14年ぶりぐらいにポケモンカードで遊んだお話

館西夕木

第1話  カードゲーム戦国時代



 私が子供の頃――2000年代前半――、カードゲームは子供たちの遊びの主役であった。




 遊戯王OCG、デュエルマスターズといったメジャーなものから、有名なアニメや漫画を原作としたカードゲームなどなど。ピンからキリまでたくさんあった。



 特に印象深かったのは金色のガッシュベルのカードゲームで、魔本を模したファイルにカードを入れるという原作再現(?)スタイルは子供ながらにびっくりした。



 小売店のレジ前には様々なトレーディングカードのパックが並び、世はまさにカードゲーム戦国時代であった。



 私の周辺では遊戯王やデュエマが流行っていたし、私が主にプレイしていたのもその二つだった。というか、その二つが強すぎて、それ以外のカードゲームは影が薄かった。

 古代機械の巨人やクリスタルランサーを相棒としていた話はまたの機会にするとして。




 カードゲームは主にアニメや漫画を通して遊び方を学んでいたこともあってか、遊び方ルールがいまいち分からなかったポケモンカードのプレイヤーは皆無という印象だった。(少なくとも私の周りでは)



 正確にはルールを学ぶ機会がないといったところか。


 やはりメディアミックスは大事(真理)。



 とはいえ、ポケモンに子供時代を支配されていた私は、ポケモンカードそのものは持っていた。濃い青の旧裏カードや縁にバーコードのようなものがついていたカードが家にあったので、結構昔から所有していたようだ。(単にポケモンの関連グッズとして買っていた可能性あり)



 友達は主に遊戯王とデュエマを嗜んでいたので、ポケカの対戦相手は弟だった。

 が、やはりルールはいまいち分かりにくい。



 例を挙げれば、技を使う際のエネルギーは使い終わったらトラッシュするのかどうか、当時は真剣に悩んでいた。



 まあ分かり辛いながらもちょこちょこ楽しく遊んだ記憶がある。



 構築済みのアチャモデッキやボーマンダデッキ、マグマ団のデッキなどを購入し、パックもそこそこ買った。たしか昔のポケモンカードは必ずキラカードが封入されていた思い出。


 最後に買ったのはダークライの登場するひかる闇辺りだったように思う。


 そこから先は中学の部活が忙しくなり、一時的にカードゲームそのものから離れた。


 再びカードゲームに没頭したのはシンクロ時代に突入した遊戯王で、あれは魔境であった。

 ポケモンカードにはそれ以降触れることはなく、私の机の引き出しの中で長らく封印されていた。


 


 これはそんな私が大人になってポケカに再会した、激動の全記録である。


 


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

14年ぶりぐらいにポケモンカードで遊んだお話 館西夕木 @yuki5140

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