第344話 エロスカウター
エルフリーナの闇の能力。
それは自分の体、及び対象の体の大きさを限りなく縮小できる能力。
2人の体は現在、蚊ほどの大きさになっていた。薔薇従事団の時も先程も、ゼロは音もなく接近してきたエルフリーナにまるで気づけなかった。
そんな脅威の能力を持つエルフリーナが言い放った意外な事実。
「私に一目惚れ?」
『うん。めっちゃタイプ♡』
「あの満場エッチのプロフィールや写真を見て?」
『それしかないよねっ♡』
ハイドライドに促されるがままに、気合いを入れて作成した満場エッチのプロフィールがエルフリーナのハートに見事にクリティカルヒット!
ゼロが我ながらいい仕事をしたものだと思ったのも束の間、エルフリーナはポシェットからなにやら眼鏡のような機械を取り出した。
カチャ、カチャ!
『これでよし! にゃはは♡』
そして、それを左耳に装着。エルフリーナの左眼はピンク色の小型スクリーンで覆われた。
「なんなんだ? その機械は?」
ゼロは得体の知れないそのアイテムにたじろぐ。
『まあまあ。そんなにビビらなくても大丈夫だってー♡』
「な、なにをするつもりだ?」
エルフリーナは左耳に装着したそれを左の人差し指でトントンッと軽く叩いた。
『これは『エロスカウター』って言うの。サキュバスの能力を扱う私だけが使えるオーバーテクノロジーといったとこかな?』
「エ、エロスカウター?」
『そう。このエロスカウターを使って今からゼロさんの試験をしようと思うの♡』
「し、試験だとっ?」
『私はあなたのことが好き♡ でも、あなたがパウル様の成し遂げようとしていることを冒涜する敵なら、それはそれで見逃すことはできない。そう思うの』
「パウルか……!」
『私は今からエロスカウターでゼロさんのエロ戦闘力を測る……』
「私のエロ戦闘力だと?」
(な、なんじゃそれ? 本気か?)
『その数値が私の望む27,000を越えれば、ゼロさんはみごと次のステージに進むことができるよ』
「なんだとっ?」
『ちなみに、今までの最高値はクソのスプラッシュ・カーターの18,000。それをゼロさんが上回るとは正直なところ思ってないんだよね〜』
「あ、あのどスケベのスプラッシュ・カーターが? 18,000?」
(それを1万近く上回れだとっ!? お、俺にそんなエロ戦闘力があるのか? 全く分からん)
『ゼロさんのことは大好きだから。27,000以下だったとしてもすぐには殺さないよ』
「すぐには殺さない?」
『うん♡ エチエチで廃人一歩手前の可愛いペットにしてあげるからね♡』
「そ、そうくるかっ!」
果たして、ゼロはスプラッシュ・カーターのエロ戦闘力18,000を上回り、無事に27,000に到達できるのかっ!?
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