第19話
祝福は五歳になってからだそうです。勝ちました!
「というわけで、儀式に向けて色々準備しないと!」
「準備とは?」
執事もカテキョも首を傾げてますけどね?
「僕の親が、普通の子供にするような準備をしてくれると?最悪儀式の申請から僕がやらなきゃならないまであるよ?」
はい、黙ったー。執事もカテキョも否定できなかったんですね?
「まぁ、申請とかは執事に任すけど、母が戻らなかったら自分で馬車とか服とか用意して自力で行かなきゃでしょ?」
全部自分でやる前提で生産スキル取得してましたが何か?
最高に乗り心地のいい馬車と、最高にカッコかわいい服を用意してやんよ!
前世学生時代、ハマったゲームのコスプレ楽しんでたし、姉の手芸の手伝いとかで小物アクセサリーとか作ってたから問題無し!
ふんすふんすと鼻息荒くやる気になってたら、執事とカテキョが微笑ましげに見てた。見んな。金とるよ?
「こほん、というわけで、伯爵家相当の馬車と装飾品とか調べてくれる?」
「畏まりました」
「私は儀式の申請などについて調べておきましょうか」
うんうん、じゃあ僕はさっそく馬車と服の基本デザイン考えよ!
ふふん、うちの精霊は僕が生産スキルを取得すると必要なものを揃えてくれる特性があるのです。
だから、木材や鉱石は勿論のこと糸はなんとシルキーワームという高級糸を作る芋虫モンスターから用意されているのだ!
因みに、シルキーワームは魔力で糸の質を変えて綿やナイロンっぽい物まで作ります。ついでに魔力で糸の色を変えるので染色工程がいらず色落ちしません。
そして、織蜘蛛というモンスターがシルキーワームの糸を布にしてくれます。
つまり、ストライプもアーガイルも花柄だって!自由自在に作れるのです!前世知識から色々な織り方を教えたらTシャツも作ってくれました。高級なTシャツとか着なれません。
余談ですが、織蜘蛛さんは最近編みぐるみにハマったようで、僕の部屋に可愛いウサギの編みぐるみが置かれました。ありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます