第311話 エンジェル・チェーンソー

『ゴルルルルルッ! いくらあんたでも、肉体は再生できても破壊された精神までは再生できないだろッ! 僕の勝ちだッ!』





 ドウウウウウウ……















































『こ、ここはどこだ? なにもない。さ、寒気がする……!』



























 ぴょこん!



「ネールさんっ!」


『ア、アイリッサさん! ここは?』


「ここ? ここはね、ネルさんの墓場かな〜? ぷひひひひひっ!」


『アイリッサ、さん?』


「ぷひゃあっはっはっはっ!!」


『な、なんで笑って……?』


「ていっ!!」


 ズドォッ!


『がっはっ!! んなっ?』


「ぷひぃ。お前みたいな気持ちわりい生命体は、私が痛ぶりながらぶっ殺してやるよ。ぷっひぃ!」



 グッ グッ! ガチャガチャ!



『こ、これは!? 手足が拘束されて、動けんっ!』


「ぶひゃあっ─────!!」


 ズドドドドドドッ!!


『うごああっー!!』


「オラオラっ! 内臓吐き出すまで腹を殴り続けてやるッ! ぷひゃあ!」


『ア、アイリッサさん……!』

(なんて力だ! 天使になってこんなパワーも身についたのかっ?)


「ぶひゃあっ!」


 ズドドドドドドッ!


「ぷひひひひっ!!」


 ズドドドドドドッ!


「死ね死ね死ねッ!」


 ズドォッ!


 ズドォッ!


「このゴキブリッ! ナメクジッ!」


 ズドドドドドドッ!!


『うげえっ!! がはあ、はあっ!』

(ダ、ダークマターも操作できないっ! こ、これはなんなんだ? どうすればいいんだ? ここはどこなんだぁ!?)



 ブインッ、ブイーンッ!!


 ドドドトドドドドド……



「じゃーん! エンジェル・チェーンソー♡ 説明しよう。これで手足を簡単に切り落とすことができるんじゃあ! ぶひょ────!!』


 ブインッ! ブインッ!


 ギュア─────ンッ!!


『や、やめっ、やめてくれっ! アイリッサさんッ! なんでっ、なんでそんなことをッ!?』



 ギャ──────ンッ!!


 ズッ!!


 グシャグシャグシャア────ッ!



『ぐぎゃあああ─────ッ!!』



 ズル……


 ボトリッ!!



「ぶひゃあ♡ 右腕取ったどぉー!!」


『うああああッ! あああっ!!』


「ぷっひゃっひゃっひゃあっ!!」




























『う、うわああッ! あ、あれ? 右腕が元に、戻っている?』


「ぶひひひひひひひっ! 切る、戻す、切る、戻す。これを100万回繰り返すんだよ♡ ネールさんっ!」


『ひゃ、100万っ!?』


「楽しいよね? 楽しい? 楽しいって言えッ! このくそダークマターがっ!!」


『お、俺は一体どうしてしまったんだッ!? なにが起きてッ!?』


「じゃあ、今度は右足いってみよー♡ 素敵な悲鳴をあげろよっ! 私がイッちゃうぐらいのをさぁっ!!」


 ブインブインッ! ドドドッ!!


 ギュア─────ンッ!!


『アイリッサッ!! やめろッ! 目を覚ましてくれぇ────ッ!!』


 ズッ!!


『うがっ!!』


 ブシュウッ! ザクザクザクッ!


 ブインッ! ブインッ!


 ドドドトドドドド……!!


「一気に切らずにちょっとずつ切り込みを入れてくよーん! ぶひひ♡」


『うごああっ!!』


「気は失えない設定だからね♡ 覚悟するように、ネル・フィード君っ! ぷっひゃあ!」


『た、助け……て……』


「ぷひひひひひひひひひひひッ!!」


 ギャ──────ンッ!!


 ザクザクッ! ザクザクッ!


 ブシュウッ!! ブシャアッ!


「ぶひゃあっはっはっはっ!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る