第154話 漁村は食材の宝庫

         漁村は食材の宝庫

 リョーマさんの商隊をクリムゾンスパイダーから降ろした後、私の一号機以外を、其々のマスターへと返却するべくリース契約を解除すると、2号機から6号機までの5機は、西へと走り去っていった。成程、カイエン達はこの西にある大きな街へ移動したようだな。

 私はこの漁村で暫く滞在して、食材集めだな。

 ここの後は、ここから南にあるもう少し大きな港街に移動しても良いだろう。

 海産物の宝庫だな、この辺りは。

 ここに来るまでアジの姿を見ていなかったエリーの目の前に、そのアジが水揚げされて居た。

 うん、鮮度も申し分ない。

 って事でアジを大人買い。

 白金貨一枚出したら玩具かって言われたので普通に大金貨20枚出してやったら泣いて喜んでた、こっちの方が安いのにな。

 で、このアジさん達は、後でタタキにしたりナメロウにしたり、焼いたり、揚げたり、南蛮漬けにしたりと、アジ尽くしを楽しもうと思って居る。

 そして流石は田舎の漁師町と言うか、良い具合に近くの山の幸も手に入ると言う致せり尽くせり、ニワトリさんの卵もあったし、菜種油も手に入るみたい、その上お酢が有ったのよお酢が、穀物酢って奴で十分なんだけどさ、お塩もストレージに大量に入ってる事だし、これだけ揃えば奴が作れるじゃ無いっすかぁっ!

 奴、そう、それは、これが有れば白いご飯だけでも食えると言う人まで作り給うた、マジ神調味料・・・

 その名はぁ!!!!!!

「マヨネーズ」 ああ、何と言う至高の一品。(前振りだけ大袈裟で普通に発表・・・チーン)

 これが有ると料理の幅が10倍位広がると言っても過言では無い!

 オーロラソースにエビマヨ、明太マヨ、サンドイッチの定番辛子マヨにはこいつが無いと話に成らんのだ!

 あ、ちなみに私は某〇の素社製のは嫌い。

 私は一舐めでどこのメーカーだか言い当てる程のマヨラーだったのだ。

 っとは言っても、マヨネーズ丼とか、マヨネーズかつ丼とかやる程のマヨキチでは無い。

 マヨキチのレベルまで行ったらここまでメシウマに等なって居ないと思うがw

 何にでもマヨが有れば良い人はアレはアレで味覚障害だと思う、うん。

 むしろ中毒患者と言っても過言では無い。

 だけどそこまで言わしめる程にアレンジ可能な調味料はアレ程な物って、塩と胡椒以外ではコレしか無いと思う。

 で、早速作る。

 穀物酢をボールに入れそこに卵黄を落としていき、混ぜる!ひたすら混ぜる!

 固まって来たら菜種油を入れ又混ぜる!卵黄と酢を足して行って適当な硬さのペースト状に成ったら塩を足して味を調えたら完成だよ~。

 うん、普通に旨い。

 と、リョーマさんの集落の端に停止して居たクリムゾンスパイダーの中で作ってたら、いつの間にかリョーマさんが居た・・・

 私何かに夢中になると周り見えないんだよ、悪い癖だねw

「エリー?それ、何だ?旨いのか?」

 見つかったか、やっぱそう言う反応だよな、オートクッカーの料理食って私の造る物に興味持ってたからな。

「あ、食べて見る?

 これはマヨネーズって言う調味料。

 丁度そこに頂いたキャベツあるから千切りで食べて見てね。」

 と言ってすぐにキャベツをスライスして出してあげたら、マヨ掛けて一口食ったらスゲェ顔して売ってくれってせがまれた。

 まぁ私はレシピを自分の利益にしようとも思って無いので、リョーマさんにはレシピを教えてあげる事にした、マヨラーが増えそうだな、この集落・・・

 -------------

 不動産屋みたいな所に行ってきました。

 景観が良さそうで海に降りれて少し高台で畑作れそうな土地って言う条件で土地探したら、一か所だけあった、けどなんかね、周囲に集落とかねぇんだよな、しかも、何だかブ〇ックジャックのヤサみてぇな場所でさ、ここに洋館建てたら中からピ〇コが顔出すんじゃねぇのかと思っちゃうくらいだった。

 まぁ、条件には合うし、少し寂しい場所だけど海にも降りれるみたいだし、ボートを水から上げて置ける洞窟みたいなのもあるって話なのでここに決める事にした。

 そしてその場所にイザ着いて見たら、本当に何もねぇ所だったよ。

 まぁ、私も医者の真似事位出来るし、何なら義体手術してやっても良いし、あの闇医者みたいな生活しても良いかな、とか思っちゃってる。

 私だったらブラッ〇ジャックじゃ無くて、レッドクイーンか?

