愛した妻はいつか彼の元へ……

 ケント1世に先立たれた皇太后ハンナ。ケント1世に捧げた弔辞の通り、しばらくは穏やかに余生を過ごした。そして、ハルト1世の後継、ユート・リヒテル・リヴァストン1世が即位したのを見届けると、その翌年の夏の朝、ハルト1世たちに看取られながら息を引き取った。享年83。

 最後の言葉は「ケント……、今……、貴方の元に……」であった。

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【短編】ある先帝の葬送 山村久幸 @sunmoonlav

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