第225話 人工精霊レポート(光・闇)

       人工精霊レポート(光・闇)

          著者:エリー・ナカムラ(本体)

 人工精霊(光)

 name:シェード

 光の精霊である彼女は、自身の発光により常に眩いが、常に背後が闇に包まれて居り、自身の性格も自暴自棄であったりネガティブ思考、所謂陰キャに分類される。

 魔法

 ライト・アップ:巨大な光球を発生させる、ダンジョン等ではこの光球が天井伝いに分割し広がって行き、フロア全体を照らす事も可能。

 ライトニング・アロー:所謂光の矢が敵を討つと言う奴であるが、その数や尋常な本数では無い。

 エリア・キュア・ポイズン:光の持つ強い分解力で周囲の毒を受けた者全てを癒す。 最大範囲は術者の魔素量によって変化する。

 ホーリー・アロー:ライトニングの強化版。 所謂レーザービームである。

 ホーリー・レイン:真上より、広範囲に降り注ぐホーリー・アロー。 イメージ的には衛星レーザー砲が広範囲に降り注ぐ感じ?

 慈愛の光:痛みも無く光に包んで魂だけを刈り取る。

 光属性魔法最強にして最も慈悲深い魔法。

 ちなみにシェードは、鬱状態が進行すればする程魔力が上がる。

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 人工精霊(闇)

 name:ウィル・オ・ウィスプ

 闇精霊女王にして、精霊全てを統括する女王の中の女王。 後光を背負い、その発行で更に自身の放つ闇を強調している。 性格は出鱈目に明るい。 テンションアゲアゲの陽キャである。 テンションが上がれば上がる程魔力も上がり、自らの闇を深くする。

 魔法

 エリア・ヒール:まぁ単純に回復魔法、ってか医療魔法の初級ですが、それを、診察をナノマシンに同時に行わせて広範囲の全ての怪我人を処置出来てしまう、精霊の正体がナノマシンであってこそ初めて出来た治療魔法である。

 エリア・ハイ・ヒール:エリアヒールの上級。

 エリア・キュア:SPを回復するキュア、これを広範囲で発動する。

 ちなみにSPの栄養補給先はナノマシンが大気中から集めた魔素だったりするので一時的な物。

 所謂ハイ・ヒール以上の医療魔法で異常に消費するSPが限界値まで減ってしまう事を阻止する為の一時的な補填となる。

 リザレクション:欠損も修復してしまう回復魔法。

 これを個人レベルで使えるのは私(エリー本体)、MkⅢ、MkⅣだけである。

 リ・インカネーション:欠損を修復するリザレクションを複数同時に行える極大医療魔法。

 流石の私と言えど個人レベルでは使い切れない、但し現在のレベルでは、と言う事に成る。

 戦闘経験豊富で私よりレベルが上になって居るMkⅢならもしかすると・・・ 一度統合して経験値平均化を掏れば私にも使える可能性は有る。

 だが、ウィル・オ・ウィスプを構成する事に成功した以上慌てる事は無いだろう。

 ウィル・オ・ウィスプに支払う対価MPは個人でこの魔法を行使する時の凡そ二割である。

 不足分はウィル・オ・ウィスプが周囲の魔素やエーテルを収束して利用する為である。

 クリエイト:創造魔法。 私やMKⅢ、MkⅣの考案した物や、知識にある物であれば大気中のナノマシンが集めて来た素材を使う事で作り上げてしまう事が出来る。 何も無い所に突如物体が現れるように見えてしまう。

 グラビティ―ボール:闇唯一の攻撃魔法とも言えるブラックホール魔法、私の使う重力指弾グラビティ―バレットの大型版である。 広範囲に効果を発揮してしまう為、使い所に困る所ではある。 ウィル・オ・ウィスプ以外の存在には中和する事も不可能な戦略級極大魔法。

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 これ等の二体を構成する事に成功したのだが、二体は、突如喧嘩を始めた。

 喧嘩と言うよりも、じゃれ合いの様だったので放置する事にした。

 そして数分後、表裏一体の精霊として、確立してしまった。

 融合した精霊は、ウィル・オ・シェードと名乗る。

 裏も表も、絶世の美女であるが、明るい表情の闇と暗い表情の光と言う体で、使用する魔法によって裏表を使い分ける様である。

 ナノマシンと魔素の化学反応は目を見張る所があったが、ここまでの進化を目の当たりに出来るとはとても予想しては居なかった。

 これからの変化がますます楽しみである。

 以上、光と闇の精霊に関するレポートを、一時終了とする。

 新たな変化が起こった場合に追記するものとする。

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