 なんかメロンみてぇな名前に成ったな・・・

 そう言えば、ブラックと言えばあの兄弟はちゃんとブタ箱で再開できただろうかw

 また何処かで逢ったら揶揄ってやるとしよう。

 っつーか、ショボいスリとか泥棒程度で大した罪になって無いのにわざわざ脱獄してまで私の所に来るってよっぽど弄って欲しいんだろうな、脱獄の方が罪重いんじゃねぇのか?w

 等と考えつつ、クリエイトで家建ててる真っ最中です。

 ここを拠点にして、探索を始めるんだからね。

 設備はしっかり良い物を作って快適にしておかなきゃな。

 幸いと言うか、崖下の洞窟の奥に温泉湧いてたので地下にも家を伸ばして、お風呂は温泉に入れるようになった。

 思いの外縦に長い家に成ったのでエレベーターは必須だね。

 電力は、ここぞとばかりに魔素反応炉と言う新しい技術を確立して見た。

 って言うか、私の創造スキルがチート過ぎてもう出来ない物なんか無いんじゃ無いかってものになってる。

 スキルとナノマシンにお任せしておけば後はやる事が無いので、もっかい漁村へ行ってみよう。

 少しだけ距離が有るので、空間転移で漁村まで戻って、夕間詰の漁の後の水揚げを期待して漁港に足を運ぶ。

「おう!お嬢ちゃん妹の世話しながら買い物かい?

 親孝行な子にはサービスだ!」と、言われて貰っちゃった、サンマw

 イカンなぁ、私がママだとは誰も認識してくれないよ・・・

 仕方が無いから、せめてもの抵抗で、私の姿を大人に見えるCGに加工した物を作ってテクスチャ貼って見た。

 のだけどぉ~・・・ううっ!

 何故だろう何故か自分の成長した姿なのになんか負けた気がする。

 特に胸の辺りが・・・

 くそう、こうなるって判ったから良いんだからなっ、いつかこう成るんだからな!?

 ち・・・解せぬ、何だこの無性に文句言いたい感情は・・・

 兎に角マリイを抱いたままお買い物は、中々に骨が折れる。

 こんな時こそアンドロイドメイドにマリイを託して着たらよかったかもしれん。

 更に散策して居ると、素敵な物が水揚げしたと話題を聞きつけたので、そちらへ行ってみると、それは、キンメダイだった・・・・んだけど、デッカぁっ!

 そこには、キンメダイと言うよりも大型紅赤穂鯛も驚きの巨大魚が・・・

 これ、煮つけ作ったら何人分あるんだろう。

 思わず無意識にセリに参加している私。

 そして、小金貨15枚で落札してしまった。

 仕方が無いのでその場で調理台とか仮設して、捌いて大量の煮つけ作ったらまぁ、売れた売れた。

 こっちの通貨欲しかったからねぇ、したら、銅貨が800枚程になってしまったので、少しづつ大きなお金持ってる人にお願いして両替して貰ったんだけど、ここの通貨、凄いよ、マジで日本の大昔のような通貨形態だよ!

 銅貨がね、寛永通宝みたいな奴なの、しかも両替して行ったら小判出て来たぞ、小判。

 小判一枚と金貨一枚ってほぼ等価らしいから、これ小判の方が延ばされててデカいのでガサが張って邪魔かも知れない・・・

 まぁストレージで管理出来るから大して邪魔でも無いけどね。

 有り難い事に負んぶ紐を頂いたのでマリイを負んぶする事にして、小判8枚を金子に入れて、更に散策をすると、有りました。

 感激です。真鯛・・・何だけど、デカい、デカすぎる、何でもでかいようです、この辺の海産物。

 12㎏位ある真鯛が、所狭しとゴロゴロ転がって居るんだよね、これが・・・

 地球にも12㎏の真鯛なんて確かに居たっちゃ居たけどさぁ、そんなもんデカくなりすぎて大味で食べても美味しくない、ぱさぱさになってるし。

 でも、この海域の真鯛としてはまだ小さいらしい、どんだけよ!

 試しにって尾の身を切り落とした奴を試食させて貰ったら、尾の身なのにしっかり油乗ってて美味しいし!

 思わず買ったわよ!4尾も・・・

 タイ飯に鯛刺し、鯛だしラーメンなんかも作れるな、夢が広がります。

 その先に、ついに見つけた!イセエビだぁ!だぁ!だぁ!

 ・・・・・え?

 私の知ってる伊勢エビの三割程しか無い、ちっちゃっ!

 何でもデカかったから伊勢エビも1m位有るんじゃ無いかと期待してたのに、何故?

 って聞いて見たら、これはイセエビなんかじゃ無いって言われてもう一回ビックリ。

 何だって聞いたら、海老の姿のプランクトンか何かの名前みたいのを言われて又もビックリ、イセエビってどんなサイズになるんだろう・・・

 で、イセエビは何処に有るかって聞いたら、討伐してくれないと手に入らないって言われたのだけど・・・どんな化け物なのよ、イセエビ。

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