第404話 ドリーム・マニュピレーション










































『ミロッカ、頼む。もうストーカーみたいな事はやめて欲しいんだ』


『はあ? ストーカー? 私が?』


『そ、そう、だよ……』


『そんな風に思われてたんだ、私』


『お、俺の活動を応援してくれてるのは、凄ーく嬉しいんだけど、ちょっと最近……』


『最近、なに?』


『えっと、家に勝手にあがってたり、トイレに入ってた事もあったじゃん』


『あれは警備でしょ?』


『あの、えっと、そうなんだけど』


『私の事、嫌い?』


『えっ?』


『私の事が嫌いなの? マギラバは』


『嫌いってわけじゃ、だからっ!』


『私はマギラバが好きなの。誰よりも、宇宙で1番。伝わってるよね?』


『つた、伝わっ……てる、よ』


『あなたの『宇宙のことわり』に対するアンチテーゼには、とても共感してるって。私、言ったよね?』


『は、はい。言った、言ってくれた』


『なんでも協力するって。それも私、言ったよね?』


『そ、それは本当に嬉しいんだけど、危険だし、宇宙警察にも目をつけられる訳で、女の子にはちょっと……』


『私は必要ないって事?』


『えっ?』


『私なんて、いても、いなくても、どっちでもいいって事っ?』


『ええっ?』


『マギラバの役には立たない、ちんこも勃たないって事っ? ねえっ?』


『だからっ、女の子に協力とか、させられないって事だよっ! そして、ちんことか言っちゃだめっ!』


『私は強いよ』


『だから、そういう事じゃなくて』


『マギラバは、絶対にいつか私を必要とする。必要にさせてあげる♡』


『ど、どういう事? 俺はダークマター最強のつもりだ』


『そうだね』


『だから、ハイメイザーの作った宇宙の理に、一石を投じると決めた』


『すごいと思うよ。かっこいい♡』


『俺は1人でやってみせる。どんな腐神にも、ハイメイザーにも負けはしない。宇宙の理を変えてみせる。見守っててよっ! ね?』


『うん、分かった。マギラバの1番近くで見守ってるね♡』


『あ、ありがとう。ミロッカ』

(急に素直? 素直だと可愛い♡)














































































 突然ですが、作者のえくれあ♡です。いつも通りマギラバさんがミロッカちゃんの夢を見ている最中ですが、ここで時はギュンとさかのぼります。











 マギラバさんが、第3ミューバにやってくる数日前の深夜です。


 おやおや? ストーカーのミロッカちゃんが、またまたマギラバさんのお宅に不法侵入した模様です。



🌙








『マギラバ……よく寝てる。可愛い寝顔だなぁ……♡』


『すぅ……すぅ……』


『マギラバ……私が1番近くで見守っててあげるからね♡』


『すぅ……すぅ……うーん』


『私は、夢を介してあなたの脳内に入る事ができるの……♡』


『すぅ……ぐぅ……ぐぅ……』


『あなたの事が好きすぎて、目覚めちゃった能力なんだ……♡』


『ふがっ! ふぅ……すぅ……』


『ああ♡ もう我慢できない♡』


『むにゃ、むにゃ……すぅ……』


『じゃあ、行くね……♡』


『すぴー! すぅ……んがっ!』


『ドリーム・マニュピレーション!』


 ギュアアアアアッ!!


 シュンッ!!


『んんん……んあ……んだぁ……?』



 ミロッカちゃんは、深夜にマギラバさんのお宅に忍び込み、脳内にまで不法侵入する事に成功しちゃいました。さらに、彼女の横暴は続くのです。


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