第347話 エチエチ発動

 全裸のエルフリーナはスタイル抜群。一方のゼロは色白で華奢で男らしさは微塵もない。


『ゼロさん。思っていた通りきれいな体だね♡ ひきこもりで紫外線ろくに浴びてこなかったんじゃないの?』


「ああ。たぶん」

(ネル・フィードは仕事以外ろくに外出しない男だったからな。数日しか確認してはいなかったが……)


 そんな華奢な体だったがペニスだけは違った。血流に満ち、張り裂けんばかりに反り立っていた。


『そ、それ凄い♡』


「……だろ?」


 ギンッ!


 エロ戦闘力30,000越えの片鱗が早くも顔を覗かせる。いや、顔ではなく頭かも知れない。


『私ずっと思ってたの。たった1回のSEXが、人生を良くも悪くも変えることがあるって』


「……だろうな」


 エルフリーナがゼロの首に腕を回し、唇を合わせた。


 チュウ!


『私を連れてって。めくるめく超エロの世界へ……』


「……分かったよ。エルフリーナ」


 『これは罠ではないのか?』


 ゼロはそんな疑念も抱いたが、こうして肌で感じるエルフリーナの体温からは、そういった類のエネルギーを感じることはなかった。


 さらに言えば、単なるエロを求めているようにも感じなかった。このエロ行為の先にきっと彼女を救う為のなにかがある。ゼロはそう思った。


 チュッ! チュッ!


 チュパチュパ


 ペロ、ペロペロ チュッ!


『んん♡ ゼロさぁん♡』


 激しくキスを交わすふたり。絡み合う舌と舌。混ざり合う唾液。


「うがっ? こ、これはっ!?」


 ゼロは体の異変に気づいて慌てて唇を離した!


「あはあ! くっ、はあ!」


 エルフリーナは真顔で言った。


『ゼロさん。このエッチは一応戦いなの。それは分かってるよね?』


「分かってるが、これは一体……?」


 ゼロは全身の神経が研ぎ澄まされ、快楽の波に飲み込まれそうになっていた。自我を失ってしまいそうなヤヴァい感覚!


『ゼロさん。闇ドラッグ『エチエチ』は、私のから作られているの』


「と、いうことは?」


『今、ゼロさんはエチエチを使用した状態になってる。いつまで正気を保っていられるかなぁん?』


「そ、そういうことかっ!」


のエッチに走らずに私をイカせられる? エチエチはヤヴァいからね。にゃは♡』


「ふっ。ブラボーッ!」


 ゼロはスイッチを入れ直したッ!

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