第308話 いっぱい出たね

「あが、あががっ!」


 愛の銃弾を打ち込まれたホラーバッハは苦悶の表情だった。自分のしてしまった過ちを悔いている。アイリッサにはそんな風に見えた。


「私の愛の銃弾は最も愛している人の真の心を見せちゃうのだ。エルザさん、ホラーバッハ君の目を覚ましてあげて。お願い!」















 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……










『私はさ、君のヤヴァそうな所に惹かれてたんだよ。危うさというか、狂気というか、私はそういう男が好きなの。抱かれたいって思うの』


『僕がヤヴァいの、分かってたんですか?』


『相当いろいろ抑え込んでんなって思ってたよ。自販機横の長椅子に座って『殴りたい』って呟いてたのを聞いて、これはだわって確信しちゃったの』


『そ、それであの時、僕にレッドブルーを?』


『そうそう。あっさり君は私に心を開いてくれた。やっぱり男はあーゆー健気な女が好きな生き物なりね』


『ぼ、僕は、あなたの笑顔に救われて……』


『なんなの、そのヤヴァさとウブさの同居した変な感じは。キモかったけど、それがなかなかエロく感じたのも事実なんだよねぇ!』


『ははは。エロく?』


『リッヒーから君に乗り換えようと決めて別れたのにさ、あんな事故に遭うなんて、私、超運悪くね?』


『リッヒー? あ、エルリッヒさんのことか。やっぱり元彼だったんですね』


『取引先の人でさ、すぐにヤヴァい男だって分かったから、すかさずモーションかけたなりよ♡』


『あはは。へえ……』


『あっちも私のヤヴァさに気づいてくれて、告ったその日にベットインしたよ。何回イッたか覚えてないくらい、どちゃくそエロいSEXだったな♡』


『あはは。も、もう聞きたくない。エルザさん、こ、これは一体なんの幻覚なんですか?』


『幻覚?』


『だ、だってエルザさんは、真面目で、おしとやかで、優しくて、思いやりがあって……』


『ちょっと、ストップストップ。いい? 今のこれが本当の私だから』


『え? 今のエル……』


『ヤヴァい男とSEXするのが大好きで、職場では健気に先輩たちの言うことを聞いてはいるものの、頭の中では毎日ムカつく奴らをナイフで刺しまくって殺しまくってた。それが私、エルザ・ジルベルスタインなの』


『そ、それじゃ、僕とあまり変わらないじゃないですか……』


『なに? ホラーバッハ君は自分がかなり稀有けうな存在とでも思ってた?』


『そ、そりゃあ僕みたいなのは……』


『それが割といるんだって。その中でも君は群を抜いて輝いていた。君の隣でレッドブルーを飲みながら、私のあそこはじんじん熱くなってたのよ♡』


『エルザさんの? あそこが熱く? 僕で?』


『そうなりよ♡ ねえ、今 しよーよ。入れて欲しくてめっちゃ濡れてんだから♡ ほら、触ってみ』


 グイッ!


 ぬるん!


『エ、エルザさんッ! ああっ♡』


 ガバッ!!


『ああんッ♡ すごいっ! ヤヴァい男すごいっ♡』


『エルザさんの体、ぷにぷにで気持ちいいですっ♡』


『でしょ? 体中舐めて。いっぱいイカせてよ♡』


『ああ、夢みたいだあ……♡』


 チュッ♡


『ああんッ! 最ッ高ッ!!』













































『はあッ! はあッ! はあッ!』








『すごい。いっぱい出たねっ♡』

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