エピローグ

物語を短くつらねて短冊の束にする。吊るせば、しゃらん、と鳴った。どの物語も入口で、読み終えれば出口に出る。時折、出てこられないものもあるが。つらねた物語を、一つ二つ、小鳥が持っていく。三つ四つ、子猫が運んでいく。手元に幾枚残るだろう。どの物語も覚えている。ここにあった物語を。


今年のノベルバーは、これでおしまい。またいつか。

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あなたが触れるものがたり せらひかり @hswelt

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