第346話 リーナスタイル
エルフリーナの足元にエロスカウターの残骸が散らばる。
『信じられない。普通の人間のエロ戦闘力のレベルを遥かに越えてんじゃん。突然変異? それとも、この星の人間じゃないとか?』
(あのくっそ変態のメルデス神父でさえ、26,000が限界だったのに!)
『突然変異』
『この星の人間じゃない』
エロスカウターによるエロ戦闘力の測定のみで、そこまで自分の正体に迫ろうとしているエルフリーナに、ゼロは関心しきりだった。
エロとは宇宙の真理。
奥深く、尊いもの。
「エルフリーナ。君の設定した数値を私は上回れた。さて、どうなるんだ?」
エルフリーナは静かに目を閉じ、キャミソールを脱ぎ出した。
「なっ! なんで脱ぐんだッ?」
『え? そんなの決まってるじゃん! ゼロさんとHする為だよ♡』
「ちょっと! 待ってくれっ!」
『待たないよ。エロ戦闘力30,000を越えるあなたの体と交わりたい♡ 女なら誰もがそう思う。当然の流れよ」
「こ、断ったら?」
エルフリーナの眼光がえげつないほどに鋭くゼロを突き刺す。
『リーナスタイルにより処刑ッ!』
「リーナスタイルだと?」
『にゃはは♡ そう! 過激にして華麗。残酷なまでにエロく、その体を分解してあげるっ♡』
シュオオオオッ! ブウンッ!
エルフリーナの右手に
『この
「な、なんだと!?」
シュウウウウンッ!
トルネード・ランページを一旦消し、半裸のエルフリーナは続ける。
『私ね、子供の頃から蝶の羽をもぎり取るのが大好きだったの。羽をもがれた蝶がトコトコ地面を歩いてる姿がもう最高に見てて面白くって』
「なんて酷いことをするんだ……」
『ゼロさん。エロ戦闘力30,000を越えるその体で、私をイカせてよ♡』
「……イカせたら?」
『私の負けを認める。どう? 私みたいな可愛い女の子とHできて、しかも同時に闇の能力者を狩ることもできるんだよ。おいしすぎない?』
「困ったな……」
残ネル読者の諸君なら承知と思うが、ゼロは女こどもと戦うことができない。ピンクローザ戦、可憐戦がそのいい例である。
今回の戦い、Hしてイカせれば勝ち。こんな勝負があっていいのかとゼロは躊躇していたが、女と殴り合いをするより、よっぽど気持ちは楽だと思った。
男にはやらなきゃいけない時がある。そう、今から行うのはSEXであってSEXではない。SEXという名の戦場なのだ。死と隣り合わせの股間と股間のぶつかり合いなのだ。
ゼロはワイシャツのボタンに手をかけた。ひとつボタンを外すたびに湧き上がる形容し難い感情。ゼロは人生初の体験をしようとしていた。
はらり……
今、互いにアパレル製品は身に纏っていない。完全なる全裸で向かい合うゼロとエルフリーナ。
『これもリーナスタイル。全裸は私の戦闘服。負けないから!』
「ふおおっ!!」
ビンビンッ!! ギンッ!
畳んだアパレル製品の上に優しく置かれたチェキ。そこに写るかわいいchiepinさんを見て、萌えチャージも無事に完了。エロ戦闘力はさらに上昇していた!
果たしてエロ戦闘力30,000越えの実力とは如何なるものなのか。そして、エルフリーナをイカせることはできるのか? 股間を硬くして次回を待て!
あっ、女子は濡らして待っててね♡
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