少し嫌な絡み

ガラの悪い男の1人が近づいてきた。

「お前、その子の連れ?」

あぁ、きっと河合さんをナンパしていたんだな...

「えぇ、すいません急ぎの用があるので失礼しますね。」

会計を済ませ店を出た。


男達が後ろを付けてきた。

「河合さん、走って逃げよう。」

俺は手を握り走った。

男達は驚いたが追いかけてきた。

「しつこいな...」

人気のない公園で殴り合いした方が走るより...

俺は近くの公園に入った。

「いつまで着いてくるんですか。」

「その子を引き渡せばお前には何もしねえよ。」

男が河合さんに手を伸ばした。

その手を掴み男を蹴った。

「大人しく引き渡せば何もしねえって言ってんのによ...」

男二人が殴りかかってきた。

流石に避けるのは無理だが、少し威力は抑えた。

「んじゃ俺も行きますね!」

まず1人を蹴り木にぶつけた。

そのままもう1人を殴り2人をぶつけた。

「待てっ...」

2人は腹を強く打ったのか腹を抑えながら追いかけてきた。

河合さんの手を握り公園を出た。


河合さんと会った駅まで走ってきた。

「はぁはぁ...」

「駅に戻ってきたね。」

そう言うと河合さんは帰ろうとしない。

「えっと、帰らないの?」

「え?まだ居るって言うか...1週間学校休みだからこっちに居るんだ。」

1週間も休み...何があったんだろう...

時計を見るともう6時になっていた。

「ホテルとか泊まる所ある?」

「うん、知り合いの家があるよ。」

暗くなってきたので流石に帰るか...

河合さんを送り家についたのは7時。


母に怒られるかと思ったが母は家に居ない。

優さんと喧嘩してたんだっけ...

そう思い玄関を開けると希空が立っていた。

「誠也、遅くなる時は連絡してってお母さんが言ってたよね?」

「う、うん...」

その後、30分希空に怒られた。

説教から開放され部屋に入ると丁度クラスLINEに通知が来た。

【これ誠也と誰?】

1人がそう言うと俺と河合さんとの写真が送られた。

【え、これ誰?】

【この子、やばい子じゃない?】

クラスの女子がそう言った。

LINEを見ていると希空が部屋に入ってきた。

「誠也、さっきの誰?」

「写真の子は河合さん、前に話した。」

希空と話しているとあっという間に100件溜まっていた。

【この子、これじゃね?】

そう言った後に送られたのは、河合さんがパパ活している画像だった。

「これ...世に言うパパ活だよね...」

「か、河合さんがそんな事するわけ...」

もしかしてさっきの人達は河合さんに騙されたりした人達か...

考えていると康介が1枚の写真を送ってきた。

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