第39話 面接・問診2
面接・問診2
全く困ったものだ、この世界を創った神は本当にいい加減な奴なのだと痛感させられた。
魔法の一つも無しに魔王だの魔人だのが居るってなんつう適当な世界だよ。
こんなだから文化の一つも発展しないんじゃ無いのか?おい、聞いてるか糞ったれの神様とやら!
腹立たしい事この上ないね。
魔王や魔人が居るんだったら何で魔法が使える奴いねぇんだって話よ、マジで。
魔道具だってあるのにさ、しかも魔眼迄あるらしいじゃない。
もしかして体外に向けてマナを放出する術が無いとかそんな単純なミスじゃねぇだろうな?
・・・いや、待てよ?まさか本気でそうなんじゃ無いの?
体内に魔素を取り込んで自在に操れるようにしたマナ、それを今度は魔力として放出するのが魔法の必須条件だとしたら、そのマナを魔力に変換して体外に放出する為の魔力回路が体内に存在し無いっつー事か?
もしそんな単純な話だったりとかしたら糞ポンコツビッチ神のとこに怒鳴り込んでやる!
ってかどこに行けばいいのかは知らんけど。
まぁその辺はこれから色々調べたり何なりすれば良い事なので今はどうでも良いとして、今はあのバトルの翌朝です。
冒険者ギルドに引き続きあの会議室を借りて居ると言う事でお出かけです、宿屋を出たら目の前の公園で何やら騒ぎになっている様子・・・・・
ヤベ、後片付け忘れてた、ナノマシンに命令するだけだと言うのにうっかり、エリーちゃんったらお茶目、てへっ♡
知ぃ~らないっと。
あ、そう言えばアイツレベル高かったな、私どのくらいレベル上がってるんだろう、ステータスオープン。
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Name: エリー・ナカムラ LV:42
職業:サイエンスアルケミスト
HP 36300/36300vi MP 48420/48420mas SP 100%
防御力 440(NM補正+70)
体力 560(NM補正+89)
腕力 650(NM補正+89)
精神力 790(NM補正+70)
速力 800(NM補正+66)
命中力 900(NM補正+53)
固有スキル
・身体能力アップデート
・ナノマシン創生・統制・改良・制御
・ナノマシンによる自己高速再生
・ナノマシンによる光学迷彩
・ナノマシン自己防衛システム
・ナノマシン任せの自動錬成
保有スキル
・理術(LV.34)・錬金術(LV.60)・身体強化(LV.38)・アクセルブースト(LV.50)・武器マスター(LV.43)・並列思考(LV.60)・超速思考(LV.78)・創造(LV.40)・ロックオン(Lv.30)
称号
・ナノマシーンマスター・哲学士・錬金術師・賢者・科学を究めし者・創造者・ガトリング奏者・爆破技師・言霊使い
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あら?大分上がったのは良いけどなんやら変な称号増えてるし・・・
それにしても能力の上り具合も保有スキルのレベルの上り方も行動によって左右されるんだろうな、多分。
何となくそんな感じの上り方だね。
それにしても魔人か、あいつ位のちょっとお頭の足らん魔人もう一人くらい来ないかな、レベルの上り方美味し過ぎるでしょ、あんなしょうも無い掛け合いで頭から湯気が出るほど怒って冷静な判断が出来なくなって、アッサリ格下に負けてこのレベル上昇を提供してくれる、旨いなんてもんじゃ無いよね。
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―第一会議室―
私が会議室に到着したのはまだ朝も早い時間だった、はず・・・なのになんで居るのさカイエンさん、そしてその奥さん。
うん、奥さん多分カイエンさんより少し年下なだけと思うけどとってもお若く見える、美熟女と言った風体だ、良い感じにエロ可愛い。
「あ、もう来てたんですか、お早いですね、カイエンさん、奥様。」
「あ、初めまして、カイエンの妻でマカンヌと申します、夫より聞いて居たよりもお若い感じて驚きました。」
