第13話



こんにちは!ウサギ肉のステーキに満足したルートリアだよ!




本邸から盗んでくるでもなく、買ってくるでもなく、狩ってきた執事でした。




えぇ、血抜きだけしてまんま持ってきましたよ。ついでに解体を教わりました。僕は何を目指してるの?




「さて坊っちゃん、マナーのお勉強といきたいところですが、残念ながら私は貧乏男爵家の出なので伯爵家にふさわしいマナーがわかりません。基本以外のお勉強も妹の魅了にながくかかっていたため曖昧なんです。だからちゃんとした先生を用意しなければなりません、ですが………」




あぁ、はい。難しいって話ですね。母とは連絡が取れず、父が了承するわけもなく、使用人である執事が勝手に雇うわけにもいかず………でもね?




「執事?三歳だからまだ良くない?」




「……………そういえば、三歳でしたね。保留にしておきましょうか」




素で忘れてたようです。ただね?執事ぃ、お前は爆弾発言挟まないといけない呪いにでもかかってるの?何さ魅了って!



いや、わかるよ?魅了の意味くらいはわかりますよ?まさか、家族にも魅了をかけて貴族の婚約関係引っかきまわしたなんて。




「一先ず、魅了耐性をつける。早急に」



「坊っちゃん、大丈夫です。精神耐性があればかかりませんから、それに坊っちゃんには多分魅了も効きませんよ。」




執事、菩薩みたいな顔してますが?




「なんたって、坊っちゃんがかけたクリーンの魔法で、神殿にも消せなかった魅了の後遺症がさっぱり消えましたからね。」




「………それは、良かったね!」




やだ、知りたくなかった!知りたくなかったよ!絶対種族的なアレじゃん!



でも魅了にかからないのはありがとうございます。

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