第326話 車だったら納車だけど空中庭園だと、納園?
車だったら納車だけど空中庭園だと、納園?
-エリー本体-
テディーに空中庭園と飛空艇を納品しに行く序でに、今日は、お宮参りに行く事にした。
ってか、テディーと逢うのは久しぶりとかじゃ無いのよ?
だって毎週二回くらい遊びに来るんだもの、私の家がよっぽど居心地が良いらしくてさw
マリイに記憶アーガイブ戻した直後に遊びに来た時には驚きまくってたな、そう言えばw
だいたい、テディーはさ、やれば出来る子の癖に、折角電脳にネクロノミコンをインストールしてやってるのに、魔法をちゃんと使おうとしないのよね、いい加減な思い付きで使って失敗、でもそのいい加減な思い付きで新しい生活魔法みたいのが幾つか出来上がってるようだけどね・・・
どんなのって、パーマ掛ける時に使う美容院にあるあの頭にカポッと被せる奴あるでしょう?
あれが要らないパーマ掛ける魔法とかw
美顔マッサージローラー要らずの魔法とかな?w
変な魔法作る天才かも知れんと思ったわよ、マジで。
汚れて染みに成った服の染み抜き魔法とかね。
すっげぇコアでピンポイントにしか使えねぇ魔法が目白押しなんだわ、アイツが思い付きで魔法使い始めると。
で、週二回、私の所に来る度に私が魔法の家庭教師って感じになってる訳なんだけどさ、今日は来る日じゃ無い事も手伝って、私から出向いちゃおうと言う事に成った訳。
マリイのお宮参りも済ませたいしね、って事で。
私の空中庭園ブロックに連結した状態で構築して居た空中庭園のドックに飛空艇を格納して、テディーのユグドラシルの苗を庭園に植えて、ご希望の庭園が完成、って事で出発~。
御殿場を拠点にしてたテディーの所まで、空中庭園で数十分程度。
まぁ飛空艇で行くならものの2分程度で着くとは思うけど、今回空中庭園もろとも納品だからな。
まぁ納品とか言いつつ料金が発生して無いのが玉に瑕だけどな。
そんなこんな解説してる内に上空へと到着した。
んじゃぁ偽装を解除してっと・・・
積乱雲の塊だと思って居た物が巨大な空中の島だったってんでビビってる住民達に紛れて、満面の笑顔で手を振るテディーの姿がある。
外部スピーカーで、テディーに人払いをお願いしよう、磁光エレベーターが展開出来ないからね。
「ヤッホー、テディー、納品に来たわよ~、一寸その付近の人払いお願い、磁光エレベーターが展開出来ないからよろしく~。」
早速テディーが人払いを始めたので、空いたスペースに向けて磁光エレベーターの照準を定め、起動すると、テディーがさっさと乗り込んで私が降りようとしてたのに先に上がって来ちゃったw
「えーりちゃーん! 私の庭園見せて~!」
テンションたっけぇな、オイ・・・
まぁ、自分用の土地みたいなもんでも有るしな、家も好きなの建てられる訳だし、テンション上がるのも判んなくは無いけどねー。
しゃぁねぇ、一通り見せて回るとしようか。
先ずは庭園のコントロールルーム、所謂ブリッジから。
「先ずここが、テディーの庭園のブリッジね、庭園の移動先を指定できたりするだけで無くて、庭園の環境も全てコントロール出来るわ、例えば雪が降らせたくてもその通りの環境を庭園上に再現出来るわよ。
それと、内部の環境も全てコントロール出来るわよ、一年中生活しやすい環境にも出来るって訳。」
「流石えりちゃんやな、最高やん。」
次に庭園の上部、ユグドラシルの苗を植えた付近に連れて行った。
「これが私の木ぃなん? まだ小さいんやねぇ。」
まだ2mに成らない程度の丈のユグドラシルを見て、テディーの発言はそれだけを聞いたら不満なように聞こえなくも無いけれど、表情を見ると嬉しそうだ。
「可愛いでしょう?テディーが育てるのよ。
マナを注いであげてね。」
「わかった~、こんな感じでえぇんかな?」
マナを放出して浴びせる様にして居る。
「うん、そんな感じで良いんじゃないかな?」
「エリちゃんさぁ、ここに家建てても良いって言うてたやん? 家にブリッジの機能持たせる事出来たりするん?」
「出来るわよ、家を建てた後に、ブリッジに行ってブリッジの機能を家で使えるようにしたいって言ったらナノマシンがやってくれるから。
あ、ちなみにどんな指示でもブリッジで口に出して言うだけで大概の事は出来るようになってるからね。」
「むっちゃ便利やなぁ~。」
防衛システムはAIで完全管理だから見せに行く迄も無いだろう、最後にドックを見せておこう。
「ここがドックね、テディーの飛空艇があれよ。」
「すげ~、私の専用の飛空艇や~、ここから私の冒険が始まるんやね~。」
冒険する気だったのか?テディーよ・・・
飛空艇の内部も当然案内。
飛空艇のカーゴスペースには、テディー用のドラグライダーと、フェンリルギアを実装してある。
「・・・流石に、これはやり過ぎちゃう?えりちゃん・・・」
「そう?そんな事無いわよ~、私の庭園のドック見て見たら判るわよ。」
で、私の区画のドックに転移。
「何これ、何処と戦争する気? 本当にやり過ぎと思うんやけど、これ。」
私のドックには、ドラグライダー20機とMkⅢの系譜の少し大きめバージョンのクリムゾンスパイダー10機、カメリアガルーダが30機、それと、大陸間超音速大型爆撃機、ルビーワイバーンが5機搭載されてるんだ、何処と戦争する気だって言う突込みは、MkⅣにも既に貰ってる。
そして私の飛空艇にはAIアンドロイド用含めたフェンリルギア3機と、ドラグライダー・ネオが搭載してたりする。
何処が新しいかって言うと、光属性魔法ホーリーレイを人工的に発生させるレーザー兵器を開発したので、それが使えるようになったのだ。
「あのさ、えりちゃん、今の説明的な心の声、ダダ洩れやったんやけど、しかもそれ、この世界に必要有れへんと思うわ。」
「まぁ良いじゃ無いの、私もテディーもか弱い女の子なんだからw」
「何処がか弱いねん、このロリババアは、全く。」
「ん? なんか言った?」
「んにゃ? 何も言わんで?」
「まあ良いわ、ちょっと私はこの後用が有るから、私の区画とアンタの区画切り離してもう行くわね。」
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