第11話
こんにちは、野菜は足りてるから肉が食べたい。ルートリアだよ!
執事にからかわれながら勉強してるんだけど、ちょっとした疑問。執事に訊いてみた。
「え?まず鑑定のスキルが希少ですね。ついでに人のステータスを見るには5以上のスキルレベルが必要です。」
「じゃあ、なんで執事はこの家で執事なんかしてるの?」
僕のステータス見たってことは5以上ってことですね?
「そんなの、鑑定スキルのことを秘密にしてるからに決まってますよ」
決まってないけど!?ドヤ顔しないでくれませんかね?
「鑑定スキルは簡易鑑定魔法と違ってステータス見れちゃいますからね、神殿に登録して悪事に使わないように誓約がつけられるんです。面倒なので秘密にしました。」
………いや?お前、坊っちゃんも早く隠蔽覚えましょうね?じゃねえけど?
因みに、鑑定スキルを持ってる人のスキルレベルが自分より高いと鑑定を失敗するそうです。
「鑑定スキルをカンストすると、鑑定眼という上位スキルに進化します。」
そんなカンストしてます疑惑いらない!いらない!
「まぁ、貧乏男爵家の三男でしたし、妹が奥様に迷惑かけたヒロイン(笑)だったので、アホの旦那様が雇ってくれなければ最後の手段で鑑定スキルを登録しましたね」
お前爆弾発言多すぎじゃないか?あれ?もしかして僕ではなく執事が主役の話だったの?泣くよ?
「………若いのに苦労してるね」
見た目、二十歳くらいの水色髪目の地味めな好青年風鬼畜執事、属性過多です。ありがとうございます。
「坊っちゃんほどではありません。」
笑って言うんじゃないよ!執事ぃぃっ!!お前、ちょっと片棒担ぎかけたの忘れてませんか!?
あれ?執事の妹がヒロイン(笑)とか………僕、ちょっと難聴で、うん。聞こえてません。僕は聞いてない、いいね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます