第163話 レイプ


 ガバッ!!



 ドサッ!! 


    ズザザザザッ!



 藤花はイバラに抱きつくようにタックル。意識朦朧のイバラに大声で呼びかける!



「イバラちゃん! 腐神だよ! ダメだよ! 目を覚ましてぇっ! 起きてっ!!」


 そこへ、チャラい腐神が優しく問いかける。


『ねぇ君。アンティキティラの力を持つ人間だよね?』


「うるさい! イバラちゃんに手を出さないで! どっかいってよ!」


 藤花は半泣きでイバラをギュウっと抱きしめた。それに反応するかのように、イバラが微かに意識を取り戻した。


「藤花……?」


「イバラちゃん? 大丈夫? ごめんね! ごめんなさいっ!」


「こっちこそ、さっきは、つい、ひどいこと……私、最低……」


「ううん! だって本当だもんっ! 私がイバラちゃんのファンになってなかったら、こんなことっ!」


「藤花……まんさくを、私を、好きになってくれて……ありがとう。さっきは本当にごめんね。許して……」


「うわーんっ! イバラちゃーん!」






 ドガッ!!


「がはっ……!!」


 藤花の背中に、無情で鋭い腐神の蹴りが入った。


『仲直りの最中にごめんね。もういいよね? どいてくれる?』


 チャラい腐神は藤花の髪を掴み、イバラから引き離すと、顔面に躊躇なく膝を打ちつけた。



 ズガンッ!!



「ぶっ……! あがっ!」



 ドサッ!



『あっ、今すごい煙草吸いたくなったぞ。こういうことか。イライラの軽減の為に吸うのかな? 少し分かってきたぞ』


 カチッ


『ふう〜、気持ちがいい。この煙にはこんな効果が。ミューバもなかなかやるじゃないか!』


亜堕無アダム様。威無イヴ様の契約、続けさせてもらいますね?』


『あー、鎖鎖矢餽さん! ごめんね! 僕がもっと周りを気にしていれば邪魔が入らなかったのに。お願いします』


『威無様、どうぞ。この女の中へ。契約成立ですっ。ケケケッ!』



 ドロドロォォ、ベチャッ!



「イ、イバラちゃん! 逃げてぇ……!」


 藤花は意識朦朧の中、必死にイバラに手を伸ばしながら呼びかけた。


「体が、痺れて動かない。意識も……また……だんだん……なくなって……た、助けて、藤花……腐神になんて……な、なりたくない……」




『契約成立ぅっ♡』




 ドクドクドクドクドクドクッ!



 腐神『威無』は、お気に入りの宝石でも見つけたようにはしゃぎながら、強引にイバラの口の中へ入っていった。



「イバラちゃ────んッ!!」








「んごんごんごっ!! んごんごんごっ!! あがががあっ!! た、助けっ……んごんごんごっ!!」


 バタバタッ! バタバタッ!


 バタッ!


 ビクンッ! ビクビクゥッ!


 しゃあああぁぁ


 イバラは苦しみもがき、白目を剥き、激しく手足が痙攣。挙句、失禁。契約などというおごそかなものではない。乱暴に犯されているに過ぎない。その光景、正にレイプ。





























 ごっくん……!




 腐神威無を飲み込んだイバラが宙に浮いていく。体が歪み、膨れ上がる。


 バリバリッ! ビリビリィッ!!


 頑丈なブラック・セラフィムも破け、ほぼ全裸のイバラはさらに変形を続け、黒い光りに包まれていった。






















 ドックン……






























 ドックン……































 ドックン……
































 ドックン……































 ドックンッ!
































 ドックンッ!!
































 ドックンッッッ!!





















 ブシュ───────ンッッ!!













 ズゴゴゴゴォォオッッッ!!!!






















 ドシュウウウウッ─────!!




 ピカァッ!!














































 すううぅぅ…………………












 スタッ!!




























『あっはん……♡』







『やあっ! 威無っ♡ 来たねっ!』












『お待たせ♡ ブスな人間となんて契約したくなかったんだもん。私好みの子がいてくれて良かったぁ♡ しかも、アンティキティラの力を持ってるんでしょ? この体って。萌ゆる萌ゆるぅ〜♡ たぎるぅ♡』


『さっ、遊ぼうか』


『うんっ♡』



 本当の地獄が始まる。


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