」
僕は目の前の光景に驚いて叫びそうになったところを楓馬が急いできて、
口を抑えられながら後ろに倒された。
「もごもごも~(苦しい~)」
僕はその早業に戸惑うばかりだった。体育でもこんな俊敏な動きしてなかったよ。
「静かに。気づかれとまずい」
「もごもごご(わかった)」
楓馬の忠告に同意した。そうしたら楓馬は塞ぐを辞めてくれた。
「リアルキルされるところだったよ」
僕はなるべく声のボリュームを抑えてぼやいた。
「わかればいい」
体育館の壁を背に体育座りして作業に戻っていた。
「それにしても楓馬はここで何をしてるの」
「画角の調整してた」
何やらパソコンで操作をしていた。僕は気になったのでパソコンを覗いた。
「大丈夫なのこれ」
僕は画面には、女子がバレーボールをして様子が移してあった。
「問題ない逐一クラウドに保存してる」
慣れてる僕はじゃないとその発言即警察沙汰だよ。
僕なんて楓馬が今日も正面玄関からくる女子生徒を双眼鏡で見て
なんかデータ打ち込んでても、朝食に食べるパンくらいルーティン
になってるからね。
「僕はとりあえず戻るね」
「うむ」
楓馬は黙っていたら小柄でクールぽいな~。でもこういうエロスにかける
情熱だけは正直凄いとう思うよ。
「あっあとでいつも(井上さんのデータ)頂戴ね」
「任せておけ」
バカと学園生活 カズマ @zizelu
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