第351話 人生を変えるSEX
『にゃは♡ ごめんね。場所変えよ。おしっこ臭いし』
エルフリーナの言う通り、若干のアンモニア臭がソファーやゼロの体からは漂っていた。
「私は平気だ」
(ミロッカのせいで慣れてるし……)
ふたりはソファーの左端に移動した。
『ゼロさん、一旦シャワー浴びに行く? その後、第3ラウンドということで……』
「いやいやいやいや。アイリッサがまたいつ戻ってくるか分からない。私はこのままで構わない」
『じゃあ第3ラウンド、じゃなくて最終ラウンドね。ゼロさんには私のオマン湖に入れてもらう♡』
「なるほど。最終ラウンドに相応しい戦いだな。で、体位は?」
『正常石井と言いたいところだけど、騎馬戦で対決ね♡』
「騎馬戦か。分かった。受けて立つ。ラテックス製のお帽子は? 持ってるのか?」
それを聞いたエルフリーナは呆れ顔だった。
『そんなの付けたらゼロさん有利になっちゃうもん。気持ちよさ半減するでしょ? 付けなくていいし、なんなら中でイッちゃってもいいよ♡』
エルフリーナが大きな濡れた瞳で見つめながら言う。ゼロはその瞳に吸い込まれそうな錯覚に陥る。
「そんな可愛い目で見ないでくれ!」
(まだエチエチの効果が残ってるのかエロい視線だけでもクラクラする!)
『さっきは突然あの女が入ってきて驚いて我に返ったみたいだけど、そう簡単にエチエチの効果は消えないよ』
「やはりな。では、始めるとしよう」
でーんっ!
ゼロは大の字で寝転がった。
『ねえ、ゼロさん』
「なんだ? 早いとこ決着をつけようじゃないか」
ギンギンッ!
エルフリーナはゼロの元気なペニーを見ながらしゃがみ、頬に手を当て、首を傾げた。
『ゼロさん、私は満場エッチのあなたのメッセージと写真を見て惚れちゃったの』
「ああ、さっきも聞いた」
『エッチを通してあなたという人をちゃんと知りたい。そう書いてあった』
「よ、よく覚えてるな」
『私ね、自慢じゃないけど相当な数の男と寝てきたんだ』
「ネカフェ売春で?」
『ううん。違うよ』
「そ、そうなのか……」
『ゼロさんと実際に会ってエッチなことしてたらね、なんか心があったかくなったの』
「あはは。それは嬉しいな」
『しかも、めちゃうまだし♡』
「それも嬉しいな」
エルフリーナは涙を流しながら、ゼロの元気なペニーを指で突っついた。
ツンツンッ♡
『なんなのこれ。普通じゃないし♡』
「おい、やめるんだ」
(エルフリーナが泣いている。どうしたんだ?)
『たった1回のSEXが人生を変えることがある。そう思って生きてきたの。それが今日なのかも知れない』
「エルフリーナ……」
ゼロは静かに寄り添ってきた彼女を腕枕で抱いた。そのエルフリーナの顔は、完全に安心しきった子供のようだった。
『少しだけこのままでいさせて……』
エルフリーナは心のなにかを埋めるようにゼロの胸に顔をうずめた。
「エルフリーナ。君は悪魔の力を得てなにがしたかったんだ? 最終ラウンドの前に聞いておきたい。嫌かい?」
『いいよ、話してあげても。じゃあ私もひとつ聞いていい?』
「ん?」
『ゼロさんって、何者?』
「え?」
『どう考えても普通じゃないもん。まず唾液のままのエチエチを体内に入れたら普通はしゃべるのも無理。ずっと心臓バクバクでよだれダラダラ状態になるんだよ』
「へ、へえ……」
『それにあのテクニック。舌、何本生えてるの? って感じだったし。おかしいよ』
「そ、それは、エクソシストの力でね。あはは……」
『エクソシスト? 分かったよ。好きな人の言うことは信じる♡』
「エルフリーナ……」
『じゃあ今度は私の番だね。なんで私が悪魔の力を得たのか。なにが目的だったのか、話すね』
エルフリーナの話は驚愕だった。
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