「いえいえ、初めまして、エリーです、よろしく。」
「それであの、早速なのですが、二三お聞きしたい事が有ります。」
「ええ、お答えしましょう、どのような質問でしょうか?」
「えっとですね、その、何と言いますか、私の口からはちょっと、申し上げにくいと言いますか・・・」
何となく内容が読めてしまった。
「成程、それですと、ご主人と二人にして頂くよりむしろ奥様のマカンヌさんと二人でのお話にさせて頂いた方が話しやすくなるんじゃ無いですか?」
「え?」
「すみませんね、カイエンさん、退席頂けますか?」
「え、俺なのか?」
「そうですよ?そう言いました。」
「そ、そうか、判った。」
しぶしぶ退席し、部屋を出て行くカイエン。
「さ、邪魔者は居なくなりました、女同士の話し合いの方が実は話しやすい事ですよね?」
「ああ、確かにそうです、今なら話せるような気がします。」
「ですよね、女友達とおしゃべりする感覚でお話ししましょう。」
「ええ、じゃあ早速なんですけど、実は私としてはもう、子供はこれ以上要らないと思ってますので、夫の生殖機能?が無くなるのは構わないのですが・・・その。」
そこまで言うと頬を赤らめて黙ってしまった。
やっぱりね~、予想通り。
「成程、言いたい事は解ります。
奥様まだお若いですから、夜の生活は無くなっては困りますよね。
その辺りはちゃんと対策できますのでご安心を。」
「本当ですか? 何でも機械?の体に成るとか言う話でしたので、心配だったのです。」
「そこでですが、旦那さんのサイズとかは、お判りになります?」
「ええ、丁度、この位では無いかと・・・。」
マカンヌは何故か用意周到に某お野菜を持ち込んで居た。
「な、なるほど・・・(小声になって)ここだけの話ですが、満足してます?」
一瞬、余りの用意の良さにドン引きしてしまったが、気を取り直して聞いて見ると、マカンヌも小声で返して来た。
「実を言いますと、最近少し物足りないんですよ、良い方法が有ると良いんですが。」
やっぱそうか、5人も産んじゃえばそうなるよね~。
「じゃあ、色々良い手が有るので、てんこ盛りにしましょうか、勿論マカンヌ様が旦那様の全身義体化に同意をして下さるのが条件ではありますが。」
それを聞いたマカンヌさん、鼻息荒くますます頬を赤らめつつ。
「ぜ、是非お願いします!!」
アッサリだよね~、思った通りと言うか何と言うか、夫婦の間には色んな事情が有る訳なのよ。
とりあえずは、一回りから一回り半ほど大きめにしつつ、振動に回転とか機能幾つか付けときゃ良いかな?
電脳で制御するのだから興奮状態になって来ると振動したり回ったりするように出来そうだからきっと益々仲良し夫婦になりそうだ、仲良き事は良き事かな。
「じゃあ、マカンヌさんの署名をお願いしたいのですが、字は大丈夫ですか?」
「大丈夫ですわ、元々私は王家に準じる家系の伯爵家なので、文字は幼少の頃より覚えさせられましたの。」
「それは何より、ではこちらの契約書を良くお読みの上、此方の同意欄に署名をお願いします。」
契約書は昨日作っておいたのだ。羊皮紙、と言うか、狼さんの皮を薄く鞣した物で作りましたw
「はい、こう言った物は良く読まないといけないのですよね。」
「勿論です、書類の不備で奥様の利益が損なわれる事態は私としても不本意ですから、何かあったら聞いて下さい。」
「不思議な人ですわね、お若いかと思ったら私よりもずっとしっかり為さってる、実年齢とお姿は違うのですか?」
「ええ、実は私は、恐らくこの世界に生きる他の誰よりも年上なのでは無いでしょうか。」
「え?それって、御使い様か何かでらっしゃいます?」
「良くそのような誤解を受けます、が、あんな糞ったれ神の使いでは無いです、むしろもう一度会えるのならばボッコボコにして泣いて許しを請う迄蹴り飛ばしてやろうかと考えてるので。」
「・・・・・・・・」
ドン引きされてしまった。
私だってドン引きしたかった発言いくつかスルーして上げてたのに、解せぬ・・・
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