第27話


王子を無視しても怒られずに帰ってきました!ルートリアです。




本邸と離れの別れ道で、離れに向かおうとして透明な壁に邪魔されて入れない何かが居たけど、無視しました。



離れの存在を思い出したから認識阻害が効きにくくなってるんだね!迷惑です。




ささーっと馬車をアイテムボックスにしまって、屋敷の中に入りました。




「ふぁー!疲れたー!」



「お疲れ様でした」



「最低限、目的は果たせましたが王子があれだなんて先が思いやられる………ルートリア様には精霊がついていますが護身術は早めに組み込みます」



あ、はい。カテキョは僕らの中では貴族の怖さを一番わかってるから、必要だと思ったなら学びます。



「しかし、本日あれだけ王子を馬鹿にしましたから、6歳で行う授けの儀では絡まれますね」




…………執事ぃ?



「授けの儀って、なに?」



「あれ?知りませんでした?」



「そういえば、行事系は表を渡しただけでしたね」



あ、そういえばもらったね?でも年間の何月に行事名が書かれてるだけで内容は説明を受けてないのです。



「6歳になったらクラスというものを授かるんですよ、また神殿で」



「剣士とか魔法使いとか農家とかです、神殿で儀式を受けて、簡易鑑定されてクラスが読み上げられるんですが一部貴族はクラス差別が激しいので読み上げ反対って意見もあります」



つまり、ゲームでいう職業だな!楽しみです!


え?王子?なにそれ?知らなーい。

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