第264話 九州は未開の地だった件
九州は未開の地だった件
-MkⅣ-
5機のフェンリルギアを駆って、日南海岸から走り始める。
で、ちょっと気が付いたんだけどさ、既に20㎞程は走ってる筈なんだけどさ、無いのよ、一つも。
何がって、民家が。
そうなのよ、人っ子一人居ねぇんだわ。
出てくんのは命知らずな魔物ばかり。
私だけでも5匹は轢き殺した、かな?
睦月達は時折フェンリルギアを変形させて戦ってたような気がする。
まぁ、彼女達の戦闘訓練なのでそれは大歓迎だから良いけどさ、何で人っ子一人居ねぇのかな??
おっかしいよねぇ~、九州地域って割と人口多かった筈なんだけどなぁ、私の生前の話だけど。
この際なので佐世保まで足を延ばして見よう。
流石に佐世保には集落の一つや二つあるんじゃ無いかなぁと。
・・・結論・・・この世界の現在の九州は、未開の地でしたorz
佐世保をもってしても僅かに十数名の集落が一つあっただけでした。
「すみません、旅の者なのですが、この付近に他の集落とかは無いのですか?」
「そいじゃ、この集落以外に集落はなかけん、他の集落やっと、ずっと北に行かんと無かとたい。
ごつか魔物が多いけん、辿り着けるやろうか。」
「私達は問題無いです。
そんな事よりも、もっと開拓しませんか?
私達がお手伝いします。」
かくして、九州開拓に一役買う事になってしまったのだった。
博多、北九、小倉、佐世保等、実に15の少人数集落を、大陸中央と結ぶ鉄道を引くと言う計画が持ち上がった。新幹線では無く、いきなりリニアを引く計画にしたのだった。
まぁ、私の知って居る日本とは比較に成らない大きさの大陸だからね、この位はやらないと高速移動の意味が無くなってしまう。
とは言っても本当は旅客飛空艇によるエアラインの構築も本体と電脳通信で煮詰めて居たりするんだけど、未だ色々秘密だ。
何だか壮大な計画になって来た。
世界中に飛空艇のエアラインを構築しようと言う話にもなって来たので、もっと色々旅をしなければ成らないらしい。
まぁ、遠征の大半は旅慣れしたMkⅢにお任せするとしてね。
さて問題はこっちの開拓計画なんだけどさ、私の使えそうな手駒をフルに生かそうと思うんだけどね、手駒って誰の事言ってるかって?決まってんじゃん、こんな時に使わないでどうすんのさ、私を女神と崇めてる奴等。
宇都宮の奴らと、浜松、名古屋の関係者だよ、公共事業には人手が居るんだ、宇都宮は凄い人口多かったからさ、あそこだけで3000人位人足雇える気がする。
んで、そいつらに土木技術とか必要な事叩き込んでそこに新たな雇用と職業が発生するように仕向けて行けば発展は加速するだろう。
私が、エリー・ナカムラが居なくても自力で発展して行けるように、いくつもの技術を各適性の有る者達に伝えて行こう、私が居なくなったら元通りでは意味が無いからね。
あ、そう言えば宇都宮に一人、転生者居なかったっけか?
あいつに電脳化施しちゃう手もアリだな。
ナノマシンで本人も気づかない内に電脳化可能なんだしさw
ホント、魔素のお陰で変った進化を果たしたナノマシンが多く派生したおかげで色々と出来る事は増えてるし、この世界何で今までこんなに発展して来なかったのかが不思議だわ、流石アスモデウス、ポンコツが管理していた世界だけはあるわ。
今となってはむやみに転生させた転生者達が無駄になってる事が勿体ねぇ。
折角だから使わせて貰うとしよう。
本体にもやらかす許可貰ったから好きに動いちゃおう。
え?許可を貰う相手が違うんじゃ無いかって?
良いの良いの、どうせこの世界管理してる神が、アレだもん。
他の誰に許可貰えと言うんだっつー位誰に貰えば良いのか知らんし。
MkⅢだって好き勝手やってるんだから私もやったる。
私も探索に駆り出されたお陰で私自身も電脳化したお陰でこうやっていとも簡単にAIアンドロイド作ったり出来ているんだし、やはり転生者には電脳を与えてその持ち込んだ英知を活用する術を与えて行く事にしよう。
あれ?そうなると、あの魔王にも電脳与えてやる事に??
それはそれで少し問題在りそうだなぁ。
でもまぁ良いわ、魔王も会って見ないと判んねぇしな。
場合によっちゃぁ最大の協力者になり得る可能性もあるし。
さて、どうやってこの九州にも居るかもしれない転生者を見つけ出すか、だよね、先ずは。
転生者は何故か異常な程に日本人が多いんだ、手始めに日本語の歌でも歌ってみようかな。
ってあぁ、そうか、この大陸は日本語が普通に使えるからそれじゃ意味無いのか・・・
さてどうしよう。
そうだなぁ、この際、私の生きていた時代までに幾度もリメイクされ幾度も再放送された名作、新〇紀エ〇ァン〇リオンの主題歌として認知度の高いあの曲かあの曲を鼻歌交じりに歌って居たら、あの曲の周知率の高さ的にこの世界の曲しか知らない人も、あっちの世界を知ってる人も何らかのリアクションが有るんじゃ無いかな?
良し、これで見極めるしかねぇな。
ってか、睦月達の戦闘訓練が当初の目的だったのになんか路線変更になっちゃったなぁ、まぁでも、インフラ整備のお手伝いで魔物駆除とかで戦闘訓練位出来るし、まーいっか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます