第16話



こんにちは!メキメキとマナーが上達してるルートリアだよ!




元侯爵令息だけあって、カテキョは優秀でした。魅了怖い。




「スキルで無表情か微笑しかできないとは?」




「そのままだよ?」



「仕様です」




おい、執事?



「そうか、では基本無表情でいるといい、聞いた話、ルートリア様のご家族は社交会でも有名だろう、虐げられている嫡男という立場を利用しない手はない」




「無表情だけじゃ社交にならなくない?」




「いえ、ルートリア様の美貌なら勝手によってくるでしょう。甘いことをすれば収拾がつかなくなるかもしれない」



成る程。



「それから、私のステータスに特性という項目など無いのだが?無情とはなんだ?」




あっれぇ?カテキョが執事に訊いてる内容が、ちょっとわかんないです。



「あぁ、特性は天人固有のものらしいです。鑑定に書いてました」



執事ぃ?初耳だが?初耳なんだが!?




「……………は?」





カテキョ、フリーズしました。あぁ、いい天気だなぁ………




「執事、貴様!貴族法を知らんのか!?天人に覚醒したものが次期国王になるのだぞ!?何を悠長に虐待などさせている!」




激おこカテキョです。顔を青ざめさせながら執事に詰め寄ってます。





それにしても、次期国王とかいやなんだが?どうにかこうにかならない?無理?そうですか。




「だってまだ覚醒してませんし」





あ、ルートリアは四歳!まだ儀式受けてませんね!





「そう…って……じゃあ何故天人等と言い出した!」





「未報告の鑑定眼持ちなので」




「~~~~~~~っ!」






うん。執事とカテキョは仲良しです。カテキョ頑張れ!貴族知識のある常識人は君だけだ!

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