第28話


こんにちは!ルートリアだよ!


親とか王子とかからお手紙がきてたけど、執事がカテキョと一緒に考えてお返事だしたから、僕は読んでもない!



内容を訊いたら、我が儘な要求ばかりだったって。



ついでに、メイドお嬢さんとこのお店に変なちょっかい出されそうだったから、やられる前にやっちゃった!って、精霊さんたちが報告してくれた。



うん、僕は何もしてないんだよ?



お店には精霊さんたちの作品とかも売ってて、売り上げが精霊さんたちのオヤツに変わってるから、オヤツを守っただけなんだ!



因みに、精霊さんたちのオヤツは単なる嗜好品です、食べなくてもいいけど食べられる精霊さんたちは初めて人間のオヤツを口にして、虜になりました。


今、異空間に色々な環境を作って果物とか野菜とか増やしてる精霊さんたち。



やることの規模が凄すぎて、精霊ってチートだなって思いました。



「………これがチョコレートですか」



「精霊が異空間でカカオを栽培???」



「違うんだよ?ちょっと、言っただけなんだよ?チョコがあればバリエーション増えるんだけどって、言っただけなんだよ?」



はい、今目の前に山積みになってるのは、他国で王家への贈呈品にもなってる高級品のチョコレートです。


この世界の料理技術では、まさかあるとは思ってなかったのに、超高級品として存在してました。


それを精霊さんが、僕のうろ覚え知識でささっと処理して作っちゃったチョコレート。



はい、僕も調子にのって、ミルクチョコとかトリュフチョコとかナッツ入りとかガトーショコラとか作りすぎました。反省してます。





というわけで、チョコレート専門店を始めました。よろしくお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る